こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
車をしばらく停車させていると、車体の下に水たまりができているのを見たことがある人は多いと思います。
よくあることなので気に留めない人もいる一方で、「何か故障したのではないか?」と不安に感じる人もいるかも知れません。
特に車を持ち始めたばかりのオーナーであれば、その水漏れが問題ないものなのか、対応が必要なのか判断に困ることもあるかと思います。
そこで本記事では、車体の下にできる水たまりについて考えられる原因やリスク、その対応方法を詳しく解説します。
考えられる原因は?
まず最初に、車両の下に水たまりができる主な要因と対応の要否を一覧にまとめましたので確認してみてください。
項目 |
水たまりの正体 |
見分けるポイント |
応急的な対処法 |
基本的に問題なし |
エアコンによる結露水 |
・助手席の下あたりに水たまりができている ・水なので無色透明 |
特に必要なし |
排気ガスに含まれる水分 |
・マフラーの下あたりに水たまりができている ・水なので無色透明 |
特に必要なし |
|
問題あり |
冷却水(クーラント液) |
・フロント部分に水たまりができている ・ピンク色・青色・緑色をしている |
・冷却水を補充して、整備工場に持ち込む(補充液の色を揃える) ・漏れが激しい場合には、JAFなどのロードサービスに連絡し、整備工場まで運んでもらう |
ブレーキフルード |
・タイヤ付近に水たまりができている ・透明に近い黄色、茶色、黒色をしている |
・ロードサービスに連絡し、整備工場まで運んでもらう |
|
エンジンオイル |
・エンジンルームの下に水たまりができている ・茶色をしており、粘度がある |
・ロードサービスに連絡し、整備工場まで運んでもらう ・漏れがごく少量の場合、エンジンオイルを追加して整備工場に持ち込む |
|
ガソリン |
強烈な臭いを発している |
・ロードサービスに連絡を入れ、車両から離れた場所で待機する(エンジンはかけない) |
以下からは、問題がない場合と問題がある場合についてそれぞれ詳しく解説します。
水たまりがあっても問題がない場合
車体の下に水たまりができる理由にはいくつかありますが、問題がない場合がほとんどです。
問題がない水たまりとはどんなものなのか、解説します。
エアコンによる水

車体の下に水たまりができる最も多い原因は、エアコンの使用によるものです。エアコンを使用すると、助手席の下あたりから透明な水が出ることがあります。
その正体は、エアコンの冷却過程で発生する結露水です。
スーパーなどの駐車場に入ると、空いている駐車位置の真ん中あたりに水たまりができているのをよく見かけると思いますが、その正体こそ、「エアコンによる水たまり」なのです。
結露による水なので、無色透明で臭いもなく、車体にも問題ありません。
特に暑い日や湿度が高い日には、この現象がより起こります。
基本的には心配する必要はありませんが、もし大量の水が漏れているように見える場合は、エアコンのドレンホースが詰まっていないか点検してもらいましょう。
マフラーからの排水
車体の下に水たまりができるよくあるもう一つの理由はマフラーからの排水です。雨が降っていたわけでなくとも、マフラーから水がでてくることがあるのです。
その理由は、エンジンの燃焼過程で水蒸気が発生するためです。
エンジン内で熱せられた水蒸気がマフラーへと進むに従い、徐々に冷却され水滴へと変わるのです。正常な燃焼の過程で発生する水蒸気なので問題なく、エアコンの排水同様に無色透明で臭いもありません。
この現象は、特に寒い日や湿度の高い日によく見られます。
また、短距離走行を繰り返した場合にも、エンジンやマフラーが十分に温まらず、結露した水が完全に蒸発しないため、マフラーから水が漏れることがあります。
問題がある車体下の水たまり
上記のとおり、普段私たちが車体の下に水たまりができているのを見かけた場合、そのほとんどがエアコンによるものやマフラーから排出されたものであるため、故障を疑う必要はありません。
しかし、時には車の故障によって引き起こされた水たまりであることもあり、その場合には点検や修理が必要になります。
共通して言えることは「その水たまりは水ではない」ということです。
本来であれば漏れることがない車に備わっている液体が漏れ出しているものであり、以下の場合によっては早急に対応が必要になるものがあります。
- よくある位置の水漏れではない
- 水たまりに色がついている
- 水たまりから異臭がする
上記の場合には、すぐにエンジンをかけずにその原因を確かめるようにしてください。
以下でその事例と見分け方、対処法まで詳しく解説します。
冷却水(クーラント液)
車体の下に水たまりができている場合に、通常の理由以外に考えられるものの一つに冷却水の漏れがあります。冷却水はクーラント液とも呼ばれているものです。
冷却水は、エンジンの温度を適切に保つ重要な役割があります。
エンジンは、燃料の爆発で動作するため大量の熱を発生させますが、冷却水はこの熱を制御し「オーバーヒート」を防ぎます。これによって、過度の高温によるエンジン故障を防止しています。
この冷却水はエンジンの熱を吸収し、ラジエーターと呼ばれる場所を通過することで冷却されます。
そして冷やされた冷却水は、その後再びエンジンに戻り冷却を行うという循環を行います。
クーラント液見分け方は?
