こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
ノアはトヨタを代表するミニバンです。なかでも2014年〜2021年まで発売された3代目ノア(80系)は、独自の魅力と進化した機能で多くのドライバーから高い評価を得ています。
2017年7月に実施されたマイナーチェンジ前後で、前期後期型に分かれます。
車選びの際には価格や機能面も重要なポイントですので、本記事では各グレードを深掘りで解説します。中古車購入の参考にしてください。
3代目ノア(80系)について
3代目ノアは、ガソリン車とハイブリッド車の両方で展開され、各モデルは安全性、快適性、そして実用性の観点から綿密に設計されています。
また、トヨタの安全技術「Toyota Safety Sense」は全グレードに標準装備されています。
今回対象としているトヨタ・3代目ノア(80系)のモデルは以下の通りです。
※中古車相場情報は2024年4月現在時点の「価格.com」を参考にしています。
前期モデル
【トヨタ・3代目ノア(80系)2014年1月ガソリン車モデル情報】
グレード名 |
駆動方式 |
乗員人数 |
燃費(JC08モード) |
中古車相場 |
X |
2WD |
7人 / 8人 |
16.0km/L |
86万~175万円 |
4WD |
15.0km/L |
84万~148万円 |
||
G |
2WD |
16.0km/L |
99万~165万円 |
|
4WD |
14.8km/L |
89万~128万円 |
||
X Vパッケージ |
2WD |
14.6km/L |
84万~171万円 |
|
4WD |
14.0km/L |
118万~140万円 |
||
Si |
2WD |
16.0km/L |
79万~255万円 |
|
4WD |
14.8km/L |
100万~223万円 |
【トヨタ・3代目ノア(80系)2014年1月ハイブリッド車モデル情報】
グレード名 |
駆動方式 |
乗員人数 |
システム形式 |
燃費(JC08モード) |
中古車相場 |
ハイブリッド G |
2WD |
7人 |
THS II |
23.8km/L |
119.8万円~369.8万円 |
ハイブリッド X |
92.1万円~234.3万円 |
後期モデル
【トヨタ・3代目ノア(80系)2017年7月ガソリン車モデル情報】
グレード名 |
駆動方式 |
乗員 |
排気量 |
燃費 |
中古車相場 |
X |
2WD |
7人/8人 |
1986cc |
12.4km/L |
129.8万円~309.8万円 |
4WD |
11.6km/L |
149.8万円~309.8万円 |
|||
G |
2WD |
12.0km/L |
159.8万円~349.8万円 |
||
4WD |
11.4km/L |
179.8万円~379.8万円 |
|||
Si |
2WD |
14.8km/L |
150万円~175万円 |
||
4WD |
16.0km/L |
169万円~296万円 |
【トヨタ・3代目ノア(80系)2017年7月ハイブリッド車モデル情報】
グレード名 |
駆動方式 |
乗員 |
システム形式 |
燃費 |
中古車相場 |
ハイブリッド X |
2WD |
7人 |
THS II |
23.8km/L |
169.8万円~349.8万円 |
ハイブリッド G |
189.8万円~419.8万円 |
||||
ハイブリッド Si |
178万円~320万円 |
各グレードの特徴
Xグレード
Xグレードは手頃な価格帯でありながら、トヨタが誇る安全技術や快適性をしっかりと装備しています。
最大の特徴はコストパフォーマンスの高さにあります。
経済的な1.8Lガソリンエンジンを搭載しており、燃費性能も良好です。日常使いはもちろん、長期的な運用コストを考慮してもメリットが大きいでしょう。
安全装備に関しても、トヨタの「Toyota Safety Sense」を標準装備しています。これにはプリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームなど、高度な安全機能が含まれており、このクラスの車両としては非常に充実しています。
