こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
トヨタ・アルファードは2023年6月にヴェルファイアとともに、4代目へのフルモデルチェンジを行いました。
それまでもトヨタを代表する高級ミニバンとして存在していたアルファードですが、このフルモデルチェンジでどこが変化したのでしょうか。
本記事では、以下の40系アルファードと30系アルファードを比較し、その違いを解説します。
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40系と30系について
基本情報
※本記事の表は、2024年11月現在の40系アルファードのグレードを基準にしており、30系アルファードの中から比較的近いグレードを選んでいます。
項目 |
動力源 |
駆動輪 |
定員数 |
サイズ |
||
40系「エグゼクティブラウンジ」 |
ハイブリッドモデルのみ |
2WD/4WD |
7名 |
全長 |
全幅 |
全高 |
4,995mm |
1,850mm |
1,935mm (19インチの場合は1,945mm) |
||||
30系「エグゼクティブラウンジ」 |
ハイブリッド/ガソリン |
・ ハイブリッド:4WD ・ ガソリン:2WD/4WD |
・ 4WD:4,945mm ・ 2WD:4,945mm |
・ 4WD:1,850mm ・ 2WD:1,850mm |
・ 4WD:1,950mm ・ 2WD:1,935mm |
|
40系「Z」 |
2WD/4WD |
4,995mm |
1,850mm |
1,935mm |
||
30系「SR“C”パッケージ」 |
ハイブリッドモデルのみ |
4WD |
4,950mm |
1,950mm |
||
30系「S“C”パッケージ」 |
ガソリンモデルのみ |
2WD/4WD |
・ 4WD:4,945mm ・ 2WD:4,945mm |
・ 4WD:1,850mm ・ 2WD:1,850mm |
・ 4WD:1,950mm ・ 2WD:1,935mm |
|
40系「G」(サイドリフトアップチルトシート装着車) |
ハイブリッド/ガソリン |
4,995mm |
1,850mm |
1,935mm |
||
30系「SR」(サイドリフトアップチルトシート装着車) |
ハイブリッドモデルのみ |
4WD |
4,950mm |
1,950mm |
||
30系「S」(サイドリフトアップチルトシート装着車) |
ガソリンモデルのみ |
2WD/4WD |
・ 4WD:4,945mm ・ 2WD:4,945mm |
・ 4WD:1,850mm ・ 2WD:1,850mm |
・ 4WD:1,950mm ・ 2WD:1,935mm |
その他装備品等について
|
Executive Lounge |
Z |
G(サイドリフトアップチルトシート装着車) |
インテリア |
本革巻きの3本スポークステアリングホイール |
本革巻きの3本スポークステアリングホイール(DARK BROWN/木目調) |
本革巻きの3本スポークステアリングホイール |
インストルメンタルパネルにUZURAMOKUを採用 |
合成革巻きのインストルメントパネル |
– |
|
シート |
エグゼクティブラウンジシート(表皮はプレミアムナッパ本革シート) |
セカンドシートにエグゼクティブパワーシート(表皮は合成皮革) |
セカンドシート ・右側:リラックスキャプテンシート ・左側:サイドリフトアップチルトシート(表皮はファブリック+合成皮革) |
ウインドウ |
UVカット&IRカット機能付ウインドシールドガラス |
UVカットウインドシールドガラス |
|
UVカット機能付プライバシーガラス |
|||
遮音性 |
– |
– |
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ライト等 |
3眼 LED ヘッドランプ(ハイ・ロービーム / オートレベリング機能付) |
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LED クリアランスランプ(デイタイムランニングランプ機能付) |
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デジタルインナーミラー |
自動防眩インナーミラー |
防眩ミラー |
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安全装置 |
Toyota Safety Senseを標準装備(緊急時操舵支援付) |
Toyota Safety Senseを標準装備(緊急時操舵支援なし) |
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アクセサリー |
アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム付) |
アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム付)※ハイブリッドモデル |
|
アクセサリーコンセント(AC100V・100W/センターコンソール後部1個)※ガソリンモデル |
販売モデルの違い
40系アルファードと30系アルファードの違いはさまざまありますが、まずはグレードの展開数から解説します。
40系アルファード
40系アルファードのグレードは、2024年11月現在、以下の3つで展開しています。
- Z
- エグゼクティブラウンジ
- G(サイドリフトアップチルトシート装着車)
「Z」と「G」はハイブリッドモデルとガソリンモデル、最上位モデルである「エグゼクティブラウンジ」はハイブリッドモデルのみとなります。
30系アルファード
30系アルファード(2021年4月カタログモデル)では、ハイブリッドモデルとして以下の5つが展開されています。
- ハイブリッド X
- ハイブリッド G“Fパッケージ”
- ハイブリッド SR“Cパッケージ”
- ハイブリッド エグゼクティブラウンジ
