三菱・デリカD:5をグレード別に深掘り解説!

三菱・デリカD:5をグレード別に深掘り解説!

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こんにちは!アイカーマガジン編集部です!

三菱を代表するミニバンのデリカD:5は、2007年1月から現在まで販売されており、2019年にビッグマイナーチェンジが実施されています。

「SUVとミニバンのいいとこ取り」であるデリカD:5!

今回は、「前期モデル・後期モデル」をグレード別に深掘りし、ご紹介していきます!

デリカD:5について

デリカD:5の販売時期は以下の通りです。

  • 三菱・デリカD:5前期販売時期:2007年1月~2019年2月
  • 三菱・デリカD:5後期販売時期:2019年2月~現在

なお、中古車相場情報は 2024年4月時点の「カーセンサーグーネット」を参考にしています。

前期モデル

デリカD:5前期モデル G-パワー パッケージ
G-パワー パッケージ

グレード名

駆動方式

乗員

総排気量

燃費

(JC08モード)

中古車相場価格

M

4WD

8人

2,359cc

13.0km/L

34万~272万円

G

38万~180万円

Gナビパッケージ

30万~316万円

G プレミアム

32万~254万円

G-パワー パッケージ

37万~364万円

後期モデル

デリカD:5 後期モデル P
デリカD:5 P

グレード名

駆動方式

乗員

総排気量

燃費

(JC08モード)

中古車相場価格

M

4WD

8人

2,267cc

13.6km/L

261万~384万円

G

7人/8人

227万~508万円

G-パワー パッケージ

265万~606万円

アーバン ギア G

348万~440万円

アーバン ギア

G-パワー パッケージ

258万~454万円

P

279万~1169万円

前期モデルの乗員は8人乗り一択でしたが、後期モデルは「M」以外で、7人または8人乗りかを選択できるようになりました。

また、上記の表から分かる通り、総排気量は後期モデルで92cc減りました。中古車相場価格を調べてみると、オプションの有無や年式で大きく異なることがわかりました。

後期モデルの各グレードの特徴

デリカD:5は、大まかに以下5つのグレードに分かれます。

  • エントリーグレードの「M」
  • Mに装備を加えた「G」
  • Gの快適性をアップさせた「G-パワー パッケージ」
  • 最上級グレードの「P」
  • 他のグレードとは一味違う都会的な「アーバンシリーズ」

どのグレードも個性が光ります。

以下からは、後期モデルの各グレードを紹介していきます。

エントリーグレードの「M」

「M」はエントリーグレードではありますが、基本的な装備は一通り揃っています。

ライトは光軸自動調整機構付のマルチLEDヘッドライト、LEDフォグランプが採用されており、タイヤはアルミホイールの215/70R16タイヤです。

インテリアはブラックかベージュを選択でき、所々にある木目調アクセントパネルは、エントリーグレードとは思えない高級感のある雰囲気を醸し出しています。

また、シルバー加飾が施された本革巻ステアリングホイールやクリーンエアフィルター付の左右独立温度コントロール式フルオートエアコンが採用され、ワンタッチ電動スライドドアは助手席のみ設定されています。

安全機能に関しては、「M」でも以下のように十分な装備が施されています。

  • 走行中の横滑り状態をセンサーで判断し、走行時の車両安定性を高めてくれるアクティブスタビリティコントロール
  • ブレーキペダルを踏んだ際に車輪がロックするのを防ぎつつブレーキ制動力を維持しながら車体姿勢とハンドル操作性を保ってくれるABSなど

そのほかにも以下の5つが、e-アシスト(運転支援機能)として標準装備されています。

  • 衝突被害軽減ブレーキシステム
  • 車線逸脱警報システム
  • レーダークルーズコントロールシステム
  • オートマチックハイビーム
  • 誤発進抑制機能

装備が充実している「G」

「G」は、Mをベースにさらに装備を充実させたグレードになります。7人または8人乗りを選択できます。

7人乗りの場合は、セカンドシートの中央が空いており、セカンドシートを倒さなくてもサードシートに自由に通り抜けしやすくなります。

タイヤサイズが225/55R18で切削光輝仕上げのアルミホイールが採用されていることで、エクステリアにアクセントを添えています。また、Mではワンタッチ電動スライドドアが助手席のみでしたが、Gからは運転席側にも設定されています。

インテリアはMと同じくブラックとベージュからの選択が可能で、木目調アクセントパネルも付いています。

ほかにも、MにはなかったV12DCのアクセサリーソケットが搭載されています。

さらにメーカーオプションで運転席と助手席シートヒーターやステアリングヒーター、運転席パワーシートが付けられます。

Gの装備に加えて快適性をアップさせた「G-パワー パッケージ」

「G」では以下が標準装備されている贅沢なグレードです。

  • オプションだったステアリングヒーターや運転席と助手席シートヒーター
  • 運転席パワーシートやキーレスオペレーションキーを操作することでテールゲートが自動開閉できるエレクトリックテールゲート
  • LEDステップ照明が付いた電動ステップ

