トヨタのヴェルファイアはアルファードの兄弟車として広く知られています。
もともとはアルファードの派生モデルとして誕生した車であり、広々とした室内空間や迫力あるデザインが人気です。
小さなお子さまがいる子育て世代から、シニア世代に至るまで幅広く支持され、ビジネスシーンでの移動車としても需要が高い車種でもあります。
車の購入時には、購入後の維持費が気になる方が多いのではないでしょうか。
本記事では、トヨタヴェルファイアのガソリン費用などの維持費の内訳と年間発生維持費の目安をご紹介します。
今回取り上げるヴェルファイア30系前期は先代からフルモデルチェンジが実施されて2015年1月に誕生したモデルです。その後の2018年10月まで販売されました。
以下条件でシミュレーションした結果、ヴェルファイア30系前期の年間維持費は約28.4万円前後となることがわかりました。
燃費性能
維持費の代表的な例が「ガソリン費用」です。
ガソリンがより多く消費されるシーンとして、坂道や山道での走行、急加速や急ブレーキなどが挙げられます。
また、車の燃費性能が悪いと余計にガソリンを消費するため、維持費を抑えるためには燃費性能が非常に重要です。
ヴェルファイア30系前期の燃費性能は以下の通りです。
【トヨタ ヴェルファイア30系前期 2015年1月モデル グレード別燃費】
グレード名 |
型式 |
排気量 |
燃費 |
2.5X |
DBA-AGH30W |
2.5 L |
11.6 km/L |
DBA-AGH35W (4WD) |
12.4 km/L |
||
2.5Z |
DBA-AGH30W |
11.6 km/L |
|
DBA-AGH35W (4WD) |
12.0 km/L |
||
2.5V |
DBA-AGH30W |
11.6 km/L |
|
DBA-AGH35W (4WD) |
12.0 km/L |
||
2.5Z Aエディション |
DBA-AGH30W |
11.6 km/L |
|
DBA-AGH35W (4WD) |
12.0 km/L |
||
2.5Z Gエディション |
DBA-AGH30W |
11.4 km/L |
|
DBA-AGH35W (4WD) |
12.0 km/L |
||
3.5ZA |
DBA-GGH30W |
3.5 L |
9.5 km/L |
DBA-GGH35W (4WD) |
9.3 km/L |
||
3.5ZA Gエディション |
DBA-GGH30W |
9.5 km/L |
|
DBA-GGH35W (4WD) |
9.1 km/L |
||
3.5V L |
DBA-GGH30W |
9.5 km/L |
|
DBA-GGH35W (4WD) |
9.1 km/L |
||
3.5エグゼクティブラウンジ |
DBA-GGH30W |
9.5 km/L |
|
DBA-GGH35W (4WD) |
9.1 km/L |
最大級のボディサイズを誇るヴェルファイアは、その大きさに比例して車体重量が重くなる傾向があります。
車体が重たいため、どうしても走行中の加減速時には多くのパワーが必要となり、燃料の消費が激しくなります。
したがって、軽自動車などの比較的車体重量が軽い車と比較して燃費性能が劣ります。
また、各グレードで燃費性能に差があることがわかります。
大きく分けると排気量が2.5 Lと3.5 Lのグレードで明確な差があります。車の排気量と燃費性能は密接な関係があります。
一般的に、排気量が大きい車は燃費が悪く、小さい車は燃費が良い傾向があります。これは、排気量が大きい車はエンジンが大きく、燃料を多く消費するため燃費性能に影響を与えます。
続いて、燃費性能を基に年間ガソリン費用をシミュレーションしてみます。
年間ガソリン費用のシミュレーション
ヴェルファイア30系前期の燃費性能と以下の想定条件を基にガソリン費用をシミュレーションしてみましょう。
項目 | 算出条件 |
モデル | トヨタ ヴェルファイア30系前期 |
グレード | 2.5V |
駆動方式 | 4WD |
燃費 | 12.0 km/L |
年間走行距離(日常/レジャー/通勤) | 8,000 km |
ガソリン価格 | 160円/L |
今回のシミュレーションでは、排気量2.5 Lのグレードの中で平均的な燃費性能を誇る「2.5V」グレードの4WDモデルを採用しました。
年間走行距離8,000 kmは通勤・通学などの送迎や、週末のドライブを想定した条件です。
年間ガソリン費用は以下の通りです。
- ガソリン使用量: 8,000 km ÷ 12.0 km/L = 666.7 L
- ガソリン費用: 666.7 L × 160 円 = 106,672 円
上記の想定条件では月額10,000円程度かかることがわかりました。
自動車保険料
車を運転するドライバーには万が一の事故やトラブルに備えて、自動車保険が必須と言えるでしょう。
保険料は毎年もしくは毎月かかるため、どのくらいかかるか気になる方が多いのではないでしょうか。
保険料は補償内容、年齢、事故歴などの諸条件により変わりますが、年代別の平均的な保険料は以下の通りです。
被保険者の年齢 | 保険料(一般) |
21歳~25歳 | 13,975円/月 |
26歳~29歳 | 7,681円/月 |
30代 | 5,249円/月 |
40代 | 4,990円/月 |
50代 | 4,978円/月 |
60代 | 4,596円/月 |
自動車税
毎年4月1日時点で車を所有している方に支払う義務がある「自動車税」は、維持費の中でも金額が大きいものです。
これは各都道府県に納税する地方税の一種であり、総排気量によって金額が異なります。
【排気量別 自動車税】
総排気量 | 自動車税 |
1,000cc以下 | 25,000円 |
1,000cc超1,500cc以下 | 30,500円 |
1,500cc超2,000cc以下 | 36,000円 |
2,000cc超2,500cc以下 | 43,500円 |
2,500cc超3,000cc以下 | 50,000円 |
3,000cc超3,500cc以下 | 57,000円 |
ヴェルファイア30系前期の「2.5V」グレードは排気量が2.5 Lであるため、自動車税が43,500円となります。
車の維持費をなるべく抑えたい方は、参考程度に排気量の大きさを考慮することをおすすめします。
車検費用
車の維持費の中でもっとも金額が大きいのが「車検費用」です。
車検を受けなければならない理由は、車が国の定めた安全基準などを満たしているか定期的に検査するためです。
車検費用は新車購入後3年目、それ以降は2年ごとの周期で受ける必要があり、以下条件により費用傾向が異なります。
項目 | 費用が高くなる傾向 | 費用が安くなる傾向 |
車検を依頼する業者 | カーディーラー | ガソリンスタンド 整備工場 |
車検時に使用する部品 | メーカー純正 | 社外品 中古品 他 |
年式 | 低年式 | 高年式 |
走行距離 | 過剰走行(10万kmが目安) | 短い走行 |
ディーラーは適した設備や質の高い整備を受けられるため費用が高くなる傾向があります。質の高い整備を受けたい方には、信頼できる整備工場やディーラーで車検を受けることをおすすめします。
項目 | 費用目安 |
重量税 | 約33,000円 |
自賠責保険 | 約18,000円 |
印紙代 | 約1,800円 |
基本料金 | 約18,000円 |
ディーラーで車検を受けた場合ヴェルファイア30系前期の費用は約70,800円となります。
まとめ
本記事では、ヴェルファイア30系前期の年間維持費をご紹介しました。
- 年間維持費は約28.4万円前後
ガソリン費用:10.6万円 / 保険料(年齢30代):6.3万円 / 自動車税:4.4万円 / 車検費用:7.1万円前後(車検は新車購入後3年目、以降は2年ごと)
本記事でご紹介した購入後の維持費を参考に、素敵なカーライフを楽しんでください。