こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
トヨタのアルファードは日本の高級ミニバンを代表する車です。2002年に発売されて以来、数々のモデルチェンジを重ね、常にその存在感を示しています。
歴代のグレードの中には「タイプゴールド」と呼ばれる特別仕様車があり、標準車両と何が違うのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、タイプゴールドには「Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」のモデルがありますが、その違いとはどのようなものでしょうか。
本記事では、アルファードの特別仕様車である「タイプゴールド」について、詳しく解説します。
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タイプゴールドとは
最初に記載した通り、タイプゴールドとはアルファードの特別仕様車です。
兄弟車のヴェルファイアで設定されている「ゴールデンアイズ」と同様の立ち位置となります。
2010年9月にタイプゴールドの最初のモデルが発売、2013年5月にタイプゴールドⅡ、2022年5月にタイプゴールドⅢが発売されました。
2010年9月は20系が販売されていた時期のため、初代のアルファード(販売時期:2002-2008)では「タイプゴールド」の設定はありません。
それぞれで仕様は異なりますが、エクステリアやインテリア、安全装備について他とは異なる装備が施されています。
歴代のタイプゴールドをご紹介
歴代のタイプゴールドは以下の通りです。
発売時期 |
グレード |
ガソリン |
ハイブリッド |
ガソリン燃費 |
ハイブリッド燃費 |
新車価格 |
2010年9月 |
240S プライムセレクションII タイプゴールド |
○ |
– |
10.8km/L(FF)JC08モード |
– |
3,530,000円~ |
350S プライムセレクションII タイプゴールド |
○ |
– |
9.5km/L(FF) 10・15モード |
– |
3,930,000円~ |
|
2012年9月 |
240S タイプゴールド |
○ |
– |
10.8km/L(FF)JC08モード |
– |
3,670,000円~ |
350S タイプゴールド |
○ |
– |
9.3km/L(FF) JC08モード |
– |
4,050,000円~ |
|
2013年10月 |
240S タイプゴールドⅡ |
○ |
– |
10.8km/L(FF)JC08モード |
– |
3,690,000円~ |
350S タイプゴールドⅡ |
○ |
– |
9.3km/L(FF) JC08モード |
– |
4,070,000円~ |
|
2014年4月 |
240S タイプゴールドⅡ |
○ |
– |
10.8km/L(FF)JC08モード |
– |
3,690,000円~ |
350S タイプゴールドⅡ |
○ |
– |
9.53km/L(FF) JC08モード |
– |
4,070,000円~ |
|
2020年5月 |
240S タイプゴールドⅡ |
○ |
○ |
10.6km/L(FF) WLTCモード |
14.8km/L(4WD) WLTCモード |
4,240,000円~ |
2021年5月 |
2.5S タイプゴールドⅡ |
○ |
○ |
10.6km/L(FF) WLTCモード |
14.8km/L(FF) WLTCモード |
4,240,000円~ |
2022年5月 |
2.5 タイプゴールドⅢ |
○ |
○ |
10.6km/L(FF) WLTCモード |
14.8km/L(FF) WLTCモード |
4,306,000円~ |
アルファードの「タイプゴールド」は2010年9月発売モデルで初めて登場し、それ以降、6度のモデルで採用されてきました。
当初はガソリン車のみでしたが、2020年5月発売モデルよりハイブリッド車も登場しています。
基本的には2.5Lと3.5Lの展開となっており、ガソリン車はFFと4WDを、ハイブリッド車は4WDを揃えています。
「タイプゴールド」内での特別装備の違い
上記の通り、タイプゴールドは10年以上の間発売されている車種になるので、仕様もそれぞれ異なります。
ここでは、タイプゴールドⅠ・Ⅱ・Ⅲについての違いを解説します。
タイプゴールド(2012年9月発売モデル)
2012年9月に発売された、タイプゴールドの主な特別装備は以下の通りです。
Sタイプをベース車両として開発され、兄弟車であるヴェルファイアの特別仕様車「ゴールデンアイズ」と共に発表されました。
項目 |
特別仕様の内容 |
タイヤ |
専用アルミホイール |
ライト |
フロントフォグランプ(スモークメッキリング) |
フロントグリル、バックドアガーニッシュ |
|
インパネ周り |
専用ツヤあり黒木目調パネル |
ステアリング |
本革巻き4本スポークステアリングホイール |
シート |
