こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
常日頃から交通規則を守っていても、車を運転する機会が多ければ多いほど交通違反をしてしまうリスクは誰にでもあります。
速度超過違反や一時停止違反などを起こすと切符を切られて違反点数が付与されます。違反を繰り返してしまうと運転ができなくなるため、日常生活や仕事に影響を及ぼす可能性があります。
本記事では交通違反を起こしたことで違反点数が付与される期間やリセットされるタイミングなどをご紹介していきます。
2022年 交通違反ランキング
まずは、どのような交通違反が多く発生しているのかを見てみましょう。2022年の警察による交通違反取り締まり件数は544万3,002件となります。
この数は1日あたりに換算すると約1万5,000件となるため、交通違反がどれだけ身近な存在かがわかるでしょう。
2022年の交通違反別の検挙件数は以下の通りです。
順位 | 違反内容 | 検挙件数 |
1 | 一時不停止 | 1,466,131 |
2 | 速度違反 | 932,260 |
3 | 通行禁止 | 697,682 |
4 | 信号無視 | 521,829 |
5 | 歩行者妨害 | 336,504 |
6 | 携帯電話使用等 | 252,456 |
7 | 追越し・通行区分 | 181,364 |
8 | 駐車禁止場所等違反 | 137,489 |
9 | 踏切不停止等 | 76,192 |
10 | 免許証不携帯 | 46,724 |
交通違反別のベスト10は上記となっており、もっとも多い交通違反は「一時不停止」となりました。
2番目の「速度違反」の約1.6倍であり、圧倒的な検挙件数であることがわかります。一時不停止は「一時停止」の標識前の停止線で完全に止まることを怠る交通違反です。
本来は安全確認をするために完全に止まる必要があります。一時不停止による罰則は以下の通りです。
- 反則金
普通車:7,000円 / 大型車:9,000円 / 二輪車:6,000円 - 違反点数:2点
続いて、違反点数の換算方式と免許停止の点数を確認してみましょう。
違反点数の換算方式
運転免許の換算方式は、0点からスタートし違反を起こすたびに、違反内容によって設定された違反点数が加算される累積方式が採用されています。
ここで気になるのは、違反点数が何点に達したら免許停止になるかということでしょう。結論として累積点数が6点に達した時点で免許停止となります。
免許停止点数は6点であるため「一時不停止」を3回繰り返すと免許停止です。2番目に検挙件数が多い「速度違反」では1回の違反で免許停止となるケースがあります。
具体的には、法定速度が一般道路で30km/h 以上、高速道路で40km/h 以上超過してしまった場合は違反点数が6点であるため、1回の違反で免許停止です。
違反点数がリセットされるタイミングはいつ?
違反点数は累積方式を採用していると先述しました。
そうしたとき、違反点数が免許停止になる6点に達するまで累積するのかなど、不安に思う方がいるかと思います。
安心していただきたいのは、違反点数はある条件を満たすとリセットされるということです。
以下では、違反点数がリセットされるタイミングを3つご紹介します。
①1年間無事故無違反
最初の交通違反を起こした後、次の交通違反を起こすまでの期間が1年以上空いている場合には最初の交通違反で加算された点数がリセットされ累積対象外となります。
②2年間無事故無違反かつ3点以下の違反
無事故無違反が2年以上であり、その後交通違反を起こした場合に違反点数が3点以下であれば3ヶ月でリセットされる特例措置があります。
ただし、違反点数3点以下の交通違反を起こした翌日から3ヶ月間無事故無違反という条件を満たさなければなりません。
適用される具体例
- 2021年12月1日~2023年12月1月の2年間:無事故無違反
- 2023年12月2日:一時不停止違反(違反点数2点)
- 2023年12月3日~2024年3月3日:無事故無違反
上記のような例であれば違反点数2点はリセットされます。
③違反者講習を受講する
違反者講習とは3点以下の交通違反を複数回起こして交通違反点数が6点になった方が受けます。
3年以内に違反者講習を受けた方は受講できないため注意してください。この講習を受講すると、受講する前に累積された違反点数がリセットされます。
違反点の確認方法は?
上記の①~③のいずれかのタイミングで点数がリセットされたとしますが、実際に違反点数がリセットされたかを確認しておきたいと考える方もいるのではないでしょうか。
自分の違反点数状況を確認するには累積点数等証明書を発行する必要があります。
この証明書は警察署などで経歴証明書申し込み用紙に情報を記入し、自動車安全運転センターへ提出すれば発行してもらえます。
違反点数がリセットされても違反歴は残る
累積方式で加算された違反点数はリセットされることで表面上は0点となります。しかし、リセットされるのはあくまでも点数のみであるため、交通違反歴は消えません。
この影響がある具体的な例がゴールド免許です。
ゴールド免許は5年以上無事故無違反などの条件があるため、点数がリセットされて免許更新をしてもブルー免許となってしまいます。
まとめ
本記事では、よく起きる交通違反の検挙件数ランキングや違反点数がリセットされるタイミングなどをご紹介しました。
日常の買い物、ドライブ、通勤通学時など多くのシーンで運転する機会があり、交通違反を引き起こさないことが理想的です。
しかし、万が一交通違反を起こしてしまった場合、点数がリセットされるタイミングなどを事前に理解しておくことで普段よりも注意を払い運転ができるようになるでしょう。
本記事を参考にして、交通違反を起こさないように注意していきましょう。