内装は、ファブリックシートや樹脂製のインストルメントパネルなど、耐久性と実用性を重視したシンプルな点が特徴です。
ガソリンモデル・ハイブリッドモデルともに16インチアルミホイールとなり、ヘッドランプはマニュアルレベリング機能付ハロゲンヘッドランプが搭載されています。
「X Vパッケージ」とは、アイドリングストップシステムなど一部装備をなくしたり、ヘッドランプをハロゲンにグレードダウンしたパッケージです。
2014年(4WD/7人)モデルの新車価格も、同一内容のXと比較すると40万円ほど低い価格設定となっています。中古車では年式や走行距離でも価格が変動しますので、チェックしてみてください。
Gグレード
Gグレードは、より上質な乗り心地と豊富な装備が魅力の上級グレードです。
ファミリーユースはもちろん、ビジネスシーンにおいても高いパフォーマンスを発揮する設計がされています。
Gグレードの内装は、インストルメントパネルに木目調加飾が施されるなど、高級感のある内装となっています。シートは、ファブリック+合成皮革のシートを使用しており、快適性の高いシートヒーターも装備されています。
ほかにもGグレードからは、センターコンソールやドアトリムにも上質な素材が使用されています。さらに、高い静粛性を実現するための追加の断熱材や、乗り心地を向上させるサスペンションのチューニング、クライメートコントロールやオーディオシステムなども採用されています。
家族での長距離移動や、ビジネスでの使用を考える人にとって快適なドライブを楽しむ装備と機能が満載です。
ガソリンモデル・ハイブリッドモデルともに16インチアルミホイールとなり、ヘッドランプはオートレベリング機能付LEDとなっています。
Siグレード
Siグレードはスポーティーなエアロ仕様で、「ハ」の字をテーマとしたスタイリングが特徴となっています。専用のエアロパーツやアルミホイールが装備されており、外観がよりアグレッシブで
切削光輝加工にダークグレーメタリック塗装を施した専用の16インチアルミホイールが設定されており、足元からアグレッシブなイメージが感じられます。
インテリアはピアノブラック塗装で、シンプルながらシックな雰囲気になっています。
オプティトロンメーターは丸型リングで、リング幅が細くなっていることでシャープでかっこいい印象を与えてくれます。
各サイズについて
ボディサイズ
3代目ノアのボディサイズは以下の通りです。
【トヨタ・3代目ノア(80系)2014年1月モデル情報】
グレード名 |
全長 (mm) |
全幅 (mm) |
全高 (mm) |
X / G (2WD) |
4,695 |
1,695 |
1,825 |
X / G (4WD) |
|||
X Vパッケージ (2WD) |
|||
ハイブリッド G /ハイブリッド X |
|||
Si |
4,710 |
1,730 |
|
X Vパッケージ (4WD) |
4,695 |
1,695 |
1,865 |
【トヨタ・3代目ノア(80系)2017年7月モデル情報】
グレード名 |
全長 (mm) |
全幅 (mm) |
全高 (mm) |
X / G (2WD) |
4,695 |
1,695 |
1,825 |
X / G (4WD) |
|||
ハイブリッド X / ハイブリッド G |
|||
ハイブリッドSi |
4,710 |
1,735 |
|
Si (2WD) |
|||
Si (4WD) |
1,870 |
X、G、ハイブリッドX、ハイブリッドGは前期モデルと後期モデルでサイズに変化はありませんが、Siは全幅と全高が5mm増えています。
わずかな差ですので、取り回しにほとんど変化は感じられないでしょう。
室内サイズ
3代目ノアの室内サイズは以下の通りです。
【トヨタ・3代目ノア(80系)2014年1月モデル情報】
グレード名 |
室内長 (mm) |
室内幅 (mm) |
室内高 (mm) |
X (2WD・4WD) |
2,930
|
1,540
|
1,400
|
G (2WD・4WD) |
|||
ハイブリッド G / ハイブリッド X |
|||
X Vパッケージ (2WD・4WD) |
