5代目となるセレナ(C27後期)はコンパクトミニバンとしては数少ない「8人乗り」を選択できる、使い勝手の良いミニバンです。
多彩なシートアレンジや安全性能も備わっており、これからファミリーカーを検討されている方にはおすすめできる選択肢の一つといえます。
ファミリーカーを所有するにあたり、特にこれまで軽自動車やコンパクトカーが中心だった方は維持費について気になるところでしょう。
そこで本記事では、5代目セレナを検討されている方に向けて、その維持費はどのくらいかを解説します。
グレード紹介

まずは5代目セレナのグレードをご紹介します。
グレード |
4WD |
2WD |
e-POWER |
定員数 |
X |
◯ |
◯ |
– |
8人 |
XV |
◯ |
◯ |
– |
|
G |
◯ |
◯ |
– |
|
ハイウェイスター |
◯ |
◯ |
– |
|
ハイウェイスターV |
◯ |
◯ |
– |
|
ハイウェイスターG |
– |
◯ |
– |
|
e-POWER X |
– |
– |
◯ |
7人 |
e-POWER XV |
– |
– |
◯ |
|
e-POWER G |
– |
– |
◯ |
|
e-POWER ハイウェイスター |
– |
– |
◯ |
|
e-POWER ハイウェイスターV |
– |
– |
◯ |
|
e-POWER ハイウェイスターG |
– |
– |
◯ |
各グレードの燃費や排気量など
各グレードの燃費や排気量などは以下のとおりです。※()は4WD
グレード名 |
燃費(WLTCモード) |
排気量 |
車両重量 |
X |
13.2km/L |
2.0L |
1650(1750)kg |
XV |
1680(1780)kg |
||
G |
1690(1770)kg |
||
ハイウェイスター |
1670(1760)kg |
||
ハイウェイスターV |
1710(1790)kg |
||
ハイウェイスターG |
1710kg |
||
e-POWER X |
18.0km/L |
1.2L |
1740kg |
e-POWER XV |
1760kg |
||
e-POWER G |
1760kg |
||
e-POWER ハイウェイスター |
1740kg |
||
e-POWER ハイウェイスターV |
1780kg |
||
e-POWER ハイウェイスターG |
17.2km/L |
さらに、大きく以下2つのパワートレインに分けられます。
- S-HYBRID
- e-POWER
各特徴をそれぞれ簡単に解説します。
S-HYBRID
S-HYBRIDは「スマートシンプルハイブリッド」の略で、通常のハイブリッド車(ストロングハイブリッド)よりも簡素な「マイクロハイブリッド」に分類される技術です。
減速する際の運動エネルギーを電気に変換してバッテリーに蓄積し、その電力を発進・加速時のエンジン補助やアイドリングストップの再始動、さらにはエアコンや各種電装品の作動に効率的に利用することで、燃費向上を実現しています。
燃料はレギュラーガソリンで、駆動方式はFFもしくは4WDから選択でき、乗車定員は8名となっています。
e-POWER
e-POWERは、発電専用の1.2L直列3気筒DOHCガソリンエンジンに駆動用モーターを組み合わせたパワートレインです。100%モーター駆動による力強くなめらかな加速と静かさが特徴です。
こちらも燃料はレギュラーガソリンとなっています。
5代目セレナの維持費

