こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
中古車は、新車と比べて車を安く購入することができ、販売が終了している車も、中古車であれば見つかる可能性があります。
事業をされている方であれば、中古車は減価償却で節税になるといったメリットもあります。
ただ、初めて中古車を検討する場合だと、購入までの流れが一見すると複雑に思えてしまうかもしれません。
そこで本記事では、初めて中古車を検討する方に向けて、購入までの流れを詳細にご説明します。他では教えてくれないことも要所要所に記載していますので、中古車を検討する際にぜひお役立てください。
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中古車の購入は以下の流れで行うと、安心して購入することができます。
- どのような車が必要か検討する
- 相場を調べ、予算と照らし合わせる
- 本格的に車を探す
- 中古車販売店に連絡する
- 現車を確認する
- 見積を出してもらう
- 契約する
- 納車後に車両を確認する
目次以降から、一つずつ具体的に解説していきます。
1.どのような車が必要か検討する
まず、どのような車が必要かを検討しましょう。これは新車購入時でも同じです。
車の購入を検討する時点でおおよそのイメージはできていると思いますが、車は何年も乗るものなので、今後のライフステージについても考慮する必要があります。
中古車・新車を問わず考慮しておく必要があるポイントを以下に記載します。自分に必要な車はどのようなものかを一度整理してみましょう。
①乗車人数はどのくらいを想定している?
家族や友人、会社の同僚を乗せることが多い場合には、乗車定員の多い車両を選びましょう。
ビジネス利用を考えていて、もしお客様を乗せることが想定される場合には、人数以外にも清潔感のある車両を探す必要があります。
4人家族の場合、一般的には5人乗りの車が最適とされることが多いですが、状況によっては7人乗りの車を選択される方もいます。
▶︎5人乗りのメリット
- 日常的な使用に十分なスペース
- 燃費が比較的良い
- 駐車しやすい
- 価格が7人乗りより低価格な傾向にある
▶︎7人乗りのメリット
- 祖父母や友人を乗せる際に便利
- 荷物を多く積める
- 車中泊などにも向いている
②普段の荷物の量はどのくらい?
人数と同様に、日常的に運ぶ荷物の量も考慮しておくと安心です。
ゴルフやキャンプ、ウィンタースポーツなど、大きな荷物が必要な趣味をお持ちの方は、シートアレンジで荷室を広げられるかチェックしておきましょう。
また、仕事で使用する際も書類やダンボールなどをよく運ぶ場合は、十分な荷室スペースがあるか把握しておくことが大切です。
③燃費はどのくらい?
車を使用する頻度が高く、走行距離が多い場合には燃費も考慮する必要があります。
また、ハイブリッド車の場合にはバッテリーの消耗具合も確認することを覚えておきましょう。
④いま、必要な車を選ぶという選択もあり
中古車は新車よりも低価格で購入できるため、必要に応じ、その時々にあった車両を用意するのが賢明です。
ライフステージが変わった段階で改めて買い換えることで、最適な車選びが可能になります。
2.相場を調べ、予算と照らし合わせる
次に、相場を調べ設定していた予算額で希望の車が購入できそうか確認しましょう。
中古車の価格は新車に比べて低い傾向にありますが、同じ車種でも走行距離や年式、車体の状態によって価格が大きく異なるため、事前に市場を調べてだいたいの予算額を把握します。
ネットで大手中古車サイトをチェックする
中古車サイトでは、メーカーやモデル、走行距離などといった情報から車両を検索することができます。
大手サイトであれば、全国の車両情報から相場を調べられます。
参考にできる情報があるはずなので、車種や年式などで価格がどう変化しているか、傾向を確認しましょう。
中古車販売店に行ってみる
近くに中古車販売店がある場合には、実際に訪れて在庫車両を見てみましょう。
具体的な車種が決まっていなくても、実際に大きさなどを確認することで「この車でも大丈夫だな」「あれ?もっと荷室が大きい方が良いかも」と気づくことができます。
車選びがはかどることも多いでしょう。
中古車にははじめからオプションがついている場合もある
中古車を見ていると「意外と価格が高いな」と思うことがあります。これは、メーカーオプションなどが装着されており、その価値を含んだ価格設定となっているからです。
新車選びと中古車選びの大きな違いの一つに「メーカーオプションが選択できるか否か」という点があります。
メーカーオプションとは、車の製造する段階で取り付ける追加装備のことであり、具体例としては本革シートやサンルーフ、安全運転支援システムなどが該当します。
一般的に、新車の場合には、車両価格にメーカーオプションの金額が追加されていき、最終的な価格が高くなります。一方で、中古車の場合には既に装着されているため、それを含んだ価格となっています。
