こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
お子さまのチャイルドシート、いつ外していいか迷っていませんか?
「6歳になったから卒業!」と思われがちですが、実は法律上の義務と安全基準は異なります。
特にミニバンなどファミリーカーにお乗りの方は、空間が広い分、正しい装着が子どもの命を守る重要な鍵となります。
本記事では、法律上の着用義務年齢や身長の目安、免除されるケースまで徹底解説します。
\ YouTubeでもさまざまな情報を発信しています /
チャイルドシートはいつまで必要?

チャイルドシートの使用について、多くの方が「6歳になれば外していい」と認識しています。
しかし、現在の基準では以下の2つの視点で判断することが求められます。
- 法律上の義務(道路交通法):6歳未満
- 安全上の推奨(JAF 2024年新基準):身長150cm未満
つまり、「法律を守ればそれでOK」というわけではありません。
車のシートベルトはもともと大人の体格に合わせて作られています。そのため、お子さまの身長が150cmに達するまでは、チャイルドシート(ジュニアシート)の使用を継続するのが、現在の安全基準として最も確実な考え方です。
チャイルドシートの種類と対象年齢の早見表
チャイルドシートは、お子さまの成長段階に合わせて大きく3種類に分けられます。
各タイプの目安となる年齢・体重・身長は以下のとおりです。
| 種類 | 対象 | 対象年齢の目安 | 体重 | 身長 |
|---|---|---|---|---|
| ベビーシート | 乳児用 | 0〜1歳頃 | 10kg未満 | 70cm以下 |
| チャイルドシート | 幼児用 | 1〜4歳頃 | 9〜18kg | 65〜100cm |
| ジュニアシート | 学童用 | 4〜12歳頃 | 15〜36kg | 150cm以下 |
ここで注意したい重要なポイントは、「年齢はあくまで目安に過ぎない」ということです。
子どもの成長スピードには個人差があるため、実年齢よりも体重や身長がシートの適合範囲を超えたタイミングで、次のタイプへ切り替えるようにしてください。
道路交通法で定められた「義務の年齢」
日本では、道路交通法第71条の3第3項によってチャイルドシートの使用が義務付けられています。
この法律(2000年4月施行)では、運転者は6歳未満の幼児を乗車させるとき、幼児用補助装置(チャイルドシート)を使用しなければならないと定められています。
対象となる座席は、助手席や後部座席を含むすべての座席です。また、この義務を負うのは同乗している保護者ではなく「運転者」となります。
親族や友人の車に乗せてもらう場合でも、責任を負うのは運転者なので注意が必要です。
また、産院からの退院時など、新生児を車に乗せるその日から着用義務は発生します。
法律をクリアしても「安全ではない」理由
一般的な車のシートベルトは、成人の体格(身長150cm以上)に合わせて安全に機能するよう設計されているため、6歳の誕生日を迎えて法律上の義務がなくなっても、すぐに大人のシートベルトへ移行するのは大変危険です。
体の小さな子どもがシートベルトだけで乗車すると、万が一の衝突時にベルトが適切な位置(鎖骨と骨盤)にかからず、首やお腹を圧迫して重大な内臓破裂や頸部損傷を引き起こすリスクがあります。
JAFの2024年新基準アップデート
安全意識の高まりを受け、JAF(日本自動車連盟)は2024年にチャイルドシートの推奨基準を改定し、従来の「身長140cm未満」から「身長150cm未満」へ引き上げています。
国内外の衝突実験や事故データの蓄積に基づく改定で、より安全な基準として普及が進んでいます。
文部科学省の学年別平均身長(参考)
では、身長150cmに達するのは平均して何歳頃なのでしょうか。
文部科学省のデータをもとにした学年別の平均身長を見てみましょう。
| 学年 | 男子平均身長 | 女子平均身長 |
|---|---|---|
| 小学3年生 | 約128cm | 約128cm |
| 小学4年生 | 約134cm | 約134cm |
| 小学5年生 | 約139cm | 約140cm |
| 小学6年生 | 約146cm | 約147cm |
| 中学1年生 | 約154cm | 約152cm |
この表からわかる通り、多くの子どもが身長150cmに達するのは小学校高学年から中学1年生頃にかけてです。
「6歳になったからチャイルドシートは卒業」ではなく、少なくとも10歳前後まではジュニアシートを継続使用することが、お子さまの命を守ることになります。

