こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
冬のドライブ中、エアコンを効かせた車内で「なんだか肌が乾燥する」「喉がイガイガする」と感じたことはありませんか?
実は、冬の車内は家庭の室内以上に乾燥しやすくなっています。
この記事では、冬場の車内の乾燥対策について、すぐに実践できる具体的な方法やおすすめのアイテム、長期的に効果のある予防策まで、幅広く解説します。
今すぐできる!車内の乾燥を防ぐ具体的な対策とは?

特別な道具がなくても、少しの工夫で乾燥は和らげられます。
車載加湿器を使う
手軽で効果的なのが、車載用の加湿器を利用する方法です。
車で使用できる加湿器は、シガーソケットやUSBから給電できる小型タイプ、ポータブルタイプが主流です。
- 超音波式:すぐにミストが出て静音性も高い反面、清掃を怠ると雑菌が繁殖するおそれがあります。
- スチーム式:加熱して蒸気を出すため衛生的ですが、消費電力が大きい点に注意が必要です。
商品を選ぶ際は、まずドリンクホルダーのサイズを確認し、「運転の妨げにならない程度の大きさであるか」と「商品サイズが適合しているか」を事前にチェックしましょう。
また、タンクに入れる水は「水道水」を推奨するメーカーが多いため、選んだ商品の注意事項も必ず確認してください。
1.Adare|Adare-X06 USB 加湿器

誤って倒れても水がこぼれない設計で、デスク周りでも安心して使えるコンパクトなUSB加湿器です。
新方式超音波技術で直径約5μmの超微細ミストを噴出し、室内の隅々まで素早く均一に加湿します。
水がなくなると自動停止するので、空焚きの心配もありません。連続モード約6時間、間欠モード約12時間の2段階運転で、状況に合わせて使い分けられます。
Type-C給電で最大約23時間使用可能と、低価格ながら高機能。動作音約25dBの静音設計、省電力2W(1日約1円)、アロマ・除菌対応で多用途です。
- 価格目安:約1,500円
- 価格帯:低価格
- コネクタ:USB Type-C
- 使用時間:最大23時間
- タンク容量:350ml
- サイズ:奥行8×幅8×高さ16.4cm
- アロマディフューザー:対応(推奨2ml以下)
- 次亜塩素酸水(推奨50ppm以下):対応
ユーザーの声は以下の通りです。
・「静音なので仕事中や寝る前でも全く気になりません」
引用:amazon商品レビューページ
・「逆さにしても水がこぼれないのがとてもいい」
・「バッテリー駆動ではない点が気になるが使用中周りが水浸しにならない」
2.TOPLAND|SH-MV25 ペットボトル加湿器

500mlペットボトルをそのままタンクとして使える超音波式加湿器で、出張や旅行時の持ち運びに便利なコンパクト設計(W46×H62×D46mm、約74g)です。
吹き出し口の角度を自由に調整でき、付属の吸水スティック(5本入り、交換目安1ヶ月)で衛生的に使用可能。倒しても水がこぼれない設計で、ミストも熱くなく安全です。
有線タイプ(USB-A DC5V、ケーブル約100cm)でリモコン操作によるオフタイマー(1・3・5時間)対応、未設定時は約8時間で自動停止します。
- 価格目安:約2,000円
- 価格帯:低価格
- コネクタ:USB
- 使用時間:最大23時間
- 加湿量:1時間あたり最大50mL
- 本体重量:約74g
- アロマディフューザー:非対応
- 次亜塩素酸水(推奨50ppm以下):非対応
ユーザーの声は以下の通りです。
・「芯を奥まで差し込むのにコツがいるが慣れたら問題ない」
引用:amazon商品レビューページ
・「ミスト量が継続してたくさん出るので嬉しい」
・「充電式のコードレスだと思って購入してしまった」
・「うっかり倒したくらいでは水漏れしません」
3.cado|STEM Portable(ステムポータブル)加湿器 MH-C30

