こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
中古車の購入を考えられている方の中には、「中古車は個体差があるから選ぶのが難しそう」や「そもそも何を基準に選べば良いのだろう?」など、お悩みの方も多いかと思います。
中古車は新車に比べて安く購入できるばかりではなく、今では販売されていない車種にも出会うことができるというメリットがありますので、ぜひ車選びの一つの方法として検討しておきたいところです。
そこで、本記事では「中古車購入時の注意点」と称し、中古車販売店を活用する場合のお店選びや車両選びで気をつけておきたいポイントを以下にご紹介します。
ディーラーやオークションを利用するメリット・デメリットも記載したので、ぜひ参考にしてください。
中古車の購入先 |
中古車販売店 |
ディーラー |
オークション |
メリット |
幅広い車種から選べる |
品質が高い |
安く購入できる |
価格帯も豊富 |
|||
デメリット |
品質や保証がお店によって異なる |
金額が高い |
手続きが複雑 |
お店の選び方
- ホームページが充実しているか
- 口コミの評価は大丈夫?
- 保証が充実しているか確認する
- 試乗が可能か
- 費用が分かりやすいか
- 格安車ばかり揃えていないか
- スタッフの対応は良いか
- 在庫車両は豊富か
車両の確認ポイント
- 年式
- 走行距離
- 事故歴、修復歴
- オプションの設定
それでは、詳しく見ていきます。
中古車を購入できる場所は3つある
中古車を購入する場合、基本的には「中古車販売店」、「ディーラー」、「オークション」の中から選ぶことが大半です。
これらの購入先にはそれぞれ特徴があるので、ご自身の状況に最も適した購入先を選択するようにしましょう。
1.中古車販売店
中古車を購入する際に、多くの方がイメージされるのは街中にある中古車販売店ではないでしょうか。
様々なメーカーの車種を揃えており、中には点検整備や自社ローンなどそのお店独自のサービスを用意していることもあります。
メリット
中古車販売店でお店を選ぶメリットは、幅広い車種から車両を選ぶことができる点です。中古車販売店は、自社での買取以外にも中古車オークションからも仕入れを行っているため、選択肢が豊富です。
価格帯も幅広いので、自分の予算に合った車を見つけやすくなります。
デメリット
中古車販売店では、車両の品質や保証内容にばらつきがあることが多いです。品質基準はそのお店によって異なるため、信頼できる店舗を見極めることが重要です。
また、保証が短かったり、場合によっては無かったりすることもあるため、購入後にトラブルが発生しないよう、購入に向けた交渉をしっかりと行う必要があります。
2.ディーラー
ディーラーといえば新車販売をイメージされる方が多いと思いますが、実は中古車販売も行っています。
トヨタであれば「U-CAR」、ホンダなら「U-Select」、日産では「Nissan Intelligent Choice」というように中古車のブランドを設けています。
メリット
ディーラーの中古車を選ぶメリットは、品質の高さです。
ディーラーでは、一定の基準をクリアした認定中古車や、新古車(展示車などのナンバー登録済みの未使用者)を取り扱っていることが多いため、場合によっては新車と遜色のない車両を見つけられることがあります。
整備がきちんと行われており、保証もしっかりとしているので購入後も安心して乗ることができ、メンテナンスもディーラーで行ってもらえることが大半です。
デメリット
一方で、ディーラーが取り扱う中古車は、他の販売元のものと比べて価格が高めに設定されていることが多いです。
また、選べる車種や在庫が限られていることがあるので、自分の希望する車種が見つかりにくいといったことがあります。
3.ネットオークション
ネットオークションは、自宅にいながら多くの車両を比較検討できる便利な方法です。最近では様々なアイテムがネットを通じて、個人間で取引されていますが、車もその一つとなっています。
業者を介さない分、安く購入できる反面、目利きが必要になる取引形態です。
メリット
ネットオークションは最も市場原理が働きやすい取引であり、中古車販売店よりも安く車を購入することができます。
また、ネットを通じて購入することになるため、住んでいる地域に関係なく、全国各地から車両を探すことができます。そのため、なかなか市場に流通しないような車種を見つけることもできます。
デメリット
ネットオークションでは、中古車を購入した場合の手続きを自分で行う必要があります。出品者とやりとりをしながら様々な書類を管理しなければならないため、こうした手続きに関する知識がないと難しいでしょう。
また、実際に車両を確認できないので、購入後に思わぬトラブルが発生するリスクがあります。その場合には出品者と直接交渉を行わなければなりません。
このように、販売店が行っていた手続き処理を自分で行うことになるのがネットオークションの特徴といえます。
中古車販売の選び方
これまでご紹介した中古車の購入先で、最も利用されているのは中古車販売店です。
ここでは中古車販売店の選び方についてご紹介します。
1.ホームページは充実しているか?