そのため、同じ車両の販売価格を新車と中古車で見た場合、オプション込みの中古車の価格が意外と高く見えてしまうのです。
今乗っている車がある場合には、買い取り価格も調べる
車を買い替えるのであれば、今の車の買取価格も市場で調べておきましょう。
多くの販売店で下取りをしてくれますが、その価格が一番高いとは限りません。
他の中古車販売店(買取店)を活用し、今の車を最も高く買い取ってくれるお店を見つけておけば、中古車を購入するお店との下取りの交渉も有利に進めることができるでしょう。
ただし、新しい車を購入するお店と今の車を買い取ってもらうお店が違う場合には、タイミングの調整をしっかり行いましょう。
中古車も購入を決めてから納車されるまでにしばらく時間がかかります。
うっかり買取を先にしてしまうと、新しい車が納車されるまで代車を借りることになり、それが有償ともなるとせっかくの努力が無駄になってしまいます。
3.本格的に車を探す
必要な車種や予算が整理できたら、本格的に車探しを開始します。
実際には、市場価格を調べる作業と並行して行うことが多いですが、購入するべき車の情報が頭で整理されていれば効率的に探すことができるでしょう。
車種以外にも、年式や走行距離をチェックする
必要な車種の相場が思ったよりも高く、予算が不足していたとしてもすぐに諦める必要はありません。
車というものは、一般的に大型でパワーのあるものほど車両価格が高く、逆に小型なものであれば相対的に安くなります。
しかし、必要に応じた車を選ぶ以上「大型車は高いから、やっぱり小型車にしよう」とは、なかなかならないものです。
新車の場合は廉価グレードを検討するといった手段しかありませんが、中古車ではまだ手はあります。
例えば、年式が古かったり走行距離が多かったりする車であれば、同じ車種でも価格が大幅に値下がっていることも珍しくありません。
もちろん、その分だけ車両が消耗をしているということにはなりますが、その後にしっかりメンテナンスしていけば大丈夫な場合がほとんどです。
そのため、気に入った車が予算オーバーの場合でもすぐには諦めずに、条件の近い車両がないか探してみましょう。
4.中古車販売店に連絡する
中古車は基本的に一点ものです。欲しい車が見つかったら、できるだけ早い段階で中古車販売店に連絡を入れましょう。
仮に目当ての車両の成約が決まっていても、同じような条件から探してくれる店舗もありますので相談してみるのもアリです。
中古車販売店を訪れた際には、担当営業の名刺をもらいましょう。後日コンタクトを取る際もスムーズです。
中古車販売店が遠方にある場合
インターネットで欲しい車を見つけた場合、当然ですがその車両は掲載している店舗にしかありません。
店舗が近ければ問題ないのですが、遠方にある場合には車両の状況などについて詳しく問い合わせるようにしましょう。
可能であれば車両を目視で確認したいところですが、難しい場合は車両の状況を細かく確認するようにします。
傷がついている箇所があるのであれば、写真を送ってもらうなど相談しておくと安心です。
詳細な写真を送ってもらえるか、丁寧に対応してくれるかも店舗選びの際にチェックしておきたい項目の一つです。
5.現車を確認する
希望する車の在庫が確認出来たら、店舗で実際に車を入念にチェックします。
大手販売店であっても、実車確認時に「エンジンがかからない」といった問題が見つかることがあります。
目当ての車両がある場合、念のため他の車両も数台確認し、適切なメンテナンスを行っているかを判断することをおすすめします。
販売店が遠方の場合には、ビデオ通話などを活用して車両を確認できるか相談してみましょう。
外観の確認
車両の外観を直接目視でチェックします。新車ではないので、多少の傷はあると思いますが、それが許容範囲のものなのかを判断します。
他にも塗装の剥げやボディ下のサビ、腐食状況もないかも確認しましょう。
その場で見ることができない場合は、担当者に聞いてみましょう。
内装の確認
シートやトランクなどに傷や汚れがないか、異臭がしないか確認します。
また、ドアの開閉についても違和感がないか見ておきましょう。
試乗させてもらう
実際に車を運転させてもらい、操作性を確かめましょう。
新車の時と同様に、運転席からの視界やハンドルの操作性、ブレーキの効きなどをチェックします。
しばらく運転させてもらい、エンジン音や振動に違和感がないかも確認します。
保証内容についてもしっかり確認しておく
保証内容についても、事前にしっかり確認しておきます。
中古車は使用状況がさまざまです。販売店側も十分にチェックはしていますが、予想外の欠陥や問題がないとはいいきれません。
そのため、どういった場合に何を保証してくれるのかといったことを、事前に確認することで安心して購入することができます。
特に遠方の中古車販売店から購入する場合で、十分に現物をチェックできない際には念入りに打ち合わせを行いましょう。
