こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
ファミリーカーとして定番の「ミニバン」と、デザイン性や走行性能の高さが魅力の「SUV」。
どちらも人気ジャンルですが、実際に選ぶ際には「どっちが自分に合っているのか?」と迷う方が多いのではないでしょうか。
本記事では、家族構成・使い勝手・チャイルドシート・乗り心地・維持費・人気車種など、車選びでよく比較されるポイントをわかりやすく解説します。あなたに合ったミニバン・SUVを探してみてくださいね。
あなたに向いているのはミニバン?SUV?


まずは、車選びに迷っている方に向けた簡易診断です。
ここでは、ミニバンとSUVの特徴を踏まえ、どちらがあなたに向いているかをすぐ判断できるようまとめています。
用途や生活スタイルによって必要な車の条件が大きく変わるため、「ミニバン SUV どっちがいい?」と迷っている方は、この診断が最初の判断材料になります。
A:SUVが向いている人
- アウトドアや遠出をよくする
- 走りの良さを重視
- 基本は大人2人+子ども1〜2人での使用が多い
- 多少荷室が小さくても問題ない
- 街乗りでもスタイリッシュに乗りたい
B:ミニバンが向いている人
- 子どもが複数いる家庭
- 荷物が多く、積載力を重視したい
- チャイルドシート(ジュニアシート)を複数設置する
- 祖父母を乗せる機会が多く、乗り降りのしやすさが重要
- 車内の広さや動きやすさを最優先したい
Aが多ければSUV、Bが多ければミニバンがおすすめです。
家族構成から選ぶ:人数別のおすすめ車種
車選びの基準として、まず見逃せないのが“乗車人数”。
どんな使い方をするかによって、ミニバンとSUVの最適な選択肢は変わります。
■ 4人家族
→ SUVが向いているケースが多い
4人家族の場合は、2列シートが基本のSUVがおすすめされることが多いです。SUVは荷物スペースにも余裕があり、普段の人数に合った設計で、山や海などアウトドアを楽しみたい家族に向いています。


ただし、子どもが小さくチャイルドシートの乗せ降ろしが多い場合は、ミニバンのスライドドアが便利。用途によってはミニバンのほうが快適さを感じる家庭もあります。


推奨車種
- ミニバン(推奨SSサイズ以上):シエンタ、フリード
- SUV(推奨コンパクトサイズ以上):カローラクロス、ヴェゼル、フォレスター
■ 5人家族
→ ミニバン・SUVどちらも候補
5人以上の家族では、ミニバンもSUVも選択肢になりますが、”5人が全員快適に座る”となると、ミニバンが有利です。3列目を広く使えるため、子どもの成長や荷物の多さにも柔軟に対応できます。


SUVでも5人乗りは可能ですが、長距離移動では少し窮屈に感じることがあります。
推奨車種
- ミニバン(推奨Mサイズ以上):ノア、ヴォクシー、セレナ
- SUV(推奨ミドルサイズ以上):ハリアー、RAV4、CX-5


■ 6人以上の大家族
→ ミニバン一択レベル
6人以上の大家族や乗車人数が多い場合は、ミニバンがもっとも適した選択といえます。3列目シートの居住性や乗り降りのしやすさはSUVよりも優れており、子どもから祖父母まで快適に過ごせます。
ゆとりのある車内空間のおかげで大人数でも快適に移動でき、長距離ドライブや家族旅行にも最適です。


SUVにも7人乗りモデルはありますが、3列目が狭く、大人が長時間座るには少し窮屈に感じることがあります。
推奨車種
- ミニバン(推奨Lサイズ以上):アルファード、ヴェルファイア、エルグランド
- SUV(推奨ラージサイズ以上):CX-8、ランドクルーザー
乗り心地・運転性能の違い
車選びの際、体感的な快適さや運転のしやすさも重要ポイントです。
■ ミニバンの特徴
ミニバンは低重心で安定した走りが特徴で、大きなガラス面で視界が広く、運転初心者や子育て世帯でも扱いやすいメリットがあります。
→ 「家族全員が快適に移動したい」という方におすすめ
■ SUVの特徴
SUVは車高が高く見晴らしがよい点が特徴。パワフルな走行性能で、高速道路や山道などでも安定して走れます。街乗りからアウトドアまで、幅広い用途に適した万能タイプです。
→ 運転の楽しさやアクティブな使い方を重視する方におすすめ
チャイルドシートの扱いやすさはどう?