メイン材:アルカンターラ |
サイド材:本革&ブラック人工皮革 |
|
ドア |
デュアルパワースライドドア(イージークローザー、挟み込み防止機能付) |
その他 |
専用ブラック加飾スマートキー |
タイプゴールドⅡ(2013年10月発売モデル)
2013年10月に発売されたタイプゴールドⅡの仕様内容は以下の通りです。
タイプゴールドⅠと同様にSグレードをベースに、質感を高める装備を充実させています。
項目 |
特別仕様の内容 |
タイヤ |
専用アルミホイール(スーパークロームメッキ塗装) |
ライト |
スモークメッキ加飾のフロントフォグランプ |
エクステリア |
“フロントゴールドエンブレム、TYPE GOLD II”エンブレム(リヤ) |
ステアリング |
本革ハンドル(フロント・リヤ巻き4本スポークステアリングホイール) |
シート |
メイン材:アルカンターラ |
サイド材:クロコ調本革&ブラック人工皮革(レッドステッチ) |
|
ドア |
デュアルパワースライドドア(イージークローザー、挟み込み防止機能付) |
パワーバックドア(挟み込み防止機能付) |
|
その他 |
アクセサリーコンセント(AC100V/100W) |
スマートキー(専用ゴールド加飾) |
タイプゴールド Ⅲ(2022年5月発売モデル)
2022年5月発売モデルの主な特別装備は以下の通りです。
最新版となるタイプゴールドⅢでは、車体の至る所にゴールドの装飾が散りばめられ、高級感のある装いとなっています。
メーターにゴールドを加飾したり、シート表皮を改良したりと質感の向上が図られました。
項目 |
特別仕様の内容 |
タイヤ |
ガソリン車:高輝度塗装の18インチアルミホイール |
ハイブリッド車:ハイパークロームメタリック塗装の17インチ |
|
ライト |
3眼+LEDクリアランスランプ (スモークメッキ+ブラックエクステンション) |
インパネ周り |
サンバーストゴールドウッド |
ゴールドスパッタリング |
|
エクステリア |
フロントグリル(スモークメッキ+黒メタリック塗装) |
フロントエンブレム(スモークメッキ+黒メタリック) |
|
サイドマットガード(メッキモール付き) |
|
ステアリング |
本革巻き4本スポークステアリングホイール |
シート |
ブランノーブ®Ⅱ(パーフォレーション)+合成皮革 |
ドア |
パワーバックドア(挟み込み防止機能付) |
その他 |
専用ゴールド加飾のスマートキー(ウェルカムパワースライドドア&予約ロック機能付) |
標準装備モデルとの比較
装飾以外のスペックを中心に、比較的近年に発売された「タイプゴールドⅡ」と「タイプゴールドⅢ」、そして通常グレードの「S」とを比較していきます。
タイプゴールドⅡとSグレード
項目 |
タイプゴールドⅡ(2021年5月発売モデル) |
ベースのSグレード※同カタログモデル |
||
動力源 |
ガソリン車 |
ハイブリッド車 |
ガソリン車 |
|
タイヤ |
18インチ(高輝度塗装) |
17インチ(ハイパークロームメタリック塗装) |
18インチ |
|
アイドリングストップ |
4DWのみ |
– |
4WDのみ |
|
ウィンドウ・ミラー |
スーパーUVカット |
|||
IRカット |
– |
|||
撥水機能 |
– |
|||
Toyota Safety Sense |
○(アダプティブハイビームシステム) |
○(オートマチックハイビームシステム) |
||
ヘッドランプ |
3眼LEDヘッドランプ(スモークメッキ+ブラックエクステンション) |
2眼LEDヘッドランプ(ブラックエクステンション) |
||
ナビ |
T-Connect SDナビ |
オプションで設定可 |
||
JBLプレミアムサウンドシステム |
||||
ディスプレイオーディオ |
○ |
|||
シート |
シート表皮 |
ウルトラスエード+合成皮革 |
ファブリック |
|
フロントシート |
運転席6ウェイマニュアルシート |
|||
助手席4ウェイマニュアルシート |
||||
アームレスト |
– |
アームレスト |
||
セカンドシート |
【7人乗り専用】リラックスキャプテンシート |
|||
サードシート |
5:5分割スペースアップシート |
|||
アクセサリーコンセント |
AC100V・100W × 1個 |
AC100V・1500W × 3個 |
AC100V・100W × 1個 |
タイプゴールドⅡとベース車両であるSグレードには、スペック上の違いはあまりありませんが、フロントガラスが強化されている(スーパーUVカット+IRカット+撥水機能)されているほか、シート表皮が上質なもの(ウルトラスエード)に変更されているなど、質感の改良が施されています。
同じタイプゴールドⅡであっても、ガソリン車とハイブリッド車でも若干異なる部位があります。
大きな違いはタイヤのサイズであり、18インチの設定がされているのはガソリン車のみです。
また、小さな箇所とはなりますが、フロントシートにアームレストが設定されているのもガソリン車のみです。