- ハイブリッド エグゼクティブラウンジS
また、ガソリンモデルでは、以下の7つが展開されています。
- X
- S
- S“Cパッケージ”
- GF
- SC
- エグゼクティブラウンジ
- エグゼクティブラウンジS
サイドリフトアップチルトシート装着車も設定も含めると、30系アルファードでは合計17個のグレードがあります。駆動形式や乗員数別で数えれば、合計30個にものぼります。
40系アルファードでは、グレードを絞り、各モデルの違いを分かりやすくしているのに対し、30系アルファードでは、装着しているタイヤやシートの装備などにさまざまな違いを設け、ご自身にあったモデルを検討できるようになっています。※2024年11月上旬現在
価格帯
40系アルファードの新車価格は、サイドリフトアップチルトシート装着車である「G」グレードが472万円〜で最安値となっています。
モデル |
グレード |
ガソリン |
ハイブリッド |
40系 |
G※ |
472万円~ |
– |
40系 |
Z |
540万円~ |
620万円~ |
40系 |
エグゼクティブラウンジ |
850~872万円 |
– |
30系 |
X |
360万円~ |
– |
30系 |
S”Cパッケージ” |
468万円~ |
– |
30系 |
エグゼクティブラウンジ |
726万円~ |
759万円~ |
※はサイドリフトアップチルトシート装着車
グレードを通して比較的購入しやすいのは中古車として販売されている30系アルファードとなります。
サイズによる違い
「エグゼクティブラウンジ」の比較
40系と30系「エグゼクティブラウンジ」のサイズは以下のとおりです。
モデル |
グレード |
定員 |
サイズ |
||
40系 |
エグゼクティブラウンジ |
7名 |
全長 |
全幅 |
全高 |
4,995mm |
1,850mm |
1,935mm(19インチ:1,945mm) |
|||
30系 |
エグゼクティブラウンジ |
4,945mm |
・ 4WD:1,950mm ・ 2WD:1,935mm |
「エグゼクティブラウンジ」同士では、全幅と乗員数は同じとなりますが、全長は40系の方が50mm長く、全高は30系の方が15mm高いことがわかります。
全長が約5センチ長くなることについての違いは個人差にもよりますが、感覚的にはほぼ同じといってよいでしょう。
40系「Z」と30系「SR“Cパッケージ”」「S”Cパッケージ”」
40系アルファードの「Z(ガソリンモデル)」、30系アルファードの「SR“Cパッケージ”(ハイブリッドモデル)」、「S”Cパッケージ”(ガソリンモデル)」のサイズは以下のとおりです。
モデル |
グレード |
定員 |
サイズ |
||
全長 |
全幅 |
全高 |
|||
40系 |
Z |
7名 |
4,995mm |
1,850mm |
1,935mm |
30系 |
SR“C”パッケージ |
4,950mm |
1,950mm |
||
30系 |
S“C”パッケージ |
4,945mm |
・ 4WD:1,950mm ・ 2WD:1,935mm |
「エグゼクティブラウンジ」と同一の数値ですが、「Z」グレードには19インチタイヤの設定がないため、全高は1,935mmのみとなります。
30系の「SR“Cパッケージ”」「S”Cパッケージ”」も「エグゼクティブラウンジ」と同様、40系の「Z」と全幅と全高(2WD)、乗員数は同じです。
40系の方が、全長が45mm長くなりますが、感覚的な違いは少ないと言えるでしょう。
40系「G」と30系「SR」「S」
40系「G」などのサイドリフトアップチルトシート装着車の情報は、以下のとおりです。
モデル |
グレード |
定員 |
サイズ |
||
全長 |
全幅 |
全高 |
|||
40系 |
G(サイドリフトアップチルトシート装着車) |
7名 |
4,995mm |
1,850mm |
1,935mm |
30系 |
SR(サイドリフトアップチルトシート装着車) |
4,950mm |
1,950mm |
||
30系 |
S(サイドリフトアップチルトシート装着車) |
4,945mm |
・ 4WD:1,950mm ・ 2WD:1,935mm |
40系「G」(サイドリフトアップチルトシート装着車)は、全長4,995mm、全高1,935mmで、「エグゼクティブラウンジ」と同一の数値となります。
30系の「SR」と「S」は、40系「G」と全幅と全高(2WD)、乗員数が同じですが、40系の方が全長が45〜50mm長くなります。
こちらも感覚的な違いは少ないと言えるでしょう。
エクステリア
40系アルファードと30系アルファードの外観は、サイズが似ているため一見同じように見えますが、細部に違いがあることがわかります。
40系のフロントは30系後期と比較し、直線的にストンと下がっている
40系と30系後期モデルのアルファードを並べると、40系の方がフロントのデザインが縦に直線的に下がっていることがわかります。
これは「逆スラント」という闘牛をイメージしたデザインであり、上質さが増しています。
フロントのエンブレムがアルファードからトヨタのマークに
40系と30系では、フロントグリルにあるエンブレムも異なります。
30系ではアルファードのロゴがエンブレムとして使われていましたが、40系ではトヨタのマークに変更されました。
その代わりに、40系アルファードでは、アルファードのマークがフロントドアのノブ上部に配置されています。
オプションでアルファードのマークを光らせることができ、所有欲をさらに満たしてくれそうです。
後席のスライドドアのガラス部分が小さくなった
40系では、30系に比べてスライドドアのガラス部分が上下に多少狭くなった印象があります。
40系のエグゼクティブラウンジでは、「遮光しつつ景色も楽しめる」をテーマに下降タイプのサンシェードが標準装備されています。(Zはオプションで設定可能)
スライドドアガラスは、より重厚感が増したともいえますが、車内からの景色は多少見えにくい仕様です。
スライドドアの開口部が広くなった
写真では30の方が広く見えますね…実際は40系の方が広くなっています!