ここからは、5代目セレナに必ずかかる維持費や、発生する可能性のある費用について解説します。
ガソリン代
車の維持費の代表格ともいえるのがガソリン代です。
使用状況によって異なりますが、頻繁に運転される方は、小さな差でも累積すると大きな金額になります。また、最近のガソリン価格上昇により、特に関心が高まっているのではないでしょうか。
ガソリン代を考えるうえで重要となるのは、一定期間にどの程度走行するかということです。
ここでは年間走行距離を10,000km、ガソリン価格については160円として計算します。
「S-HYBRID」の場合
パワートレインがS-HYBRIDである「X」「XV」「G」「ハイウェイスター」「ハイウェイスターV」「ハイウェイスターG」の6グレードの燃費は13.2km/Lとなっています。
そのため、年間で1万km走行するということは、「10,000km÷13.2km/L=約758Lのガソリンを年間で消費」するため、金額では758L×160円=121,280円が目安です。
「e-POWER」の場合
パワートレインがe-POWERである「e-POWER X」「e-POWER XV」「e-POWER G」「e-POWER ハイウェイスター」「e-POWER ハイウェイスターV」は燃費が同じ18.0km/Lとなっています。
そのため、年間で1万km走行するということは、「10,000km÷18.0km/L=約556Lのガソリンを年間で消費」するということになり、金額では556L×160円=88,960円が目安です。
「e-POWER ハイウェイスターG」については、燃費が17.2km/Lとなっているので、10,000km÷17.2km/L=約581Lのガソリンを年間で消費」するため、金額では581L×160円=92,960円が目安です。
燃費試算まとめ
グレード名 |
燃費(WLTCモード) |
年間のガソリン代(1万km) |
X |
13.2km/L |
121,280円 |
XV |
||
G |
||
ハイウェイスター |
||
ハイウェイスターV |
||
ハイウェイスターG |
||
e-POWER X |
18.0km/L |
88,960円 |
e-POWER XV |
||
e-POWER G |
||
e-POWER ハイウェイスター |
||
e-POWER ハイウェイスターV |
||
e-POWER ハイウェイスターG |
17.2km/L |
92,960円 |
実際の年間走行距離は人によって異なるため、上記の目安を参考に計算をしてみてください。
高速を頻繁に使用する場合はS-HYBRIDがおすすめ
先述の通り、燃費の基準であるWLTCモードにおけるS-HYBRIDの燃費は13.2km、e-POWERでは17.2km〜18.0kmと、おおよそ5km程の差があります。
しかし、高速に限定したWLTCモードの数値は、S-HYBRIDが14.8km/Lと1km程度向上しており、反対にe-POWERでは17.1km/L~17.8km/Lと、わずかですが悪化してしまいます。
e-POWERの方が優れた数値であることには変わりませんが、車両価格等を考えると、高速を頻繁に走行する方はS-HYBRIDの方がコストパフォーマンスが良くなります。
自動車税

自動車税は毎年1度、4月1日時点の所有者が支払う税金です。以下のように排気量に応じて課税されます。
排気量 | 自動車税額 | 5代目セレナ(C27後期) |
---|---|---|
排気量1,000cc以下 | 25,000円 | – |
排気量1,000cc超から1,500cc以下 | 30,500円 | ・e-POWER X ・e-POWER XV ・e-POWER G ・e-POWER ハイウェイスター ・e-POWER ハイウェイスターV ・e-POWER ハイウェイスターG |
排気量1,500cc超から2,000cc以下 | 36,000円 | ・X ・XV ・G ・ハイウェイスター ・ハイウェイスターV ・ハイウェイスターG |
排気量2,000cc超から2,500cc以下 | 43,500円 | – |
排気量2,500cc超から3,000cc以下 | 50,000円 | – |
排気量3,000cc超から3,500cc以下 | 57,000円 | – |
排気量3,500cc超から4,000cc以下 | 65,500円 | – |
排気量4,000cc超から4,500cc以下 | 75,500円 | – |
排気量4,500cc超から6,000cc以下 | 87,000円 | – |
排気量6,000cc超 | 110,000円 | – |
5代目セレナでは、S-HYBRIDとe-POWERでは排気量が異なるため、自動車税にも違いがあります。
e-POWERに搭載されているエンジンは1.198Lであるため、自動車税は30,500円となります。一方、S-HYBRIDである「X」「XV」「G」「ハイウェイスター」「ハイウェイスターV」「ハイウェイスターG」に搭載されているエンジンの排気量は1.997Lなので、自動車税は36,000円となります。
そのため、S-HYBRIDに比べてe-POWERの方が自動車税は5,500円安くなります。
任意保険
任意保険は強制的なものではありません。しかし、万が一の際にかかる費用を考えると加入をしておくべきものでしょう。
任意保険料は保障内容や免許がゴールドか否かによっても金額が異なります。そのため、目安を示す程度とはなりますが、5代目セレナの任意保険は年間で10,000〜135,000円となっています。
ネット保険で割安な保険商品が販売されていますので、任意保険の加入を負担に感じている方は確認してみると良いでしょう。
5代目セレナの車検費用