|||
Si (2WD・4WD) |
【トヨタ・3代目ノア(80系)2017年7月モデル情報】
グレード名 |
室内長 (mm) |
室内幅 (mm) |
室内高 (mm) |
X (2WD・4WD) |
2,930 |
1,540 |
1,400 |
G (2WD・4WD) |
|||
ハイブリッド X / ハイブリッド G |
|||
ハイブリッド Si |
|||
Si |
前期・後期モデルともに室内サイズは同一です。
荷室サイズ
3代目ノアの荷室サイズは以下の通りです。
【トヨタ・3代目ノア(80系)2014年1月モデル情報】
グレード名 |
5名乗車時 (L) |
2名乗車時 (L) |
X / G (8人乗り) |
440 |
1,110 |
ハイブリッド G (7人乗り) |
480 |
1,180 |
【トヨタ・3代目ノア(80系)2017年7月モデル情報】
グレード名 |
5名乗車時 (L) |
2名乗車時 (L) |
X / G (7人乗り) |
480 |
1,180 |
ハイブリッド X / ハイブリッド G (7人乗り) |
||
X / G (8人乗り) |
440 |
1,110 |
最小回転半径
3代目ノアの最小回転半径は、2WD車で5.5m、4WD車で5.7mとなっています。
ミニバンの中では80ヴォクシー、5代目ステップワゴンとほぼ同等です。
目的別のおすすめグレード
ここでは、目的別におすすめグレードをご紹介していきます。
低価格のグレードを探している方は「Xグレード」
3代目ノアを選ぶ際、予算に配慮したい方は、Xグレードがおすすめです。
シンプルながらも機能的な内装が特徴で、ファミリーでの使用や日常の移動に最適な設計がされています。冒頭に記載した通り、価格を抑えつつもトヨタの安全技術「Toyota Safety Sense」をはじめとする安全装備がXグレードにも標準搭載されています。
また、燃費の面でも経済的で、特にハイブリッドモデルでは優れた燃費性能を発揮します。長期的に見ても維持費の節約につながり、コストパフォーマンスに優れています。
低価格でありながらも、トヨタの品質と信頼性を備えたXグレードは、コストを意識しつつも品質の良い車を求める方に最適な選択といえます。
バランスの取れた機能と価格のバランスに加え、広い室内空間や使い勝手の良さも魅力的です。
静粛性が高いグレードを探している方は「Gグレード」
静粛性を重視している方は「Gグレード」を選ぶとよいでしょう。
3代目ノアのGグレードは、内装材の質感が向上し、遮音対策がされていることから車内は一層静かです。
具体的には、静粛性を向上させるために以下のような点を施しています。
- 窓ガラスの厚みが増して防音性能が向上
- ドア周りの遮音材により、ロードノイズの侵入の抑制
- エンジンからの騒音も効果的に低減されている
- より厚みのあるカーペット
- 吸音性の高いルーフライニングなど
上質な乗り心地と静かな車内空間により、快適に運転できるでしょう。
高い安全性を求めるなら「ハイブリッド G」グレード
3代目ノアで高い安全性を求めるなら、ハイブリッドGグレードがおすすめです。
インテリジェントクリアランスソナーや車両接近通報装置などの「Toyota Safety Sense」はもちろんのこと、事故の防止や歩行者の安全にも配慮されています。さらに、ハイブリッドシステムによる優れた燃費性能は、環境面でも安心です。
ハイブリッド Gグレードは、安全性と快適性を両立させ、ファミリーユースでも最適な選択肢と言えるでしょう。
まとめ
3代目ノアは様々なグレードが用意されており、幅広いニーズに適しています。
- Xグレードは、低価格なエントリーモデルでありながらも十分な装備が搭載されている
- Gグレードは、高品質な内装と充実した装備を持つ上級モデル
- Siグレードは、クールな印象がたまらないスポーティーなモデル
- ハイブリッドモデルは、優れた燃費性能と環境性能が魅力
それぞれのグレードが、異なるライフスタイルや用途に適しています。
ユーザーの多様なニーズに応える、豊富なラインナップが用意されていますので、中古車購入の際には本記事を参考にしていただければと思います。