タイヤ交換の目安をわかりやすく解説!

タイヤ交換の目安をわかりやすく解説!

こんにちは!アイカーマガジン編集部です!

車を維持するうえで、タイヤは定期的に交換しなければならない部品の一つです。

タイヤは車と地面が接する唯一のパーツでもあり、車を安全に運転するためには適切なタイヤを使用することが不可欠です。

そこで本記事では、タイヤ交換について詳しく解説します。

タイヤを長く使うポイントについても触れていますので、ぜひ参考にしてください。

チェック項目

チェック内容

交換目安は4㎜

車検が通るのは1.6㎜まで

冬用タイヤは溝が新品の半分まで

 (それ以降はノーマルタイヤとして使用可)

傷や異音

特に側面の傷には要注意

変形や偏摩耗をしていたら危険

年数

使用して5年が一般的な基準

製造から10年経過したものは使用しない

タイヤを交換する目安

タイヤを交換する目安はいくつかあります。以下にその判断基準をご紹介します。

溝は4mm以下で交換推奨(1.6mm未満は道路交通法違反)

タイヤの地面と接する面には溝が入っており、この溝のおかげでタイヤの制動性や雨の日の排水性が生まれています。この溝の深さが一定よりも浅くなると、安全な機能が保てなくなるため交換が必要です。

新品時の夏タイヤにはおよそ8mm、スタッドレスタイヤはおよそ10㎜の溝がありますが、交換の目安としては4mm以下となったときです。

溝が4mmを下回ると性能が悪化し、特に排水性の悪化はハイドロプレーニング現象(水を掻き出す機能が弱くなった結果、水上を滑走してハンドルやブレーキ操作が効かなくなること)を発生させる原因となるので、大変危険です。

さらに、溝が1.6mmを下回ると道路交通法違反となり、車検を通すことができません。

この溝の深さを事前に確認するには、このあと解説するデプスゲージ(タイヤゲージ)やスリップサインで確認しましょう。

デプスゲージ(タイヤゲージ)

デプスゲージはタイヤの溝の深さを計る専用器具です。タイヤゲージとも呼ばれます。使い方は簡単で、タイヤの溝に差し込んで深さを計るだけです。

デジタルとアナログの両方の表示形式の商品があり、アナログ表示形式のものは電池交換の必要はないですが、メモリの読み方が独特なので、最初は少し確認しづらく感じるかも知れません。

一方、デジタル表示形式のものは数値が一目で分かり易く扱いやすい一方で、電池交換が必要です。デプスゲージは、安いものであれば1,000円以下でも手に入るので、愛車のメンテナンスのためにも月に1度は点検するようにしましょう。

スリップサイン

スリップサインとは、タイヤの摩耗具合を確認するための印です。タイヤの溝を見てみると、所々に突起が出ているのが分かるかと思いますが、それがスリップサインです。

スリップサインが見つけにくい場合には、まずタイヤの側面(車を横から見た側)を確認してください。すると、▲(三角形)のマークが見つかると思います。その▲マークをタイヤの正面(地面と接する面)に延長した部分にスリップサインがあります。

タイヤが擦り減り、スリップサインが表面まで現れるようになったら、そのタイヤの溝の深さが1.6mm未満のため、交換が必要です。一般的に、1つのタイヤにはスリップサインが6ヶ所ありますが、1ヶ所でも基準に満たない時は、車検が通せなくなります。

スリップサインは目で見るだけで確認できるので、こちらも定期的に確認するようにしましょう。

冬用タイヤはプラットフォームを確認

タイヤ交換の目安は4mm以下、1.6mm未満では道路交通法違反になることとお伝えしましたが、雪上・氷上での走行性を備える冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)の場合はより厳しい基準が設けられています。

冬用タイヤにはスリップサインに加え、「プラットフォーム」と呼ばれる印が付いており、タイヤの溝が新品の半分になったときに見えるようになっています。

冬用タイヤは、溝が半分になると雪や氷の上で滑りやすくなります。つまり、冬用タイヤとして使えなくなります。プラットフォームが見えたら、そろそろ冬用タイヤとしての寿命だと分かるわけです。

