こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
アルファードは大型ボディを備えた、トヨタの高級ミニバンです。2023年6月にフルモデルチェンジが行われ、4代目となりました。
モデルチェンジ以降、4代目アルファードは「Z」、「G」「エグゼクティブラウンジ」3つのグレードが用意されていましたが、2024年12月に新たに3つのグレードが追加されることになり、選択肢が増えました。
そこで本記事では、今回新たに追加されることになった「X」と「X(サイドリフトアップチルトシート装着車)」、「エグゼクティブラウンジ(プラグインハイブリッド車)」について解説します。
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新しい3つのアルファード
最安の8人乗り「X」グレードが登場!
新たに追加された「X」は、4代目アルファードの最安グレードとなるモデルです。装備が簡素化し、既存のグレードよりも購入しやすい価格となりました。
また、「X」には福祉車両であるサイドリフトアップチルトシート装着車も用意されています。
価格設定
グレード |
モデル |
2WD |
E-Four(4WD) |
X |
標準モデル |
510万円 |
532万円 |
北海道地区モデル |
513.4万円 |
535.4万円 |
|
X※ |
標準モデル |
436.2万円 |
439.9万円 |
北海道地区モデル |
454.2万円 |
457.9万円 |
※はサイドリフトアップチルトシート装着車/金額は全て税込
「X」はハイブリッドモデルのみの展開であり、価格は510〜535.4万円となります。
同じハイブリッドモデルである「Z」の標準モデルが635万円なので、125万円も金額が低くなっています。
一方で、福祉車両モデルの「X(サイドリフトアップチルトシート装着車)」は、ガソリンエンジン車のみの提供で、最安価格の436.2万円からとなっています。
ハイブリッドシステムを搭載したサイドリフトアップチルトシート装着車をお求めの方は、「G」グレードを検討されることをおすすめします。
乗車定員は8人乗り
「X」は全グレードで唯一の8名乗りのモデルです。セカンドシートは6:4分割チップアップシート、サードシートは5:5分割2ポジションスペースアップシートとなっています。
大人数での利用が多い方には嬉しい仕様となりました。
サイドリフトアップチルトシート装着車は7人乗り
「X(サイドリフトアップチルトシート装着車)」については7人乗りとなります。
通常モデルと福祉車両モデルでは同じ“X”がつくグレードとなりますが、ハイブリッドモデルとガソリンモデル、また、8人乗りか7人乗りかが異なりますので、注意が必要です。
「快適な移動の幸せ」を実現する6人乗りプラグインハイブリッドモデルが追加!
今回、上級グレードである「エグゼクティブラウンジ」にプラグインハイブリッドモデルが追加されました。カーボンニュートラルへの対応を図ると同時に、静粛性と乗り心地を高め、「快適な移動の幸せ」を追求しています。
EV主体ならではの音や振動の少ない静粛性と、大容量リチウムイオンバッテリーを床下に搭載することで実現した、低重心で安定した走りにより快適性を向上させています。
静粛性は通常の移動時だけでなく、深夜の送迎等で周囲への配慮にもなるため、ますます活躍する場面が増えました。
価格設定
エグゼクティブラウンジ | エグゼクティブラウンジ (プラグインハイブリッドモデル) | |
---|---|---|
標準モデル | 882万円 | 1,065万円 |
北海道地区モデル | 884.8万円 | 1,067万円 |
もともと高価格帯であった上位モデルの「エグゼクティブラウンジ」ですが、プラグインハイブリッドモデルとなることで、価格はさらに高くなっています。
その分、より上質な移動を実現させており、ライバル車との差を決定的にしています。
乗車定員は6人乗り
「エグゼクティブラウンジ(プラグインハイブリッド)」の乗車定員は6名となっています。
ここで「X」と合わせて、全グレードの乗車定員を整理しておきます。
グレード | 乗車定員 |
---|---|
X | 8人 |
G※ | 7人 |
Z | 7人 |
エグゼクティブラウンジ | 7人 |
エグゼクティブラウンジ (プラグインハイブリッド) | 6人 |
