セレナC27系前期モデルをグレード別に深掘り解説!

セレナC27系前期モデルをグレード別に深掘り解説!

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こんにちは!アイカーマガジン編集部です!

5代目セレナC27系は、ミドルサイズミニバンとして2016年8月から2022年11月まで発売された、日産を代表するミニバンです。

2024年4月現在の現行は、6代目セレナ(C28型)が販売されています。

5代目セレナは、2019年8月にマイナーチェンジが実施され、前期と後期で分かれ販売時期は以下の通りです。

  • 5代目セレナC27系前期モデル販売時期:2016年8月~2019年8月
  • 5代目セレナC27系後期モデル販売時期:2019年8月~2022年11月

本記事では、セレナC27系前期モデルの燃費等をグレード別にご紹介します。

※中古車相場情報は 2024年4月現在時点の「グーネット」を参考にしています。

【5代目セレナC27系前期モデル(ガソリン車)】

グレード名

駆動方式

乗員

総排気量

燃費

(JC08モード)

中古車相場

S

2WD

8名

 

2.0L

15.0km/L

125万円~150万円

X

2WD

17.2km/L

130万円~156万円

4WD

15.8km/L

138万円~168万円

X

VセレクションⅡ

 

2WD

16.6km/L

168万円~181万円

4WD

15.0km/L

187万円~207万円

G

2WD

16.6km/L

145万円~188万円

4WD

15.0km/L

168万円~218万円

ハイウェイスター

2WD

17.2km/L

150万円~195万円

4WD

15.8km/L

155万円~200万円

ハイウェイスターG

2WD

16.6km/L

160万円~205万円

ハイウェイスター

VセレクションⅡ

 

2WD

16.6km/L

190万円~212万円

4WD

15.0km/L

203万円~222万円

ハイウェイスターGとSは2WDのみで、それ以外のグレードは2WDと4WDが設定されており、定員と総排気量はすべてのグレードで同じです。

中古車相場価格が一番低いのはSで一番高いのはハイウェイスターVセレクションⅡの4WDでおよそ80万円の差があります。

【5代目セレナC27系前期モデル(ハイブリット車)】

グレード名

駆動方式

乗員

総排気量

燃費

(JC08モード)

中古車相場

e-パワー X

2WD

7人

1.2L

26.2km/L

205万円~215万円

e-パワー XV

208万円~219万円

e-パワーハイウェイスター

222万円~230万円

e-パワーハイウェイスターV

225万円~233万円

ハイブリッド車は2018年から追加されています。ガソリン車とは違い、駆動方式が2WDのみの設定で、乗員はガソリン車より1人少ない7人乗りの仕様です。

上記の表からわかる通り、中古車相場価格はe-パワーXが一番低価格で、e-パワーハイウェイスターVが一番高く、およそ15万円から20万円ほどの差があります。

ガソリン車ほどグレードの種類がないためか値段の差もガソリン車ほど大きくありません。

各グレードの特徴

5代目セレナC27系には大まかに分けて5つのグレードがあります。

  • ガソリン車の「S」
  • エントリーグレードの「X」「e-パワー X」「e-パワー XV」
  • 上級グレードの「G」
  • スポーティーな「ハイウェイスター」「e-パワーハイウェイスター」
  • スポーティーさに上級設備を備えた「ハイウエスターG」

純粋なガソリン車の「S」

Sはエントリーグレードですが、同じエントリーグレードのXと違うのは純粋なガソリン車であることです。

Xはガソリン車であっても、スマートシンプルハイブリッドを搭載しています。そのためSはエコカー減税が適用されません。

Sが他のグレードと違うのは、アイドリングストップが標準装備されていなかったり、車線逸脱防止支援システムがオプションで付けられない点などが挙げられます。

インテリアはブラックでシンプルな作りになっています。

安全面ではVDC(ビークルダイナミクスコントロール※TCS機能含む)、ヒルスタートアシスト、インテリジェントエマージェンシーブレーキ(車線逸脱警報)が採用されています。

エントリーグレードの「X」「e-パワー X」「e-パワー XV」

Xもエントリーグレードで、ガソリン車とハイブリッド車から選択できます。

ハロゲンヘッドランプやハイビームアシスト、 15インチフルホイールカバーが標準装備となっており、4WDではオートデュアルエアコンが標準装備に設定されています。

インテリアはフェザーグレーで明るくも落ち着いた雰囲気です。

SとXは同じエントリーグレードですが、インテリアの色味がSとXでは正反対なので、SとXで迷っている方にとってインテリアは大きなポイントになるのではないでしょうか。

また、VセレクションⅡは特別仕様車で、XではオプションになっていたスーパーUVカット断熱グリーンガラスやパーソナルテーブルをはじめとした機能が標準装備となっています。

上級グレードの「G」

上級グレードのGではLEDヘッドライト、LEDフォグランプを採用しており、XやSとは異なるエクステリアのアクセントになっています。

インテリアはプレミアムインテリアという内装色が設定されており、ブラウンとベージュのような2色が基調となったカラーでシートにはグラデーション織物と合成皮革が使われています。