さらに、運転席と助手席はワンタッチ電動スライドドアで非常に便利な仕様となりました。

シートは素材がMやGと同じくファブリックですが、オプションで本革シートにすることができます。本革シートにすることでインテリアがラグジュアリーな印象になります。

そのほかにも、AC100Vのアクセサリーコンセントと、DC12Vのアクセサリーソケットが付いており、安全装備では後側方車両検知警報システムと後退時交差車両検知警報システムをオプションで選択できるため、一層安全性を高められます。

最上級グレードの「P」

G-パワー パッケージをベースにさらに装備を追加したのが、最上級グレードの「P」です。

エクステリアではターンランプ付電動格納式リモコンドアミラーやアウタードアハンドルにメッキが施されており、エクステリアのいいワンポイントとなっています。他のメッキがないグレードは、車体と同じ色です。

インテリアで一番の特徴は、ルーフビームガーニッシュと呼ばれる天井照明です。

画像引用:三菱デリカD:5「ヘッドライニングガーニッシュ」

レディッシュオレンジ色の暖かなカラーの光が、車内を照らし、幻想的な雰囲気を生み出します。ルーフビームガーニッシュがあることで、他のグレードとは違う高級感を感じさせます。

また、「P」では以下が標準装備されています。

  • 運転席と助手席シートヒーター
  • ステアリングヒーター
  • 運転席パワーシート
  • 後側方車両検知警報システム(G-パワー パッケージではオプション)
  • 後退時交差車両検知警報システム(G-パワー パッケージではオプション)

本革シートはG-パワー パッケージ同様、オプションで設定可能です。

洗練された「アーバンギアシリーズ」

「アーバンギア」はフォーマルで都会的なミニバンとして、より進化したグレードです。

エクステリアのカラーは今まで紹介した上記のグレードでは8色から選べましたが、アーバンギアシリーズはホワイトダイヤモンド、グラファイトメタリック、ブラックダイヤモンドの3色のみとなっています。

ターンランプ付電動格納式リモコンドアミラーとアウタードアハンドルにメッキが施されている点はPと同じです。

ライトはスクエアタイプのメッキベゼルが使用されているLEDフォグランプが採用されており、ラウンドタイプでシルバーベゼが採用されている他のグレードとは異なります。

インテリアは木目調アクセントパネルにバール杢が採用されているのが、他グレードとは印象が大きく違う点です。深い藍色でパールのかすかな煌めきが、モダンで都会的な雰囲気を出しています。

アウトドアをより楽しむ特別仕様車も

デリカD:5には、近年登場した「シャモニー」という特別仕様車もあります。

これはPをベースに、よりアウトドアアクティビティをより快適に楽しめる車をテーマとしており、専用のエクステリアとインテリアデザインになっています。

エクステリアは一部がブラックマイカになっており、18インチアルミホイールもブラック塗装で要所要所でブラックが差し色になっていることで、より精悍で引き締まった顔つきになっています。

また、テールゲートにある「CHAMONIX」の専用デカールには「雪山に映える針葉樹」をイメージした専用色のグリーンが使われています。

フロントフェンダーにもカモフラージュ柄をベースにグリーンの車名ロゴを載せたデカールが採用されており、アウトドアシーンにぴったりなデザインとなっています。

インテリアではアウトドアには嬉しい「撥水機能」が付いている手触りのよいスエード調素材と合成皮革が採用されています。

さらにシルバーステッチが施されていたりと、機能性はもちろんデザイン性も光るシートになっています。

サイズ

デリカD:5は全グレードで同じサイズですが、全長と全高が前期と後期で若干異なります。

ボディサイズは以下の通りです。

前期モデルボディサイズ

グレード名

全長

全幅

全高

M

4,730mm

1,795mm

1,870mm

G

G-パワー パッケージ

Gナビパッケージ

G プレミアム

後期モデルボディサイズ

グレード

全長

全幅

全高

M

4,800mm

1,795mm

1,875mm

G

G-パワー パッケージ

アーバン ギア G

アーバン ギア G-パワー パッケージ

P

ミニバンは、SS・S・M・L・LLの5種類のサイズに分けられていますが、デリカD:5は「Mサイズ」に該当するので、ミニバンの中では大きくもなく小さくもない普通のサイズということが分かります。

国土交通省が発行している駐車場整備の指針である「駐車場設計・施工設計」では普通乗用車は、幅が2,500 mmで長さが6,000 mmなので、デリカD:5は普通乗用車の駐車場でゆとりをもって問題なく停められるサイズです。

