こんにちは!アイカーマガジン編集部です!高速道路を使う機会が少しでもある方であれば、「ETCマイレージサービス」はぜひ知っておきたい制度です。
登録料・年会費はかからず、走行距離ではなく実際に支払った通行料金に応じてポイントが付与され、貯まったポイントは通行料金の割引として利用できます。
クレジットカードのポイントとは別枠で管理されるため、登録しておくだけで実質的に“ポイントの二重取り”が可能になります。
本記事では、意外と見落とされがちな還元率の仕組みや、通勤・送迎など日常利用で効果を発揮する「平日朝夕割引」について、分かりやすく解説します。
仕組みは意外とシンプル「ポイント=無料通行分」

ETCマイレージサービスは「使った金額に応じてポイントが貯まり、そのポイントを通行料金として使える」という制度です。
「支払額」に対してポイントが付く
多くの道路事業者(NEXCO東・中・西日本など)では、通行料金10円につき1ポイントが付与されます。
(例)東京から大阪まで移動して片道10,000円かかった場合:1,000ポイント貯まり、走行した月の翌月20日に付与されます。即時反映ではない点だけ覚えておいてください。
還元率は最大10%にもなる
「たかがポイント」と侮れないのが交換レートです。NEXCO各社の場合、貯まったポイントは以下の単位で「還元額(無料通行分)」に交換できます。
- 1,000ポイント → 500円分(還元率5%)
- 3,000ポイント → 2,500円分(還元率8.3%)
- 5,000ポイント → 5,000円分(還元率10%)
5,000ポイントまで貯めてから交換すれば、還元率は脅威の10%になります。一般的なクレジットカードの還元率が0.5〜1.0%であることを考えると、この数字がいかに破格かわかるはずです…!
クレカのポイントと「二重取り」ができる

誤解されやすい点ですが、ETCマイレージサービスのポイントは、ETCカードを発行しているクレジットカード会社のポイントとは別物です。
- クレジットカードのポイント:カード会社から付与される(請求額に対して付く)
- ETCマイレージポイント:道路事業者から付与される(走行額に対して付く)
つまり、ETCマイレージサービスに登録して走行すれば、上記の両方を同時に獲得できます。
何もしなければクレカのポイントしか貯まらないため、こちらが「登録しないと損」と言い切れる理由です。
最大50%還元の「平日朝夕割引」と「自動還元」が強すぎる
このサービスには、通常のポイント付与以外に、特定のユーザーにとって強烈なメリットとなる機能が2つあります。
通勤・送迎ユーザー必須の「平日朝夕割引」
地方部を中心に、通勤や子どもの送迎で高速道路を使っているなら、この割引制度は家計の救世主になります。
対象となるのは、NEXCO東・中・西日本、本州四国連絡高速道路、宮城県道路公社が管理する地方部の高速道路(※東京や大阪の都市部は対象外)。条件を満たすと、最大で通行料金の50%が還元されます
- 対象日時:平日朝(6時〜9時)、平日夕(17時〜20時)
- 割引条件:月間の利用回数に応じて還元率が変動
- 5回〜9回:約30%還元
- 10回以上:約50%還元
この割引のすごいところは、その場で安くなるのではなく、「後日、還元額(無料通行分)として付与される」点です。例えば、毎月1万円を通勤で使っている場合、条件を満たせば翌月に5,000円分が無料で走れる分として戻ってきます。
注意点として、この割引を受けるためにはETCマイレージサービスへの事前登録が必須です。未登録のまま走っても、1円も還元されません。
- 新規登録の申し込みページはこちら:https://www.smile-etc.jp/mlgtouroku_service.html
- ログインページはこちら:https://www2.smile-etc.jp/NASApp/etcmlg/MlgReq
ほったらかしでOK「自動還元サービス」
「ポイントを貯めても、交換手続きを忘れて失効させそう……」そんな心配がある人は、登録時に「自動還元サービス」をオンにしておけば解決です。
規定のポイント(NEXCOなら5,000ポイント)が貯まると、自動的に還元額へ交換してくれます。
実は私も以前、手動交換の設定にしていて数千ポイントを失効させた経験があります。特にこだわりがなければ、最初から自動還元にしておくのが賢い選択です。
「首都高は対象外」など、知っておくべき落とし穴