冷却水が漏れた場合、水たまりはフロント部分にできます。
また、「通常」は冷却水には色が付けられているため、漏れた液体を確認することで判定ができます。
その他、冷却水タンクを確認することでも液漏れをしていないか把握することが可能です。
例外として、冷却水は冬季以外であれば水でも代用が可能であり(冬季では不凍液が入っていない水だと凍ってしまう)、人によっては水を使っていたり、冷却水を水で薄めて使うことがあるためです。
そのため、ただの水や薄めた冷却水を代用している場合には見分けることが難しくなります。
冷却水につけられている色ですが、冷却水の種類やメーカーによって色が異なります。以下に代表的なメーカーの色分けを一覧で記載します。
冷却水の色 |
主なメーカーごとの色分け |
ピンク色 |
トヨタ |
ダイハツ |
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アウディ |
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フォルクスワーゲン |
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青色 |
ホンダ |
日産 |
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スバル |
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スズキ |
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三菱 |
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ベンツ |
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BMW |
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緑色 |
マツダ |
冷却水に色がついている理由としては、残量が分かりやすくなることに加え、今回のような「液漏れ」が発生した場合にその内容を特定しやすくするためです。
なお、先ほど「冷却水は水でも代用ができる」と書いてはいますが、冷却水には防錆剤も含まれているのでエンジン周りを錆から守ってくれる役割もあります。
そのため、冷却性能としては水でも問題はありませんが、錆を防ぐためにも多少薄める程度に留めておく方が賢明です。
冷却水の漏れに対処法は?
冷却水の漏れに対処するには、冷却水タンクや循環装置について劣化・故障している箇所を新しく交換することになります。冷却水がそれほど多く漏れていない場合には、冷却水を補充して最寄りの整備工場に依頼して修理するようにしてください。
また、上記のように冷却水につけられる色はメーカーによって異なります。追加で購入する際は今の車に使われている色と同じものを購入するようにしてください。
液漏れ時以外でも、冷却水はもともと自然と消耗していくものですので、ご自身の車に使われている冷却水の色は事前に把握しておくと良いでしょう。
もっとも、異なる色の物を入れたからといって問題が起こるわけではありませんが、色が混ざると液漏れの原因が特定しにくくなります。そのため、色を混ぜるのは避けましょう。
ブレーキフルード(ブレーキオイル)
ブレーキフルードは、車の油圧式ブレーキを作動させるための液体で、ブレーキオイルとも呼ばれます。このブレーキフルードが漏れることでも、車体の下に水たまりが発生します。
車を停止させる際はブレーキを踏んで止めることはご存じの通りですが、本来は人の足で押さえつける力では車を制動させることは難しいです。そこで、このブレーキフルードが油圧でペダルの力を増幅させ、ブレーキを効かせるのです。
つまり、このブレーキフルードが一定以上減少してしまうと、車を停止させるための油圧が効かなくなり、停止時の制動距離が伸びたり、止まれなくなってしまいます。
その状態では、ドライバーはブレーキを踏んでもスカスカとした感覚(抵抗を感じない)を覚えることになり、とても危険な状態と言えます。
ブレーキフルードの見分け方は?
ブレーキフルードが漏れた場合、タイヤの裏側付近に水たまりができます。色については、ブレーキフルードは新品であれば透明に近い黄色をしており、使用していくとその色は黄色、茶色、やがて黒色へと変化してきます。
よって、タイヤ付近から垂れていて、黄色や茶色、黒色の液体であればブレーキフルードの漏れを疑うことができます。
また、ブレーキフルードも冷却水と同様に、エンジンルーム内にあるタンクを目視することで漏れが発生しているか確認することができます。
ブレーキフルードの漏れの可能性があると感じたら、エンジンルームのブレーキフルードの残量も確認するようにしましょう。
ブレーキフルード漏れの対処法は?