高級感のあるスタイリッシュなデザインを求める方におすすめなのがcadoの加湿器です。
リチウムイオンバッテリー搭載で、除菌消臭剤やアロマウォーター対応でマルチに活躍。ワンタッチ給水と月1回の吸水芯交換でメンテナンスも簡単です。交換時期目安は1ヶ月となっています。
USB Type-C、シガーソケットを用いて電源を取るほか、充電式でポータブルでも利用可能。なお、弱モードなら最大15時間使用可能で、弱・中・強モードとタイマー(1・2・4時間)を選べます。
6時間で自動停止機能が作動します。
- 価格目安:約20,000円
- 価格帯:高価格
- コネクタ:USB Type-C
- 使用時間:最大15時間
- タンク容量:150ml
- 加湿量:1時間あたり最大35mL(間欠強)
- サイズ:直径6.6×高さ21cm
- アロマディフューザー:対応
- 次亜塩素酸水(推奨50ppm以下):非対応、cado加湿器に対応した、Purio(ピュリオ:高機能電解酸性イオン水)のみ使用可
ユーザーの声は以下の通りです。
・「さすがカドーです。高級感あります」
引用:価格ドットコムほか
・「全体的にはいいのですが、やはり6時間で止まるというのはクリティカルに困ります。8時間睡眠で稼働しきりません」
・「デザインに惹かれて購入しました」
濡れタオルやウェットティッシュで応急処置
加湿器がない場合でも、濡らしたタオルを車内に干しておくだけで一定の効果があります。ダッシュボードや後部座席のアシストグリップに掛けておくと良いでしょう。
使い終わったウェットティッシュを数枚、エアコンの吹き出し口の前に置いておくだけでも、多少ではありますが加湿効果が期待できます。これはあくまで応急処置的な方法です。
こまめな水分補給と保湿ケア
外からの対策と同時に、体の中から潤いを保つことも重要です。
- 飲み物を常備する:水やお茶など糖分の少ない飲み物を、すぐ手に取れる場所に置いておき、喉が渇く前にこまめに補給しましょう。
- 保湿アイテムを活用:運転の合間にハンドクリームを塗ったり、リップクリームで唇の乾燥を防いだりするだけでも、不快感を大きく軽減できます。信号待ちなどの短い時間でも、ケアは十分に可能です。
なぜ冬の車内はこれほど乾燥するのか?
冬の車内が乾燥する主な原因は、エアコン(暖房)の使い方と、外の空気そのものにあります。

エアコン(暖房)による湿度の低下
車の暖房は、エンジンの熱を利用して温めた空気を車内に送り込む仕組みです。このプロセスで空気を加熱すると、相対湿度が大幅に下がります。
もともと冬の空気は水分量が少ないため、それをさらに温めると、車内はカラカラの状態になってしまいます。特に、内気循環モードで長時間暖房を使用していると、車内の水分はどんどん失われていきます。
窓やドアの隙間からの乾燥した外気の侵入
気密性が高いと思われがちな車ですが、走行中はドアの隙間などから常に外気が入り込んでいます。その結果、冬の乾燥した外気が車内に流れ込み、内部の湿度はさらに下がります。
特に高速道路など速度を出して走行している場合は、より多くの外気が車内に入り込みやすくなります。
車内の乾燥が引き起こす健康への影響
「ただ乾燥しているだけ」と軽く考えていると、思わぬ不調につながることもあります。
肌荒れ、かゆみ、静電気

乾燥した空気は肌の水分を奪い、バリア機能が低下します。カサつきや粉吹き、かゆみなどの肌トラブルが起こりやすくなります。
また、乾燥は静電気の発生も促します。ドアノブに触れた瞬間に「バチッ!」とくるあの不快な体験は、多くの人が経験しているのではないでしょうか。
喉の痛みと呼吸器系への負担

空気が乾燥すると喉や鼻の粘膜も乾きやすくなり、喉のイガイガや痛みを感じやすくなります。粘膜の防御機能が低下すると、ウイルスや細菌が体内に侵入しやすくなり、風邪やインフルエンザにかかるリスクも高まります。
特に、長時間の運転で声を発する機会が少ないと、唾液の分泌も減り、口内が乾燥して不快感が増すおそれがあります。
エアコン(暖房)設定の見直し
乾燥を和らげるには、エアコンの使い方も重要です。
- 顔に直接風を当てない:風が顔に当たると乾燥が加速するため、吹き出し口は足元や窓側へ調整します。
- 外気導入を適度に取り入れる:内気循環ばかりだと空気がよどみ乾燥も進むため、時々外気導入に切り替えましょう。
- オートエアコンを活用:設定温度に合わせて風量・吹き出し口を調整してくれるため、過度な加熱を防ぎ、比較的快適な湿度を維持しやすくなります。
乾燥を防ぐための点検ポイント
日頃のメンテナンスや心がけが、冬の快適性に大きく影響します。
車内の清掃とエアコンフィルターの点検
車内のホコリや汚れは乾燥した空気中で舞い上がりやすく、アレルギーの原因にもなります。こまめに掃除機をかけ、清潔な状態を保ちましょう。
また、エアコンフィルターが汚れていると暖房効率が落ちるだけでなく、カビやホコリを車内に撒き散らす原因にもなります。1年に1回、または走行1万kmごとを目安に点検・交換するのがおすすめです。
以下のYouTubeページで「エアコンフィルター」の交換方法をご紹介していますので、よろしければ見てみてくださいね。

車両のメンテナンスで気密性を保つ
年数が経った車では、ドア周りのゴム製部品(ウェザーストリップ)が劣化し、気密性が低下する場合があります。外気が入り込みやすくなるため、乾燥も進みやすくなります。
もし走行中に風切り音が大きくなったと感じるなら、一度ディーラーや整備工場で点検してもらうと良いでしょう。
まとめ
冬の車内の乾燥は、少しの知識と工夫で大きく改善できます。
- 即効性を求めるなら:車載加湿器や濡れタオルを活用
- 体の不調を防ぐには:こまめな水分補給と保湿ケア
- 根本的な解決を目指すなら:エアコン設定の見直しや定期的な車内清掃・メンテナンス
まずは取り組みやすいものから試して、自分と車に合った方法を見つけてください。
乾燥対策をしっかり行い、冬のドライブを快適に過ごしましょう。