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こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
ヴェルファイア30系後期は、ラグジュアリーなミニバンとして人気のある車種です。
2008年に初代モデルが登場して以来、ヴェルファイアは販売台数を伸ばしていき、2015年には3代目を発表、「大空間高級サルーン」としての存在感を確立しました。
30系後期の最上位モデルである「エグゼクティブラウンジ」と「エグゼクティブラウンジZ」が登場したのもこの3代目です。
一方で、ヴェルファイアには現在多くのグレードが展開されているので、購入を検討したい人は戸惑うかもしれません。
そこで本記事では、ヴェルファイア30系後期の名前の似ている各グレードの違いについて詳しく解説します。
ぜひ、自分に相応しい1台を選ぶ参考にしてください。
ヴェルファイア30系のボディタイプ
似ている各グレードの解説に入る前に、まずはヴェルファイアのボディタイプについて説明します。
ヴェルファイアのボディタイプには「標準ボディ」と「エアロボディ」の2種類があります。
両方ともラグジュアリーさを演出しているのは同じですが、標準ボディは上品さやクールさを意識しているのに対し、エアロボディは重厚感をイメージさせる仕様になっています。
具体的にはタイヤのサイズの違いやエアロパーツの有無ですが、フロントマスクのデザインも印象が異なるので、まずはどちらのデザインが好みか確かめてみると良いでしょう。
なお、エアロボディについては、グレード名に「Z」が入っているモデルです。
【標準ボディの例(一部)】エグゼクティブラウンジ、V、V“Lエディション”、Xなど
【エアロボディの例(一部)】エグゼクティブラウンジZ、ZG、ZR、ZR“Gエディション”など
以下からは、似ている各グレードの違いについて、表にまとめて分かりやすく解説します。
VとV“Lエディション”の違い
項目 |
V |
V“Lエディション” |
ボディ |
標準 |
|
エンジン |
ガソリン |
ガソリン/ハイブリッド |
人数 |
7人乗り |
|
排気量 |
2.5L |
|
タイヤ |
17インチ |
|
ウインドウ |
スーパーUVカット機能 |
|
IRカット機能 |
||
撥水機能 |
||
ヘッドランプ |
3眼LEDヘッドランプ |
|
LEDクリアランスランプ |
||
LEDアクセサリーランプ |
||
ステアリングヒーター |
– |
○ |
項目 |
V |
V“Lエディション” |
|
シート |
表皮 |
ファブリック |
合成皮革 |
合成皮革 |
|||
フロントシート |
運転席8ウェイパワーシート (後席用アシストグリップ付き) |
||
セカンドシート |
【7人乗り専用】 リラックスキャプテンシート |
【7人乗り専用】 エグゼクティブパワーシート |
|
サードシート |
5:5分割スペースアップシート |
||
操作性 |
スマートエントリー |
ウェルカムパワースライドドア |
|
予約ロック機能 |
|||
パワーバックドア (挟み込み防止機能付) |
○ |
||
セキュリティ |
イモビライザーシステム |
○ |
|
オートアラーム |
○ |
「V」グレードは、標準ボディのスタンダードグレードとなるモデルです。
シートは合成皮革となっており、価格を抑えながらも高級感を演出しています。また、フロントガラスには上位グレードと同様のスーパーUVカットとIRカットの機能が追加されています。
一方、「V“Lエディション”」は、ヴェルファイアの上級グレードとなり、最上位モデルの一つ下に位置しています。「V」との主な違いは、より高級感や装備が充実していることです。
「V“Lエディション”」では、シートがエグゼクティブパワーシートになることと、ステアリングヒーターが装備されていることなどがあります。
なお、「V」に採用されているリラックスキャプテンシートには、ロングスライド機能が搭載されており、広々と空間を使うことができる造りのシートです。また、オットマンもついていて利便性があります。
対して、「V“Lエディション”」が採用しているエグゼクティブパワーシートは、ロングスライド機能はありませんが、リクライニングやオットマンの操作が電動で行えるようになっていて機能性が優れています。
高級感を求める方にはエグゼクティブパワーシートがおすすめといえます。
なお、VとVLの違いについては、Vが2.5L、VLが3.5Lとなります。どちらも7人乗りです。
ZとZ“Aエディション”の違い
項目 |
Z |
Z“Aエディション” |
ボディ |
エアロ |
|
エンジン |
ガソリン/ハイブリッド |
ガソリン |
人数 |
7人乗り/8人乗り |
7人乗り |
排気量 |
2.5L |
|
タイヤ |
18インチ |
|
ウインドウ |
UVカット機能 |
|
ヘッドランプ |
2眼LEDヘッドランプ |
|
LEDクリアランスランプ |
||
LEDアクセサリーランプ |
項目 |
Z |
Z“Aエディション” |
