3代目ヴォクシー(80系)をグレード別に深掘り解説!

3代目ヴォクシー(80系)をグレード別に深掘り解説!

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こんにちは!アイカーマガジン編集部です!

ヴォクシーはトヨタのMサイズミニバンを代表する車種であり、家族とのお出かけやアウトドア、キャンプ、車中泊など幅広いシーンで役立ちます。

80系のラインナップには、2.0L 直列4気筒のガソリン車と、8Lエンジン+モーターのハイブリット車の2種類があり、燃費を比較するとリッター 7.0〜10.0kmほどの差があります(ガソリン車は13.2㎞/L~16.0km/L、ハイブリット車はWLTCモードで23.8㎞/L)。

本記事では、中古車市場でも人気のあるヴォクシー80系についてグレード別に詳しくご紹介します!

中古車相場価格は2024年5月時点のグーネットを参考にしています。

  • 3代目ヴォクシー80系 前期モデル発売時期:2014年1月〜2017年7月
  • 3代目ヴォクシー80系 後期モデル発売時期:2017年7月〜2021年9月

3代目ヴォクシー80系について

各グレードの燃費や中古車相場については以下の通りです。

前期モデル

80ヴォクシー前期
ヴォクシー ZS 煌(フロント)
ヴォクシー ZS 煌(リヤ)

3代目ヴォクシー80系 前期モデル(ガソリン車)

グレード名

駆動方式

乗車人数

排気量

燃料(WLTCモード)

中古車相場価格

X

FF

7人/8人

1,986cc

16.0km/L

22万円〜333万円

フルタイム

4WD

15.0km/L

V

FF

16.0km/L

60万円〜270万円

フルタイム4WD

14.8km/L

ZS

FF

16.0km/L

55万円〜368万円

フルタイム4WD

14.8km/L

3代目ヴォクシー80系 前期モデル(ハイブリット車)

グレード名

駆動方式

乗車人数

排気量

燃料(WLTCモード)

中古車相場価格

ハイブリットX

 

FF

 

7人

1,797cc

23.8km/L

91万円〜294万円

ハイブリットV

89万円〜294万円

ハイブリットZS

129万円〜336万円

後期モデル

80ヴォクシー後期
ヴォクシー ZS (フロント)
ヴォクシー ZS (リヤ)

3代目ヴォクシー80系 後期モデル(ガソリン車)

グレード名

駆動方式

乗車人数

排気量

燃料(WLTCモード)

中古車相場価格

X

FF

 7人/8人

1,986cc

16.0km/L

79万円〜291万円

フルタイム

4WD

15.0km/L

V

FF

16.0km/L

79万円〜300万円

フルタイム4WD

14.8km/L

ZS

FF

16.0km/L

119万円〜392万円

フルタイム4WD

14.8km/L

3代目ヴォクシー80系 後期モデル(ハイブリット車)

グレード名

駆動方式

乗車人数

排気量

燃料(WLTCモード)

中古車相場価格

ハイブリットX

 

FF

 

7人

1,797cc

23.8km/L

91万円〜294万円

ハイブリットV

89万円〜294万円

ハイブリットZS

129万円〜336万円

各グレードの特徴

以下では、トヨタ・3代目ヴォクシー80系をグレード別にそれぞれの特徴をご紹介します。

ベーシックなグレードの「X」

ヴォクシー80系のXはヴォクシーの中でも、もっともベーシックなモデルです。

Xは、ガソリン車とハイブリッド車があり、ガソリン車は7人乗り・8人乗りの2種類があります(ハイブリッド車は、7人乗りのみ)。

天井のカラーはグレー、シートはブラックのファブリック素材を使用しています。

ガソリン車は15インチスチールホイール、ハイブリッド車は15インチアルミホイールを採用しています。

またXのインテリアには、マルチインフォメーションディスプレイやオプティトロンメーターなどの装備も搭載されています。

ガソリン車ではワイヤレスドアロック、ハイブリッドモデルでは、便利なスマートキーが標準搭載となっています。

項目ワイヤレスキースマートキー
キー金属キーにリモコンが一体化されたもの金属キーは見えなく、内蔵されている
操作方法ボタン操作ドアノブに触れる(ポケットやバックにキーを入れたままドアを施錠・解錠ができる)

安全面では、ハイブリッドモデルのみトヨタセーフティセンスが標準搭載となっています。

Xの中古車価格は、22万円〜333万円と幅広く、他グレードと比較すると低価格ですが、不便さや安っぽさはありません。しかし上位グレードと比べて加飾が少ないため、物足りなさを感じる方もいるでしょう。

