こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
2026年6月3日、トヨタが新型アルファードの一部改良を発表しました。
「また細かいアップデートでしょ?」と思った方もいるかもしれませんが、今回は少し違います。
「PHEV」にはZグレード(Z プラグインハイブリッド)が追加され、「HEV」は廉価グレードのXが廃止されてGグレードに一本化されました。
グレード体系そのものが整理され、選びやすくなったのが一番の変化です。
さらにタイミングよく、ライバルの日産は16年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型エルグランド(E53型)の先行受注をすでに開始しています。
正式発売は2026年7月16日予定で、プレミアムミニバン市場は「激戦区」となっています。
この記事では、アルファード一部改良の中身を整理しながら、「新型エルグランド」とどう比べるべきかも一緒に解説します。
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新しくなったグレード一覧
2026年6月現在のアルファード全グレードごとの詳細は以下のとおりです。
ハイブリッド・ガソリン・プラグインハイブリッドの3種のパワートレインに加え、G・Z・エグゼクティブラウンジの3グレード展開となっています(※Spacious Loungeは特別架装車のため別扱いとし、本記事では触れません)。
なお、以下の新車価格は税込表記としています。
■ガソリン車・ハイブリッド車
| グレード | パワートレイン | 定員 | 駆動方式 | 新車価格 | 総排気量 |
|---|---|---|---|---|---|
| G | ハイブリッド | 8人 | 2WD | 5,599,000円 | 2.487L |
| G | ハイブリッド | 8人 | E-Four | 5,819,000円 | 2.487L |
| G | ハイブリッド | 7人 | 2WD | 5,599,000円 | 2.487L |
| G | ハイブリッド | 7人 | E-Four | 5,819,000円 | 2.487L |
| Z | ガソリン | 7人 | 2WD | 5,599,000円 | 2.493L |
| Z | ガソリン | 7人 | 4WD | 5,797,000円 | 2.493L |
| Z | ハイブリッド | 7人 | 2WD | 6,399,800円 | 2.487L |
| Z | ハイブリッド | 7人 | E-Four | 6,619,800円 | 2.487L |
| Executive Lounge | ハイブリッド | 7人 | 2WD | 8,649,300円 | 2.487L |
| Executive Lounge | ハイブリッド | 7人 | E-Four | 8,869,300円 | 2.487L |
■プラグインハイブリッド車
| グレード | パワートレイン | 乗車定員 | 駆動方式 | 新車価格 | 総排気量 |
|---|---|---|---|---|---|
| Z | プラグインハイブリッド | 6人 | E-Four | 7,649,400円 | 2.487L |
| Executive Lounge | プラグインハイブリッド | 6人 | E-Four | 10,699,700円 | 2.487L |
燃費
グレードおよび、パワートレインごとの燃費は以下のとおりです。
なお、燃費はWLTCモード測定値を記載しています。〔〕はE-Fourまたは4WDの数値です。
■ハイブリッド車
| グレード | 燃費 |
|---|---|
| G(8人) | ・18インチ:18.2〔17.5〕km/L ・17インチ:18.9〔17.8〕km/L |
| G(7人) | ・18インチ:18.1〔17.4〕km/L ・17インチ:18.8〔17.8〕km/L |
| Z(7人) | ・18インチ:18.0〔17.4〕km/L ・17インチ:18.7〔17.7〕km/L |
| Executive Lounge | 17.5〔16.8〕km/L |
■ガソリン車
| グレード | 燃費 |
|---|---|
| Z(7人) | ・18インチ:10.9〔10.4〕km/L ・17インチ:11.1〔10.5〕km/L |
■プラグインハイブリッド車
| グレード | 燃費 |
|---|---|
| Z(6人) | ・19インチ:16.8km/L ・17インチ:16.9km/L |
| Executive Lounge(6人) | 16.7km/L |
サイズ
サイズは全長・全幅は全グレードで共通となっていますが、プラグインハイブリッド車は19インチタイヤが標準のため、他グレードより10mm全高が高くなります。
