こんにちは!アイカーマガジン編集部です。
「そろそろ車を買い替えようかな」と考え始めたとき、皆さんはまず何をチェックしますか?
車種やデザイン、価格……どれも大切ですが、実は中古車選びで一番の鍵を握るのは、車そのもの以上に「どのお店で買うか」なんです。良い販売店との出会いは、単に良い車が手に入るだけでなく、購入後の故障やトラブルに関する不安を「安心」に変えてくれます。
そこで今回は、中古車購入のいろはを全4章にわたってお届けします!
第一章となるこの記事では、2026年現在の最新状況を踏まえ、「質の高い車」と「誠実な販売店」を賢く見極めるためのポイントを徹底解説しました。
「中古車選びで絶対に失敗したくない」 という不安を解消し、納得の一台に出会うためのガイドとして、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
中古車購入でよくある失敗例

中古車市場にはたくさんの車が出回っていますが、買った後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する人は後を絶ちません。
こうした失敗の多くは、車そのものの不具合というより、選び方の基準や確認不足が原因です。
まずは、よくある失敗パターンを知って、損をしないための準備をしましょう。
1.価格の安さだけで決めてしまった
たとえばですが、欲しい車両が見つかり、「相場より20万円安い車」があったとします。
このとき、「相場より20万円も安い」といった理由だけで即決するのは禁物です。安さには必ず理由があります。
相場より安価な車両は、過去に大きな事故を起こしていたり、エンジンオイルの交換が長期間行われていなかったりと、目に見えない瑕疵(かし)を抱えている可能性が高いといえます。
初期費用を抑えられたとしても、購入直後にエアコンが故障したり、足回りの部品交換が必要になったりすれば、修理費がかさみます。
結果として、適正価格の車両を購入するよりも総支払額が高くなるケースは珍しくありません。
2.車両状態をよく理解しないまま契約した
外装のきれいさに目を奪われ、機関部分や消耗品の確認をおろそかにする失敗も多く見られます。最近の板金塗装技術は向上しており、外見だけで内部のダメージを判断するのは困難です。
エンジンルームからの異音、マフラーからの白煙、タイヤの偏摩耗など、車両が発する不調のサインを見逃したまま契約すると、納車後にトラブルに見舞われる可能性が高まります。
とくに、格安店や販売台数の多い店舗では、エンジンがかからないといった車両も混在しています。現車を確認する際は、ご自身でエンジンをかけて車の状態を確かめるとともに、試乗ができるかどうかも確認しましょう。
3.お店選びをあまり重視しなかった
「お目当ての車種があるから」という理由だけで、販売店の評判や設備を確認せずに決めるのはかなりリスキーです。
整備工場を持たない販売店や、質問に対して曖昧な回答しかしない店舗で購入すると、不具合が発生した際の対応が遅れることがあります。
販売店は、車両を売るだけでなく、納車整備や名義変更、その後のメンテナンスまでを任せるパートナーです。販売店の信頼性は、そのまま安心感に直結します。
4.納車後の維持費やランニングコストを見落としていた
車両本体価格と諸費用を支払えるかどうかに意識が集中し、購入後のコスト計算が抜け落ちるパターンです。特に輸入車や大排気量の車、古い年式の車は、自動車税や重量税、部品代が高額になる傾向があります。
また、燃費性能を考慮せずに購入した場合、毎月のガソリン代が家計を圧迫することになります。スタッドレスタイヤが必要な地域では、タイヤサイズが大きい車種では、タイヤ購入費が想定外の出費となることもありますのでチェックしましょう。
5.保証の内容や範囲を確認し忘れていた
「保証付き」という言葉だけで安心し、保証の詳細を確認しないことはトラブルの元です。保証といっても、期間が「納車後1ヶ月または1,000km」と極端に短かったり、対象部品が「エンジン内部のみ」に限られていたりする場合があります。
エアコンのコンプレッサーやパワーウィンドウのモーターなど、中古車で故障しやすい電装品が保証対象外であれば、修理費は全額自己負担となります。
保証書の内容、免責事項、修理を受けられる工場の場所まで確認しておきましょう。
中古車選びで本当に見るべきポイント

