車検と法定点検ってどう違うの?法定点検を受けないとどうなる?

車検と法定点検ってどう違うの?法定点検を受けないとどうなる?

こんにちは!アイカーマガジン編集部です!

ドライバーにとって安全に運転できることは最優先事項であるといえますが、安心して長く運転するためには、車の状態を適切に保つ「整備」が必要です。

時代とともに新しい技術が多く取り入れられたことで、メンテナンスの重要性が高まっています。

車の整備と聞くと「車検」「法定点検」といったことをイメージする方が多いかと思います。その中には「車検」や「法定点検」の各点検作業内容や目的がわからない方もたくさんいるはずです。

そこで、本記事では「車検」と「法定点検」はそれぞれどのようなものか、またそれらを受けないとどうなるのかなどをご紹介します!

車検とは

車検の正式名称は「自動車継続検査」であり、定期的に受けることが義務づけられている検査のことです。車検は2年に1回の頻度(新車の場合は初回車検が3年目)で受ける必要があります。

車検を受けるタイミングは車検証に記載されている有効期間の満了日までに受ければ問題ありません。車のディーラーやガソリンスタンドなどで受けられ、車の重量などによって費用が異なります。

車検では、車の各機能が正常に作動するか、排気ガス規定を満たしているかといった安全性などを検査し、運転しても安全であるかを確認してくれます。

車検を受けていない車を運転することは違反行為となり、公道は走行できないため必ず受けるようにしましょう。

法定点検とは

車検と混同しやすいのが「法定点検」です。法定点検とは、車に不具合がなく快適に走行できるように部品の故障や不具合がないか調べます。

この法定点検は定期点検とも呼ばれ「道路運送車両法 第48条」によって受けることが義務づけられています。

一般的な日常使いで使われるような自家用車の場合には1年ごとに受ける12ヶ月点検と、2年ごとに受ける24ヶ月点検があります。

24か月点検は車検時に行われることが多いため「法定点検=車検」と思う方がいますが、別の点検であるため注意しましょう。

車検と法定点検の違い

先述した通り、法定点検の24か月点検を受ける時期は車検と被ることが多いため、同じ点検内容と誤った理解をしている方も多いです。

しかし、法定点検と車検では内容が異なります。車検と法定点検の違いは以下の通りです。

  • 車検
    排気ガス規定など保安基準を満たしているかを検査する
  • 法定点検
    車の本来の走行機能が実現できているか、機能・部品に故障や不具合がないかを検査する

車検で検査される「保安基準」は、車から排出される排気ガスの基準などが記載されており、車検ではこれらの基準を満たしているかを検査されます。

車検はあくまでも安全性を維持できているかを目的とした検査であり、故障を見つけるための点検ではないということを認識しておくとよいです。

それに対して法定点検では、車の本来の機能である走行性能を実現できているかを確認するために、車の各機能の状態や部品など細かい部分まで確認されます。

つまり、車を安心安全に長く乗るためには、法定点検が不可欠であるといえるでしょう。

法定点検の内容

法定点検を行うことにより、故障や不具合がないかを確認してもらえることをご紹介しました。そのほかにも法定点検を受けるメリットがあります。

代表的な具体例は「査定価格が上がる可能性がある」ということです。法定点検を受けている車は安心感があるため、受けていない車と比較すると車が高値で売れやすくなります。

法定12ヶ月点検と法定24ヶ月点検の内容は以下の通りです。

法定12ヶ月点検

法定12ヶ月点検の点検項目の主な点検作業内容は以下の通りです。

  • パーキングブレーキの引き具合
  • ブレーキの効き具合
  • ブレーキマスタシリンダの液漏れ
  • エンジンオイル漏れが発生していないか
  • バッテリー容量
  • タイヤの状態
  • ブレーキパッドの摩耗 など

法定24ヶ月点検(法定2年点検)

法定24ヶ月点検の点検項目は、12ヶ月点検項目よりもさらに細かい部分まで点検を行うため、点検項目が多くなります。

主な点検内容は以下の通りです。

  • ハンドルの操作具合
  • タイヤの亀裂や損傷の確認
  • パーキングブレーキの効き具合
  • ブレーキドラムの磨耗や損傷の確認
  • サスペンションの取り付け具合
  • バッテリーターミナル部のゆるみや腐食
  • ホイールアライメント
  • 冷却装置の水漏れ など

法定点検を受けないとどうなる?

上記までの情報から、法定点検は受けたほうがよいと感じた方が多いかと思います。

では、法定点検を受けないことでどうなるのか、気になる方もいるでしょう。

法定点検は道路運送車両法 第48条によって定められた運転者の義務であるため、受検しないと法律違反と勘違いしてしまう方がいます。

結論としては、自家用乗用車の場合であれば法定点検をしなくても罰則や罰金はありません。しかし、法定点検はドライバー自身や家族、友人を守るためにも受検しておくことをおすすめします。

まとめ

本記事では、車検と法定点検の違いや法定点検の具体的な内容をご紹介しました。車検と法定点検では明確な目的の違いがあることが理解していただけたかと思います。

また、法定点検は車を安心して乗るための重要な検査ですが、受検しなくても罰則などはありません。しかし、より安心安全に車を運転するためには不可欠な検査であるため、ぜひ受けるようにしましょう。

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