| グレード | 全長 | 全幅 | 全高(標準) |
|---|---|---|---|
| G | 4,995mm | 1,850mm | 1,935mm(17インチ) |
| Z | 1,935mm(18インチ) | ||
| Executive Lounge | ・1,935mm(17インチ) ・1,945mm(19インチ) | ||
| Zプラグインハイブリッド | ・1,945mm(19インチ) ・1,935mm(17インチ) | ||
| Executive Lounge プラグインハイブリッド | ・1,945mm(19インチ) ・1,935mm(17インチ) |
タイヤ
足回りの標準設定インチ数や、メーカーオプションについては以下のとおりです。
| グレード | パワートレイン | 設定 | タイヤ / ホイール | 差額(税込) |
|---|---|---|---|---|
| G | HEV | 標準 | 17インチ(シルバーメタリック塗装) | – |
| メーカーOP | 18インチ(ハイパークロームメタリック塗装) | +55,000円 | ||
| Z | ガソリン | 標準 | 18インチ(ハイパークロームメタリック塗装) | – |
| メーカーOP | 17インチ(シルバーメタリック塗装) | -55,000円 | ||
| HEV | 標準 | 18インチ(ハイパークロームメタリック塗装) | – | |
| メーカーOP | 17インチ(シルバーメタリック塗装) | -55,000円 | ||
| PHEV | 標準 | 19インチ(シルバースパッタリング塗装) | – | |
| メーカーOP | 17インチ(シルバースパッタリング塗装) | -66,000円 | ||
| Executive Lounge | HEV | 標準 | 17インチ(シルバースパッタリング塗装) | |
| メーカーOP | 19インチ(切削光輝+ブラック塗装) | +33,000円 | ||
| PHEV | 標準 | 19インチ(シルバースパッタリング塗装) | – | |
| メーカーOP | 17インチ(シルバースパッタリング塗装) | -66,000円 |
①価格764万円の”ちょうどいい”PHEV「Z」グレードが追加
これまでアルファードのPHEV(プラグインハイブリッド)は、1,069万円〜のExecutive LoungeとSpacious Loungeという最上級グレードのみの設定でした。
「PHEVに乗りたいけど1,000万円超は……」という声に応えた形で、今回Zグレード(7,649,400円)が追加されています。
PHEV Zの主な標準装備
- 225/55R19タイヤ&19×7Jアルミホイール(シルバースパッタリング塗装)
- 本革巻き3本スポークステアリングホイール(本杢)
- セカンドシート:エグゼクティブパワーシート(パワーリクライニング・パワーオットマン、快適温熱+ベンチレーションシート)
- 左右独立ムーンルーフ(電動シェード&挟み込み防止機能付)
- 14インチHDディスプレイオーディオPlus(コネクティッドナビ対応・10スピーカー)
- ルーフヘッドライニング(ウルトラスエード)
- おくだけ充電/コンソールアッパートレイ
- スムーズストップ+ブレーキ車両姿勢制御(ピッチ制御)
- 充電インレット(普通充電+急速充電/V2H外部給電機能付)
注目はV2H(外部給電)対応の充電インレットです。災害時や屋外で車から家庭用電源として給電できるため、PHEVを選ぶ大きな理由になります。
さらにスムーズストップ+ブレーキ車両姿勢制御(ピッチ制御)といった、上質な乗り味を支える機能も標準装備されました。
内装はブロンズスパッタリングに統一
内装はプレミアムナッパ本革(ニュートラルベージュまたはブラックの2択)です。
今回の改良では、Executive Loungeグレードの内装加飾がブロンズスパッタリングへ統一され、全体的に落ち着いたラグジュアリーな方向へシフトしています。
ボディカラーの「黒」が変化
ボディカラーは全3色です。
注目は定番のブラック〈202〉が廃止となり、新色ニュートラルブラック〈229〉へ刷新されました。
〈202〉はソリッドブラックで漆黒の艶が魅力でしたが、傷や水垢が目立ちやすい一面もありました。
一方、〈229〉は微細なメタリックを含むため奥行きのある表情になり、傷も目立ちにくくなっています。「いつものアルファードの黒」を期待している方は、ぜひ実車サンプルでご確認ください。
②HEVの「X」廃止。エントリーモデルが大幅進化
廉価グレードだったXが廃止され、代わりにGグレードが新設されました。
単なるグレード名の変更ではなく、装備内容がワンランクアップしています。