非常にメリットの大きいサービスですが、いくつか注意すべき「落とし穴」や、昨今の制度変更があります。登録前に必ず確認してください。
1.首都高・阪神高速では貯まらない
首都高速道路は、現在ETCマイレージサービスに参加していません。なお、阪神高速道路も2021年3月31日をもって終了しました。そのため、こちらの道路をメインで走っている場合、残念ながらマイレージポイントは貯まりません。
ただし、たまに遠出などされる方で、NEXCO管轄の道路(東名、名神、中央道など)を走る際にはポイントが貯まるので、登録しておいて損はありません。
2.ポイントには有効期限がある
ポイントの有効期限は、付与された年度の翌年度末(3月31日)までです。
- 例:2024年4月〜2025年3月に付いたポイント → 2026年3月末で失効
最短でも1年強、最長で2年近く持ちますが、うっかりしていると消滅します。先ほど紹介した「自動還元サービス」を使っていれば、この失効リスクを最小限に抑えられるでしょう。
3.「車載器管理番号」を控えておく必要がある
登録手続きの際、必ずつまづくのが「車載器管理番号(19桁)」の入力です。こちらは、車のナンバープレートの情報ではなく、ETC車載器そのもののID番号です。
確認方法は主に次の3つです。
- 車載器のセットアップ証明書(車検証と一緒に保管されていることが多い)を見る
- 車載器本体のラベルシールを見る(見えにくい場所に設置されていることが多い)
- 車載器の音声案内ボタンを押す(機種によっては音声で読み上げてくれる)
登録を始めようとして「番号がわからない!」と断念するケースが多いので、事前にメモを用意しておくとスムーズです。
4.フィッシングメールと郵送通知の終了
最近、ETCマイレージサービスを騙るフィッシングメールが急増しています。「450日間ログインがないため解約されます」といった内容で偽サイトへ誘導する手口です。
公式からのメールアドレスは admin@ml.smile-etc.jp です。不審なメールは開かずに削除してください。
また、これまで行われていた「ポイント残高のお知らせ」の郵送通知サービスは、2025年度をもって終了しました。現在はWebのマイページやメール通知で確認する形に完全移行しているため、ログイン方法などを確認しておきましょう。
どの道路で貯まる?還元率は?主要ルートをチェック

参加している道路事業者によって、ポイントの付き方や交換レートが微妙に異なります。主要な事業者を以下に整理しました。
NEXCO東・中・西日本 / 宮城県道路公社
- 付与:10円につき1ポイント
- 交換:5,000ポイント → 5,000円分(最大還元率)
- 特徴:全国の高速道路ネットワークをカバー。もっとも利用頻度が高いエリアです。4社のポイントは合算可能です。
本州四国連絡高速道路(本四高速)
- 付与:10円につき1ポイント
- 交換:5,000ポイント → 5,000円分
- 特徴:神戸淡路鳴門自動車道や瀬戸中央自動車道などが対象。NEXCOとはポイントが別枠管理となるため、合算できません。
その他の道路公社(愛知・名古屋・広島・福岡北九州など)
- 付与:事業者により異なる(例:100円につき1ポイント+月間利用額に応じた加算など)
- 交換:100ポイント単位や1,000ポイント単位など、細かく設定されています。
- 特徴:地域密着型の路線。それぞれの事業者内でのみポイントが有効です。
※神戸市道路公社におけるポイント付与は、令和7年(2025年)3月31日走行分をもって終了しました。ただし、貯まっているポイントの還元額への交換や、還元額の利用は可能です。
まとめ:面倒なのは最初だけ!すぐ登録して恩恵を受けよう!
ETCマイレージサービスは、登録手続きさえ済ませてしまえば、あとは意識しなくてもポイントが貯まり、自動還元であれば交通費も自動的に安くなっていくという、非常に手間のかからない節約術です。
高速道路に乗るたびに「ああ、今日もポイントを取り逃がした」と後悔する前に、車検証とETCカードを手元に用意して、サクッと登録を済ませてしまいましょう。
ぜひ本記事を参考に、ETCマイレージサービスを導入してみてくださいね。


