こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
ミニバンは7〜8名が乗車できることから、家族連れやアウトドアなどを趣味にする方に人気です。車両価格はコンパクトカーや軽自動車と比べると高くなりますが、中古車で購入することで費用を抑えられます。
しかし、中古車選びというのは簡単ではないのも事実です。また、ミニバンならではの注意点もあります。
本記事では、一般的な中古車選びのポイントだけではなく、ミニバンの選び方についてもご紹介します。
2024年11月現在でのおすすめの車両も紹介しますので、ぜひ購入の参考にしてください。
\YouTubeでも日々ミニバンについてご紹介しています⭐️/
ミニバンは活用できる場面が多く、コスパ良し!
冒頭でも述べたとおり、ミニバンには7〜8名の乗車と荷物を収容できるスペースがあり、さまざまな用途で活躍できます。
大家族でもないと「普段からそんなに人を乗せないしな…」と感じられる方もいるでしょう。しかし、アウトドアをはじめ、キャンプや釣りなどの荷物がかさばる趣味も楽しめますし、車中泊も行えるのでちょっとした旅にも活用できます。災害時に一時的な避難生活を送る場所としても利用できる場合もあります。
「大は小を兼ねる」という言葉があるように、ミニバンを所有することで通勤以外でもさまざまなアクティビティを楽しむことができるようになります。
中古車選びのポイント
ミニバンに限らず、車をコスパよく入手する方法の一つが、「中古車」という選択です。中古車であれば費用を抑えながら自分にピッタリの車を見つけることができます。
しかし、中古車は新車と違って走行距離や乗り方、メンテナンスの程度によって品質に差が生じ、同じ車種であっても1台1台そのコンディションが異なります。
そのため、購入前は新車のときよりも念入りにチェックをする必要があります。まずは、ミニバンに限らず一般的な中古車選びの基本を確認しましょう。
1.品質や保証内容をしっかりしたお店を探す
中古車販売店はディーラーと異なり、店舗ごとに品質基準や保証内容にバラつきがあります。そのため、事前にホームページを確認したり、口コミ情報を参照しておきましょう。
2.実際に試乗をして、車両の状態を確かめる
中古車は1台1台コンディションが異なるため、実車を確認する必要があります。走行中に「異常な振動・異音が発生しないか」「ブレーキの効き具合はどうか」など、ネットの情報だけでは分からないことは実際に試乗をして確認をするようにしましょう。
また、事故歴・修復歴がないか、ネットの写真では見えないボディやシートが損傷していないかも忘れずにチェックしてください。
3.走行距離は、希望する距離数の「ちょっと上」がお得
車のコンディションを確認する際、走行距離を気にする方も多いと思います。以前は「車の寿命は10万km」という言葉がよく使われていました。
しかし、最近の車は品質が向上しており、10万kmを超えたからといって寿命を迎えることはありません。しっかりメンテナンスを行うことでまだまだ走行できるのです。
ただ、中古車市場では一般的に「3万km」「5万km」「10万km」といった区切りのよい走行距離で価格帯が値下がりしていることが見受けられます。
例えば、「10万km以下で良い車はないかな…」と探している方は、11万kmの車を探すとお買い得に購入できます。ちょっとした差でお得になるのであれば、覚えておいて損はないでしょう。
ミニバンを中古で選ぶ際のポイント
中古車を購入するにあたっての基本を確認したところで、今度はミニバン特有のポイントを見ていきましょう。
1.ミニバンの車両サイズを確認しよう
ひとくちに「ミニバン」といっても、そのサイズは以下の5つに分類されます。
サイズ |
主な特徴 |
主な用途 |
|
SS |
コンパクト |
・ コンパクトカーベース ・ 小回りが利く ・ 駐車が容易 |
・ 都市部での使用 ・ 少人数の日常使い |
S |
・ 乗用車感覚の運転 ・ スポーティーな走り ・ 低重心設計 |
・ 4〜5人での使用 ・ 時々大人数で乗る場合 |
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M |
ミドル |
・ バランスの良いサイズ感 ・ 実用的な室内空間 |
・ ファミリー向け ・ 日常的な大人数での使用 |
L |
ラージ |
・ 高級感のある作り ・ 走行性能重視 ・ ゆとりある室内 |
