こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
存在感をさらに高め、自分だけの一台に仕上げるためのカスタマイズブランドとして、圧倒的な支持を得ているのが「モデリスタ(MODELLISTA)」です。
モデリスタの魅力は、メーカー直系ならではの品質と、標準グレードでは味わえない「威風堂々」としたスタイリングにあります。
一方で、実際に導入を検討するとなると
- 「どのスタイルが自分に合っているのか」
- 「費用対効果はどうなのか」
- 「実用性は損なわれないか」
といった不安も生じます。
本記事では、40系アルファードを例に挙げ、モデリスタ仕様における全3スタイルの特徴から、具体的なパーツ構成、そして購入前に知っておくべき費用感までを詳しく解説します!
\YouTubeでは30系後期モデルのモデリスタについて簡単にご紹介しています/
そもそも「モデリスタ」とはどんなブランドか?

モデリスタは、トヨタ自動車のグループ会社である「株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)」が展開するカスタマイズブランドです。
トヨタ車の魅力を引き出すデザイン性と、メーカー直系ならではの信頼性を兼ね備えているのが最大の特徴と言えます。同じTCDが展開する「TRD」がレース活動由来の機能性やスポーツ性能を重視するのに対し、モデリスタは「感情に響くデザイン」や「大人の上質さ」を重視したドレスアップパーツを主力としています。
純正の状態でも十分に高い完成度を持つアルファードに、モデリスタのパーツをカスタムすることでさらなる「高級感」と「独創性」をプラスすることができます。他のアルファードと差をつけたいオーナーにとって、モデリスタは最有力候補となるでしょう。
デザインフィロソフィーは「Resonating Emotion(響感の創造)」。ただ派手にするのではなく、クルマと響き合うようなデザインを追求しており、オーナーの所有欲を満たす仕上がりになっています。

アルファードを激変させる3つのスタイル
現行アルファードのモデリスタには、大きく分けて3つのスタイリングが用意されています。
それぞれコンセプトが明確に異なるため、自分の好みや利用シーンに合わせて選びましょう。
1. 圧倒的な存在感を放つ「REGAL DIGNITY STYLE」

「REGAL DIGNITY STYLE(リーガル・ディグニティ・スタイル)」は、モデリスタのラインナップの中で最も押し出し感が強く、豪華さを追求したスタイルです。
「個性際立つ堂々さ」をテーマにしており、ワイド感のあるメッキ加飾を多用しています。特にフロントスポイラーからサイドスカート、リヤスカートへと続くラインは、車体全体をより低く、重厚に見せる効果があります。
このスタイルの最大の特徴は、フロントフェイスの変化です。大型のメッキパーツとLEDイルミネーションを組み合わせることで、夜間でも一目で「モデリスタ仕様」とわかる強烈なインパクトを与えます。とにかく目立ちたい、アルファードの持つ迫力を極限まで高めたいというオーナーに選ばれています。
主要構成パーツ
- フロントスポイラー
- サイドスカート
- リヤスタイリングキット(リヤスカート+ドレスアップマフラー)
- シグネチャーイルミブレード(オプション)
2. 品格と美しさを重視した「BRIGHT NOBLE STYLE」

一方、「BRIGHT NOBLE STYLE(ブライト・ノーブル・スタイル)」は、気品ある美しさを重視したスタイルです。
REGAL DIGNITY STYLEが「迫力」なら、こちらは「優雅さ」と言えます。メッキ加飾を使いつつも、水平基調のデザインを取り入れることで、スッキリとした上品な印象を与えます。
「代わり映えは欲しいけれど、あまりゴテゴテしたくない」「ビジネスシーンでも使いたい」という層に適しています。エアロパーツの造形も比較的シンプルにまとめられており、洗練された都会的な雰囲気を演出します。
主要構成パーツ
- フロントスポイラー
- サイドスカート
- リヤスカート
- フロントグリル(オプション)
3. さりげない輝きをプラスする「COOL SHINE KIT(クール・シャイン・キット)」

「COOL SHINE KIT(クール・シャイン・キット)」は、エアロパーツ(スポイラー類)を装着せず、メッキガーニッシュ(装飾パーツ)のみで構成されるキットです。
フード、サイドドア、フェンダー、ミラーなどにメッキのアクセントを加えることで、高級感を底上げします。クールシャインキットのメリットは、車高が変わらないことです。
エアロパーツを装着するとどうしても地面とのクリアランスが狭くなり、段差や雪道での破損リスクが高まりますが、クールシャインキットなら純正の使い勝手を維持したままドレスアップが可能です。
雪国に住んでいる方や、段差の多いエリアを走行する機会が多い方におすすめです。
主要構成パーツ
- フードガーニッシュ
- サイドドアガーニッシュ
- フェンダーガーニッシュ
- ミラーガーニッシュ
- バックドアガーニッシュ など
エクステリア・インテリア・ホイールの主要パーツをご紹介
スタイルを決めたら、次は具体的なパーツの構成を見ていきましょう。
セット購入が基本ですが、単品での装着が可能なパーツもあります。
車の表情を変える「エクステリアパーツ」
外装の印象を決定づけるのは、やはりエアロパーツセットです。
1.フロントスポイラー