失敗例を把握した上で、次は具体的に車両のどこを見るべきかを解説します。
カタログスペックや表面的な情報だけでなく、その車両がどのような経緯をたどってきたかという「履歴」に注目することが、良質な中古車を見抜く鍵となります。
年式・走行距離、どう見るのが正解?
一般的に「低走行=良質」と考えられがちですが、必ずしもそうではありません。
極端な例ですが、10年前の車で走行距離が1万kmしかない場合、長期間放置されていた可能性があります。放置車両はゴム部品の劣化や、エンジン内部の油膜切れを起こしているリスクがあります。
理想的なのは「1年あたり8,000km〜1万km」程度をコンスタントに走行している車両です。
適度に使われ、定期的にメンテナンスを受けてきた車は、年式が進んでいても調子が良い傾向にあります。
修復歴は「ある・なし」だけで判断しない
「修復歴あり」の車は敬遠されがちですが、損傷の程度は千差万別です。車の骨格(フレーム)にわずかな歪みが生じただけで修復歴となりますが、走行性能に全く影響しない軽微なものも含まれます。
一方で、見た目はきれいでも、足回りを激しくヒットして真っ直ぐ走らない車も存在します。重要なのは「どの部分を、どのように修理したか」です。
販売店に修復箇所を具体的に尋ね、試乗をして違和感がないかを確認することで、割安な良質車を見つけられる可能性があります。
整備記録簿から「これまでの維持状態」を知る
定期点検整備記録簿(メンテナンスノート)は、車のカルテです。前のオーナーがどのような頻度でオイル交換をし、いつ消耗品を交換したかが記録されています。
記録簿が残っていない車両は、過去の整備状況が不明確であるためリスクが高まります。逆に、ディーラーや認証工場での点検記録が毎年残っている車両は、前のオーナーが大切に扱っていた証拠です。
内装や外装が多少汚れていても、機関系がしっかり整備されている車を選ぶほうが、長く乗る上では安心でしょう。
前オーナーの使い方のクセは内装からわかる

内装には、前のオーナーの使用環境が色濃く残ります。
運転席のシートのサイド部分が極端に擦れていたり、ヘタリが強かったりする場合、乗り降りの頻度が高い使われ方(配送や営業など)をしていた可能性があります。
また、ハンドルの擦れ具合、ペダルゴムの摩耗、天井のシミ、タバコやペットの臭いなどもチェックポイントです。
荷室のカーペットが汚れていたり傷だらけだったりする場合、重い荷物を頻繁に積んでいたと考えられ、リアサスペンションに負担がかかっている可能性があります。
将来の売却価格(リセールバリュー)も視野に入れる
長く乗るつもりでも、ライフスタイルの変化で手放すときはやってきます。その際、少しでも高く売れる車を選んでおくと、次の車への乗り換えが楽になります。
一般的に、ボディカラーは「白(パールホワイト)・黒」が人気で査定額が高くなりやすい傾向にあります。
また、サンルーフや純正ナビ、本革シートなどのメーカーオプションは、後から装着できないためプラス査定の対象となります。
迷ったときは、リセールバリューの高い仕様を選ぶのも一つの戦略です。
良い中古車販売店とは?

車両の状態と同じくらい重要なのが、販売店の質です。
本当に誠実な販売店は、ただ売るだけでなく、こちらのメリットを一番に考えた提案をしてくれます。
ここでは、信頼できるパートナーを見つけるための基準を紹介します。
1.こちらの疑問や不安に寄り添ってくれるか
良い販売員は、まず顧客の話を聞くことから始めます。
「なぜ車が必要なのか」「普段誰が乗るのか」「予算はいくらか」といった背景を丁寧にヒアリングし、不安点を解消しようと努めます。
こちらの質問に対して話を遮ったり、面倒くさそうな態度をとったりする店舗は避けるべきです。
特に中古車は一点物であるため、不安は尽きません。些細な質問にも真摯に答え、納得いくまで説明してくれる姿勢こそが、信頼の証です。
2.デメリットやリスクも自分から伝えてくれるか
中古車には必ずメリットとデメリットがあります。
良い販売店は、車両の良い点だけでなく、悪い点も包み隠さず伝えます。
「この年式のこのモデルは、ここが弱点です」「ここに小さなキズがあります」といった情報を、聞かれる前に開示してくれる担当者は信用できます。
逆に、「絶好調です」「全く問題ありません」と良いことばかりを強調し、契約を急がせる店舗には注意が必要です。
リスク情報を共有し、その対策(整備や保証など)まで提案してくれるのがプロの仕事です。
3.店舗や展示車が清潔に保たれているか