・ 長距離ドライブ ・ 趣味使用(キャンプなど) |
LL |
・ 高級感のある作り ・ ゆとりある室内 ・ 存在感のある外観 |
・ 大人数での快適な移動 ・ 長距離ドライブ ・ 趣味使用(キャンプなど) |
また、上記サイズは、大きく分けて以下の3種類に分類されることもあります。
- コンパクトサイズ(全長4,400㎜以下)
- ミドルサイズ(全長4,700~4,800㎜前後)
- ラージサイズ(全長4,900㎜前後~)
ここからは3種類に分類して解説します。
①コンパクトサイズ
代表的な車種としては、トヨタの「シエンタ」やホンダの「フリード」などが該当します。
ミニバンとしては最も小さいサイズの車両であり、小回りが効いてコンパクトカー並みの運転のしやすさも魅力です。
価格もミニバンの中ではお手頃になるため、ミニバンとして最低限度の広さが確保できればOKという方におすすめできます。
②ミドルサイズ
代表的な車種としてはトヨタの「ヴォクシー」やホンダの「ステップワゴン」、日産の「セレナ」などが該当します。
コンパクトサイズのミニバンよりも車内空間が広く、運転のしやすさや価格帯もミニバンとしてバランスのとれたものが多いです。
③ラージサイズ
代表的な車種としてはトヨタの「アルファード」や「ヴェルファイア」、日産の「エルグランド」が該当します。
ミニバンの中でも車両サイズが大きく広々とした車内空間が確保でき、乗車する方がゆったり過ごすことができます。また、たくさんの荷物を積むことができるので、最も多くの用途に対応できるサイズでもあります。
上質なパーツを採用していることも多く、広さ以外にも高級感を求めている方におすすめです。
2.家族に使いやすい車両であるかをチェック
ミニバンを購入したいとお考えの方は、ファミリーカーとしての利用を検討されている方も多いでしょう。
そのためには、見た目や運転のしやすさ以外にも、同乗者目線でのチェックもしっかり行っておきたいものです。
例えば、ご家族にお子様や高齢の方がいらっしゃる場合、「車高が低いもの」「スライドドアの開口部が広いもの」「パワースライドドアが搭載された車種」が喜ばれるでしょう。加えて、安全性能が高い車両であることも求められます。
同乗者の目線でミニバンを選ぶことで、ドライブの思い出づくりもより一層楽しいものとなるでしょう。
2024年11月のおすすめ中古ミニバン
現在中古車市場にあるミニバンをご紹介します。
コンパクトサイズ
【トヨタ】シエンタ(2代目)
サイズ |
全長 4,260mm |
全幅 1,695mm |
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全高 1,675mm |
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燃費(JC08) |
22.8km/L |
中古相場 |
163.4万円 |
中古車相場情報(2024年11月「カーセンサー」参照)※上記数値はグレードによって異なります
シエンタはトヨタで最小のミニバンです。2019年8月には新車販売台数で首位を獲得(ミニバンで初)した人気車種でもあります。
コンパクトながらも、しっかりと3列シートを備えており、取り扱いのしやすさと実用性のバランスに優れています。
現行モデルである3代目が発売を開始されたのが2022年8月ですが、市場に台数がある中古車としての狙い目は2代目となります。
特にマイナーチェンジが行われた2018年以降のモデルがおすすめです。価格は抑えながらも、歩行者検知式の衝突被害軽減ブレーキを搭載しているので、毎日の運転も安心です。
障害物を検知して自動でブレーキをかける「インテリジェントクリアランスソナー」や、「Toyota Safety Sense」に歩行者検知機能(昼間)も搭載されています。
【ホンダ】フリード(2代目)
サイズ |
全長 4,265mm |
全幅 1,695mm |
|
全高 1,710mm |
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燃費(WLTC) |
17.0km/L |
中古相場 |
202.2万円 |
中古車相場情報(2024年11月「カーセンサー」参照)※上記数値はグレードによって異なります
ホンダのフリードもコンパクトなボディサイズとなるミニバンです。シエンタと同様に、大きすぎず小さすぎずバランスの良いサイズ感となっています。