子育て世帯では、チャイルドシートの乗せ降ろしやすさが重要な判断基準になります。
■ ミニバンのほうが総合的に優勢
- 車内が広く作業しやすい
- スライドドアで狭い駐車場でも安心
- ウォークスルーで車内移動が楽
- 回転式チャイルドシートも使いやすい
- 複数台のチャイルドシートでも配置しやすい
■ SUVは「乗せ降ろしが楽」
- 車高が高いため、腰をかがめなくてOK
- ISOFIX完備車種が多く安心
- 荷室容量は十分でベビーカーも積みやすい
チャイルドシートの取り付けやすさ、子育ての利便性の面で選ぶなら、ミニバンのほうが一般的に優れているといえます。
特に子どもが複数いる家庭や荷物が多い場合、ミニバンの広さとシートの使い勝手が役立ちます。SUVは走行性能が高いなど別の魅力があるものの、チャイルドシートの取り付けやすさではミニバンに一歩譲る形です。
ただし、複数のチャイルドシートを使う場合はミニバンが圧倒的に便利です。
安全性能の違い
安全装備についてはどちらの車種も、先進の運転支援システムを搭載している車種が多く、衝突被害軽減ブレーキ(プリクラッシュセーフティ)、車線逸脱警報、全方位カメラ、アダプティブクルーズコントロールなどが標準またはオプション設定されています。違いが出るのは“車体の構造”です。
■ ミニバン
- 低重心で走行が安定
- 乗り降りがしやすく子どもに安全
→ 家族向けの安心感が高い
■ SUV
- ボディ剛性が高く頑丈
- 見晴らしがよく視界が広い
→ 高速や悪路での安定感あり
維持費の比較
維持費は、燃費・税金・保険・メンテナンス費用を総合的に考える必要があります。
代表的な国産車の燃費データ
| 車種 | 種類 | 燃費(WLTCモード) |
| トヨタ・シエンタ(現行型) | コンパクトミニバン (SSサイズ) | ・ハイブリッド:24.8〜28.4 km/L ・ガソリン:18.3〜18.4 km/L |
| トヨタ・ノア(現行型) | Mサイズミニバン | ・ハイブリッド:22.0〜23.4 km/L ・ガソリン:14.3〜15.0 km/L |
| トヨタ・ヴォクシー(現行型) | Mサイズミニバン | ・ハイブリッド:22.0〜23.0 km/L ・ガソリン:14.1〜14.8 km/L |
| トヨタ・RAV4(現行型) | ミドルSUV | ・ハイブリッド:約 20.3〜20.6 km/L ・ガソリン:約 15.2 km/L |
| トヨタ・ハリアー(現行型) | ミドルSUV | ・ハイブリッド:約 20.5〜22.7 km/L ・ガソリン:約 14.8〜15.8 km/L |
年間ガソリン代の目安
車選びのコスト感を掴むうえで、リアルな指標になりますので、最新の国産ミニバン/SUVから代表車種をピックアップし、カタログ上の燃費(WLTCモード等)を基に「燃費レンジ」と「年間ガソリン代目安」を試算しました。
ここでは年間走行距離 10,000 km、ガソリン代を155円/Lを想定した場合の金額で計算しています。
| 車種と仕様 | 燃費(km/L) | 年間ガソリン消費量(L) | 年間ガソリン代(155円/L) |
| シエンタ(ハイブリッド) | 28 | 約 357 L | 約 55,335 円 |
| ノア(ハイブリッド) | 23 | 約 435 L | 約 67,425 円 |
| RAV4(ハイブリッド) | 20.5 | 約 488 L | 約 75,640 円 |
燃費性能によって年間のガソリン代に1〜2万円程度の差が出る可能性があります。特に走行距離が多いご家庭は維持費もチェックしてみてください。
WLTC 燃費はあくまで試験値となり、実際の使用環境(信号、荷物、エアコン、渋滞など)で差が生じます。
保険
- 任意保険料は車両価格や安全性能、使用目的により異なるが、ミニバンとSUVで大きく差はなく、車種やグレードによって変動しやすい。
- ファミリー層向けの車種では保険料の差は小さい傾向。
税金
- 自動車税および自動車重量税は排気量や車両重量に応じて決まるため、同等の排気量であればミニバンとSUVで大きな差はない。
- SUVのほうが車体重量が重い場合は重量税がやや高くなる場合もある。
排気量別 自動車税
令和元年(2019年)10月以降に新車登録された車は、自動車税が減税されています。
| 排気量区分 | 旧税率(令和元年9月30日以前) | 新税率(令和元年10月1日以降) |
| 1,000cc以下 | 29,500円 | 25,000円 |
| 1,000cc超~1,500cc以下 | 34,500円 | 30,500円 |
| 1,500cc超~2,000cc以下 | 39,500円 | 36,000円 |
| 2,000cc超~2,500cc以下 | 45,000円 | 43,500円 |
| 2,500cc超~3,000cc以下 | 51,000円 | 50,000円 |
| 3,000cc超~3,500cc以下 | 58,000円 | 57,000円 |
| 3,500cc超~4,000cc以下 | 66,500円 | 65,500円 |
| 4,000cc超~4,500cc以下 | 76,500円 | 75,500円 |
| 4,500cc超~6,000cc以下 | 88,000円 | 87,000円 |
| 6,000cc超 | 111,000円 | 110,000円 |
試乗でチェックするポイント