一方で、ハイブリッド車はアクセサリーコンセントが充実しており、ガソリン車では AC100V・100W が 1箇所しかないのに対し、ハイブリッド車では AC100V・1500W が3箇所も設定されています。
なお、ガソリン車・ハイブリッド車ともにナビゲーションの「T-Connect SDナビゲーションシステム」と「JBLプレミアムサウンドシステム」はオプション設定となっています。
このナビゲーションを標準で装備するのは 「Executive Lounge」グレードのみとなっているので、その装備を求められる方はそちらのグレードを検討すると良いでしょう。
タイプゴールドⅢとSグレード
項目 |
タイプゴールドⅢ(2022年5月発売モデル) |
ベースのSグレード※同カタログモデル |
||
動力源 |
ガソリン車 |
ハイブリッド車 |
ガソリン車 |
|
タイヤ |
18インチ(高輝度塗装) |
17インチ(ハイパークロームメタリック塗装) |
18インチ |
|
アイドリングストップ |
4DWのみ |
– |
4WDのみ |
|
ウィンドウ・ミラー |
スーパーUVカット |
|||
IRカット |
– |
|||
撥水機能 |
– |
|||
Toyota Safety Sense |
○(アダプティブハイビームシステム) |
○(オートマチックハイビームシステム) |
||
ヘッドランプ |
3眼LEDヘッドランプ(スモークメッキ+ブラックエクステンション) |
2眼LEDヘッドランプ(ブラックエクステンション) |
||
ナビ |
T-Connect SDナビ |
オプションで設定可 |
||
JBLプレミアムサウンドシステム |
||||
ディスプレイオーディオ |
○ |
|||
シート |
シート表皮 |
ブランノーブⅡ(パーフォレーション)+合成皮革 |
ファブリック |
|
フロントシート |
運転席6ウェイマニュアルシート |
|||
助手席4ウェイマニュアルシート |
||||
アームレスト |
– |
アームレスト |
||
セカンドシート |
【7人乗り専用】リラックスキャプテンシート |
|||
サードシート |
5:5分割スペースアップシート |
|||
アクセサリーコンセント |
AC100V・100W × 1個 |
AC100V・1500W × 3個 |
AC100V・100W × 1個 |
タイプゴールドⅢとベース車両であるSグレードについても、タイプゴールドⅡと同様にスペック上の違いは多くはありませんが、質感の向上が図られています。
フロントガラスにスーパーUVカット機能やIRカット機能、撥水機能が引き続き施されているほか、シート表皮がウルトラスエードからブランノーブ(パーフォレーション加工)に変更されるなど、改善が実施されました。
タイヤのインチ数やシートの装備、アクセサリーコンセントについても同様です。ガソリン車のみ18インチのタイヤとアームレストが設定されており、ハイブリッド車はアクセサリーコンセントが充実しています。
また、「T-Connect SDナビゲーションシステム」と「JBLプレミアムサウンドシステム」の設定についてもオプションのみの設定となっています。
中古車市場
ここからは、特別装備によって高級感が施されたタイプゴールドの2024年10月上旬現在の中古車市場情報をご紹介します。
タイプゴールド(2.5L)
2024年10月上旬現在、アルファードタイプゴールドの中古車市場の価格は、70万円~225万円となっています。
また、カーセンサーの取り扱い台数は95台となっております。
タイプゴールドⅡ(2.5L)
2024年10月上旬現在、アルファードタイプゴールドⅡの中古車市場の価格は、77万円~599万円となっています。
カーセンサーの取り扱い台数は304台となっています。他のタイプゴールド、タイプゴールドⅢと比較しても多くの台数が市場にありますので、オプションの設定など好みにあった1台が見つかりやすいです。
タイプゴールドⅢ(2.5L)
2024年10月上旬現在、アルファードタイプゴールドⅢの中古車市場の価格は、379万円~589万円となっています。
カーセンサーの取り扱い台数は38台となっており、販売時期が長かったタイプゴールドⅠ、Ⅱと比べると希少性が高いことが伺えます。
発売が2022年となっているので、今後徐々に中古車市場に流れる台数は増えてくるものと思われます。
まとめ
アルファードのタイプゴールドは、2010年9月から発売が開始された特別装備車両です。兄弟車であるヴェルファイアの特別装備車両「ゴールデンアイズ」と併せて、高級ミニバンを求めるユーザーの需要に応えています。
中古車市場の相場も、新車販売時と大きく下がることなく高い水準を維持していることからも、その人気を伺うことができます。
2022年に発売されたばかりのタイプゴールドⅢこそまだ中古車市場の取り扱い台数は少ないですが、タイプゴールドⅠ・Ⅱはそれなりに台数が出そろっているため、装備面の比較を行いながら選ぶことができるでしょう。
ぜひ本記事を参考に、お気に入りの1台と出会うためにも、最新の中古車情報を確認してみてください。