移動中の快適性を極めたい方や専属の運転手を備えた、いわゆる「ショーファードリブンカー」としての利用を検討されている方は「エグゼクティブラウンジ(プラグインハイブリッド)」がおすすめです。
走行力を求めている方や価格を抑えてアルファードを購入したい方には「X」がおすすめといえます。
4代目アルファードは8種類に
もともとはシンプルなグレード設定だった4代目アルファードですが、今回の新グレードの追加でどのようなラインナップとなったか、既存のグレードと合わせて整理をしておきます。
グレード |
ガソリン モデル |
ハイブリッド モデル |
X |
× |
○ |
X※ |
○ |
× |
G※ |
○ |
|
Z |
○ |
|
エグゼクティブラウンジ |
× |
○ |
エグゼクティブラウンジ (プラグインハイブリッド) |
× |
○ |
※はサイドリフトアップチルトシート装着車
上記の通り、グレードと動力源で数えた場合、今回の新グレード導入により4代目アルファードは8つのモデルを備えたことになります。
また、この中では「エグゼクティブラウンジ(プラグインハイブリッド)」のみ2WDの設定がなく、E-Four(4WD)のみとなっています。
「X」と「Z」の違い
今回の「X」が導入される前のエントリーモデルは「Z」でした。この2つのグレードについて、違いを比較してみましょう。
基本スペック
|
X |
Z |
||
基本スペック |
乗車定員 |
8人 |
7人 |
|
動力源 |
ハイブリッドのみ |
ガソリン |
ハイブリッド |
|
全長 |
4,995mm |
|||
全幅 |
1,850mm |
|||
全高 |
1,935mm |
|||
燃費 (WLTCモード) |
18.9km/L |
10.6km/L (18インチタイヤ) |
17.7km/L (18インチタイヤ) |
|
総排気量 |
2.487L |
2,493L |
2.487L |
|
車両重量 |
2,130kg |
2,060kg |
2,160kg |
※燃費:2WDの設定があるものについてはその数値を記載
内外装
|
X |
Z |
|
エクステリア |
ヘッドライト |
3連LEDヘッドランプ |
|
● ハイ・ロービーム ● マニュアルレベリング機能 ● LEDクリアランスランプ |
● ハイ・ロービーム ● オートレベリング機能 ● LEDクリアランスランプ(デイタイムランニングランプ) ● LEDコーナリングランプ ● LEDシーケンシャルランプ ● LEDフロントフォグランプ |
||
ガラス |
UVカットフロントクォーターグリーンガラス |
||
UVカットフロントドアグリーンガラス |
スーパーUVカット&IRカット&撥水機能フロントドアグリーンガラス |
||
UVカット機能付きスライドドアプライバシーガラス |
|||
タイヤ |
225/65R17タイヤ |
225/60R18タイヤ |
|
アルミホイール (シルバーメタリック塗装) |
アルミホイール (スーパークロームメタリック塗装) |
||
インテリア |
ステアリングなど |
本革巻き3本スポークステアリングホイール |
本革巻き3本スポークステアリングホイール DARK BROWN(木目調) |
インストルメントパネル (GRAPHITE MESH+ブロンズ塗装) |
インストルメントパネル (合成本革巻き+スパッタリング) |
||
シート |
フロントシート |
運転席8ウェイパワーシート |
運転席6ウェイパワーシート |
セカンドシート |
エグゼクティブパワーシート |
6:4分割チップアップシート |
|
サードシート |
5:5分割2ポジションスペースアップシート |
安全性能など
|
X |
Z |
|
Toyota Safety Sense |
緊急時操舵支援 |
なし |
メーカーオプションで選択可能 |
アダプティブハイビームシステム |
あり |
||
オートマチックハイビーム |
あり |
なし |
|
その他(標準装備) |
● プリクラッシュセーフティ ● レーントレーシングアシスト ● レーダークルーズコントロール ● ドライバー異常時対応システム ● プロアクティブドライビングアシスト ● 発進遅れ告知機能 |
||
駐車・走行支援 (トヨタチームメイト) |
アドバンスト パーク+ パーキングサポートブレーキ |
なし |