車検は、車を所有すると定期的に行わなければならない検査です。新車登録の場合は3年、それ以降は2年おきに行うものです。
車検費用の構成としては、自賠責保険料・自動車重量税・印紙税といった法定費用と、点検・整備・代行手数料といった車検基本料金となっています。
車検をどこで受けるかでも金額は変わりますが、概ね100,000円+消耗品代を見積もっておくと良いでしょう。内訳としては、法定費用が約70,000円で車検基本料金が30,000円程となっています。
自賠責保険
自賠責保険は主に人身事故における被害者の補償を目的としています。任意保険とは違い、車の所有者が必ず加入しなければならない保険です。新車購入時や車検の際に支払いますが、自賠責保険に加入していないと車検を受けられません。
セレナの自賠責保険料は、新車時には24,190円(37ヵ月)、車検の際には17,650円(24ヵ月)となります。
ただし、毎年3月に価格の見直しがありますので、金額は年度によって変わる可能性があり、購入時に確認をするようにしておきましょう。
5代目セレナの自動車重量税
自動車重量税は、乗用車は車検証記載の車両重量によって、またエコカーかどうか、さらに新車登録時からの年数(車検証記載の初度登録年月から)によって変動します。
さらに、新車登録から13年および18年を超えると税額が加算される仕組みとなっています。納付は、車検時に期間分をまとめて支払う仕組みとなっています。
車両重量 |
エコカー |
非エコカー |
||
12年まで |
13〜17年 |
18年以上 |
||
500〜1,000kg |
10,000円 |
16,400円 |
22,800円 |
25,200円 |
〜1,500kg |
15,000円 |
24,600円 |
34,200円 |
37,800円 |
〜2,000kg |
20,000円 |
32,800円 |
45,600円 |
50,400円 |
〜2,500kg |
25,000円 |
41,000円 |
57,000円 |
63,000円 |
5代目セレナの重量は1,650kg〜1,790kgですので、20,000円〜50,400円となります。
駐車場代

セレナに限ったことではありませんが、車を所有すると駐車スペースが必要です。
地方や持ち家であれば自宅に駐車場があることも珍しくないですが、都市部となるとアパートやマンションで暮らしている方も多く、そうした場合には駐車場を借りることになります。
駐車場を借りる場合は、月に数千円から数万円かかることもあります。年間で考えるとある程度まとまった金額になりますので、しっかり維持費の想定に含めておきましょう。
メンテナンス費用
車を維持していくためにはメンテナンスが必要になります。メンテナンスの程度は人によっても異なりますが、毎日の運転を安全・快適にするためにも意識的に行っていきたい項目です。
オイル交換

車に必須なメンテナンスとして、最もポピュラーなものがオイル交換でしょう。推奨されているオイル交換のタイミングは、1万5000kmまたは1年が目安となっています。
e-POWERではエンジンが1.2Lと比較的小さく、必要なオイル量も少なくなります。おおよそ年間で4,000円を目安とすればよいでしょう。
また、一般的に、オイル交換2回ごとにオイルフィルターの交換も推奨されています。その場合は、エンジンオイルとフィルターを合わせて6,000円程と見積もっておきましょう。
なお、S-HYBRIDの場合はエンジンが2Lと少し大きくなるため、金額も多少増加します。
タイヤ交換

タイヤは一定期間走行するごとに交換が必要になります。
5代目セレナのタイヤサイズは、「e-POWER ハイウェイスターG」が195/60R16で、その他のグレードは195/65R15となっています。
2024年2月時点の価格.comによれば、195/60R16(16インチ)の販売価格は1本あたり8,000円~17,000円までの価格帯が多く、195/65R15(15インチ)では7,000円~15,000円が多くなっています。若干サイズの小さい15インチの方が安い傾向にはありますが、大きな差はないと言えるでしょう。
また、一般的にタイヤは4万kmの走行に耐えうると考えられており、タイヤの交換は4年〜5年でされる方が多いと言われています。
雪が降る地域ではスタッドレスタイヤへの交換も必要になりますので、その分も計算に含めておきましょう。
コーティング

コーティングは必ずしも必要になるメンテナンスではありませんが、車の美しさや傷が付きにくくなる効果があることから、施工をされている方も多いです。
コーティングの施工は自分でも行えますが、一般的にはプロに任せることが多いと思います。お店や施すコーティングの内容によって料金は異なりますが、一例として車全体のコーティングは30,000円〜130,000円の設定となっています。
コーティングの施工を考えている方は、忘れずに考慮しておきましょう。
まとめ
日産セレナは広々とした室内空間や使い勝手の良いシートアレンジ、そして安全装備が充実したミニバンです。
5ナンバーサイズのミニバンながら8人乗りモデルが選べるため、これからファミリーカーを探されている方や、家族が多い方におすすめできる一台です。
維持費についてはコンパクトサイズということもあり、その他の5ナンバーの車と同等です。特にe-POWERは、排気量も小さく自動車税やエンジンオイルの消費が少なくて済みます。
現在、セレナは6代目が最新モデルとなっていますので、ひとつ前のモデルとなる5代目セレナは比較的新しいモデルながらも、中古市場ではお買い求めしやすくなっています。
ぜひ本記事を参考に、購入に向けての資金面のシミュレーションを行っていただければ幸いです。