車内の機能性が高いグレードの「V」

ヴォクシー80系のVは、Xの上位グレードです。上記で紹介したXよりも、装備品が充実しているのが特徴です。

Xのエクステリアと比較し、LEDフロントフォグランプが追加されています。

Vの乗車定員も、ガソリン車で7人乗り・8人乗り(ハイブリッド車は、7人乗りのみ)となっており、シートと天井ともにカラーはブラックです。

Vからの「ファブリック素材シート」は、Xにはなかったハイグレードタイプのものを使用しています。

こちらは消臭機能付シート表皮となっており、ペット・飲食・タバコのニオイなどを短時間で消臭する効果が期待できます。

Vは、ガソリン車・ハイブリッド車ともに15インチアルミホイールが採用されています。

中古車価格は、60万円〜270万円と幅広い金額です。

スマートキー、トヨタセーフティセンスに加え、インテリジェントクリアランスソナーなどが装備されています。

  • インテリジェントクリアランスソナー:踏み間違えた際にブレーキをサポートしてくれる機能のこと

またVは、運転席と助手席に快適温熱シートが標準装備されています。快適温熱シートがあると、走行時に快適に過ごせるため、長時間運転をする方などにはおすすめの機能です。

スタイリッシュなビジュアルのグレード「ZS」

ZSは、「X」「V」グレードとは違い、専用エアロが標準搭載されたグレードです。

ZSの乗車定員も、ガソリン車で7人乗り・8人乗りの2種類あります(ハイブリッド車は、7人乗りのみ)。

ZSのシートはファブリック素材を採用、また内装のカラーは、ブラッドオレンジ&ブラック・ブラックから選択できます。人とは違う内装にしたい場合はブラッドオレンジ&ブラック、モダンな仕上がりを求めているなら、ブラックのカラーがおすすめです。

画像出典:ヴォクシー諸元表(内装飾:ブラック)
画像出典:ヴォクシー諸元表(内装飾:ブラッドオレンジ&ブラック)

またZSでは、ガソリン車が16インチ鋳造アルミホイール(BBS製)を採用しており、ハイブリッド車が16インチアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック)を取り入れています。

Vにはなかったものとして、フロント部分の大型バンパー(メッキ加飾付)、フロントフェンダー、リヤスポイラー、大型サイドマッドガードがエクステリアに追加されました。

中古車相場価格は、55万円〜368万円と幅広い金額です。

ヴォクシーの中でも、外観のスタイリッシュさを優先したい場合は、ZSをおすすめします。

サイズ

ヴォクシー80系のボディサイズは、ガソリン車・ハイブリッド車によって異なります。

またガソリン車でも、グレードによって多少サイズが異なるのが特徴です。

下記の表では、ガソリン車・ハイブリッド車の後期モデルのボディサイズをグレードごとにご紹介していきます。

ガソリン車のボディサイズ

グレード名

全長(mm)

全幅(mm)

全高(mm)

X

4,695

1,695

 

1,825[1,865]

 

V

ZS

4,710

1,735

1,825[1,870]

[ ]は4WD。4WDの場合だと、全高が多少変動します。

ハイブリット車のボディサイズ

グレード名

全長(mm)

全幅(mm)

全高(mm)

X

4,695

1,695

1,825

V

ZS

4,710

1,735

ガソリン車とハイブリッド車のボディサイズを比較すると、2車種とも大きさの違いはありません。

ガソリン車のボディサイズは、「X」と「V」は同じサイズで、「ZS」のみ全長と全幅が少し大きめであることが分かります。

自宅の車庫や立体駐車場を利用する場合は、制限されているサイズを超えてしまう可能性もあります。車を選ぶ際は、あらかじめ車のサイズをしっかりと確認してから購入するようにしましょう。

室内サイズ

ヴォクシー80系の室内は、エンジンタイプやグレードによって違いはありませんが、ツインムーンルーフの装着有無によって室内サイズが変動します。

ちなみに、ツインムーンルーフが装着可能なのは、以下のグレードです。

  • V(4WD/7人乗り)
  • V(2WD)
  • ZS(ガソリン車)

ツインムーンルーフはメーカーオプション(出荷前に取り付けるもの)です。

ツインムーンルーフのモデルを希望される場合は中古車購入の際に条件指定等をして探しましょう。

以下の表は後期モデルの室内サイズです。

ガソリン車とハイブリッド車で長さの違いはありません。

グレード名

室内長(mm)

室内幅(mm)

室内高(mm)

X

2,930

1,54

1,400

V

ZS

また、ツインムーンルーフを装着した際の室内高は、1,365mmとなります。

荷室サイズ

ヴォクシー80系の荷室は、シートのスライド位置によって、サイズが大きく変動します。

詳細は以下の通りです。

 

荷室長(mm)

荷室幅(mm)

荷室高(mm)