中古車販売店を調べる際に、まず確認したいのは店舗のホームページが充実しているかです。
会社情報や独自のサービスの紹介がされている他、在庫車両の写真やスペックが豊富に掲載されている店舗は信頼性が高いといえます。
まずはお近くの店舗をいくつか検索して、比較してみると良いでしょう。
2.口コミの評価は大丈夫?
口コミもホームページと同様に事前に確認しておきたい情報です。知り合いに実際に利用した人がいれば理想ですが、まずはインターネットで店舗の口コミを調べてみましょう。
ネットの口コミにもいろいろありますが、Google検索やSNS、口コミサイトを活用して、複数の評価を確認しましょう。
知り合い以外からの情報で気をつけるべき点は、サクラの存在です。
口コミの内容がどれも同じようなものばかりであったり、同一店舗に対する投稿しかない、またはそのアカウントの口コミ登録数が1件など極端に少ない、などがサクラによく見られる投稿となるので、参考にしてください。
3.保証が充実しているか確認する
中古車を購入する上で、保証内容を確認しておくことは重要です。
もちろん、中古車販売店で販売している車は、現状販売でない限り基本的には整備がされた上で販売されているため、購入後にすぐ不具合が出るということはまずないでしょう。
しかし、車というものは消耗品の塊であり、長期に渡って乗っていくのであれば定期的な部品の交換が必要になります。
中古車販売店側の立場で考えると、仮に手厚い保証制度を設けていながら品質の低い車を販売したとなると、その後保証に応じなければならない回数も多くなってしまい、利益が出なくなります。
そのため、手厚い保証が用意されているということは、取り扱っている中古車の品質に自信がある、と捉えることができます。
こうしたことから、購入後の保証がしっかりしている中古車販売店を選ぶようにしましょう。
4.試乗が可能か
中古車は新車と違い、たとえ同じ車種でもそれまでの使われ方が違うため、1台1台の状態が異なります。
そのため、走行距離や年式といった数値的な情報に加えて、実際の乗り心地等を試乗して確かめることをおすすめします。
例えば、ブレーキの効き方や走行中の振動、風切り音といったものは、車に詳しくなくても感じ取れるものです。
もし、試乗を通じて気になることが出てきたとしても、お店側に相談することで修理や部品の交換を行って解決できることもあります。
「百聞は一見に如かず」という言葉もあるとおり、実際に運転してその状態を確認するようにしてください。
5.費用が分かりやすいか
中古車に限らず、車を購入する際にかかる費用には様々なものがあります。
車両本体の料金や自動車税、自賠責保険料、リサイクル預託金といった内訳が分かりやすく表示されているかを確認しましょう。
また、不明な点が出てきた際に快く説明をしてもらえるかも、大切な見極めポイントです。
6.格安車ばかり揃えていないか
安すぎる車両には、何かしらの問題がある場合が多いため、格安車ばかり取り扱っている中古車販売店には注意が必要です。
価格が安い理由がしっかり説明されているのであれば問題ありませんが、相場よりも異様に安い車両についてはお店にしっかり確認するか、避けるようにした方が賢明です。
7.スタッフの対応は良いか
中古車販売店のスタッフの対応も重要なポイントです。社員教育がしっかりしているお店であれば、整備や車両の取り扱いについてもきちんとしていると推定できます。
話がしやすいスタッフであれば不明な点を気兼ねなく聞けますし、結果として多くの情報から購入を判断することができます。
8.在庫車両は豊富か
