こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
高級ミニバンの代名詞とも言える40系アルファードとヴェルファイアが、2025年1月に改良・新グレード追加を行いました。
発売以来、圧倒的な人気で納車待ちが続いていましたが、2025年1月7日の一部改良では待望の「8人乗り(Xグレード)」が追加されました。さらに、同年1月31日には「PHEV(プラグインハイブリッド)」が新たに設定・発売されています。
これから購入を検討している方や、納車待ちの間に仕様が変わってしまった方が最短で理解できるように、2025年1月の年次改良の変更点の要点をまとめました。
【2025年改良のポイント】
- 【アルファード】待望の「8人乗り(Xグレード)」が設定
- 【両車共通】最上級グレード「Executive Lounge」にPHEV(プラグインハイブリッド)を追加
- 【両車共通】デジタルインナーミラー(ドラレコ付)が全車標準装備へ
- 【ヴェルファイア】新色「プレシャスメタル」が選択可能に
- 【特別仕様】4人乗り超豪華仕様「Spacious Lounge」が登場
本記事では、カタログのスペック表だけでは見えにくい実用面でのメリットや、グレード選びの判断基準について解説します。
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アルファード・ヴェルファイア 2025年改良について

2023年6月のフルモデルチェンジから約1年半。
今回の改良・新設定は、ユーザーからの「もっとこうして欲しい」という声に応える実用的なアップデートが中心です。なお、8人乗り追加・安全装備強化などは1月7日発売の一部改良、PHEVの追加は1月31日発売と、2段階でのリリースとなっています。
派手な外観の変化はないものの、使い勝手に直接影響する部分に手が加えられています。
1. アルファードへの「8人乗り」グレード追加

今回のアップデートで最も注目すべきポイントが、アルファードへの「Xグレード(8人乗り)」追加です。
40系デビュー時は高級感を重視した設計の影響で、シートレイアウトは「7人乗り」のみでした。そのため、2列目にベンチシートを希望するファミリー層からは「使いづらい」という声が少なくありませんでした。
新設されたXグレードの2列目には、6:4分割チップアップシートを採用。フルフラットにすれば車内でゆったり休憩できるほか、大荷物を積みたいシーンでも柔軟に対応できます。
「5人家族で、週末は祖父母も一緒に」というご家庭にとって、2列目に3人が座れる8人乗り仕様は、チャイルドシート設置時の使い勝手も考えると、実は最も現実的で頼れる選択肢かもしれません。
2. 安全装備の標準化(デジタルインナーミラー)

これまで上位グレードやオプション扱いだった「前後方ドライブレコーダー機能付きデジタルインナーミラー」が、全グレードで標準装備となりました。
アルファード・ヴェルファイアクラスの車体サイズでは、3列目に人が乗っていたり荷物を満載にしていたりすると、通常のルームミラーでは後方視界をほとんど確保できません。カメラ映像で後方を確認できるデジタルインナーミラーは、もはや必須装備と言えます。
また、ドライブレコーダーが最初から内蔵されているため、納車後に社外品を取り付ける手間や工賃(数万円〜)が浮くのは、地味ながら嬉しいポイントです。
3. ヴェルファイアの外板色追加

ヴェルファイアには、これまで設定のなかった「プレシャスメタル〈1L5〉」がオプションとして追加されました。ヴェルファイアの持つ「アグレッシブさ」や「硬質感」をより引き立てるカラーといえます。
金属の質感を強調したこのグレーカラーは、クラウンやハリアーでも人気の色です。
最上級の選択肢「PHEV」の実力とは

2025年1月31日、アルファードとヴェルファイアの最上級グレードである「Executive Lounge」に、新たにプラグインハイブリッド(PHEV)モデルが設定・発売されました。2026年3月現在、PHEVを選択できるのは「Executive Lounge」のみとなっています。
EV走行距離は「73km」
PHEVモデルのEV走行距離は73km(WLTCモード)となっています。
「たった73km?」と思うかもしれませんが、日本の自家用車の1日平均走行距離は数十km程度と言われています。
そのため、日々の買い物や子どもの送り迎え、片道30km圏内の通勤であれば、ガソリンを使わずに電気自動車として運用できる計算です。
夜間に自宅で充電しておけば、普段は静かで滑らかなEV走行を楽しみ、週末の長距離ドライブではガソリンを使って航続距離を気にせず走る。この使い分けができるのがPHEVの最大の強みです。
「マイルームモード」が変える待機時間
PHEVならではの機能として注目したいのが「マイルームモード」です。
「マイルームモード」は、充電ケーブルを繋いだ状態で、外部電源を使ってエアコンやオーディオを使用できる機能です。
例えば、子どもの習い事の迎えで30分待機するような場面では、これまでは「エンジンをかけてアイドリングする」か、「エンジンを切って暑さ寒さを我慢する」かの二択でした。
マイルームモードなら、排気ガスを出さず、エンジン音や振動もない状態で、快適な車内空間を維持できます。
書斎代わりや休憩スペースとして車を使う頻度が高い人には、これ以上ない機能です。
トヨタ車体製「Spacious Lounge」