40系アルファードでは、30系に比べてスライドドアの開口部が約40mm広がったため、サードシートの乗り降りがスムーズに行うことができるようになりました。
大人数で移動をよくされる方には、嬉しい改善ポイントです。
インテリア
メーターの変更
30系後期はアナログメーターとマルチインフォメーションディスプレイの組み合わせ(従来通りのメーター)ですが、40系は12.3インチのデジタルメーターを採用しています。
さまざまなデザインにカスタマイズ可能となっているため、ご自身の好みに変更できます。
三角窓が大きくなった
40系アルファードでは、フロントの三角窓が30系よりも拡大しています。
三角窓が拡大されたことにより、運転席からの視界が向上し、運転しやすくなる効果が期待できます。
14インチの大型ディスプレイを全グレードで標準装備
30系後期は比較的小さめのディスプレイで、インパネ全体の造形となっていますが、40系アルファードでは、14インチの大型センターディスプレイを全グレードで標準装備しています。
これまでステアリングスイッチでしか操作できなかったことも、スマホのようにナビ上からさまざまな設定が可能です。エアコンの操作パネルも搭載されています。
30系と比較し、タッチパネル式になったことにより、物理ボタンが減少しています。
スポーク本数の変更
上記の他にも、これまで「4本スポーク」だったハンドルも40系からは「3本スポーク」に変更されています。
よりスポーティーで洗練されたデザインになっています。
後席の天井にスイッチ類が集約された
40系アルファードでは、トヨタ初の「スーパーロングオーバーヘッドコンソール」がセカンドシートの天井に装備されています。
各所に分散していたスイッチやエアコンの吹き出し口を一箇所に集約することで、シンプルでスッキリとした使いやすさが実現しました。
ただし、この変更により、30系までの開放的なサンルーフは、40系では後部座席のみの「左右独立」式ムーンルーフ(サンルーフ)となっています。
高級感が増していますが、好みが分かれるかもしれません。
安全装置
「Toyota Safety Sense」を全車標準装備
40系アルファードと30系アルファードのどちらも、全グレードにトヨタの予防安全システムである「ToyotaSafetySense」を標準で装備しています。
さらに、40系の「エグゼクティブラウンジ」では「緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)」を搭載しており、一定の条件下において、歩行者や自転車運転者などと衝突しそうな場合に、ドライバーによる操舵がなくてもシステムがブレーキをかけながら操舵を行い、車線内での衝突回避を支援してくれます
この緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)は30系では設定がないため、40系の安全面での大きな特徴といえるでしょう。
なお、緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付)は40系「Z」グレードについても、オプションで選択することが可能です。
まとめ
ハイブリッドモデル・ガソリンモデルを別でとらえた場合、30系アルファードでは、サイドリフトアップチルト装着車を含めて17ものグレードが展開されていたのに対し、40系では5つとなり、グレードの展開がシンプルに分かりやすくなりました。
これまでの豪華さや優れた乗り心地を踏襲しながらも、40系では「スーパーロングオーバーヘッドコンソール」や「ToyotaSafetySense」として「緊急時操舵支援」を始めて装置するなど、利便性や安全性を高めています。
一方の30系については多様なグレード展開から自分にあったものを選ぶことができることが魅力です。
価格のレンジも広いため、中古市場を踏まえると、予算に見合った車両を見つけやすいことも30系のポイントだといえます。
本記事を参考に、自分に合ったアルファードを見つけてください。