在庫している車両が多いということは、選択肢が多いということになります。
どういった車が欲しいのかが明確に決まっていない時には、いろいろな車種を見て周ることで素敵な1台に出会える可能性が高まります。
また、例えば「ミニバンが欲しい」と、希望するタイプが決まっている場合には、ミニバンの中古車を専門に取り扱うお店がおすすめです。スタッフの方もミニバンに詳しいため、有益な情報を得られるでしょう。
車両の確認ポイント
ここからは、車両を選ぶ際に確認しておきたいポイントを説明します。
1.年式
基本的な項目ですが、購入する車両の年式はまず確認したい情報です。
「車の寿命は10年」というのは昔の話で、今は適切なメンテナンスさえすればもっと長く乗り続けることができますが、新しい車両ほど最新の技術が取り入れられていることも事実です。
もちろん、その状態も良好なことが多いです。一般的にフルモデルチェンジが5年前後から開始されるといわれているので、機能や現状のデザインが気に入ってるのであれば、それ以内の年式のものを選ぶようにすると良いでしょう。
2.走行距離
走行距離も基本的な確認ポイントです。一般的には、走行距離が少ないほど、車両の状態が良好であるとされています。
走行距離についても「10万kmが寿命」と言われていた時代がありますが、こちらも適切にメンテナンスされていれば15万km、20万kmまで問題なく走行することができます。
一方で、年式に対して少なすぎるというのも注意が必要です。
機械というものは適度に使用している状態がベストであり、放置されていると逆に傷んでしまうためです。一般的に、車の年間走行距離は 6,000km程となっていますが、極端に走行距離が短い場合には内容を確認するようにしましょう。
3.事故歴・修復歴
中古車の購入でぜひ確認したいことの一つが、事故歴や修復歴の確認です。
こうした瑕疵のある車両は購入を避けた方が無難です。修復歴は外見では分からないことが多いですが、販売店には修復箇所の説明を行うことが販売店の義務となっています。
また、冠水した車は車内に異臭がしたり、電気系統にダメージを与えたりしていることがあります。こうした事故歴・修復歴がないか、中古車販売店に確認するようにしましょう。
整備記録簿や車両検査表を見せてもらう
車両状態を確認するために「整備記録簿(メンテナンスノート)」を見せてもらうようにしましょう。
整備記録簿には、過去に実施した整備や修理の記録が細かく記載され、定期的な点検を行っていたのかも確認できます。
また、専門機関が車両を検査した結果が記載された「車両検査表」もよい判断材料となります。
車両検査表には外装の傷や内容の汚れ、エンジン音など多くのチェック項目についての結果が載っているので、より細かく車両の状態を把握できます。
4.オプションの設定を確認する
これまでの車両の状態を確認する内容とは違いますが、購入する車両のオプションについても確認しておきましょう。
特にメーカーオプションは新車での購入時にしか選べない設定となっているため、カーナビやバックカメラなどの便利なオプションが付いている車両は、購入後の満足度が高いでしょう。
まとめ
中古車は、新車よりも価格を抑えて購入することができます。
今は販売されていない車種も見つけることができるという利点がある一方、車両状態が1台ずつ異なることから、購入時に気をつけておきたいポイントがあります。
本記事では、販売店を選ぶ際に気をつけることや車両を選ぶときに注意したいことを解説しました。ぜひ参考にしていただき、中古車選びに役立ててください。