【新旧比較】日産セレナC27後期と現行C28モデルの違いは?

【新旧比較】日産セレナC27後期と現行C28モデルの違いは?

こんにちは!アイカーマガジン編集部です!

日産セレナは、豊富な収納スペースと多彩なシートアレンジを備えた、ファミリー層に長年支持されている人気のミニバンです。  

ここでは、6代目C28型と5代目後期モデルC27型を比較し、両モデルの違いをわかりやすく解説します。  

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本記事の内容はC28型およびC27型それぞれの諸元表をもとに作成しています。

1. セレナ C28型とC27型概要について

セレナC27型(5代目)は2016年に発売され、2019年8月にマイナーチェンジが実施されました。このマイナーチェンジを境に、前期型と後期型に分けられます。

  • セレナC27(前期):2016年8月〜2019年7月
  • セレナC27(後期):2019年8月〜2022年11月

今回ご紹介する「セレナC28型(6代目)」は、2022年12月に発売され、2025年11月現在も販売が続いている現行モデルです。

どちらのモデルも”5ナンバー”サイズに分類され、アルファードやヴェルファイアほどの大きさではない「ミドルサイズ」ミニバンです。

街乗りや家族でのドライブなどの、日常使いにちょうど良いサイズ感となっています。

2. 中古車価格とグレードの特徴

C27後期からC28型になったことにより、グレードの種類に多少の変更があります。

価格はC27後期がだいたい250万円から370万円くらいで、C28型はガソリン車が約180万円から上位では400万円近くになることもあります。e-POWERは燃費が良く、環境にも配慮されているため、多くの人から注目されています。

特に人気なのはC27後期の『ハイウェイスターV』と『X』グレード、C28型で人気のグレードは、『e-POWER ハイウェイスターV』と『ハイウェイスターV』です。

※人気グレードは【人気が高い=新車販売台数が多い=中古車市場に出回っている台数が多い】とし、中古車検索サイト「グーネット」を参考にしています。

◾️C27後期セレナ(2019年8月モデル)グレード別中古価格

セレナ ハイウェイスターV

グレード名

パワートレイン

乗車定員

中古車価格

X

FF

8

129万円~229万円

4WD

8

80万円~185万円

XV

FF

8

106万円~209万円

4WD

8

130万円~187万円

ハイウェイスターV

FF

8

119万円~318万円

4WD

8

155万円~309万円

e-POWER XV

e-POWER

7

129万円~235万円

e-POWER ハイウェイスターV

e-POWER

7

129万円~312万円

e-POWER ハイウェイスターG

e-POWER

7

209万円~269万円

◾️C28セレナ グレード中古車価格

画像出典:ボディカラー|日産セレナセレナ (ハイウェイスターV)
グレード名
パワートレイン 乗車定員 中古車価格
X FF 8名 情報なし
4WD 8名 212万円〜
XV FF 8名 184万円~287万円
4WD 8名 315万円~325万円
ハイウェイスターV FF 8名 254万円~332万円
4WD 8名 255万円~393万円
e-POWER X e-POWER 8名 情報なし
e-4ORCE X e-POWER 4WD 7名 情報なし
e-POWER XV e-POWER 8名 279万円~351万円
e-4ORCE XV e-POWER 4WD 7名 情報なし
e-POWER ハイウェイスターV e-POWER 8名 279万円~432万円
e-4ORCE ハイウェイスターV e-POWER 4WD 7名 365万円~405万円
e-4ORCE LUXION e-POWER 4WD 7名 329万円~391万円
AUTECH オートコントロール4WD 8名 320万円~408万円
4WD 8名 325万円〜408万円
e-POWER AUTECH e-POWER 7名 349万円~407万円
e-4ORCE AUTECH e-POWER 4WD 7名 456万円〜457万円
e-POWER AUTECH SPORTS SPEC e-POWER 7名 情報なし

3. 内外装の変化

日産セレナは、C27後期型からC28型へのモデルチェンジで、外装(エクステリア)と内装(インテリア)の両方が大幅に変更されました。

エクステリアの主な違い

セレナC27後期・C28フロント比較
セレナC27後期・C28比較(右画像出典:ボディカラー|日産セレナ

C27後期型は、丸みを帯びた親しみやすいファミリーデザインが特徴で、「Vモーショングリル」と横長のLEDヘッドライト、シンプルなサイドラインを採用していました。​​

一方、C28型では最新の日産デザイン言語に合わせて、フロントマスクが大型化し、グリルと縦型3段LEDヘッドライトで迫力と高級感を強調。サイド周りも水平基調や直線的なラインで、都会的で力強いシルエットへと刷新されています。またアダプティブLEDヘッドライトやメッキ加飾が施されるなど、上位グレードではよりプレミアム感が増しました。ボディサイズもグレードごとに拡大し、室外の存在感にも違いがあります。​​