6.見積を出してもらう
現車を確認し、気に入れば販売店と具体的な交渉に入り、見積書を出してもらいましょう。
2023年10月以降、中古車販売価格には「支払総額表示」が義務付けられています。「支払総額」は、車両価格と諸費用の合計です。
基本的には、延長保証やオプション類を付けない限り、プライスカードに記載されている金額と大きく異なることはありません。
大幅に金額が増加する場合は、不当な価格表示がされている可能性があるため、注意が必要です。この点も店舗選びの重要なポイントです。
諸費用はさらに法定費用と点検整備にかかる費用、各種手続きの手数料などに分けられます。法定費用は法律などにより金額が決まっているので金額は固定されています。
見積書の内容は分かりにくい部分もあります。分からない部分については質問をして、不明点をクリアにしておきましょう。
オプションや自動車保険についても検討する
中古車ではメーカーオプションは取り付けることができませんが、ディーラーオプションは取り付けられます。
ディーラーオプションにはフロアマットやシートカバー、ETC車載器やナビなど、メーカーオプションと比べると容易に交換できるものがあります。
利用したいものがあれば忘れずに伝え、見積書に含んでもらいましょう。
また、自動車保険の切り替えも忘れずにしておきます。
必ずしも中古車販売店で契約する必要はありませんが、特にこだわりがないのであれば一緒に処理をしてもらうことで楽に切り替えを完了できます。
支払い方法を決める
支払い方法についても、販売店側とよく相談をしましょう。
現金一括払いやローン、残価クレジットなど、現在はさまざまな支払い方法があります。
頭金には最低限いくら必要なのかなど、販売店と事前にしっかりと打ち合わせます。
いくつか車を検討することがおすすめ
中古車を検討する際には、可能であれば他にも要望を満たせる車両がないか、いくつか目を通しておくと良いでしょう。
事前に調べておいた車両以外にも掘り出しものがあるかもしれませんし、販売店側との交渉によってはそちらの車両を条件良く販売してくれる場合もあります。
中古車は比較的購入しやすいとはいえ、高い買い物です。より良い車両を見つけられる可能性があるのであれば、積極的に機会を活かしましょう。
7.契約する
見積書の内容に問題がなければ、契約のために必要な以下の書類を用意しておきましょう。
普通自動車に必要な書類 | 軽自動車に必要な書類 |
---|---|
実印 | 住民票 |
印鑑登録証明書 | 印鑑(認印でも可) |
車庫証明書 | 車庫証明書 |
自動車検査証 | 自動車検査証 |
自賠責保険証 | 自賠責保険証 |
委任状 | 委任状 |
上記の書類を揃えて、申請手続きを行う必要があります。
新車販売と同様に、申請手続きについては販売店に代行をしてもらうことが可能です。
手数料はかかりますが、手間と時間が取られないので検討すると良いでしょう。
8.納車後に車両を確認する
中古車は目の前に現品があるわけですが、契約をしたからといってそのまま乗って帰れる訳ではありません。
新車と同様、販売店側でメンテナンスを行ってから納車となります。
納車後にチェックしたい項目
無事に納車された際も、以下のような点をチェックしてみましょう(※購入時に同意した箇所は除く)。
- エンジン
エンジンのかかり具合やエンジン音に異常がないか、エアコンやオーディオ、カーナビなどが問題なく作動するか - ボディ
傷、凹み、錆などの外観の異常がないか - タイヤ
タイヤの摩耗具合、異常な偏摩耗、亀裂などがないか - ライト類
ヘッドライト、テールライト、ウインカー、ブレーキランプなどが正常に点灯するか - ガラスの状態
フロントガラス、サイドガラス、リアガラスにひび割れや大きな傷がないか - 液体漏れ
駐車後、車の下にオイルや冷却水などの液体漏れの痕跡がないか地面を確認
万が一、購入検討時にはなかった傷や凹みが見つかった場合はその場で販売店に伝え、状況を確認してもらいましょう。
中古車を購入する際につけられた保証には期限が設けられているので、早めに対応することが大切です。
まとめ
車を購入する際に中古車を考慮することは、新車よりも安く車両を手に入れる方法として有効な手段です。すでに販売を終了した車種を手に入れる方法でもあります。
中古車を購入するまでの流れは、新車の場合と共通する部分も多いですが、中古車の場合はその一台限りの在庫であるという点に違いがあります。
同じ車種の展示車を見て選ぶわけにはいきませんし、メーカーオプションなどの設定もできないという違いがあります。
そのため、中古車選びでは現物を確認することが必須となります。
車両の状況について確認するために、販売店とのコミュニケーションもより必要となることもあります。
しかし、そうした段階を経ることで、他にはない自分にぴったりの一台と出会うことができるでしょう。
ぜひ本記事を参考に、素敵な一台を見つけてください。