シートをフラットに近い状態にアレンジすることで、多くの荷物を積んだり、休憩スペースとして使ったりと、多様な用途に対応できます。
2019年に2代目のマイナーチェンジが行われ、全グレードに安全運転支援システム「Honda SENSING」が搭載されました。新たに後方誤発進抑制機能も追加されています。
2024年にフルモデルチェンジが行われており、中古車市場での相場も下落して狙い目です。
それぞれ5人乗り・6人乗り・7人乗りのモデルがあります。
ミドルサイズ
【トヨタ】ヴォクシー(3代目/80系)
サイズ |
全長 4,710mm |
全幅 1,735mm |
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全高 1,825mm |
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燃費(WLTC) |
19.0km/L |
中古相場 |
233.5万円 |
中古車相場情報(2024年11月「カーセンサー」参照)※上記数値はグレードによって異なります
2014年に発売が開始されたトヨタの3代目ヴォクシーは、現在でも人気の高い車種です。兄弟車として「ノア」と「エスクァイア」があります。
ミドルサイズなのでコンパクトサイズのミニバンよりも車内空間が広く、取り回しの良さも魅力です。2.0Lの直列4気筒エンジンを搭載し、アクセルを踏み込めば満足のいく走りをします。
優れた燃費性能と広い室内空間を兼ね備えていることから特にファミリー層に人気の車種で、人気があるということはリセールバリューも高くなりコスパも良いといえます。2024年11月現在、中古車市場に3,000台以上と多くの台数が揃っており、リーズナブルな車体を見つけやすくなっています。
【ホンダ】ステップワゴンスパーダ(5代目/RP系)
サイズ |
全長 4,760mm |
全幅 1,695mm |
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全高 1,840mm |
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燃費(WLTC) |
20.0km/L |
中古相場 |
247万円 |
中古車相場情報(2024年11月「カーセンサー」参照)※上記数値はグレードによって異なります
2015年に発売されたホンダのミドルサイズのミニバンです。特に前期型の場合、ライバル車であるセレナやヴォクシーと比較して、落ち着いたデザインとなっています。
先代から引き継ぐ「低床設計」により、乗降りをしやすい開口部を有しています。
動力面では、1.5 L VTEC TURBOエンジンを搭載することで快適な走り心地を実現しています。
そして、5代目のステップワゴンの最大の特徴ともいえるのが「わくわくゲート」です。
これは縦横の両方向に開閉できるバックドアで、これにより乗降りや荷物の運搬が非常に便利になっています。
安全運転システムである「Honda SENSING」も搭載しているので、安全面にも優れています。
2022年5月に新型が登場したことに加え、同時期にヴォクシーやセレナもフルモデルチェンジを行っています。そのため、中古車市場での価格の下落が狙えます。
【日産】セレナ(5代目/C27)
サイズ |
全長 4,770mm |
全幅 1,740mm |
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全高 1,865mm |
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燃費(WLTC) |
18.0km/L |
中古相場 |
246.1万円 |
※上記数値はグレードによって異なります
2016年に登場した5代目セレナは、2019年にマイナーチェンジを行っています。人気車種だったこともあり、中古車市場の流通台数が多くなっています。
e-POWERのモデルは7人乗りであり、スマートシンプルハイブリッドのモデルには7人乗りと8人乗りがあります。
7人乗りはゆったりとした空間が特徴で、ロングドライブでも快適に過ごすことができるでしょう。一方の8人乗りでは多彩なシートアレンジが可能となっており、14通りものパターンが組めるようになっているので、用途に応じたアレンジを選ぶことが可能です。