セレナC27後期・C28リア比較
セレナC27後期・C28リア比較(右画像出典:ボディカラー|日産セレナ

インテリアの主な違い

C27後期型のインテリアは、シンプルなインパネ・物理ボタン中心の操作パネル、十分な収納スペースなど、使いやすさ重視でまとまっていました。​​

C28型では、先進的な見た目に加え、コンソール・操作パネルの質感や画面が大幅に向上しました。

メーカーオプションの12.3インチの大画面ナビゲーション(LUXIONは標準装備)、USBポート増設など最新装備が充実。ブラック基調やブルーステッチ加飾(AUTECH専用)など、細部の上質感も高められています。

シートアレンジの多様化やキャプテンシート設定、静粛性や乗り心地も強化され、ファミリーだけでなく上級ミニバンユーザーにも対応するインテリア設計となりました。

画像出典:視界|日産セレナ

4. サイズ比較

グレードごとのサイズについては下記に記載しますが、セレナはC27後期からC28型へのモデルチェンジにより、ほぼすべてのグレードで全長と全幅が数センチ拡大されています。

新型C28の「AUTECH」グレードでは、全長4,810㎜・全幅1,725㎜と、先代モデルの中でも最大級のボディサイズとなり、室内空間の広さや車の存在感が大きく向上しています。また、標準グレードでもわずかにサイズが大きくなっているため、以前のモデルよりもゆとりのある居住性や荷室スペース、安定感のあるスタイルが特徴です。

特に4WD車の場合、C27では全高が標準車に比べて10㎜高かったのに対し、C28では25㎜高くなったことにより、雪道やアウトドアでの利用にもさらに適した設計となっています。さらに、ハイウェイスター系やAUTECH系では全幅と全長がともに拡大され、上級グレードならではの迫力やプレミアム感がより際立ちます。

このように、セレナはモデルチェンジのたびに車体のサイズをしっかり進化させてきました。そのため、使い勝手の向上だけでなく、デザインや存在感の面でも強い印象を残す仕上がりとなっています。

下記の表は主要グレードのサイズ(全長・全幅・全高)をまとめたものです。

◾️C27後期セレナ(2019年8月モデル)グレード別サイズ表

グレード名乗車定員全長 (mm)全幅 (mm)全高 (mm)
X8名4,6851,6951,865 (1,875)
XV8名4,6851,6951,865 (1,875)
ハイウェイスターV8名4,7701,7401,865 (1,875)
e-POWER XV7名4,6851,6951,865
e-POWER ハイウェイスターV7名4,7701,7401,865
e-POWER ハイウェイスターG7名4,7701,7401,865
※()内は4WD車のサイズ

◾️C28セレナ(2022年12月モデル)グレード別サイズ表C28

画像出典:ボディカラー|日産セレナセレナ (ハイウェイスターV)
グレード名乗車定員全長 (mm)全幅 (mm)全高 (mm)
X8名4,6901,6951,870 (1,895)
XV8名4,6901,6951,870 (1,895)
ハイウェイスターV8名4,7651,7151,870 (1,895)
e-POWER X8名4,6901,6951,870
e-4ORCE X7名4,6901,6951,885
e-POWER XV8名4,6901,6951,870
e-4ORCE XV7名4,6901,6951,885
e-POWER ハイウェイスターV8名4,7651,7151,885
e-4ORCE ハイウェイスターV7名4,7651,7151,885
e-4ORCE LUXION7名4,7651,7151,885
AUTECH8名4,8101,7251,870 (1,895)
e-POWER AUTECH7名4,8101,7251,870
e-4ORCE AUTECH7名4,8101,7251,885
e-POWER AUTECH SPORTS SPEC7名4,8101,7251,865
※()内は4WD車のサイズ

5. エンジンと燃費について

各グレードの比較を説明します。

C27後期型セレナ(2019年モデル)とC28型セレナ(2022年モデル)のエンジン・燃費性能は、両世代で大きな進化があります。特にC28型ではe-POWERの効率が向上し、新世代の4WDであるe-4ORCEも追加され、ラインナップが拡充されています。