前期モデルに比べて全長が70mm、全高が5mm大きいです。

ホイールベースはどちらも2,850mmなので、狭い道や駐車場でない限りそこまで取り回しに差はないでしょう。

室内サイズ

室内サイズも全グレードで同じ値です。表は後期モデルの室内サイズです。

グレード

室内長

室内幅

室内高

M

2,980mm

(荷室を含めた室内長は3,020mm)

1,505mm

1,310mm

G

G-パワー パッケージ

アーバン ギア G

アーバン ギア G-パワー パッケージ

P

デリカD:5は、ミニバンらしい広々とした室内空間が確保されています。

荷室サイズ

以下は後期モデルの荷室サイズです。

荷室長

5名乗車+ラゲッジスペース

(サードシート跳ね上げ・8人乗り仕様)

1,200mm

2名乗車+最大ラゲッジスペース

(サードシート跳ね上げ・セカンドシートチップアップ&スライド)

1,610mm

8名乗車+ラゲッジスぺ―ス

140mm

荷室幅

最大

1,245mm

最小(跳ね上げサードシート間)

770mm

荷室高

1,130mm

サードシートを跳ね上げている状態では、ゴルフバッグやスーツケースが複数入れられる収納スペースがあります。

最小回転半径

グレード

最小回転半径

M

5.6m

G

G-パワー パッケージ

アーバン ギア G

アーバン ギア G-パワー パッケージ

P

最小回転半径もすべてのグレードで同じ長さです。

目的別のおすすめグレードをご紹介

ここまで、グレードごとの特徴、エクステリアやインテリアなどさまざまな観点からデリカD:5をご紹介しました。

「違いがあるのは理解できたけど、実際自分にはどのグレードが合うのか」と悩まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

以下ではそのような方に向けて、目的別におすすめのグレードを紹介していきます。

少しでも低価格なデリカを狙うなら初代モデルの「M」

デリカD:5は現在でも販売されている車種ということもあり、価格の幅が非常に広くオプションや年式によっては、中古車が新車の値段を越えているものもあります。

その中でも少しでも低価格なものを選びたいなら、初代モデルのMがおすすめです。

エントリーグレードなので他より少し値段が抑えられますが、基本的な装備は付いており安全装備は充実しているため安心して選択できます。

機能に妥協したくないなら「G」

Mでは物足りないけれど、高額の車にも手を出せない…という方にGはぴったりです。

基本的な装備にちょうどいいポイントで機能が追加されており、デザインもタイヤのアルミホイールの切削光輝仕上げがMと違った雰囲気でアクセントになっています。

ファミリー向けなら「G-パワー パッケージ」

G-パワー パッケージは、ワンタッチ電動スライドドアやLEDステップ照明が付いた電動ステップ、エレクトリックテールゲートなどが採用されています。

また、荷物が多くお子さまを抱えながらでも乗り降りがしやすい装備が付いているため、お子さまがいるご家族には特に便利な機能ではないでしょうか。

そのほかにも、ステアリングヒーターや運転席と助手席シートヒーターといった嬉しいヒーター類も標準装備されています。

最上級の快適さを求めるなら「P」

「P」は最上級グレードということもあり、快適な装備がとことん詰まっています。

至れり尽くせりの装備でありながら、デザインは随所に施されたメッキパーツが高級感を感じさせます。

デリカD:5はどのグレードも、エクステリアのカラーが黒・白・グレーを基調とした色のみとなっていますが、細かい色味も気にするなら8色から選べるPがおすすめです。

※アーバンギアシリーズも装備は充実していますが、エクステリアのカラーが3色のみ

都会的な雰囲気なら「アーバンギアシリーズ」

アーバンギアシリーズ以外ではフロントの下にディフーザーが付いていますが、アーバンギアシリーズには付いていないためフロントバンパーと同じ素材で一体感があります。

そのためアーバンギア以外はアウトドアな雰囲気のエクステリアですが、アーバンギアシリーズは都会でもしっくり馴染むようなデザインになっています。

性能的にデリカD:5に惹かれるけど街中で走るにはいかついデザインかも…と思われる方に、アーバンギアシリーズはぴったりです。

まとめ

ミニバンでありながらオフローダーであるデリカD:5は、「キャンプなど荷物が多めのアウトドアが好きだけど、一般的なミニバンだと山に弱いな…」と感じるユーザーの痒い所に手が届くような存在です。

  • 費用を抑えたい方は「M」
  • 機能に妥協したくないなら「G」
  • ファミリー向けなら「G-パワー パッケージ」
  • 最上級グレードなら「P」
  • いかつすぎない都会的なデザインなら「アーバンギアシリーズ」

グレードを知った上で選ぶと、より自分の生活や志向にマッチしたデリカD:5を選択できるでしょう。

是非本記事を参考に購入をご検討ください。

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