改良前Xと改良後Gの主な違い
| 比較項目 | 改良前 X | 改良後 G |
|---|---|---|
| ディスプレイオーディオ | 9.8インチ 8スピーカー | 14インチ 10スピーカー |
| フロントシート | 手動スライド・リクライニング | 電動+シートヒーター標準 |
| セカンドシート(7人乗り) | 通常シート | キャプテンシート(オットマン付) |
| 内装素材 | ファブリック | ファブリック+合成皮革 |
| パノラミックビューモニター | オプション設定なし | 床下透過機能付きで追加 |
| 後方歩行者検知 | なし | パーキングサポートブレーキで対応 |
| ワイパー | 手動感応 | 雨滴感応式(オート) |
| アウターミラーヒーター | なし | 標準 |
改良後は、14インチディスプレイオーディオの採用やシートヒーターの標準装備化など、装備面が大幅に充実しました。

なかでも7人乗りモデルは、セカンドシートにキャプテンシートを採用し、ロングスライド機能やオットマンも備えるなど、快適性が向上しています。

エントリーグレードとは思えないほど装備が充実しており、より満足感の高い仕様になったといえるでしょう。
Gグレードの主な標準装備
- 3眼LEDヘッドランプ(ハイ・ロービーム/オートレベリング付)+LEDクリアランスランプ+LEDフロントフォグランプ
- フロントシート:運転席8ウェイ/助手席4ウェイパワーシート(快適温熱シート付)
- セカンドシート〈7人乗り〉:リラックスキャプテンシート(ファブリック+合成皮革、マニュアルロングスライド、回転式アームレスト、マニュアルオットマン、快適温熱シート)
- セカンドシート〈8人乗り〉:6:4分割チップアップシート(ファブリック+合成皮革)
- 14インチHDディスプレイオーディオPlus(10スピーカー)
- パノラミックビューモニター(床下透過表示機能付)
- パーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両+後方歩行者)
Gグレードの価格はHEV 2WDで5,599,000円となっており、7人乗り・8人乗りで共通です。
③全グレード共通の改良ポイント
グレード追加以外にも、地味ながら確実に乗り心地に効く改良が入っています。
ショックアブソーバーが全車「周波数感応タイプ」に統一
従来はExecutive Loungeのみに設定されていた「路面の振動に応じて減衰力を機械的に可変させるショックアブソーバー」が、全グレードに標準化されました。
「アルファードって乗り心地が硬い」というイメージは、この改良でかなり緩和されるはずです。
18インチホイールの塗装がワンランクアップ
ZグレードのHEV・ガソリン車に標準装着される18インチホイールは、225/60R18タイヤと18×7Jアルミホイール(ハイパークロームメタリック塗装)となり、質感が向上しました。
写真では伝わりにくいですが、実物では輝きの差がはっきり出るポイントで、エクステリアの質感向上に貢献しています。なお、この18インチホイールはGグレードにもメーカーオプションとして設定されています。
セルフパワーサイレン追加で盗難対策を強化
今回の改良では、独立した内蔵バッテリーを持つセルフパワーサイレンが新たに追加されました。
電源を切断されても単独で警報を鳴らし続けるため、高額ミニバンの盗難が社会問題化している昨今、見逃せない強化ポイントといえます。
④改良後アルファード 価格一覧
2026年6月の改良後のアルファードの価格は以下のとおりです。
| グレード | 乗車定員 | 駆動方式 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| G HEV(新設) | 7人/8人 | 2WD | 5,599,000円 |
| G HEV(新設) | 7人/8人 | E-Four | 5,819,000円 |
| Z ガソリン | 7人 | 2WD | 5,599,000円 |
| Z ガソリン | 7人 | 4WD | 5,797,000円 |
| Z HEV | 7人 | 2WD | 6,399,800円 |
| Z HEV | 7人 | E-Four | 6,619,800円 |
| Z PHEV(新設) | 6人 | E-Four | 7,649,400円 |
| Executive Lounge HEV | 7人 | 2WD | 8,649,300円 |
| Executive Lounge HEV | 7人 | E-Four | 8,869,300円 |
| Executive Lounge PHEV | 6人 | E-Four | 10,699,700円 |
⑤新型エルグランドとどう比べる?