ブレーキフルードの漏れについても、やはり劣化や故障をした部品を交換することになります。
ブレーキフルードが減少した状態で走行することはブレーキが効かずに追突や人身事故の危険性が高まるため、運転は控えましょう。JAFなどのロードサービスを頼り、レッカー移動をするようにしてください。
エンジンオイル

オイル漏れでも、水たまりが発生する可能性があります。エンジンオイルはエンジンの潤滑剤として重要な役割を果たしているものなので、不足するとエンジンが故障してしまいます。
さいあくの場合、エンジン自体を交換することにもなり、非常に高額な出費となるリスクがあります。そのため、エンジンオイル漏れが起きた場合には早期に対応をしましょう。
エンジンオイル漏れの見分け方は?
エンジンオイルが漏れた場合は、エンジンルームの下に水たまりが発生します。
色については、茶色もしくは黒色をしています。地面がコンクリートなどで雨に濡れている状況では、油膜の関係で地面のオイルが虹色になることもあります。
よって、車体の中央あたりから茶色の液体が漏れている場合、エンジンオイル漏れが考えられます。ブレーキフルードも同じような色をしていますが、エンジンオイルの方がドロッとしていることが多いです。
素人では見ただけで違いがわからないかも知れませんが、どちらにしても点検が必要になる部分のため、プロに検査を依頼しましょう。
エンジンオイルについても、エンジンルーム内のオイルゲージを確認することでその残量を確認することができます。
オイルゲージを確認するときは、エンジンを切って3分〜5分以上経ってから行うようにします。エンジンを切ってしばらくは、エンジン内を循環しているオイルが戻ってきていないからです。
また、直接エンジンルーム内の部品に手を触れることになるので、やけどにも注意をしてください。
エンジンオイル漏れの対処法は?
エンジンオイルの漏れについても、不具合を起こした部品を交換することになります。
続けて走行すると、エンジンに深刻な損傷を与える可能性があるため、運転は控えましょう。
ブレーキフルード同様にJAFなどのロードサービスを頼り、レッカー移動をするようにしてください。
ガソリン

ガソリンや軽油も車体から漏れ出す可能性のある液体です。
ガソリンは揮発性が高く、とても引火しやすい液体なので、万が一漏れ出した場合は慎重に対処をしないといけません。
なお、現在のガソリンタンクは樹脂製の物が多く、錆びる心配はありませんが、旧車に乗っている方は定期的に確認を行うようにするようにしてください。
ガソリン漏れの見分け方は?
ガソリンからは強烈な臭いがするため、万が一漏れた場合にはすぐに気づくことができます。また、エンジンオイル同様にガソリンも油膜の関係で地面のオイルが虹色になることもあります。
ガソリン漏れを疑った場合、他の事例のように燃料ゲージを確認して目盛が下がっているか確かめたくなるかもしれません。
しかし、現在の車の燃料ゲージはエンジンをかけないと起動しないものがほとんどのため、危険なので決して燃料ゲージを確認することはしないようにしましょう。
ガソリン漏れの対処法は?
漏れている液体がガソリンである可能性が高い場合には、漏れている量にもよりますが、まず周囲の安全確保が最優先です。エンジンを切り、キーを抜いてください。
車内や周辺での喫煙や火気の使用は絶対に避け、可能であれば周囲の人々に危険を知らせ、安全な場所への避難を促してください。
車も決して動かさず、JAFなどのロードサービスに依頼をかけてください。また、引火の可能性があるため、状況に応じて消防署への通報も検討しましょう。
定期的な点検をしっかり受けよう
冷却水やエンジンオイルなどの液漏れが起きる原因はさまざまです。
錆などの腐食による劣化が原因の場合もあれば、車体下部に衝撃が加えられたことによる破損の場合もあるでしょう。車体の下なので、日頃から自分でチェックを行いにくい部分でもあります。
そこで、車のオーナーとして定期的な点検をしっかり行うようにしましょう。
車検だけではなく、12ヶ月点検や6ヵ月点検などを活用し、愛車に異常がないか日頃からチェックを行うようにしてください。
万が一車に大きな不具合があってからでは修理に多くの費用や時間もがかかってしまいますので、定期的な点検は欠かさないようにしてください。
まとめ
車の下から水が出ている多くはエアコンの使用によるものか、マフラーから排出されたものであるため、基本的には問題がないことがほとんどです。
しかし、水に色がついていたり、ガソリンの臭いがしたりする場合には、早急に対処が必要です。こうした問題は、日々のメンテナンスをしっかり行うことで発生率を低く抑えることができます。
万が一車から水漏れを確認した場合は、本記事を参考に対処してみてください。
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