顔つきを一変させるパーツ。純正バンパーの上から被せるタイプが多く、樹脂(ポリプロピレン)にメッキ加飾が施されています。
LEDイルミネーション内蔵タイプを選べば、夜間の視認性とファッション性が向上します。
2.サイドスカート
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ボディサイドの厚みを増し、低重心なフォルムを強調します。
乗降時に足をぶつけないよう設計されていますが、縁石への幅寄せ時には注意が必要です。
3.リヤスタイリングキット

リヤスカートとマフラーカッター(またはスポーツマフラー)のセット。後続車に対するアピール度が高く、アルファードの大きなリヤゲート周りを引き締めます。
4.イルミルーフスポイラー
ほかにも、特徴的なアイテムとして、「イルミルーフスポイラー」があります。
通常、ルーフスポイラーは空力や見た目の形状変化が主な役割ですが、モデリスタのものはLEDが内蔵されており、ポジションランプと連動して青く発光します(一部モデル)。
高い位置に光のアクセントが入るため、遠くからでも存在感を放ちます。
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室内空間を彩るイルミネーションなどの「インテリアパーツ」

外装だけでなく、内装にもモデリスタならではのこだわりがあります。「マルチカラーインテリアイルミネーション」は、室内の雰囲気をガラリと変える人気アイテムです。
前席の足元やドアトリムなどにLEDを配置し、スマートフォンやスイッチ操作でカラーや明るさを変更できます。
赤、青、紫など、その日の気分に合わせて空間を演出できるため、ナイトドライブの満足度が大きく向上します。純正のアンビエントライトでは物足りないと感じるオーナーにおすすめです。
足元を引き締める20インチホイール
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スタイリングの完成度を左右するのがホイールです。モデリスタでは、20インチの大径アルミホイール「WingDancer」シリーズを設定しています。
ブラックとポリッシュ(切削光輝)のコンビネーションカラーが主流で、複雑なスポークデザインが高級感を演出します。タイヤにはミシュランの「PRIMACY 5」などが採用され、静粛性と乗り心地にも配慮されています。また、盗難防止のためのセキュリティロックナットが付属するセットもあり、高価なホイールを守る工夫もされています。
純正ホイール(17〜19インチ)からインチアップすることで、見た目の迫力は格段に増しますが、乗り心地はやや硬めになる傾向があります。見た目と快適性のバランスを考慮して検討してください。
購入・取り付けの費用感と注意点

モデリスタのパーツを導入する際、最も気になるのが費用です。ここでは、主なセット価格と購入時の注意点について解説します。
価格の目安(塗装済み・工賃別)
価格は選択するスタイルや塗装の有無によって変動しますが、大まかな目安は以下の通りです。
- MODELLISTA エアロパーツセット(REGAL DIGNITY STYLE)
- セット内容:フロントスポイラー+サイドスカート+リヤスタイリングキット
- 価格:約368,500円(塗装済み)
- MODELLISTA エアロパーツセット(BRIGHT NOBLE STYLE)
- セット内容:フロントスポイラー+サイドスカート+リヤスカート
- 価格:約280,500円(塗装済み)
- クールシャインキット
- セット内容:各所ガーニッシュ6点
- 価格:約205,700円
- 20インチ アルミホイール&タイヤセット
- 価格:約434,500円(1台分・セキュリティナット付)
これらに加えて、取り付け工賃が発生します。
工賃は店舗によって異なりますが、エアロセットでおおよそ3〜5万円を見込んでおくと良いでしょう。フルセットで装着する場合、総額で80万円〜100万円程度の出費になるケースも珍しくありません。
購入場所と取り付け
モデリスタのパーツは、全国のトヨタ販売店で購入・取り付けが可能です。
新車購入時にオーダーすれば、納車時には装着された状態で受け取ることができ、ローンに組み込むことも可能です。
中古車を購入してから後付けすることも可能ですが、塗装済みパーツの色がボディの日焼け具合と微妙に合わないリスクや、別途取り付け予約の手間が発生します。可能な限り、車両購入のタイミングで検討することをおすすめします。
実用面でのデメリットも理解しておく
メリットばかりに目が行きがちですが、デメリットもしっかり把握しておきましょう。
- 地上高が下がる
エアロパーツを装着すると、純正状態よりも数センチ地上高が下がります。コンビニの輪止め、急な坂道、雪道での轍(わだち)などで擦ってしまうリスクが高まります。特に雪国のユーザーは、冬場だけ純正バンパーに戻すことが難しいため、「クールシャインキット」を選ぶなどの判断が必要です。 - 修理費が高くなる
万が一ぶつけて破損した場合、純正バンパーの修理に加え、モデリスタパーツの買い替えや再塗装が必要になります。 - 洗車機が使いにくい
形状が複雑になるため、一部の洗車機ではセンサーが反応して停止したり、ブラシで傷がついたりする可能性があります。手洗い洗車が基本になると考えておいた方が無難です。
まとめ

「REGAL DIGNITY STYLE」で圧倒的な迫力を手に入れるか、「BRIGHT NOBLE STYLE」で洗練された美しさを表現するか、あるいは「クールシャインキット」で実用性を保ちつつ輝きをプラスするか。どの選択も、アルファードの持つポテンシャルを最大限に引き出してくれることは間違いありません。
決して安い買い物ではありませんが、毎日乗り込むたびに感じる高揚感や、リセールバリューへの貢献(モデリスタ装着車は中古市場でも人気が高い傾向にあります)を考慮すれば、十分に価値のある投資と言えるでしょう。
この記事を参考に、モデリスタを選んでみてくださいね。