実際の乗り心地や操作感は、カタログだけではわかりません。
試乗ができる場合は以下のような点を確認しながら試乗してみて下さい。
■ 運転しやすさ
- アクセルやブレーキの反応
- ハンドリングの軽さ
- 車幅感覚のつかみやすさ
■ 乗り心地
- シートの硬さやフィット感
- 段差での揺れ方
- 室内の静粛性
■ 実用性
- 荷室の形状や積みやすさ
- 2列目・3列目の乗り降り
- チャイルドシートの装着性
- 小物収納の数と配置
2025年 人気車種ランキング TOP5
ここでは2025年12月時点での新車人気ランキングをご紹介します。
■ ミニバン
2025年12月時点での人気ミニバン車種トップ5は、以下の通りです。
- 1位:トヨタ・シエンタ
- 2位:トヨタ・ルーミー
- 3位:トヨタ・ノア
- 4位:トヨタ・ヴォクシー
- 5位:日産・セレナ
- 「シエンタ」は、コンパクトで扱いやすいサイズ感に加え、低床設計で乗り降りがしやすい点がファミリー層から支持されています。さらに3列シートのわりに室内空間が広く、用途に合わせてシートアレンジがしやすい点も「ちょうどいい」と好評です。
- 「ルーミー」は、コンパクトミニバンとしての取り回しの良さが魅力で、スライドドアの使い勝手やゆとりある後席スペースが高評価。軽自動車からの乗り換えでも運転のしやすさが変わらない一方で、荷室や室内幅に十分な余裕があり、日常使いにぴったりのモデルです。
- 「ノア」「ヴォクシー」は、兄弟車ならではの選択肢の多さが特徴で、スタイルや装備の違いから好みに合わせて選びやすいラインナップとなっています。ミドルサイズとして室内空間が広めで、ロングドライブや家族の送迎など幅広いシーンで使いやすく、最新の安全装備も充実しています。
- 「セレナ」は、クラストップクラスの室内空間と、多彩なシートアレンジが魅力の1台です。荷物の積みやすさや車内の収納スペースが豊富な点に加え、運転支援機能の充実度も高く、長距離移動でも疲れにくいミニバンとして選ばれています。
■ SUV
2025年12月時点での人気ミニバン車種トップ5は、以下の通りです。
- 1位:トヨタ・ライズ
- 2位:トヨタ・ハリアー
- 3位:ホンダ・ヴェゼル
- 4位:トヨタ・RAV4
- 5位:マツダ・CX-5
- 「ライズ」は、コンパクトSUVとして取り回しが良く、価格も手頃な点が人気の理由です。街中での運転がしやすいサイズ感ながら荷室容量もしっかり確保されており、初めてのSUV選びにも向いています。
- 「ハリアー」は、ミドルサイズSUVの中でも特に上質さが際立つモデルで、静粛性の高さやラグジュアリーな内装が魅力です。乗り心地が滑らかで長距離移動も快適なため、日常使いからレジャーまで幅広いシーンをカバーできます。
- 「ヴェゼル」は、都市型SUVとしてデザイン性と使い勝手のバランスが非常に良く、コンパクトながら後席・荷室ともに十分な広さがあります。燃費の良さや取り回しやすさから、若年層や女性を中心に幅広い世代から支持されています。
- 「RAV4」は、力強いデザインと走行性能が特徴のミドルサイズSUVで、高速道路やアウトドアシーンでも安定した走りを見せます。荷室も広く、キャンプや旅行など荷物が多いシーンにも対応できる実用性の高さが魅力です。
- 「CX-5」は、マツダらしい走りの良さと高品質な内外装が特長のミドルサイズSUVです。静粛性や乗り心地にもこだわっており、運転のしやすさと快適さの両立が評価されています。上質感のあるファミリーSUVを求める方に人気の1台です。
上記の車種はいずれもファミリーカーとして高い評価を受けており、燃費性能・安全装備・乗り心地といった総合性能のバランスが優秀です。
ぜひ車選びの参考にしてみてください。
まとめ
■ SUVが向いている人
- 4人家族
- アウトドアを楽しむ
- 走りを楽しみたい
- デザイン性を重視
■ ミニバンが向いている人
- 子どもが複数
- 荷物が多い
- チャイルドシートを複数使う
- 乗り降りのしやすさが最優先
最終的には、家族構成・使い方・好みのバランスで決めることが大切です。
試乗で実際の使い勝手を確認しながら、後悔のない車選びを進めてください。

