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こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
クルマの便利な機能の一つとして、カーナビがあります。目的地までの案内はもちろん、音楽や動画を楽しむことができるので、車での移動を快適に過ごすことができます。特にお子さま向けにも、DVDなどが見られるタイプなら退屈しないのでオススメです。
ただし、中古車の場合、同じ車両でも状態が個々に異なり、搭載されているカーナビの種類も車両ごとに違いがあります。
そこで本記事では、家族での使用頻度が高いミニバンに焦点を当て、それぞれの純正カーナビの機能の違いを分かりやすく比較していきます(2024年7月現在)。
今回の比較対象は、同時期に販売された以下の車種となります。
メーカー |
車種 |
販売モデル |
トヨタ |
アルファード |
2017年12月 |
ヴェルファイア |
2017年12月 |
|
ヴォクシー |
2017年7月 |
|
ノア |
2017年7月 |
|
エスティマ |
2016年6月 |
|
日産 |
セレナ |
2019年8月 |
エルグランド |
2014年1月 |
|
三菱 |
デリカ |
2019年2月 |
ホンダ |
ステップワゴン |
2017年9月 |
純正ナビの一般的な娯楽機能は、以下の表の通りです。
なお、iPhoneのミラーリングについては、社外品のパーツを用いることで使用できるものの、純正のままでは使えないケースが多く見受けられました。
|
テレビ |
CD、DVD、Blu-ray再生 |
Bluetooth接続 |
アルファード(9.2型ナビ) |
○ |
○ |
○ |
ヴェルファイア(9.2型ナビ) |
○ |
○ |
○ |
ヴォクシー(NSZN-Z66T) |
○ |
○ |
○ |
ノア(NSZT-Y66T) |
○ |
○ |
○ |
エスティマ(NSZN-Z68T) |
○ |
CDのみ |
○ |
セレナ(MM318D-L) |
○ |
○ |
○ |
エルグランド(MM523D-L) |
○ |
○ |
○ |
デリカ(10.1型) |
○ |
○ |
○ |
ステップワゴン(Hondインターナビ) |
○ |
○ |
○ |
続いて車種ごとの詳細を紹介します。
アルファード(2017年12月モデル)
アルファードはトヨタが2002年から販売しているミニバンのフラッグシップモデルです。高級感のある作りと、広くゆったり使える車内空間が評価されています。
現在では、高級ミニバンの代名詞となる車種です。
|
9.2型ナビ |
テレビ |
○ |
CD、DVD、Blu-ray再生 |
○ |
Bluetooth接続 |
○ |
iPhoneミラーリング |
× |
T-Connect SDナビゲーションシステム +JBLプレミアムサウンドシステム
アルファードの純正ナビは、高精細な9.2型TFTワイドタッチディスプレイを搭載し、T-Connectに対応しています。
T-Connectとは
T-ConnectはDCM(Data Communication Module)を介してお車がお客様と常につながることにより、安心、安全、快適なカーライフをサポートするトヨタ専用のコネクティッドサービスです。
(引用:T-Connect「T-Connectとは」)
オプションとして、12.1型リヤシートエンターテインメントシステムも設置することができます。
なお「Executive Lounge」と「Executive Lounge S」グレードには、ナビゲーションとリアシートエンターテインメントシステムが標準装備されています。
オーディオについては、Blu-ray、DVD、CD、SDカード読み込み、地デジ(フルセグ)に対応しており、Bluetooth接続も可能です。純正のままだとiPhoneのミラーリングには対応していませんが、社外品の装備を用いることで画面への投影は可能です。
ヴェルファイア(2017年12月モデル)
ヴェルファイアは、2008年にアルファードがフルモデルチェンジをした際に誕生したモデルです。
アルファードの兄弟車ですが、アルファードが高級車としての真のラグジュアリーを追求していることに対し、ヴェルファイアはアグレッシブな存在感を追求している点にコンセプトとしての違いがあります。
|
9.2型ナビ |
テレビ |
○ |
CD、DVD、Blu-ray再生 |
○ |
Bluetooth接続 |
○ |
iPhoneミラーリング |
× |
T-Connect SDナビゲーションシステム +JBLプレミアムサウンドシステム
ヴェルファイアの純正ナビは、高精細9.2型TFTワイドタッチディスプレイを搭載したシステムです。
兄弟車というだけあって、アルファードと同じスペックです。
オーディオについても同様で、Blu-ray、DVD、CD、SDカード、地デジ(フルセグ)、Bluetoothにも対応しています。
また、ヴェルファイアもグレードに「Executive Lounge」と「Executive Lounge S」が設定され、上記カーナビが標準装備です。
ヴォクシー(2017年7月モデル)
ヴォクシーは2001年に登場したトヨタのミニバンです。“I am a Father”のキャッチコピーどおり、特に父親をメインターゲットにしたファミリーカーです。