店舗の清掃状態は、在庫車の管理体制を映す鏡です。
事務所が整理整頓されており、トイレや商談スペースが清潔な店舗は、業務全般において細やかな配慮が行き届いている傾向にあります。
展示車も同様です。洗車が行き届き、車内もきれいに清掃されている車は、大切に扱われています。
一方で、展示車に苔が生えていたり、タイヤの空気が抜けていたり、車内が汚れていたり、ゴミが残っていたりする店舗は、整備や納車準備も雑に行われる可能性が高いと判断できます。
4.専門用語を使わず分かりやすく説明してくれるか
車に詳しくない人に対し、専門用語を多用して説明を煙に巻こうとする姿勢は不誠実です。
「現状渡し」「修復歴」「法定整備」といった用語の意味を、誰にでもわかる言葉で噛み砕いて説明できるスタッフは、顧客目線を持っています。
見積書の内容についても同様です。「一式」とまとめずに、何にいくらかかっているのかを明細とともに説明してくれる店舗を選びましょう。
不明瞭な諸費用を計上しないクリーンな会計は、優良店の基本条件です。
5.強引なセールスではなく最適な提案をしてくれるか
中古車はすべてが一点物です。人気車種であれば「明日には売れてしまうかもしれない」と多少急かされるケースもあるかもしれません。人気車種であれば、単なるセールストークではなく、紛れもない事実だからです。
ただし、誠実な販売店は、そうしたリスクを事実として伝えつつも、最終的には納得して選んでもらうための「考える時間」を尊重してくれます。
もし検討中に別の方から商談が入ったとしても、それを正直に伝えた上で、こちらの判断を待ってくれるような販売店は信頼できます。
逆に、ただ不安だけを煽ってこちらの気持ちを無視し、強引に契約を迫るようなやり方は、本当に顧客のことを考えた対応とは言えません。
また、ときには「その車は、お客様の使い方だともしかしたら不便かもしれません」と、プロの目から見てあえて別の選択肢を提案してくれることもあります。
単に「今ある在庫を売る」ことよりも、「買った後の満足度」を優先して一緒に悩んでくれる。 そんな担当者は、納車後も長く付き合える良きパートナーになってくれるでしょう。
Googleマップの評価はどう見るべきか

近年、店舗選びの重要な指標となっているのがGoogleマップの口コミです。しかし、点数だけを見て判断するのは早計です。口コミの裏側にある真実を見極めるリテラシーも求められます。
口コミは点数と共にレビューもチェックする
Googleマップの口コミは、星の数(点数)だけで判断せず、コメントの内容もしっかり確認しましょう。
「星1」の評価でも、内容が理不尽なクレーマーによるものや、事実無根の嫌がらせである場合があります。逆に「星5」ばかりでも、サクラやキャンペーンによる投稿の可能性があります。
参考になるのは、具体的なエピソードが書かれた口コミです。
「故障時の対応が迅速だった」「説明が丁寧で分かりやすかった」といった体験談や、逆に「納車約束を守らなかった」「不具合を放置された」といった具体的なトラブル事例は、店舗の実態を知る貴重な情報源です。
具体的なエピソードが記載されていて、口コミの点数が高いお店は信頼度がかなり高いと言えます。
低評価に対するお店側の誠実な返信を確認する
低評価の口コミが入ることは、どのような優良店でも避けられないことです。重要なのは、その口コミに対する「店側の返信」です。
批判的なコメントに対し、感情的に反論したり、無視したりする店舗は、トラブルが起きた際も同様の対応をする恐れがあります。
一方で、指摘を真摯に受け止め、謝罪とともに改善策を提示している店舗は、誠実な運営姿勢を持っていると判断できます。返信の文章には、経営者や店長の人間性が表れます。
投稿されている写真からお店のリアルな雰囲気を感じる
ユーザーが投稿した写真も参考になります。
公式ホームページに掲載されている写真はきれいに加工されていることが多いですが、ユーザー投稿の写真はありのままの姿を映しています。
展示場の広さ、整備工場の様子、スタッフの対応中の表情など、写真から得られる非言語情報は多くあります。また、納車記念写真が多く投稿されている店舗は、多くの顧客に選ばれ、良好な関係を築いている証拠でもあります。
購入前に準備しておくと安心なこと