エンジンと燃費の主な比較

C27後期型はガソリンエンジンとe-POWER(発電専用エンジン+モーター駆動)で、4WDはガソリン車のみの設定。

C28型はガソリン車と進化したe-POWER搭載車、さらに新開発の電動4WD「e-4ORCE」車を加え、走行性能・燃費両面で進化しています。

◾️C27後期セレナ(2019年8月モデル)グレード別燃費一覧

グレード名

パワートレイン

乗車定員

燃費(km/L

X

FF

8

13.2km/l

4WD

8

11.8km/l

XV

FF

8

13.2km/l

4WD

8

11.8km/l

ハイウェイスターV

FF

8

13.2km/l

4WD

8

11.8km/l

e-POWER XV

e-POWER

7

18.0km/l

e-POWER ハイウェイスターV

e-POWER

7

18.0km/l

e-POWER ハイウェイスターG

e-POWER

7

17.2km/l

◾️C28セレナ(2022年12月モデル)グレード別燃費一覧

グレード名

パワートレイン

乗車定員

燃費(km/L

X

FF

8

13.4km/l

4WD

8

11.6km/l

XV

FF

8

13.0km/l

4WD

8

11.6km/l

ハイウェイスターV

FF

8

13.0km/l

4WD

8

11.6km/l

e-POWER X

e-POWER

8

20.6km/l

e-4ORCE X

e-POWER 4WD

7

17.0km/l

e-POWER XV

e-POWER

8

19.4km/l

e-4ORCE XV

e-POWER 4WD

7

16.2km/l

e-POWER ハイウェイスターV

e-POWER

8

19.3km/l

e-4ORCE ハイウェイスターV

e-POWER 4WD

7

16.1km/l

e-4ORCE LUXION

e-POWER 4WD

7

18.4km/l

AUTECH

オートコントロール4WD

8

4WD

8

e-POWER AUTECH

e-POWER

7

e-4ORCE AUTECH

e-POWER 4WD

7

e-POWER AUTECH SPORTS SPEC

e-POWER

7

※全てWLTCモードでの表記(JC08モードは旧基準でやや数値が良く出る傾向があるため)

オーテックモデルの燃費に関しては、“持ち込み登録車両”のため、燃費の計測がありません。

  • AUTECH
  • AUTECH 4WD
  • e-POWER AUTECH
  • e-4ORCE AUTECH
  • e-POWER AUTECH SPORTS SPEC

ポイントと進化点

ガソリンモデルでは、燃費がわずかに改善されており、Xグレードでは0.2km/L向上しました。一方、新世代のe-POWERは、燃費性能が大きく向上し、最大で20.6km/Lを達成しています。

さらに、新しく登場したe-4ORCEは、電動4WDによる高い安定性と快適な走りを実現しながら、WLTCモードで16〜18km/L程度の燃費を記録しています。

C28型e-POWERでは、8人乗りの設定や、走行性能・燃費・静粛性の進化、さらに4WD設定の選択肢が広がるなど、ファミリー向けミニバンとしての使い勝手がさらに向上しています。

6. 安全装備と運転サポートの違い

日産セレナのC27後期型からC28型への安全装備と運転サポートの違いは次のとおりです。

安全装備の違い

C27後期型は「セーフティパックA・B」といったパッケージオプションがあり、それぞれ異なる安全装備をまとめて装着できるものでした。歩行者検知自動ブレーキや踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱警報、インテリジェントルームミラー、電動パーキングブレーキなどが主な機能で、プロパイロット(単一車線運転支援)はセーフティパックBに含まれています。

これらは購入時に選択するオプションであり、設定内容はグレードごとに異なります。

一方でC28型ではセーフティパックが廃止され、「セットオプション」へ進化し、安全装備がグレードに応じて標準装備やパッケージ化される形となりました。全車に昼夜の歩行者と昼間の自転車検知可能な自動ブレーキが標準化され、全席にサイド・カーテンエアバッグが標準装備されるなど、安全性能は大幅に強化されています。

さらには、最上級グレードのe-POWER LUXIONではプロパイロット2.0(高速道路でのハンズオフ機能)が標準で装備されるなど、先進の安全技術が搭載されました​。

運転サポートの違い

C27後期型の運転支援は、プロパイロットが単一車線用であり、速度制御・車線維持支援が中心でした。駐車支援に関してはオプションで、インテリジェントパーキングアシストなどが含まれています。

C28型は運転支援面で更に進化し、プロパイロット2.0(高速道路でのハンズオフ運転支援)が最上位グレードに搭載。プロパイロットパーキング(高度な自動駐車支援)、SOSコール、車両接近通報装置、エマージェンシーストップシグナルなど、多角的に安全運転をサポートする機能も充実しました。これらはグレードにより標準装備化が進み、快適かつ安全な運転環境を実現しています。

まとめ

本記事では、C27型後期モデルとC28型セレナの比較を行いました。

日産セレナC28型とC27後期型は、内外装のデザインやサイズ、安全装備、燃費性能などの各面で進化しています。

中でもC28型は、より洗練された外観と高級感のある内装が特徴で、全長・全幅の拡大により室内空間の広さと存在感が増しました。価格は上昇していますが、その分、装備や快適性もグレードアップしており、ファミリー層にとってより魅力的なミニバンとして高い支持を集めています。

このように、C28型は日常の利便性と先進技術を両立し、快適さや安全性を重視する利用者に自信を持っておすすめできるモデルです。もちろん、手頃な価格で十分な機能が欲しいならC27後期もまだまだ魅力的です。

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