|
照明 電源 |
イルミネーテッドエントリーシステム |
○ |
|
コンセント (AC100V・100W) |
1個 (オプション) |
||
置くだけ充電 |
– |
||
シート |
表皮 |
ファブリック |
|
フロントシート |
運転席6ウェイマニュアルシート |
運転席6ウェイマニュアルシート(助手席にスーパーロングスライドシートを採用) |
|
セカンドシート |
【7人乗り専用】 リラックスキャプテンシート |
【7人乗り専用】 リラックスキャプテンシート(エクストラロングラゲージモード機能付) |
|
サードシート |
5:5分割スペースアップシート (回転式センターアームレスト付) |
||
操作性 |
スマートエントリー |
– |
|
パワースライドドア (挟み込み防止機能付) |
助手席側 |
デュアル(両側) |
|
バックドアイージークローザー |
|||
セキュリティ |
イモビライザーシステム |
○ |
|
オートアラーム |
○ |
「Z」グレードは、エアロボディのベースグレードとなるモデルで、7人乗りと8人乗りがラインナップされています。ベースグレードなので、シートはファブリック素材となっていますが、柔らかい素材なので座り心地は良好です。
「Z“Aエディション”」グレードは「Z」をベースにしたモデルです。
最も大きな「Z」との違いは、助手席にスーパーロングスライドシートを採用していることです。これは、ヴェルファイアのシリーズの中で「Z“Aエディション”」のみに適用された装備となっています。
助手席のスーパーロングスライドシートは、最大1,160mmのスライドが可能であり、オットマンと併せることで助手席でも足を伸ばしてくつろぐことができるようになります。
基本的には「Z」と共通している部分が多いモデルです。
ZGとZ“Gエディション”の違い
項目 |
ZG |
Z“Gエディション” |
ボディ |
エアロ |
|
エンジン |
ガソリン |
|
人数 |
7人乗り |
|
排気量 |
3.5L |
2.5L |
タイヤ |
18インチ |
|
ウインドウ |
UVカット機能 |
|
IRカット機能 |
||
ヘッドランプ |
3眼LEDヘッドランプ |
|
LEDクリアランスランプ |
||
LEDアクセサリーランプ |
項目 |
ZG |
Z“Gエディション” |
|
照明 電源 |
コンセント (AC100V・100W) |
2個(オプション) |
|
置くだけ充電 |
オプション |
||
シート |
表皮 |
合成皮革 |
|
フロントシート |
運転席8ウェイパワーシート(後席用アシストグリップ付) |
||
セカンドシート |
【7人乗り専用】 エグゼクティブパワーシート |
||
サードシート |
回転式センターアームレスト付 |
||
操作性 |
スマートエントリー |
ウェルカムパワースライドドア |
|
予約ロック機能 |
|||
パワーバックドア (挟み込み防止機能付き) |
○ |
||
セキュリティ |
イモビライザーシステム |
○ |
|
オートアラーム |
○ |
「ZG」と「Z“Gエディション”」は、どちらも高級志向のモデルです。ガソリン車モデルとなるため、高級感を演出しながらも、費用を抑えた車種です。
共通する部分が多いモデル同士ですが、最も分かりやすい違いは排気量にあります。3.5Lを求める場合は「ZG」、2.5Lであれば「Z“Gエディション”」です。
そのため、力強い加速を必要とする方は「ZG」を、燃費や自動車税を抑えたい方は「Z“Gエディション”」を選択すると良いでしょう。
シートはどちらも合成皮革を使い、価格を抑えながらも高級感をしっかりと感じさせる、バランスの取れた仕様となっています。
ZRとZR“Gエディション”の違い
項目 |
ZR |
ZR“Gエディション” |
ボディ |
エアロ |
|
エンジン |
ハイブリッド |
|
排気量 |
2.5L |
|
タイヤ |
17インチ |
|
ウインドウ |
IRカット機能 |
|
UVカット機能 |
||
ウインドシールドガラス |
||
ヘッドランプ |
3眼LEDヘッドランプ |
|
LEDクリアランスランプ |
||
LEDアクセサリーランプ |
項目 |
ZR |
ZR“Gエディション” |
|
照明 電源 |
コンセント (AC100V・100W) |
3個(オプション) |
|
置くだけ充電 |
– |
オプション |
|
シート |
表皮 |
合成皮革 |
|
フロントシート |
運転席8ウェイパワーシート(後席用アシストグリップ付) |
||
セカンドシート |
【7人乗り専用】 リラックスキャプテンシート |
【7人乗り専用】 エグゼクティブパワーシート |
|
サードシート |
5:5分割スペースアップシート(回転式センターアームレスト) |
||
操作性 |
スマートエントリー |
ウェルカムパワースライドドア |
|
予約ロック機能 |
|||
パワーバックドア (挟み込み防止機能付) |
○ |
||
セキュリティ |
イモビライザーシステム |
○ |
|
オートアラーム |
○ |
