【メーカー別】純正ナビの更新方法や費用を解説【まとめ】

【メーカー別】純正ナビの更新方法や費用を解説【まとめ】

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こんにちは!アイカーマガジン編集部です。

新しい道路や建物ができるなど日々変化しているなかで、カーナビの更新は必須です。

カーナビを更新していないと、新しい道路で近道ができるのに表示されなかったり、行きたいお店が検索しても出てこなかったりと、不便な状況が多々あります。

しかし「気が付くと数年ほどナビの更新をしていない…」というのはよくあることかと思います。

本記事では純正ナビの更新について、方法や金額をメーカーや種類に分けて解説していきます。

ナビは主に2種類ある

ナビには、車のメーカーの「純正ナビ」と、ディーラーオプションや後付けの「社外ナビ」の主に2種類があります。

メーカー純正ナビは、新車購入時に標準で搭載されているか、あるいは追加オプションとして選択できるものです。一方で社外ナビは、通常、純正品よりも価格が抑えられており種類も豊富です。

さらに、多くの場合、取り外しや交換が容易な設計となっています。

メディアを使用するタイプ

最近はオンラインでの更新が可能となりつつありますが、CDやSDカードなどのメディアでマップを読み込むタイプもまだまだ多く、このタイプはメディアのデータを書き換えるだけでマップの更新が可能です。

メディアを準備する

ダウンロード版を利用して更新する際は、CDやDVD-R、SDカードなどのメディアにデータをコピーして利用することが多いです。

もし持っていなければ自分のカーナビがどのメディアに対応しているのか確認し、用意しておきましょう。

データをコピーする際に、たまに上手くできない場合があるようです。この場合は「フォルダごとコピーしている」可能性があります。フォルダを開いて中身だけをコピーするようにしてみましょう。

時間に余裕をもって

何度も自分で更新したことがある場合は慣れていると思いますが、初めて自分で更新する場合は操作に戸惑って思いのほかインストールに時間がかかります。

お出かけの前に更新するのであれば、時間に余裕をもって早めに更新しておくのがおすすめです。

更新の頻度はどのくらい?

更新のタイミングに決まりはありません。

自分が書き換えたいと思ったタイミングで大丈夫です。普段ほとんど使わない方は、土地勘がない場所への旅行や長距離のお出かけの前に更新しておくと便利でしょう。

更新は、カーナビのメーカーによって毎月や一年に一度だったりしますので、一応メーカーの更新頻度を確認しておきましょう。

一年も経てば建物や道が変わることもよくあります。普段からよくカーナビを使用する方であれば、半年〜一年程で更新しておくと安心です。

純正ナビの更新はメーカーによって異なるため、以下からはメーカーごとに解説していきます。

トヨタ

1.通信による自動更新の場合

トヨタでは一部のナビや車種で、ナビの自動更新が可能です。

対応しているのは「T-Connect(ティーコネクト)ナビ」というもので、以下の2種類に分かれます。

  1. スマートフォンやケータイ、Wi-Fiなど自分の機器を利用して接続し更新するタイプ
  2. DCMを利用するタイプ

新車またはナビを購入した場合は、T-Connectのマップオンデマンドをダウンロードすると3年間無料でナビの地図データを更新できます。無料期間が終わったら、月額330円(税込)でナビの自動更新が可能です。

マップオンデマンドとは新しい道路情報をダウンロードしてナビの地図データを3年間無料で更新できるサービスです。高速道路などが最短即日で反映されるので、古い地図データに我慢することなくいつでも新しい道路情報で快適なドライブをお楽しみいただけます。

(引用:T-Connect「マップオンデマンド」

どちらも新しい地図を「トヨタスマートセンター」か「メディア」からナビにダウンロードするという点は同じで、数時間ほどで地図更新の準備が始まります。

更新の準備中でも途中でナビを使ったり、エンジンを停止しても問題なく、次回ACCをオンにした際に引き続き更新準備が行われます。

地図更新の準備が整ったら「地図更新」ボタンがナビ画面の右下あたりに表示されるので、押しましょう。この更新自体は、数十秒程度で完了します。

自動更新で更新される範囲は、以下のとおりです。

  • 全国の高速道路や有料道路
  • 目的地周辺10km四方の道路
  • 自宅周辺80km四方の道路

2.通信による手動での更新の場合

手動での更新は、スマートフォンやケータイで可能です。

手動での更新の場合は、通信機とナビを接続させ、ナビで「自宅周辺」と「目的地周辺」を選択する方法となります。

3.パソコンを使用して更新する方法

パソコンを使用して更新する方法もあります。

  • CD-R、DVD-Rを利用する場合:専用サイトからインターネットで地図データをダウンロードしてメディアに記録します。
  • SDカードを利用する場合:パソコンに専用のアプリをインストール後専用アプリから地図データをインターネットでダウンロードし、SDへ書き込みます。専用アプリについてはこちら(https://tconnect.jp/faq/mod/sd/2081.html)をご確認ください。