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NSZN-Z66T |
テレビ |
○ |
CD、DVD、Blu-ray再生 |
○ |
Bluetooth接続 |
○ |
iPhoneミラーリング |
× |
T-Connect SDナビゲーションシステム+ヴォクシー、パノラミックライブサウンドシステム(NSZN-Z66T)
ヴォクシーの純正ナビは、T-Connectに対応したタッチ式の高精細8型ワイドディスプレイです。
オーディオについては、Blu-rayやDVD、CD、SDカードによる読み込み、地デジ(フルセグ)、Bluetoothなど一通り対応しています。
iPhoneのミラーリングは、専用のHDMIケーブルを用いることで可能です。
ノア(2017年7月モデル)
ノアは2001年にトヨタが発売したミニバンです。
5ナンバーサイズとコンパクトなボディサイズでありながら、3列シートを採用するなど使い勝手の良いクルマとして人気のある車種です。
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NSZT-Y66T |
テレビ |
○ |
CD、DVD、Blu-ray再生 |
○ |
Bluetooth接続 |
○ |
iPhoneミラーリング |
× |
T-Connect SDナビゲーションシステム+ノア、パノラミックライブサウンドシステム
ノアの純正ナビは高精細8型ワイドディスプレイとなっており、T-Connectに対応しています。Blu-rayやDVD、CD、地デジ(フルセグ)など一通りの装備がされています。
iPhoneのミラーリングには純正では対応していませんので、社外品のパーツを使う必要があります。
エスティマ(2016年6月モデル)
エスティマはトヨタから1990年に発売が開始されたミニバンであり、30年近くもの間ラインナップに乗り続けた人気車種でした。フロントフェイスが、現在主流である箱型のデザインと異なり、薄い造形となっていることが特徴的です。
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NSZN-Z68T |
NSZT-Y68T |
NSZT-W68T |
NSCN-W68 |
テレビ |
○ |
○ |
○ |
○ |
CD、DVD、Blu-ray再生 |
CDのみ |
○ |
○ |
× |
Bluetooth接続 |
○ |
○ |
○ |
○ |
iPhoneミラーリング |
× |
× |
× |
× |
NSZN-Z68T
T-Connectに対応している、10インチモデルのカーナビです。地デジはフルセグとなっており、オプションとして12.1型の後部ディスプレイが設定されています。また、ハイレゾ対応の機種なので音質の良い音楽を楽しむことができます。
iPhoneのミラーリングには純正では対応していませんので、社外品のパーツを使う必要があります。
NSZT-Y68T
9インチのモデルですが、基本的なスペックは上記の「NSZN-Z68T」と同等です。
NSZT-W68T
7インチのモデルです。T-Connectに対応していますが、ハイレゾには非対応です。また、後部座席用のディスプレイはオプション設定されていません。
NSCN-W68T
エントリーモデルのカーナビです。
モニターは7インチタイプとなっており、T-Connectには対応していません。後部座席用のディスプレイも設定がありません。
セレナ(2019年8月モデル)
セレナは日産が1991年から販売しているファミリーカーです。2018年〜2019年の2年連続でミニバンの販売台数1位を獲得している人気車種です。
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MM518D-L |
MM318D-L |
テレビ |
○ |
○ |
CD、DVD、Blu-ray再生 |
○ |
○ |
Bluetooth接続 |
○ |
○ |
iPhoneミラーリング |
× |
× |
日産オリジナルナビ取付パッケージ(MM518D-L)
MM518Dはセレナにオプションで設定されているカーナビの中で上級機種に当たります。9インチディスプレイで、NissanConnectサービスにも対応しています。
NissanConnectサービスとは
車両に内蔵されているNissanConnect専用車載通信ユニット「Telematics Control Unit」と情報センターが通信することで、ドライブや充電などに便利な情報を提供するサービスです。
(引用:NISSAN「NissanConnectサービスとは」)
オーディオについては、地デジ(フルセグ)に対応しており、視聴予約も可能です。その他、Blu-rayディスク、CD、DVDの再生、Bluetooth接続も可能です。
また、HDMIを使えば、後席モニターとも接続ができるので、後席に座ったお子さまが退屈せずにすみます。
日産オリジナルナビ取付パッケージ(MM318D-L)
7インチのカーナビで、NissanConnectに対応しています。上記種であるMM518D-Lと比較した場合に、MM318D-Lには Blu-rayディスクの再生とapple CarPlay、Android Auto、後席モニターとのデジタル接続機能がありません。