さらに上を求める層に向け、4人乗りのコンプリートカー「Spacious Lounge(スペーシャスラウンジ)」も設定されました。
後席を2席のみとした贅沢な仕様で、前席との間には仕切りカーテンがあります。足元もベース車より約420mm広く、冷蔵庫や専用のリアエンターテインメントシステムも備えています。
もはや移動する役員室と言えるでしょう。なお、HEVとPHEVの両方を選択可能です。
サイズと価格の変化|値上がりは許容範囲か?
改良モデルを検討する際、最も気になるのが「価格」と「サイズ」です。
ボディサイズに変更なし
ボディサイズに関しては、今回の改良による変更はありません。


- 全長:4,995mm
- 全幅:1,850mm
- 全高:1,935mm(19インチタイヤ装着車は1,945mm)
全長5m以下、全幅1.85mというサイズ感は、日本の駐車場事情、とりわけ機械式駐車場のパレットサイズに合わせた、ぎりぎりの設定です。
今回もこのサイズが維持されたことで、マンション住まいの方や駐車場に制約がある方も、これまで通り検討候補に入れられます。
新価格一覧
装備の充実や原材料費の高騰に伴い、全体的な価格設定は見直されています。
【アルファード 価格帯】
- X(2.5L HEV・8人乗り): 510万円〜
- Z(2.5Lガソリン): 555万円〜
- Z(2.5L HEV): 635万円〜
- Executive Lounge(2.5L HEV): 860万円〜
- Executive Lounge(2.5L PHEV): 1,065万円
【ヴェルファイア 価格帯】
- Z Premier(2.4Lターボ): 670万円〜
- Z Premier(2.5L HEV): 705万円〜
- Executive Lounge(2.5L HEV): 880万円〜
- Executive Lounge(2.5L PHEV): 1,085万円
エントリーグレードとなるアルファードのXグレードでも500万円を超えていますが、標準装備の内容(デジタルインナーミラーなど)を考えれば、実質的なコストパフォーマンスは決して悪くありません。
特にPHEVモデルは1,000万円オーバーとなり、名実ともに高級サルーンと肩を並べる価格帯になりました。
改めて知るアルファードとヴェルファイアの違い
40系になってから、アルファードとヴェルファイアは明確にキャラクター分けがされています。今回の改良を踏まえて、どちらを選ぶべきかを整理します。
王道の「アルファード」

アルファードは、歴代受け継がれてきた「大空間高級サルーン」の正統進化版です。
フロントグリルは高級感と品格を感じさせるデザインで、乗り心地も路面の凹凸を綺麗にいなすような、しなやかさが特徴です。
- おすすめの人: 家族全員が快適に過ごせることを最優先したい人、威圧感よりも上品さを求めたい人、8人乗りが必要な人。
こだわりの「ヴェルファイア」

ヴェルファイアは、40系から「運転する喜び」を重視したモデルへと舵を切りました。
ボディ剛性を高める専用パーツ(フロントパフォーマンスブレースなど)が入っており、ハンドリングの応答性がアルファードよりもシャープです。
サスペンションのセッティングも若干引き締められており、ドライバーが運転していて楽しいミニバンに仕上がっています。
また、2.4Lターボエンジンが選べるのもヴェルファイアだけの特権です。
- おすすめの人: ミニバンでも走りを妥協したくない人、黒を基調としたスポーティな外観が好きな人、ターボエンジンの加速感が欲しい人。
あなたのライフスタイルに合うのは?
最後に、具体的なライフスタイル別に推奨モデルを提案します。
コスパと実用性重視のファミリー層
→ アルファード「X」または「Z(HEV)」
新設されたXグレード(8人乗り)は、部活動の送迎やキャンプなどで圧倒的な積載能力を発揮します。また、リセールバリューを考慮しても、アルファードのHEVモデルは鉄板の選択肢です。
週末の長距離ドライブが多いアクティブ派
→ ヴェルファイア「Z Premier(ターボ)」
高速道路での合流や追い越しでストレスを感じたくないなら、トルクフルな2.4Lターボエンジンを搭載するヴェルファイアが最適です。黒を基調とした内装も汚れが目立ちにくく、アクティブな使用に向いています。
会社役員・個人事業主・環境意識の高い層
→ 「Executive Lounge(PHEV)」
自宅に充電設備を設置できる戸建て住まいであれば、PHEVのメリットを最大化できます。また、静粛性はレクサスなどの高級セダンに匹敵します。さらに、V2Hに対応しているため、災害時には非常用電源としても機能し、BCP(事業継続計画)の観点からも選ぶ理由になります。
まとめ

2025年のアルファード・ヴェルファイアの改良は、派手さは控えめですが、ユーザーの「困りごと」を的確に解消するアップデートでした。
特にアルファードの8人乗り復活は、これまで「40系は使いにくい」と敬遠していた層を振り向かせる大きな要因になるはずです。また、PHEVの追加により、ショーファーカーとしての地位も盤石なものになりました。
一方で、車両価格の上昇は避けられませんが、標準装備されたドラレコや安全装備、そして高いリセールバリューを考慮すれば、トータルコストでの納得感は依然として高いと言えます。
本記事を参考に最適なグレードを選んでみてください。