チャイルドシートを卒業できるか「セルフチェック」する方法

お子さまがジュニアシートを卒業し、車のシートベルトだけで安全に乗車できるかどうかは、以下の3つです。
ただし、3つすべてを満たした場合に限り、移行可能と判断してください。
✅ チェック1:シートベルトの位置
肩ベルトが首や腕の付け根ではなく、肩の真ん中をしっかりと通っているか確認します。首にかかっていると、衝突時に首を絞める危険があります。
✅ チェック2:腰ベルトの位置
腰ベルトがお腹のやわらかい部分ではなく、骨盤(腰骨)の低い位置にしっかりかかっているか確認します。
お腹にかかっていると、衝撃で内臓を圧迫してしまいます。
✅ チェック3:膝の位置
お子さまが車の座席の背もたれにしっかり背中をつけた状態のとき、座席の端で膝が自然に下へ曲がるか確認します。
足が浮いて前にずり落ちてしまう姿勢はNGです。
上記の3つのうち、1つでも当てはまらない(×がある)場合は、体格がまだシートベルトに追いついていません。
引き続きジュニアシートを使用してください。
未使用時の「致死率は約5.3倍」

警察庁のデータによると、チャイルドシートを正しく使用しなかった場合の致死率は、適切に使用していた場合と比べて約5.3倍(統計の取り方によっては5.3倍というデータもあります)に上ると報告されています。
「ほんの少しの距離だから」「ミニバンの広い後部座席でおとなしくしているから大丈夫」といった油断が、最も危険な状況を生み出します。交通事故はいつどこで起きるか予測不可能です。
どんなに短距離の移動であっても、必ずチャイルドシートを装着する習慣を徹底することが重要です。
着用を免除されるケース(8つの条件)
道路交通法では、原則として6歳未満の着用を義務付けていますが、例外として以下のいずれかに該当する場合は着用義務が免除されます。
- 車の構造上、取り付けができない場合(特殊なシートベルトや座席構造の車など)
- 乗車定員の範囲内で、幼児の人数がチャイルドシートの設置可能数を上回る場合(全員分のシートを取り付けられないとき。ただし、可能な限り多くのシートを取り付ける必要があります)
- 体型や障害により、チャイルドシートの使用が困難な場合
- 負傷や疾病の治療のためやむを得ない場合
- 授乳など幼児の世話をする必要がある場合(走行中の一時的な対応など)
- タクシーや路線バスなどの一般旅客自動車運送事業の車両に乗る場合
- 迷子やけが人を保護するなど、緊急車両で幼児を運ぶ場合
- 過疎地域などで自家用有償旅客運送の許可を受けた車両の場合
ここで強く注意しておきたいのは、「子どもが眠っているから抱っこで乗せる」「泣いて嫌がるから外す」といった理由は、免除の条件には一切当てはまりません。
違反した場合の罰則
チャイルドシートの着用義務に違反した場合のペナルティは以下の通りです。
- 反則金:なし
- 違反点数:1点加算(幼児用補助装置使用義務違反)
- 罰金:なし
反則金や罰金がないため、どうしても「捕まっても点数が引かれるだけ」と軽く考えられがちで、これが使用率が100%に届かない一因とも言われています。
警察庁の調査では、チャイルドシートを使用しているケースでも、正しく取り付けられていたのは65.2%、幼児用に限ると58.6%にとどまっているという厳しい現状があります。
罰則の有無に関係なく、最悪の事態から我が子を守るために正しい使用を心がけましょう。
正しい取り付け方・使い方の確認ポイント
チャイルドシートは、ただ「車に乗せている」だけでは本来の機能を発揮しません。
取り付け方が誤ったまま事故に遭うと、シートごと車内に投げ出されることもあり、かえってけがのリスクが高まります。

取り付け時のチェックリスト
正しく装着できているか、乗車前に以下のポイントを確認してください。
- 前後・左右に揺すってみて、ガタつきが2cm以内に収まっているか
- シートベルト固定式の場合、ベルトがねじれずまっすぐ通っているか
- ハーネスベルト(内側のベルト)が子どもの鎖骨の上を正しく通っているか
- 胸元のクリップ(チェストクリップ)が、低すぎず脇の高さにあるか
- 帽子や分厚いダウンジャケットなどの厚着のまま乗せていないか(衝突時に滑って抜けやすくなるため危険です)
チャイルドシートの選び方
現在、市場にはさまざまなチャイルドシートが存在します。
ご自身のライフスタイルや所有している車に合わせて最適なものを選びましょう。
取り付け方式の違い
| 方式 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| シートベルト固定式 | どの車にも取り付け可能 | 祖父母の車など複数の車で使い回したい場合 |
| ISOFIX固定式 | 車の金具に直接固定でき安定性が高い | 取り付けミスを確実に防ぎたい場合 |
ミニバンなど最近のファミリーカーは、ほとんどがISOFIXに対応しています。
ISOFIX固定式は金具にカチッと押し込むだけで誰でも簡単に確実な取り付けができるため、誤装着のリスクを大幅に減らすことができます。
安全基準マークの見方
購入する際は、国の安全基準を満たしている証であるEマーク(UN規制適合マーク)が付いた製品を選んでください。