メーカーオプションで選択可能 |
アドバンスド ドライブ |
車体の大きさは共通であり、同じハイブリッドモデル同士であれば燃費や排気量に大きな違いはありません。違いがあるのは、「X」は「Z」に比べてヘッドライトやガラス類の機能性が少ない点にあります。
また、予防安全システムである「Toyota Safety Sense」の緊急時操舵支援機能がついていなかったり、駐車・走行支援システムである「トヨタチームメイト」をオプションで選択できなかったりする部分です。
機能が絞られているとはいえ、基本的な装備や予防安全システムはしっかりついているので、「X」でも十分にアルファードらしい上質さを感じられるようになっています。
サイドリフトアップチルトシート装着車「X」と「G」の違い
基本スペック
|
X※ |
G※ |
||
基本スペック |
乗車定員 |
7人 |
7人 |
|
動力源 |
ガソリンのみ |
ガソリン |
ハイブリッド |
|
全長 |
4,995mm |
|||
全幅 |
1,850mm |
|||
全高 |
1,935mm |
|||
燃費 (WLTCモード) |
11.1km/L |
11.0km/L |
18.7km/L |
|
総排気量 |
2.493L |
2.487L |
||
車両重量 |
2,040kg |
2,050kg |
2,160kg |
※はサイドリフトアップチルトシート装着車/燃費:2WDの設定があるものについてはその数値を記載
内外装
|
|
X※ |
G※ |
|
エクステリア |
ヘッドライト |
3眼LEDヘッドランプ |
||
● ハイ・ロービーム ● マニュアルレベリング機能 ● LEDクリアランスランプ |
● ハイ・ロービーム ● オートレベリング機能付 ● LEDクリアランスランプ(デイタイムランニングランプ) |
|||
ガラス |
UVカット機能付ウインドシールドガラス (グリーン合わせ・高遮音性ガラス) |
|||
UVカットフロントクォーターグリーンガラス |
||||
UVカット&撥水機能付フロントドアグリーンガラス |
スーパーUVカット&撥水機能付フロントドアグリーンガラス |
|||
UVカット機能付プライバシーガラス |
||||
タイヤ |
225/65R17 タイヤ |
|||
アルミホイール(シルバーメタリック塗装) |
||||
インテリア |
ステアリングなど |
インストルメントパネル(GRAPHITE MESH+ブロンズ塗装) |
||
シート |
フロントシート |
運転席8ウェイパワーシート |
運転席6ウェイパワーシート |
|
セカンドシート |
右席:リラックスキャプテンシート 左席:サイドリフトアップチルトシート |
|||
サードシート |
5:5分割2ポジションスペースアップシート |
※はサイドリフトアップチルトシート装着車
安全性能など
|
X※ |
G※ |
|
Toyota Safety Sense |
緊急時操舵支援 |
なし |
|
アダプティブハイビームシステム |
なし |
あり |
|
オートマチックハイビーム |
あり |
なし |
|
その他(標準装備) |
● プリクラッシュセーフティ ● レーントレーシングアシスト ● レーダークルーズコントロール ● ドライバー異常時対応システム ● プロアクティブドライビングアシスト ● 発進遅れ告知機能 |
||
駐車・走行支援 |
パーキングサポートブレーキ |
前後方静止物+後方接近車両 |
前後方静止物+後方接近車両+後方歩行者 |
パノラミックビューモニター |
あり |
あり(床下透過表示機能付) |
※はサイドリフトアップチルトシート装着車
福祉車両であるサイドリフトアップチルトシート装着車については、「X」はガソリンモデルのみとなるため、ハイブリッドを選択したい場合は「G」一択となります。
走行支援のパノラミックビューモニターについて、「G」には床下透過表示機能がついているので、運転に不安がある方には嬉しい装備となります。
「エグゼクティブラウンジ」と「エグゼクティブラウンジ(プラグインハイブリッド)」の違い
基本スペック
|
エグゼクティブラウンジ |
エグゼクティブラウンジ(プラグインハイブリッド) |
|
基本スペック |
乗車定員 |
7人 |
6人 |
動力源 |
ハイブリッドモデルのみ (2WD、4WD選択可能) |
ハイブリッドモデルのみ (E-Four [4WD] のみ) |