3列目シート使用時

約315

約985

約1,240

3列目格納&

2列目使用時

約1,000~1,020

3列目&2列目格納時

約1,770

3列目シート使用時
3列目格納&2列目シート使用時
3列目&2列目格納時

3代目ヴォクシー80系の最小回転半径

最小回転半径とは、ハンドルを最大限に切った状態で旋回した際、最も外側のタイヤの中心が描く円の半径のことを言います。

3代目ヴォクシー80系の最小回転半径は、5.5mで、ミニバンの中では、比較的扱いやすい車両と言えます。

また、フロントガラスは広いデザインを採用しており、運転がしやすい工夫が施されています。

目的別のおすすめグレード

低価格のグレードを探している方は「X」

ヴォクシー80系の値段を抑えたエントリーグレードとして知られている「X」は、比較的低価格で手に入れられます。

Xガソリン車では、ヴォクシーのラインナップで唯一であるスチールホイールが搭載されています。

ほかのグレードと比べて低価格ですが、安っぽさや不便を感じることはないでしょう。予算を考えながらヴォクシーに乗ってみたい方や魅力を体験してみたい方は、Xがおすすめです。

快適さと静粛性が高いグレードを探している方は「ハイブリットZS」

ヴォクシー80系の「ハイブリットZS」は、静寂性を求めている方におすすめです。

このグレードは、1.8Lエンジンとモーターの2つを組み合わせたハイブリッド仕様となっており、爽快でパワフルな走りを実現します。ほかにも、巡行中にアクセルペダルを踏み込むと、すぐに加速する仕組みになっています。

また、スライドドアとフロントドアの部分には、2つずつ全部で4つのスピーカーが搭載されており、クリアで立体的な音楽を楽しめます。

ドアミラーの形やディテールにまでこだわっており、空力性能をアップさせています。空力性能を高めると、遮音性を向上させてロードノイズをカットしたり、走行時の風切り音を低下させたりします。

快適さ・静粛性が高いヴォクシーに乗りたい場合は、「ハイブリットZS」がおすすめです。

安全性が高いグレードを探している方は「V」

ヴォクシー80系の「V」は、安全性を求めている方に向いています。トヨタの予防安全技術「Toyota Safety Sense」が搭載されているので、予防安全性能が高いです。

レーザーレーダーとカメラを併用している検知センサーと、それに基づいた総合的な制御によって、事故を回避したり衝撃被害を軽減してくれます。

「Toyota Safety Sense」には、下記の3つが含まれています。

  • プリクラッシュセーフティ
  • レーンディパーチャーアラート
  • オートマチックハイビーム

ほかにも、駐車の際に障害物を感知して自動ブレーキをかける「インテリジェントクリアランスソナー/パーキングサポートブレーキ」も装備されているのが特徴です。

ビジネスで利用したいグレードを探している方は「ZS」

ヴォクシー80系の「ZS」は、ビジネスで利用できるグレードを探している方にもおすすめです。このグレードは、エアロパーツにこだわったシリーズとして知られています。

ZSの車体前方には、大型のフロントバンパー・後方には大型のリアバンパーがそれぞれ装備されており、迫力的な外観が魅力です。

また内装カラーは、標準設定ではブラック、メーカーオプションとしてブラッドオレンジ&ブラックが用意されており、ブラッドオレンジ&ブラックは、大人のスポーティな空間を演出してくれます。

ほかにも、エアロパーツ系モデルに多い「LEDフロントフォグランプ」も標準装備されているのが特徴です。ZSは、力強い見た目をしているだけでなく、遮音性にも優れているので、ビジネスとして利用するのに適しています。

クルーズがついたグレードは2017年7月のマイナーチャンジ以降から全車

クルーズコントロールを搭載しているヴォクシーのグレードは、2017年7月のマイナーチェンジ以降から全車で標準装備されています。

クルーズコントロールは、運転者の操作の一部を支援し、長時間運転や疲労軽減など操作の負担を軽減するためのシステムです。

具体的にはとカメラによって、車両前方の先行者の有無や先行者との車両間隔を確保し制御します。ちなみに、マイナーチェンジ以前からクルーズコントロールが標準装備されているグレードは、「V」のみです。

2017年7月以降のグレードでは、先進的な運転支援システムとなっているので、高速道路での走行や長時間運転などでも、安全で快適な走行が実現します。

燃費の良いグレードは「ハイブリッドモデル」

ヴォクシー80系で燃費の良いグレードは、「ハイブリットX」「ハイブリットV」「ハイブリットZS」の3つがあります。ハイブリッドグレードは環境に配慮されており、燃費を気にする方にとって、とても最適なグレードといえるでしょう。

ヴォクシー80系のハイブリッドグレードの燃費は、WLTCモードで23.8㎞/Lとなっています。ガソリン車は13.2〜16.0㎞/Lとなっており、燃費が良いヴォクシーを選択するなら、ハイブリッドグレードがおすすめです。

また、長期的に乗ろうと考えているなら、ハイブリッドグレードの方が車両価格は高くても経済的と言えます。

まとめ

この記事では、2014年〜2021年に生産された、トヨタ・3代目ヴォクシー80系についてご紹介しました。

各グレードがそれぞれ異なる特徴を持っており、ユーザーのニーズに合わせた選択が可能 です。

  • X:コストパフォーマンスに優れたエントリーモデル
  • V:快適と安全性を兼ね備えた上位モデル
  • ZS:機能性に加えて外観に迫力がある上級グレード

ぜひ本記事を参考に購入を検討してみてください。

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