- ECE R44:従来の基準。子どもの「体重」を基準に分類されています。
- ECE R129(i-Size):新しい安全基準。「身長」を基準に分類されており、従来の前後からの衝撃テストに加え、側面衝突テストもクリアしたより厳しい基準です。
これから新しく購入・買い替えをするのであれば、より高い安全性が担保されているR129(i-Size)対応の製品を強くおすすめします。
購入 vs レンタル
チャイルドシートは購入するだけでなく、レンタルサービスを利用するという選択肢もあります。
向いているケースなどについては以下のとおりです。
| 購入の場合 | レンタルの場合 | |
|---|---|---|
| 費用感 | 1〜5万円程度(成長に合わせて買い替えが必要) | 週3,000〜4,000円程度 |
| 向いているケース | 自分の車で毎日・毎週使う場合 | お盆の帰省や旅行など、数日間だけ必要な場合 |
お子さまがチャイルドシートを嫌がるときの対処法

「子どもが乗るのを激しく拒否する」「走行中に自分で抜け出してしまう」といったことは、子育て中の多くの親が直面する大きな悩みです。
無理やり押し込んでもお互いにストレスになりますので、以下の方法を少しずつ試してみてください。
1. 好きなキャラクターのカバーやクッションを使う
自分の居場所に対して「好き」「楽しい」というポジティブな感情を持たせることで、スムーズに乗ってくれる確率が上がります。
2. 「乗ったらシールを貼る」などのご褒美ルールを作る
シートに乗ることが習慣化するまでの間は、ちょっとしたモチベーション作りが非常に有効です。
3. 乗る前に「なぜ必要か」を子どもの言葉で説明する
幼児であっても、「もし車がドーンとぶつかったとき、〇〇ちゃんの大切な体を守るためのものなんだよ」と真剣に理由を伝えると、意外とすんなり納得してくれることがあります。
4. 親自身が毎回シートベルトを締める姿を見せる
子どもは大人の真似をします。
「パパもママも乗ったらカチャッてしてるでしょ?一緒だよ」と伝えることで、理不尽な拘束ではないという安心感が生まれます。
絶対にNGな対応
絶対にNGなのは、泣いてかわいそうだからといって、走行中にシートから外して抱っこしてしまうことです。
一度これをやってしまうと、子どもは「泣いて暴れれば外してもらえる」と学習してしまい、その後の着用がさらに難しくなります。
よくある疑問Q&A
ここではよく調べられていることをQ&A形式でまとめました。
ぜひ参考にしてください。
Q. 後部座席でもチャイルドシートは必要ですか?
はい、前席・後席を問わず、6歳未満の幼児全員に使用義務があります。
後部座席だから安全ということはありません。
Q. 祖父母や友人の車に乗せてもらう場合でも必要ですか?
はい、誰の車であっても運転者に装着の義務があります。
「おじいちゃんの車だから今日だけ特別」は免除の理由になりません。
Q. 新幹線や飛行機でも使う必要がありますか?
道路交通法は自動車に対する法律のため、電車や飛行機には適用されず、義務ではありません。
ただし、飛行機での離着陸時や乱気流への備えとして、航空会社がチャイルドシートの持ち込み・使用を推奨している場合があります。
Q. フリマアプリ等で買った「おさがり」を使っても大丈夫ですか?
使用期限(製造から6〜7年が目安)や、過去の事故歴の有無を必ず確認してください。
事故を経験したシートは、外見上は無傷に見えても内部のパーツが損傷している可能性が高く、いざという時に本来の強度を発揮できないため使用は推奨されません。
Q. 体重が基準をオーバーしましたが、まだ年齢は6歳未満です。どうすればいいですか?
年齢に関わらず、体重や身長が現在お使いのシートの適合範囲を超えた時点で、上位のシートタイプ(幼児用から学童用など)へ直ちに切り替えてください。
まとめ
本記事では、チャイルドシートの着用年齢や着用させなかった場合の罰則などをご紹介しました。
チャイルドシートのルールと安全基準について、重要なポイントは以下の通りです。
- 法律上の着用義務は6歳未満(道路交通法に基づく)
- 安全上の推奨は身長150cm未満(JAF 2024年の新基準)
- 体の成長を考慮すると、小学校高学年〜中学1年生頃まで継続使用するのが最も安全
- ただ「乗せる」だけでなく、正しく取り付けて適切に座らせることが命を左右する
- チャイルドシート未使用時の致死率は、適切に使用した場合の約5.3倍に跳ね上がる
ただ着用させるだけではなく、正しく取り付けできているか、着座させられているか、細かい部分も必ず確認しドライブを楽しみましょう!