「ZR」と「ZR“Gエディション”」は、スポーティーさと豪華さを兼ね備えたグレードです。
ハイブリッド車のモデルであり、高級感と燃費の良さを両立させたモデルといえます。
エアロボディとなるので、エクステリアに専用フロントバンパー・リアバンパーやサイドマッドガードが採用されています。また、インテリアとしてはメタルウッドインストルメンタルパネルや本革のステアリングを使用しており、高級感もしっかりと演出しています。
「ZR」グレードでは、セカンドシートにリラックスキャプテンシートを採用していますが、「ZR“Gエディション”」ではエグゼクティブパワーシートを採用するなど、より高級感を演出しています。
エグゼクティブラウンジとエグゼクティブラウンジZの違い
項目 |
エグゼクティブラウンジ |
エグゼクティブラウンジZ |
ボディ |
標準 |
エアロ |
エンジン |
ガソリン/ハイブリッド |
|
人数 |
7人乗り |
|
排気量 |
3.5L(ガソリン) |
|
2.5L(ハイブリッド) |
||
タイヤ |
17インチ |
|
ウインドウ |
UVカット機能撥水 |
|
IR機能 |
||
撥水機能 |
||
ヘッドランプ |
3眼LEDヘッドランプ |
|
LEDクリアランスランプ |
||
LEDアクセサリーランプ |
項目 |
エグゼクティブラウンジ |
エグゼクティブラウンジZ |
|
照明 電源 |
コンセント (AC100V・100W) |
5個 |
|
置くだけ充電 |
オプション |
||
シート |
表皮 |
プレミアムナッパ本革 |
|
フロントシート |
運転席8ウェイパワーシート (後席用アシストグリップ付) |
||
セカンドシート |
【7人乗り専用】 エグゼクティブラウンジシート (マニュアルウォークイン機能付き) (格納式テーブル付き) |
||
サードシート |
5:5分割スペースアップシート |
||
操作性 |
スマートエントリー |
ウェルカムパワースライドドア |
|
予約ロック機能 |
|||
パワーバックドア (挟み込み防止機能付) |
○ |
||
セキュリティ |
イモビライザーシステム |
○ |
|
オートアラーム |
○ |
「エグゼクティブラウンジ」と「エグゼクティブラウンジZ」は、数あるヴェルファイアのグレードの中でも最高級に当たるグレードで、ガソリン車とハイブリッド車の両方に設定されているモデルです。
表に記載している通り、この2つの装備内容は基本的に同一です。
また、このグレードにのみ搭載されているエグゼクティブラウンジシートは表皮が本革となり、電動式のオットマンや格納式のテーブルやカップホルダーが装備されていて、セカンドシートに座る人がゆったりと、快適に過ごせるように設計されています。
細かい違いとして「エグゼクティブラウンジ」は標準ボディ、「エグゼクティブラウンジZ」はエアロボディとなっています。そのため、この2つのモデルでの大きな違いはエクステリアとなります。
加えて、内装デザインの違いとしては、インパネまわりやステアリングが「エグゼクティブラウンジ」では「ブラウンオリーブ・アッシュバール木目調」で、「エグゼクティブラウンジZ」は「シルバー木目調」と違いがありました。しかし、これらは2019年12月以降、両グレードとも「ブラウンオリーブ・アッシュバール木目調」に統一されています。
よりダイナミックなデザインが好みの方には「エグゼクティブラウンジZ」をおすすめします。
リセールの良さも魅力!
上記のような充実した装備もあり、新車の場合だとガソリン車でも750万円以上とかなりの高価なモデルといえますが、非常に高い人気を誇ります。
人気の理由の一つとして、リセールバリューが高いことが挙げられます。エグゼクティブラウンジの3年後の買取価格は新車時の60〜70%近くになることもあります。
車両の品質が高いことと相まって、人気に拍車がかかっている状況となっているのです。
ハイブリッド車 vs ガソリン車?
ハイブリッド車とガソリン車の選択において、燃費性能以外にも考慮すべき点があります。
ハイブリッド車は全グレードでレギュラーガソリンを使用しますが、ガソリン車ではグレードによってレギュラーガソリンまたはハイオクガソリンを使用します。
このため、長期的な燃料コストにも違いが出てきます。
また、排気量はハイブリッド車が2.5L、ガソリン車が3.5Lとなっており、走行性能や静粛性にも違いがあります。
選択の際はこれらの点も考慮に入れると良いでしょう。
まとめ
ヴェルファイアは兄弟車のアルファードと同様、トヨタを代表する人気ミニバンです。
高級さを追求しながらも、スポーティでアクティブなイメージを追求し、現在では高級ミニバンの代名詞ともなっている車両です。
人気車種なだけに、これまでに販売されてきたグレードも多く存在します。まずはボディタイプが標準とエアロに分かれており、そこから装備の充実具合によってグレードが細かく分かれています。
新車価格では、グレードによって300万円〜400万円程の開きがあるため、自分にあったモデルを選びたいところです。
本記事の内容を参考に、自分にぴったりのヴェルファイアを見つけてください。