ただし、プラットフォームが見えた冬用タイヤでも、夏の間は普通のタイヤとして使えます。乗り心地などが気にならなければ夏タイヤとして使用することができます。

なお、プラットフォームは1つのタイヤに4ヶ所設けられています。

プラットフォームが「冬用タイヤの寿命」を知らせるサインであり、スリップサインは「タイヤとしての寿命」を知らせるサインであることを整理して覚えておきましょう。

傷や異音で判断する

タイヤの溝がまだ十分にある場合でも、明らかな傷や損傷が見られる場合、または走行中に不自然な音が確認できる場合には、そのタイヤは交換する必要があります。

具体的には、以下のような状況が該当します。

タイヤ側面(サイドウォール)の亀裂やひび割れ

タイヤの側面(サイドウォール)に亀裂やひび割れがあると、タイヤの強度が低下し、バースト(破裂)のリスクが高くなるため、交換が必要です。

タイヤの正面部分(地面と接する部分)であれば、損傷の具合によっては修理が可能です。しかし、側面側や損傷箇所が直径6mmを超えているタイヤは修理はできないので注意しましょう。

メーカーや種類にもよりますが、タイヤの側面側は薄い箇所で 5mm程度となてっており、1㎜程度の小さな傷であれば街中での走行も可能な場合がありますが、経過観測を行い、不安があればプロに相談するのがおすすめです。

変形・偏摩耗

タイヤから異常な振動や、ハンドルのブレが感じられるといった症状が見られたら、その原因がタイヤにあることもあり、その場合には交換が必要です。

タイヤの空気圧が不足した状態で走行を続けると、タイヤが変形する要因になります。

逆に空気圧が高すぎて走行すると偏摩耗の原因となってしまいます。

車に乗っていてこのような違和感がある場合は、タイヤを確認するか、プロに診断してもらうとよいでしょう。

経過年数で判断する

タイヤはゴム製品であり、その性質上、時間の経過とともに内部の油分が揮発して柔軟性が失われていきます。

硬くなったタイヤは地面とのグリップ力が弱くなり、結果としてブレーキやハンドリングといった制動性が悪化してしまうため、一定の経過年数を過ぎたタイヤは交換の対象となります。

使用年数の目安は5年(冬用タイヤは3年~4年)

溝が十分にあったり、特に異音などの違和感がなかったりした状態でも、使用して5年が経過したタイヤはプロに点検をしてもらいましょう。

特に冬用タイヤは柔軟性が雪上、氷上での制動性にも影響するため、より厳しい目でチェックしてください。3年を目途に交換を想定した点検を行いましょう。

また、製造から10年を経過したタイヤの場合には、見た目では問題がなくとも経年劣化が進んでいるものと考えられますので、交換することをおすすめします。

タイヤを交換せずに使い続けるとパンク・バーストの危険

JAFが公開している資料によると、2023年の一般道におけるロードサービス出動理由(4輪)は以下がTOP3となっています。

【一般道路】
・過放電バッテリー(34.75%)
・タイヤのパンク・バースト・エアー圧不足(19.61%)
・破損/劣化バッテリー(8.02%)
【高速道路】
・タイヤのパンク・バースト・エアー圧不足(40.10%)
・燃料切れ(10.53%)
・事故(8.20%)

(引用:JAF「よくあるロードービス出動理由」)

一般道と高速道路の両方でタイヤ関連の出動が多いことが分かります。さらに言えば、タイヤへの負荷が大きい高速道路ではその比率が倍以上にまで増加しています。

タイヤトラブルには様々な理由がありますが、JAFも言及しているように、空気圧チェックなどのメンテナンス不足が主な要因であると考えられます。

タイヤが劣化すればするほど、こうしたトラブルは起きやすくなります。

空気圧チェックはもちろんのこと、これまで紹介した「溝」、「傷や異音」、「経年劣化」も念頭に、タイヤの管理を行ってください。

タイヤを長く使うには?