CD-R、DVD-R、SDカードを使用した場合、更新範囲は以下のとおりとなります。

  • 全国の高速道路・有料道路
  • 選択した都道府県の道路のみ

画像出典:カーナビ/オーディオ「各種データ更新方法とパソコン動作環境」

ホンダ

ホンダの標準ナビを更新すると、VICS(ビックス)情報も更新されます。

VICSとは「車載のカーナビゲーションシステムに道路交通情報を提供するシステム」のことです。

VICSは、渋滞や交通規制などの情報をFM多重放送やビーコンを利用して、リアルタイムでカーナビに送信します。

情報は年中無休で24時間提供されており、ドライバーはカーナビを活用して最適なルートを選択したり、渋滞を回避したりすることができます。

タウンページやハローページのデータも更新され、新しいお店や名前が変わった施設なども検索が可能です。さらに市町村合併にも対応しています。

ホンダは車種や年式によって金額が異なります。

代表的な車種の更新価格は以下のとおりです。

車種ナビのバージョン更新価格(税込)
ステップワゴンVer. 22シリーズ スマート地図更新方式13,200円
ストリームVer. 14シリーズ スマート地図更新方式16,500円
ヴェゼルVer. 22シリーズ スマート地図更新方式13,200円
インテグラVer. 17シリーズ スマート地図更新方式16,500円

基本的には13,200円または16,500円の2種類の金額です。

ホンダのホームページをみると次のような詳細が記載されています。

  • それぞれの車種の更新価格
  • 地図更新の内容
  • 最新の地図はいつ更新されたのか
  • 今後いつ更新されるのかなど

ホンダの更新方法には、スマート地図更新方式、DVD交換方式、自動地図更新サービスなどがあります。

更新方式更新方法Hondaの店舗に行く必要性
スマート地図更新方式DVDやUSBによる地図データの書き換えする方法。
Honda Cars店またはU-Select店の店舗に行き「スマート地図更新キット」を購入します。
あり
DVD交換方式ナビのDVDスロット内にある地図DVDを、新しいDVDに交換する方法。
若干古い方法であり、2013年頃で更新が止まっている車種が多いです。
あり
自動地図更新サービス通信を使用し地図を更新する方法なし

自動地図更新サービスは「Honda Total Careプレミアム」というサービスの一環で、月額550円(税込)で利用できます。

「Honda Total Careプレミアム」は、自動地図更新サービス以外にも、エアバッグ展開時自動通報や緊急通報ボタンなど、事故などのいざというときに役立つ「緊急サポートセンター」や、車から離れていてもスマホのアプリを通してエアコンをつけたりドアロックや窓を閉めたりできる「Hondaリモート操作」など、便利な機能が付いています。

日産

日産は中古車で購入した場合、「純正ナビ」と「ディーラーオプションナビ」が一見分かりにくいですが、見分ける方法があります。

ナビを起動させた際に「日産」のマークが出てきたら、純正ナビ・メーカーオプションナビ・ディーラーオプションナビのいずれかとなります。

ナビの外枠部分に型番が書かれていたり、取り扱い説明書の表紙に「日産オリジナルナビゲーション〇〇〇〇型番」などと型番が記載されていたらディーラーオプションナビとなります。

ナビの外枠や取り扱い説明書に型番の記載がなければ、純正ナビかメーカーオプションナビです。

DVDでのナビ更新

日産もホンダと同じく、新車購入の場合は3年間無料で全国の地図更新が可能です。ただし日産販売店での購入時のみです。地図更新の方法はDVD、HDD/メモリーの更新などがあります。

DVDでは新しい地図ディスクを購入し、現在使っているディスクと交換します。現在日産で最新ディスクとして販売されているのが’14-’15モデルなので、古い車種のナビに利用されている可能性が高いです。

購入方法はNISSAN ONLINE SHOPで購入するか、販売会社で購入します。販売会社に最新版地図ソフトを申し込むと後日、販売会社から来店の予約について連絡がくるので、その予約日時に販売会社に行く流れです。

最新版の’14-’15モデルは27,500円(税込)です。

HDD/メモリーでのナビ更新

HDD/メモリーはナビによって更新方法が異なりますが、主に販売会社での更新とスマートフォンでの更新の2択です。

販売会社で更新する場合は車を販売会社に入庫し、HDDまたはメモリー内の地図データを最新データに書き換えます。

作業自体は販売会社で行われ、およそ一日で更新できます。

しかし地図の更新だけのために行くのは面倒かと思うので、修理や車検のついでに更新すると二度手間にならずおすすめです。

スマートフォンでのナビ更新

スマートフォンでの地図更新は「ナビアップS」という専用アプリを使います。

更新するためには、スマートフォンのテザリング機能を使ってナビに繋げる必要があります。更新中はナビの操作をしたり、車のエンジンは切れないので時間のあるときに行いましょう。