他にもインテリジェントルームミラー、ピアノ調パワーウインドウスイッチフィニッシャー、本革巻きステアリング、ドアトリムレザー調クロスを採用しており、ツートーンカラーでシックでありながらかわいらしさも感じられるデザインのインテリアです。

また、プラズマクラスター搭載オートエアコンも標準装備されているのが特徴で、気持ちいい空調のドライブが楽しめます。

プロパイロットはオプションで装着可能です。

スポーティーさが魅力の「ハイウェイスター」「e-パワーハイウェイスター」

ハイウェイスターは、専用のインテリアとエクステリアが設定されているスポーティーなグレードです。

ハロゲンヘッドランプ(マニュアルレベライザー、ハイウェイスター専用インナーパネル付)が標準装備されているのはハイウェイスターとe-パワーハイウェイスターのみです。

また、ボディの下に足をかざすだけで電動スライドドアが開閉できるハンズフリーオートスライドドアも、ハイウェイスターとe-パワーハイウェイスターのみオプションで設定されています。

他にはフロントドアのUVカット断熱グリーンガラス、本革巻3本スポークステアリング、15インチアルミホイールなどが標準装備されています。

ハイウェイスター専用サスペンションも設定されていることで独自のチューニングが施されておりカーブや高速などで車体が安定しやすく、路面が凸凹していてもできる限り突き上げ感を抑えて走れるよう設計されています。

インテリアはブラックで色自体はエントリーグレードと同じですが、素材がジャカード織物やトリコットが採用されている点が異なり、高級感のある風合いでありながら通気性があるのも嬉しいポイントです。

サイズ

5代目セレナC27系はグレードやモデルによって、サイズが少々異なります。前期モデルと後期モデルのグレード別にサイズを表にしました。

前期モデルボディサイズ

セレナ ハイウェイスター

グレード

全長

全幅

全高

S

4,690mm

1,695mm

 

1,865mm(2WD)

1,875mm(4WD)

 

X

G

e-パワー X

e-パワー XV

ハイウェイスター

4,770mm

1,740mm

ハイウェイスターG

e-パワーハイウェイスター

e-パワーハイウェイスターV

後期モデルボディサイズ

画像引用:セレナC27系後期モデルイメージ

グレード

全長

全幅

全高

X

4,685mm

1,695mm

1,865mm(2WD)

1,875mm(4WD)

XV

G

e-パワー X

e-パワー XV

ハイウェイスター

4,770mm

1,740m

ハイウェイスターG

e-パワーハイウェイスター

e-パワーハイウェイスターV

XやGは5mmだけ全長が小さくなっており、ハイウェイスターは前期モデルと後期モデルでボディサイズは変わりません。また、ハイウェイスターはハイウェイスター以外に比べて全長が80mm(後期モデルでは75mm)、全幅は45mm長い仕様となっています。

車重は30kgしか変わらず同じ括りのため、車両重量税は全グレード同じですが、5代目セレナC27系はハイウェイスターは3ナンバー、それ以外は5ナンバーとなります。

室内サイズ

5代目セレナC27系の室内サイズの室内長はグレードによって異なりますが、室内幅と室内高はすべて同じです。

前期モデルの室内サイズは以下の通りです。

グレード

室内長

室内幅

室内高

S

3,170mm

(サードシートスライド付きは3,240mm)

1,545mm

 

1,400mm

 

X

G

3,240mm

e-パワー X

3,170mm

e-パワー XV

3,240mm

ハイウェイスター

3,170mm

ハイウェイスターG

3,240mm

e-パワーハイウェイスター

3,170mm

e-パワーハイウェイスターV

3,240mm

上記の表より、全長は3,170mmと3,240mmの2種類あり、70mmの差があります。

車体の全長ではハイウェイスターが長い仕様でしたが、室内長では一概に「ハイウェイスターだから長い」というわけではないようです。

同じ全長の車でも室内長はグレードによって異なります。もし室内が広いモデルをお求めなら、S、X、e-パワー X、ハイウェイスター、e-パワー ハイウェイスターのグレードを選びましょう。

荷室サイズ

セレナC27系の室内サイズの荷室サイズは以下の通りです。

荷室長荷室幅荷室高
450mm1,255mm1,483mm

5代目セレナC27系は多彩なシートアレンジが可能です。

サードシートは左右跳ね上げ式となっており手軽に収納もできます。

また、サードシートを収納した状態でセカンドシートを前にスライドさせるスーパーカーゴモードでは、サードシートだけを収納した状態よりも、より長いものなどを積むことができ、積載物のバラエティが広がります。