これまでタイヤの交換目安についてご紹介しました。

ここでは、タイヤをできるだけ長く使うために以下のコツを一つずつご紹介します。

  • 日常点検
  • 空気圧の点検
  • ローテーション
  • 日陰で保管

日常点検をする

何事にも当てはまることですが、異常が起きた際には、その発見と対応が早い方に越したことはありません。

仮にタイヤがパンクしていても、直後であれば運転していても気づかない可能性があります。しかし、そのまま車を走らせるとバーストの原因になり、タイヤに重大な損傷を負わせてしまいます。

乗車する際に「車体が変に傾いている」、「タイヤの下部が潰れている」などの状況から察知することができれば、こうした事態を防ぐことができます。

空気圧の点検をする

空気圧チェックはタイヤ寿命を伸ばすにあたり、とても大切なポイントです。先にも紹介した通り、空気圧が過度に高いと偏摩耗の原因になり、逆に少ないと変形やバーストの原因になります。

タイヤの空気圧測定器や空気入れを用意できればベストですが、ない場合にはガソリンスタンドのものを借りるとよいでしょう。洗車後の拭き取りエリアに、自由に使えるように空気入れを設置している所も多いです。

月に1度はチェックすることをおすすめします。

タイヤの空気圧は車種によって異なりますが、大体運転席のドアを開けた開口部にシールが貼ってあります。見当たらない場合は説明書を確認してみましょう。

ローテーションをする

タイヤの前後・左右を定期的に入れ替えることで、各タイヤの摩耗具合を均一化させ、寿命を伸ばすことができます。

多くのクルマはFF車(車のフロントにエンジンがあり、フロントのタイヤが回転する車)なので、前輪のタイヤへの負荷が大きく摩耗が進みやすいです。

また、左右については道路の傾きや左側通行という特性上、一般的に左側のタイヤの方が摩耗が進みます。

雪国の方は、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの履き替えのタイミングでローテーションを行うとよいでしょう。

通年でノーマルタイヤを使用する地域でも、1年点検や車検の際にお店にお願いすると対応してくれます。また、アライメント(タイヤの取付角度やバランスの修正)をプロにお願いすれば、摩耗をより均等にすることができます。

日陰で保管する

タイヤの主な材料であるゴムは紫外線に弱い特性があります。

そのため、タイヤを長期で保管する場合には、涼しく暗い場所を選びましょう。

雨ざらしになったり、熱源の近くに置いておかないこともポイントです。

タイヤを交換は自分でも、プロに依頼することでも可能

タイヤ交換は自分でも行うことができますし、プロに依頼することもできます。

タイヤ交換を自分で行うメリット

タイヤ交換を自分で行うことの最大のメリットは、安く済ませることができる点です。

最低限の道具は必要ですが、基本的には繰り返し使えるものなので、一度用意してしまえば費用が発生することなくタイヤを交換することが可能です。

タイヤ交換を自分で行うデメリット

自分でタイヤを交換する以上、作業中の安全や仕上がりの精度について全て責任を持つことになります。タイヤ交換時にトルクを強く締めすぎるとナットなどが破損したり、弱すぎても脱輪を引き起こす危険があります。

そのため、確実に作業を完了させるノウハウが必要です。

タイヤ交換をプロに依頼する場合の相場

タイヤ交換はプロに依頼することが可能です。

料金と時間の相場

金額は1本あたり1,000円前後のところが多く、作業時間は30分〜1時間程度です(お店の混み具合などで変わります)。

1年点検や車検がタイヤ交換の時期と重なっている方は、点検のついでにタイヤ交換に応じてくれるお店がほとんどのため、そのタイミングでタイヤを交換してもらうとよいでしょう。

雪国の方は、早めに予約をしよう

雪国にお住いの方は、同じ時期にタイヤ交換を行うため、お店が非常に混み合います。

ノーマルタイヤの状態で雪が降り出すと運転することができなくなるため、特にスタッドレスタイヤに切り替える時は早めに予約をしておくようにしましょう。

まとめ

タイヤは車の部品の中で唯一、地面と接するものです。安全なカーライフを送るためにはその管理は欠かせません。

エンジンやオイルと違い、パッと見ただけでも判断ができる部分でもあるので、日頃からタイヤの状態は把握するようにしておきましょう。

加えて、月に1度のタイヤの空気圧測定や点検時にプロに見てもらうなど、より詳しいチェックを定期的に行ってください。車の安全は足元からの気持ちでタイヤの管理を行い、本記事を参考に安全なカーライフを過ごしてください。

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