それ以外の CD、DVD、Bluetooth接続などは備わっています。
エルグランド(2014年1月モデル)
エルグランドは、日産が1997年に販売を開始したミニバンです。高級感と操縦性能を併せ持つ車種であり「高級ミニバンの元祖」と呼ばれました。
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MM523D-L |
テレビ |
○ |
CD、DVD、Blu-ray再生 |
○ |
Bluetooth接続 |
○ |
iPhoneミラーリング |
× |
日産オリジナルナビゲーション(MM523D-L)
エルグランドには、メーカーオプションとしてMM523D-Lというカーナビゲーションシステムが用意されています。このシステムは、ワンセグテレビの受信や、Blu-rayディスクを含むCD、DVDの再生機能を備えています。iPhoneとの連携については、別途購入可能なオプション機器を使用することで実現できます。
後席専用のモニターもオプションで設定されています。
デリカ(2019年2月モデル)
デリカは三菱自動車が販売する、SUVテイストのミニバンです。収容性と悪路走破性を兼ね備える、唯一無二の存在といえる車種です。
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10.1型 |
テレビ |
○ |
CD、DVD、Blu-ray再生 |
○ |
Bluetooth接続 |
○ |
iPhoneミラーリング |
× |
三菱純正カーナビ「10.1型ナビゲーション」
テレビは12セグメントとワンセグのどちらも視聴できるタイプです。CD、DVD(Blu-rayは不可)、Bluetooth接続による再生に加え、SDカードから情報を読み取り再生することも可能です。
別売りとなりますが、後部席用モニターも設定されています。
ステップワゴン(2017年9月発売モデル)
ステップワゴンは、ホンダが1996年に発売を開始したミニバンです。広い車内を有した5ナンバーサイズのミニバンとして人気を博し、現在も販売が継続しています。
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Hondインターナビ |
VXU-207SWi |
VXM-205Ci |
テレビ |
○ |
○ |
○ |
CD、DVD、Blu-ray再生 |
○ |
○ |
○ |
Bluetooth接続 |
○ |
○ |
○ |
iPhoneミラーリング |
× |
× |
× |
Hondインターナビ+リンクアップフリー+ETC車載機(ナビゲーション連動)
ステップワゴンのメーカーオプションのカーナビです。モニターは7インチで、機能として地デジ(フルセグ)やDVD、CDの再生、Bluetooth接続に対応しています(Blu-rayディスクの再生はできません)。
また、「ナビ装着用スペシャルパッケージ装備車」のみapple CarPlay、Android Autoにも対応しています。
ギャザズナビゲーション(10インチ/VXU-207SWiおよびVXU-197SWi)
ギャザズナビゲーションはホンダのディーラーオプション装備です。メーカーオプションよりも大きな10インチのモニターを採用しています。オーディオについては、メーカーオプションの内容に加えてSDカードによるデータ読み込みにも対応しています。
「VXU-207SWi」と「VXU-197SWi」はオーディオ機能は同じですが、オプションで選べるフロントカメラシステム、リアワイドカメラシステムなどカメラ関係の装備については「VXU-207SWi」のみの設定となります。
ギャザズナビゲーション(7インチ/VXM-205Ci)
エントリーモデルであるVXM-205Ciは、地デジとDVD再生がついていません。
まとめ
本記事では、2014年〜2019年までのモデルを中心に、人気のあるミニバン車種に搭載される純正ナビの比較を行いました。
カーナビが発売されたタイミングで、搭載された機能にも違いが生じており、簡単にまとめると以下のようなことがわかります。
- 通信サービスの普及:多くのカーナビが T-Connect や NissanConnectなどの通信接続サービスに対応していることがわかりました。
- スマートフォン連携:iPhoneのミラーリングについては、社外品のパーツを用いることで使用できるものの、純正のままでは使えないものがほとんどでした。一方で、ステップワゴンのように、一部のモデルではApple CarPlayやAndroid Autoに対応しているものもあります。
- エンターテイメント機能:ほとんどの車種で DVD 再生や地デジ視聴が可能ですが、Blu-ray 対応は限られています。後部座席のお子様向けエンターテイメントを重視する場合は、Blu-ray 対応や後席モニターのオプションを確認しましょう。
- ディスプレイサイズ:7インチから10インチまで、車種やグレードによってディスプレイサイズが異なります。操作のしやすさや視認性を考慮し、自分に合ったサイズを選びましょう。
- 後付けオプション:純正ナビで対応していない機能でも、多くの場合、後付けのオプションパーツで機能を追加できます。将来的なアップグレードの可能性も考慮に入れると良いでしょう。
中古車を選ぶ際は、カーナビの違いもチェックして選んでみてはいかがでしょうか。