エンジンを切ったままナビを操作するとバッテリーが消費されるので、基本的にエンジンをかけながの更新がおすすめです。

スマートフォンで配信される地図のデータは、道路地図や案内画像などは2カ月ごと、施設検索データは4カ月に1度更新されます。

またHonda Total Careプレミアムのように、日産には「Nissan Connectナビ」というシステムがあります。

Nissan Connectナビは、車の初度登録した年月から10年は基本サービス料金が無料で、その後は毎年5,500円かかります。

このNissan Connectは、車に搭載されている通信機能を使って自動で更新するか、自宅やスマートフォンのテザリングを使用したWi-Fiで更新するか、地図をダウンロードしてUSBを使った更新の3択です。

スバル

スバルのナビは車種ごとに更新情報が異なり、それぞれホームぺージに記載されています。

スバルXVのBタイプやCタイプ、エクシーガのAタイプからDタイプ、WRX STIのAタイプからCタイプなどの2014年以前のような車両販売期間が古いものは、地図データのバージョンアップ用SDカードが生産終了しており、現在はもう販売されていません。

同じ車種でも年式によって最新のソフトが異なります。

一番最新なのは11.6インチセンターインフォメーションディスプレイが搭載されているもので、全地図更新が可能です。

更新は全地図更新と差分更新の二種類があり、全地図更新は以下の項目がすべて更新されます。

  • 高速道路と有料道路情報
  • 一般道路情報
  • 市街図
  • 施設情報
  • 市町村名
  • 音声案内

施設情報は名前、道路、電話番号まで更新されるので、新しくできたお店なども見つけられます。

差分地図更新は一般道路情報と、高速道路と有料道路情報のみ更新されます。全地図更新のパッケージには以下の2種類あります。

パッケージ名パッケージ①パッケージ②
内容全地図データ2年分の差分更新ライセンス全地図データ
金額(税込)24,200円23,100円

違いは2年分の差分更新ライセンスの有無で、金額は1,100円しか変わらないので差分更新ライセンスも付いたパッケージ①がおすすめです。

全地図の更新はポータルサイトから地図データをダウンロードし、USBにデータを移してから車両へデータをインストールさせます。

他にはバージョンアップ用SDカードを購入するタイプや、データの更新を販売店のサービス工場で行ってもらうタイプなどがあります。

後者はバージョンアップキット価格が29,150円と、作業料金として2,200円かかり、合計31,350円で少々お高めです。

マツダ

マツダの地図更新の手続きは、以下の手順で行います。

  1. SDカードを抜き、ホームページから地図データ更新ツールをダウンロードする
  2. この地図データ更新ツールを使ってSDカードに新しい地図データをダウンロードする
  3. SDカードを車両に戻したら完了

新しい地図データをダウンロードするのに、約3時間かかります。

SDカードを抜き差しする際は、イグニッションスイッチを忘れずオフにしましょう。

マツダも新車を購入したら、3年間無料で地図の更新が可能です。

その後更新したい場合はナビゲーション用SDカードPLUSか、ナビゲーション用SDカードアドバンス(アドバンス2)を購入します。

どちらを選ぶかは車種によって異なります。価格は以下の表のとおりです。

SDカードの種類

金額 (税込)

内容

ナビゲーション用SDカードPLUS

50,270円

3年間無料地図更新付き

取扱説明書付のセット価格は51,520円

22,000円

お客さまが所有しているナビゲーション用 SD カード PLUSの下取りが前提

地図更新なし

 

ナビゲーション用SDカードアドバンス(アドバンス2)

54,670円

3年間無料地図更新付き

取扱説明書付のセット価格は55,920円

取扱説明書を付けると1,250円高くなります。

また、22,000円のSDカードPLUSは安いですが、その後の地図更新がありません。

SDカードアドバンスの場合は3年間無料地図更新付きのみの販売です。

まとめ

地図の更新は決して安くなく、近年はスマートフォンやタブレットなどでマップを利用する人が増えてきてはいますが、充電や使用する上の安定感も踏まえるとやはりカーナビは今も欠かせない存在です。

純正ナビはメーカーによって異なるので、まずは所有している車のホームぺージを確認しましょう。同じメーカーでも車種や年式によって更新方法も異なる場合が多いです。

また、純正ナビは後付けの社外ナビとは違い、メーカーのホームぺージを確認したり、店舗やディーラーに行けば解決するので安心です。

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