新型エルグランド(E53型)は2026年5月28日より先行受注が開始されており、正式発売は7月16日を予定しています。
現行モデル(E52型)が2010年登場というから、実におよそ16年ぶりとなる全面刷新です。
エルグランドE53の基本スペック
パワートレインはe-POWER一本勝負
パワートレインは新開発の1.5L直列3気筒ターボの発電特化型エンジンに、モーター・発電機・インバーター・減速機・増速機を一体化した「5 in 1 e-POWERパワートレインユニット」を組み合わせた第3世代e-POWERを搭載しています。
ガソリンエンジンは廃止され、駆動方式も日産独自の電動四輪駆動技術「e-4ORCE」一択となりました。
最大トルクは50kg/mを超え、ミニバンとは思えないスポーティな走りが期待されます。
シートレイアウトは全グレード共通で3列7人乗りのみです。
先進技術は日産の全部盛り
アルファードにはない機能を、エルグランドは標準で揃えてきています。特にProPILOT 2.0のハンズオフ対応は、高速道路での長距離移動が多い方には大きな魅力です。
全高は先代から160mmアップした1,975mmに達し、圧倒的な室内空間を実現しています。
ProPILOT 2.0(ハンズオフ運転対応)やインテリジェントダイナミックサスペンションなど、”日産の最新技術全部盛り”とも言える内容になっています。
グレード構成は以下の6つが用意されています。
- e-POWER X e-4ORCE:6,897,000円(ベース)
- e-POWER AUTECH LINE e-4ORCE:7,179,700円
- e-POWER G e-4ORCE:7,579,000円(上級)
- e-POWER AUTECH LINE “G-Spec” e-4ORCE:7,784,700円
- e-POWER AUTECH e-4ORCE:8,247,800円(e-POWER Gベース)
- e-POWER VIP e-4ORCE:8,698,800円(最上級・ショーファードリブン仕様)
価格帯を比較
エントリーグレード「e-POWER X e-4ORCE」は689万7,000円(税込)からで、最上級の「e-POWER VIP e-4ORCE」は869万8,800円となっています。
エルグランドX(6,897,000円)とアルファードHEV Z E-Four(6,619,800円)の差は277,200円です。
ただし、装備差も含めた実質比較では「約40万円前後の差」という専門家の評価もあります。
アルファードvs新型エルグランド 比較表
| 比較項目 | アルファード(改良後) | 新型エルグランドE53 |
|---|---|---|
| エントリー価格 | 5,599,000円(HEV G 2WD) | 6,897,000円(e-POWER X) |
| 同価格帯 | HEV Z E-Four:6,619,800円 | e-POWER X:6,897,000円 |
| パワートレイン | HEV/PHEV/ガソリン | e-POWER(シリーズHV)のみ |
| 駆動方式 | 2WDかE-Four(選べる) | 全車e-4ORCEのみ(4WD固定) |
| 先進運転支援 | トヨタセーフティセンス | ProPILOT 2.0(ハンズオフ対応) |
| 乗車定員選択肢 | 6・7・8人乗り(グレードにより) | 全車7人乗りのみ |
| 先進サスペンション | 全車周波数感応ショックアブソーバー(今回改良) | インテリジェントダイナミックサスペンション |
| 車両姿勢制御 | PHEV Zに標準(ピッチ制御付スムーズストップ) | 全車標準 |
| リセールバリュー | ◎(高い実績あり) | △(E53は初代、未知数) |
| 正式発売 | 2026年6月3日(改良版) | 2026年7月16日(新型) |
どちらを選ぶべきかタイプ別にまとめました!
進化した40アルファード、新発売のE53エルグランド、どちらも魅力的な選択肢ですが、優先したいポイントによって答えは変わってきます。
ご自身がどちらのタイプに近いか、チェックしてみてください。
アルファードが向いている人
- ブランド力とリセールバリューを重視する
- PHEVやガソリン車など、パワートレインの選択肢が欲しい
- 2WDも選べる柔軟性を求める
- 今すぐ乗りたい(すでに改良版が発売済み)
新型エルグランドが向いている人
- ProPILOT 2.0のハンズオフ機能に魅力を感じる
- e-4ORCEの走行安定性・悪天候での安心感を求める
- “ほかの人と違う選択”をしたい(今は希少性あり)
ただし、これまでのエルグランド(E52型)は中古車市場での値落ち幅がアルファードより大きく、リセールを重視する層から敬遠される傾向がありました。
新型E53はアルファードより実質40〜60万円ほど割高な価格設定とされているため、購入後の資産価値も含めて慎重に検討することをおすすめします。
まとめ
今回のアルファード一部改良は「より多くの人が買いやすい体系に整えた」改良といえます。
PHEVに入りやすいZグレードが加わり、HEVのエントリーは装備を大幅に充実させてリニューアルされました。さらに全車の乗り心地が底上げされ、地味ながら着実に”完成度”が高まっています。
一方、新型エルグランドは16年ぶりの刷新で、技術面の新鮮さは圧倒的です。特にProPILOT 2.0やe-4ORCEは、アルファードにはない強みといえます。
どちらがいいかは「何を優先するか」次第です。迷っている方は、まずアルファード改良版の試乗を早めに予約しつつ、7月以降にエルグランドE53の納期や実試乗インプレッションを確認してから決断するのが現実的でしょう。