良い車と良い店を見つけるためには、購入者側の準備も欠かせません。
自分の要望や条件が曖昧なままでは、販売員も最適な提案ができず、結果として満足のいかない買い物になる可能性があります。
1.車を使う目的と絶対に譲れない条件を整理する
「何のために車を買うのか」を明確にします。
通勤、子供の送迎、キャンプ、介護など、目的によって選ぶべき車種は異なります。その上で、「色は黒が良い」「走行距離は5万km以下」「スライドドアは必須」など、譲れない条件に優先順位をつけます。
すべてを満たす中古車は稀です。「ナビは後付けできるから妥協する」「色は我慢して状態を優先する」といった妥協ラインを事前に決めておくと、スムーズに候補を絞り込めます。
2.無理のない総予算と支払い方法を検討しておく
車両本体価格だけでなく、諸費用や保険料、駐車場代などを含めた「乗り出し価格」で予算を組みます。予算ギリギリで購入すると、納車後の急な修理やメンテナンスに対応できなくなります。
また、支払い方法も重要です。現金一括か、ローンを利用するかを検討します。ローンの場合は金利手数料が発生するため、確認しておきましょう。
3.今の車の売却や駐車場の確保など段取りを確認する
買い替えの場合、現在乗っている車の処分方法を考えます。
下取りに出すのか、買取専門店に売るのかで、手元に残る金額が数万円〜数十万円変わることもあります。納車のタイミングに合わせて手放せるよう、スケジュールを調整します。
また、車庫証明の取得には駐車場の確保が必要です。
賃貸駐車場の契約には日数がかかることもあるため、車選びと並行して駐車場の目星をつけておくことがスムーズな納車につながります。
「買って終わり」にならないお店かどうか

中古車との付き合いは、納車された瞬間から始まります。
車は機械である以上、必ずメンテナンスや修理が必要になります。その時、頼りになるのが購入した販売店です。
故障や車検時に頼れる「自社工場」の有無

自社内に整備工場(認証工場・指定工場)を持っている販売店は、アフターサービスの面で非常に有利です。不具合が発生した際、すぐに点検・修理を行える体制が整っているからです。
自社工場がない販売店の場合、修理は外部委託となり、時間と中間マージンがかかる傾向にあります。オイル交換やタイヤ交換などの日常的なメンテナンスを気軽に行える環境があるかどうかは、維持費と安心感に大きく影響します。
納車後も気軽に相談できる担当者との距離感
車に関する知識が豊富な担当者と良好な関係を築ければ、これほど心強いことはありません。
「エンジンの調子が少しおかしい」「タイヤはいつ変えればいいか」といった些細な相談をLINEや電話で気軽にできる関係性が理想です。
「売ったら終わり」ではなく、「これからが付き合いの始まり」というスタンスを持っている販売店を選びましょう。
定期的に調子伺いの連絡をくれたり、車検の案内を丁寧に送ってくれたりする店舗は、長く付き合う価値があります。
まとめ
中古車購入において「後悔しない」ための最大の秘訣は、価格の安さだけにとらわれず、車両の履歴やコンディション、そして販売店の誠実さを総合的に判断するようにしましょう。
ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、疑問や不安に寄り添ってくれる信頼できるパートナーを見つけてください。