マイナーチェンジ後は予防安全装備である「360°セーフティアシスト」を全車に標準装備しています。
2023年から2024年に向けて、中古車市場の平均価格が50万円程度下落しており、お買い得な車種です。
【三菱】デリカD:5
サイズ |
全長 4,800mm |
全幅 1,795mm |
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全高 1,875mm |
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燃費(WLTC) |
13.6km/L |
中古相場 |
19.9万円~678万円 |
中古車相場情報(2024年11月「カーセンサー」参照)※上記数値はグレードによって異なります
デリカD:5は2007年に発売された車両で、最近では2019年2月にマイナーチェンジをしています。ミニバンの中では随一のオフロード走行性を誇っており、キャンプや冬山などさまざまなシチュエーションで活躍します。
そのため、アウトドアを趣味にされている方には特におすすめのミニバンと言えます。こうしたオフロードでの使用を踏まえ、国産のミニバンとしては唯一のディーゼルエンジン車ということも特筆すべきことでしょう。
ディーゼルエンジンならではの力強い加速を体感できるミニバンは、デリカD:5だけです。
中古車としての価格の安さもありますが、ディーゼルは価格も燃費も良いので、アウトドアユースを抜きにしても、維持費が抑えられる車種となります。
【ホンダ】オデッセイ(5代目)
サイズ |
全長 4,840mm |
全幅 1,820mm |
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全高 1,695mm |
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燃費(WLTC) |
20.8km/L |
中古相場 |
26.5万円〜483.9万円 |
中古車相場情報(2024年11月「カーセンサー」参照)※上記数値はグレードによって異なります
ホンダのミニバンでは最大サイズのモデルで、広さと高級感のバランスが良く、幅広いニーズに応えられるミニバンです。
先代のモデルよりも全高が150mmも高くなり、頭上空間はラージサイズに並ぶほどの広さを確保しています。
また、当時は新設計のシャシーが採用され、高い剛性と安定したハンドリング性、静粛性を実現しています。
キャプテンシートの6人乗りと、ベンチシートの7人乗りモデルを選ぶことができます。
5代目オデッセイは2024年11月現在、中古車市場に1,700台以上の台数が揃っており、リーズナブルな車体を見つけやすい状況です。
ラージサイズ
【トヨタ】アルファード(30系/3代目)
サイズ |
全長 4,950mm |
全幅 1,850mm |
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全高 1,950mm |
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燃費(WLTC) |
7.3km/L |
中古相場 |
463.9万円 |
中古車相場情報(2024年11月「カーセンサー」参照)※上記数値はグレードによって異なります
アルファードはミニバンの中でも最も豪華さや乗り心地に優れたモデルのひとつです。「高級ミニバン」の代名詞ともなっている車種といっても過言ではありません。
そのため、購入価格は比較的高額になってしまいますが、リセールも高いため、考え方によってはコスパよく利用できる車種であるといえます。
2024年にモデルチェンジを行っているため、中古車として狙いやすいのは3代目です。兄弟車としてヴェルファイアも展開されており、こちらも根強い人気のある車種となっています。
まとめ
中古ミニバンは、新車と比べてコストパフォーマンスが高く、家族連れやアウトドア愛好者にとって非常に魅力的な選択肢です。ひとくちに「ミニバン」といっても、そのサイズはコンパクト・ミドル・ラージとさまざまです。
また、シートの配置やアレンジの違いも車種によって、またはグレードによって異なるため、どのタイプが自分に相応しいかをよく検討し、安全性やメンテナンス履歴もしっかりと確認し、安心して長く使える一台を選びましょう。
本記事を参考に、自分にぴったりのミニバンを見つけてください。