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広い居住空間と多彩な装備が人気を集める日産自動車の高級ミニバンエルグランド。新車価格はエントリーグレードでも311万円以上と高額なため、中古車の購入を検討している方もいるのではないでしょうか。
今回取り上げる日産エルグランド52系3代目は2010年に誕生し、その4年後の2014年にマイナーチェンジが実施されました。
マイナーチェンジにより前期型と後期型に分かれたことで、装備内容・安全性能・デザインなどに違いがあり、どのモデル・グレードを選べば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
本記事ではエルグランド52系3代目の中古車購入を検討している方に向けて車選びのポイント・購入する際の注意点もあるため解説していきたいと思います!
価格を重視したいなら前期型がおすすめ
中古車の購入を検討している方は価格面も重視することが多いでしょう。そんな方には前期型モデルがおすすめです。
2014年にマイナーチェンジを行っており、後期型では一部の安全性能技術の標準装備化やデザインが変更されています。
それにより中古車市場では後期型の人気が高く、前期型と比較すると同グレードでも100万円以上価格差が生じることもあります。したがって、安く購入したい方には前期型がおすすめです。
デザイン性を重視したいなら後期型がおすすめ
「年式が比較的新しく、デザイン性に優れたモデルを安く購入したい」と考えている方には後期型をおすすめします。
後期型は前期型と比較してエクステリアが大きく進化を遂げています。まずフロントグリルの面積が増えたことで個性が際立ち、エルグランドの存在感が増しました。
さらに、面積が拡大したフロントグリルの全周をクロームメッキで囲むことで高級感をグッと高めています。リアデザインに大きな変更はありませんが、テールレンズのカラーリングが変更されています。
後期型からレッドがクリアに変更されたため、落ち着きのある上品な雰囲気が演出されています。
安全性能技術を重視される方も後期型がおすすめ
万一の事故やトラブルに備えて、安全性能技術を重視する方もいるのではないでしょうか。安全性能技術の面では後期型が非常に優秀です。
52系3代目はマイナーチェンジが行われたことで、一部の安全性能技術が標準装備化されました。標準装備化された代表的な安全性能技術は以下の通りです。
- インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)
- LDW(車線逸脱警報)
- 進入禁止標識検知
- インテリジェントエマージェンシーブレーキ
走行車線の白線や黄線をカメラで認識し、車線からのはみ出し回避をアシストする「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」などが標準装備化されたため安全性能が向上しました。
数ある安全性能技術の注目装備は標準装備化された「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」です。
このシステムは運転中に前方の歩行者や先行車をシステムが検知し、衝突の危険性がある場合には段階的なブレーキを作動させ、緊急時には急ブレーキで衝突回避を図ります。
近年、高齢者の運転による交通事故が増加しているため、このシステムは自分と相手を守る優秀なアシスト機能です。したがって安全性能技術を重視する方には後期型を強くおすすめします。
中古車選びの注意点3つ
実際に中古車を購入する際にはどのようなポイントに注意すれば良いのでしょうか。必ず注意してほしいポイントを3つご紹介します。
事故歴がある車を選ばない
まず一つ目は、事故歴がある車を選ばないことです。
事故歴とは、車体の枠組みにあたる部分の修理歴があるかどうかのことです。つまり、事故歴がある車は車体の枠組みにまで損傷を与えるような大きな衝撃を受けた証拠です。
修理されたとしても、過去の損傷が後々不具合発生の起因となる可能性もあるため、事故歴がない車を選びましょう。
可能な限り実車で確かめる
二つ目は、可能な限り搭載装備の動作を実車で確かめることです。
エルグランドのような高級ミニバンはパワースライドドアやパワーシートが搭載されており、経年劣化によりそれらの電動部品が購入後に故障する可能性もあります。可能な限り実車で動作確認をして違和感がないことを確認しておきたいものです。
しかし、新車は納品までに時間がかかること等から昨今では中古車自体の人気も上がっています。すぐに売却が決まってしまう可能性も非常に高いため、疑問点はまず販売店に相談してみるのもいいかもしれません。
納得のできる販売店で購入するようにしましょう。
過剰走行車および低走行車を選ばない
三つ目は、過剰走行車および低走行車を選ばないことです。
走行距離は中古車の価格を大きく左右する要因のひとつです。過剰走行距離の明確な定義はありませんが、目安としては年間の平均走行距離が1万km以上または合計走行距離が10万kmを超えた車が過剰走行車と呼ばれるケースが多いです。
合計10万kmを超えた車はブレーキホースなど様々な部品が交換時期を迎えます。そのため購入後に高額のメンテナンス費用が発生する場合もあるため注意が必要です。低走行車は状態が良さそうに考えられがちですが、走行せずに長期間放置されていた可能性もあります。
平均的な走行距離の中古車を購入する方が安心ですが、日頃のメンテナンスで大きく左右されますので総合的な判断を要します。詳細は冒頭のYouTubeでも紹介していますのでご覧ください!
まとめ
本記事では、日産エルグランド52系3代目の購入時のポイントと注意点をご紹介しました。
購入を決めた車であっても事故歴やその他条件によっては購入しない方が賢明の場合もあるため、この記事を読んでぜひ参考にしてください。