さらに、セカンドシートを左右で前後にずらしてサードシートの右側シートのみを収納したカーゴモードでは最大5名が乗員できます。

荷物も多く乗せたいときにもぴったりでしょう。

ラゲッジルーム荷室幅1255mm
ラゲッジルーム荷室長(標準時)410mm
サードシートスライド時(最前端)450mm
サードシートスライド時(最後端)330mm
サードシート跳ね上げ時・ラゲッジルーム開口部長:1225mm
・ラゲッジルーム開口部高:1215mm
・ラゲッジルーム開口部幅:1190mm
荷室容量(VDA方式)280L(8名乗車時)/815L(5名乗車時)
ゴルフバッグ搭載数9.5インチ:4個
2-3列フルフラットモード

最小回転半径

5代目セレナC27系の最小回転半径は、ハイウェイスターVセレクションⅡとハイウェイスターGは5.7mで、それ以外は5.5mとなっています。

0.2mというわずかな差ではありますが、取り回しに自信がないのであれば最小回転半径が5.5mのグレードを選ぶと安心でしょう。

走り・安全性

5代目セレナC27系の特徴の一つに、ガソリン車にも「S」以外ではスマートシンプルハイブリッドが搭載されています。

ハイブリッドは、減速時に発生する運動エネルギーを利用して、バッテリーに電力を蓄えECOモーターによる加速時のエンジンの補助駆動力やアイドリングストップ、電装品、エアコンなどに再利用するシステムです。なにに再利用するかは車両が自動的に判断するため、通常走行するだけでエコドライブとなり複雑な操作も不要です。

ハイブリッドシステムのデメリットとしては、車内が狭くなる傾向がある点です(ハイブリッドの装備が大きいため)。しかし、スマートシンプルハイブリッドはコンパクトなシステムなので車内の広さにも影響を及ぼしません。

使用しているエンジンはMR20DDエンジンで、燃料をシリンダー内へ直接噴射するタイプなので熱効率が高く、高トルクと低燃費に貢献しています。

さらに、エクストロニックCVTはエンジンと協調制御することで、力強い走りでありながら優れた燃費性能を発揮します。

曲がり角や坂道では、最適なギヤを自動的に選択してくれるアダプティブシフトコントロールが便利です。

目的別のおすすめグレードをご紹介

ここまで、グレードごとの特徴、エクステリアやインテリアなどさまざまな観点から5代目セレナC27系をご紹介しました。

「違いがあるのは理解できたけど、実際自分にはどのグレードが合うのか」と、悩まれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

以下ではそのような方に向けて、目的別におすすめのグレードを紹介していきます。

バランスのとれた低価格なら2WDの「X」

5代目セレナC27系はガソリン車とハイブリッド車がありますが、ランニングコストを考えるなら「ハイブリッド車」を推奨します。車両コストなどが高い傾向から迷う方が多いかもしれません。

そこでおすすめなのが、両方を抑えられる2WDの「X」です。

中古車相場価格が一番低いのは「S」ですが、プラス5万ほどしか変わらない2WDの「X」は燃費が17.2km/Lです。ハイブリッド車よりは劣るかもしれませんが、「S」より5.2km/Lも燃費がよいです。

燃費を節約したいけれど、ハイブリッド車の購入が難しい方に最適です。

低価格なハイブリッド車なら「e-パワー X」

ハイブリッド車の中で一番低価格なのは「e-パワー X」です。

中古車相場価格は200万円台ですので低価格とは言い難いですが、基本的な装備は充実していながらもハイブリッドなのでおすすめです。

上級グレードなら「G」

高級感を求めるならやはり上級グレードの「G」です。

インテリアのおしゃれなツートーンカラーは「G」ならではです。

セカンドシートには調整幅690mmの超ロングスライド機構と、横方向のスライド調整機構が備わっており、2列目や3列目に座る人も乗り降りがしやすく乗り心地も良好です。

スポーティなグレードなら「ハイウェイスター」「e-パワーハイウェイスター」

「ミニバンだけどかっこよさも求めたい」なら、スポーティな特別仕様の「ハイウェイスター」「e-パワーハイウェイスター」がおすすめです。

エアロパーツとフロントグリルが異なるだけで、エクステリアの表情が大きく変わります。

サイドシルプロテクターやリヤエアロバンパー、エンブレムなども専用装備となっており、フロントだけではなくリヤなど全体に専用装備が散りばめられており独特の存在感を醸し出しています。

まとめ

本記事では、5代目セレナC27系をグレード別に深掘りしてみました。

グレードによって個性があり、ガソリン車とハイブリッド車でも異なる基本装備が採用されています。

各グレードの特徴を簡単にまとめると以下の通りです。

  • 一番最低価格で購入するなら「S」
  • 低価格だけどランニングコストも抑えたいなら2WDの「X」
  • 上級グレードなら「G」
  • スポーティーさを求めるなら「ハイウェイスター」「e-パワーハイウェイスター」

グレードを把握した上で選択できるようになると、より生活や好みにマッチした5代目セレナC27系を手にいれられるでしょう。

是非本記事を参考に購入をご検討ください。

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