|
全長 |
4,995mm |
||
全幅 |
1,850mm |
||
全高 |
1,935mm |
1,945mm |
|
燃費 (WLTCモード) |
17.5km/L |
16.7km/L |
|
総排気量 |
2.487L |
||
車両重量 |
2,230kg |
2,470kg |
※燃費:2WDの設定があるものについてはその数値を記載
内外装
|
エグゼクティブラウンジ |
エグゼクティブラウンジ(プラグインハイブリッド) |
|
エクステリア |
ヘッドライト |
3連LEDヘッドランプ |
|
● ハイ・ロービーム ● オートレベリング機能 ● LEDクリアランスランプ(デイタイムランニングランプ) ● LEDコーナリングランプ ● LEDシーケンシャルランプ ● LEDフロントフォグランプ |
|||
ガラス |
UVカットフロントクォーターグリーンガラス(高遮音性ガラス) |
||
スーパーUVカット&IRカット&撥水機能フロントドアグリーンガラス(高遮音性ガラス) |
|||
UVカット機能付きスライドドアプライバシーガラス(高遮音性ガラス) |
|||
タイヤ |
225/65R17 タイヤ |
225/55R19 タイヤ |
|
アルミホイール(シルバーメタリック塗装) |
|||
インテリア |
ステアリングなど |
本革巻き3本スポークステアリングホイール(UZURAMOKU) |
本革巻き3本スポークステアリングホイール(本杢) |
インストルメントパネル(UZURAMOKU+合成皮革巻き+スパッタリング) |
|||
シート |
フロントシート |
運転席8ウェイパワーシート |
|
セカンドシート |
エグゼクティブラウンジシート |
||
サードシート |
5:5分割2ポジションスペースアップシート |
5:5分割2ポジションスペースアップシート(センタートレイ付き) |
安全性能など
|
エグゼクティブラウンジ |
エグゼクティブラウンジ(プラグインハイブリッド) |
|
Toyota Safety Sense |
緊急時操舵支援 |
あり |
|
アダプティブハイビームシステム |
|||
オートマチックハイビーム |
なし |
||
その他(標準装備) |
● プリクラッシュセーフティ ● レーントレーシングアシスト ● レーダークルーズコントロール ● ドライバー異常時対応システム ● プロアクティブドライビングアシスト ● 発進遅れ告知機能 |
||
駐車・走行支援 (トヨタチームメイト) |
アドバンスト パーク+ パーキングサポートブレーキ |
あり(リモート機能付き) |
|
アドバンスド ドライブ |
あり |
今回追加された「エグゼクティブラウンジ(プラグインハイブリッド)」では、6人乗りが新たに選択可能となりました。
※プラグインハイブリッドとは、主にバッテリーに蓄えた電力で走行し、電力が不足した際にエンジンから動力を供給する車両システムを指します。
このシステムにより、基本的にガソリンエンジンのパワーで走行する通常のハイブリッド車と比べ、より静かで滑らかな走行を実現しています。
さらに、「エグゼクティブラウンジ(プラグインハイブリッド)」では、専用設計の19インチアルミホイール、本杢(ほんもく)のステアリングホイール、ウルトラスエード貼りの天井など、上質で特別感のある装備を採用し、一層の高級感を演出しています。
この車両は、バッテリーのみでの走行距離がおよそ73kmに達し、多くの人の日常的な移動距離をカバーしています。
また、外部電源からの充電が可能な点も大きな特徴です。自宅や充電スポットで車を停めている間に充電しておけば、短距離の移動であれば給油なしで車を使用できます。
高級感と移動中の快適性をさらに追求したい方には、「エグゼクティブラウンジ(プラグインハイブリッド)」が最適な選択肢となるでしょう。
まとめ
2024年12月にトヨタから新しいアルファードが3種類発表されました。
充実した装備はそのままに、これまでよりも購入がしやすくなった「X」と、サイドリフトアップチルトシート付き福祉車両モデルの「X」、そして最上位モデルとなる「エグゼクティブラウンジ(プラグインハイブリッド)」。
選択肢が増えたことで、コストパフォーマンスを検討して自分にあったモデルを選びやすくなりましたので、アルファードの購入を検討されている方はぜひ本記事を参考にしてください。