こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
約16年ぶりにフルモデルチェンジした新型エルグランド(E53型)が、2026年7月16日に正式発売されました。
全グレードが「第3世代e-POWER×e-4ORCE」専用となり、パワートレインから室内空間まで幅広く刷新されたプレミアムミニバンです。
「どのグレードを選べばいいのか分からない」「装備の違いが複雑で比較しづらい」とお悩みの方に向けて、この記事ではグレード別の特徴・装備・価格を分かりやすく解説します。
\YouTubeでは日々さまざまなミニバンを解説しています!/
新型エルグランド(E53)とは?E52との主な変更点

新型エルグランド(E53型)は、2010年に登場した先代E52型から約16年ぶりのフルモデルチェンジモデルです。なかでも全高は、先代の1,815mmから160mm高い1,975mmとなりました。
パワートレインは、先代の2.5Lおよび3.5L V6ガソリンエンジンから、新開発の1.5L直列3気筒VCターボエンジンを発電専用に用いる「第3世代e-POWER」へ一本化されました。
あわせて、電動4WDシステム「e-4ORCE」も全グレードで標準装備となっています。
デザインコンセプトは「The private MAGLEV(リニアモーターカー)」。
日本の伝統工芸「組子」をモチーフにしたフロントグリルや、フロントからリアまで貫く一本のキャラクターライン、メッキ加飾を極力排した落ち着きのある外観が特徴です。
室内は「プライベートラウンジ」をコンセプトに、静粛性・快適性・先進性が高いレベルで融合しています。
なお、本記事に記載の価格・スペックは2026年7月時点の情報です。購入前には必ず日産公式サイトや販売店にてご確認ください。
E53グレード別価格(一覧)
グレード一覧
新型エルグランドは全車e-4ORCE(4WD)・7人乗り・1.5Lエンジンで統一されています。
グレード構成と価格は以下のとおりです。
| グレード | 駆動方式 | 乗車定員 | 排気量 | 新車価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| X e-4ORCE | 4WD | 7名 | 1.5L | 6,897,000円 |
| G e-4ORCE | 4WD | 7名 | 1.5L | 7,579,000円 |
| AUTECH LINE e-4ORCE | 4WD | 7名 | 1.5L | 7,179,700円 |
| AUTECH LINE e-4ORCE “G-spec” | 4WD | 7名 | 1.5L | 7,784,700円 |
| AUTECH e-4ORCE | 4WD | 7名 | 1.5L | 8,247,800円 |
| VIP e-4ORCE | 4WD | 7名 | 1.5L | 8,698,800円 |
| ステップタイプ(福祉車両) | 4WD | 7名 | 1.5L | 7,146,700円 |
価格帯は約689万円〜約870万円です。
先代E52型のスタート価格が408万円台だったことを考えると大幅な値上がりですが、搭載される技術・装備・走行性能のレベルが根本的に異なるため、内容に見合った価格設定といえます。
サイズ一覧
新型エルグランドの主要ボディサイズは以下のとおりです。
なお、全車e-4ORCE(4WD)のため、グレード間でのサイズ差はほとんどありません。
| 項目 | スペック・寸法 |
|---|---|
| 全長 | 4,995mm |
| 全幅 | 1,895mm |
| 全高 | 1,975mm |
| ホイールベース | 3,000mm |
| 室内長 | 3,165mm |
| 室内幅 | 1,730mm |
| 室内高 | 1,315mm(※ツインガラスルーフ装着車は1,310mm) |
| 最小回転半径 | 5.8m |
| タイヤサイズ | 235/60R18 |
特筆すべきは 1,975mm という全高の高さで、ライバル車のトヨタ・アルファード(1,935mm)をも40mm上回っています。
荷室容量は、7名乗車時(サードシート最前端)でVDA方式536Lです。サードシートを跳ね上げた状態では、最大1,381Lまで拡大できます。
グレード別 装備・仕様の違いを比較
グレードによって選べる装備が大きく異なりますので、購入前に確認しておきたいポイントをまとめました。
| グレード | ディスプレイ | シート素材 | BOSEサウンド | プロパイロット2.0 |
|---|---|---|---|---|
| X e-4ORCE | 12.3インチ標準(14.3インチはOP) | 標準 | 選択不可 | 選択不可 |
| G e-4ORCE | 14.3インチ標準 | テーラーフィットシート | OP可 | OP可 |
| AUTECH LINE e-4ORCE | 12.3インチ標準(14.3インチはOP) | テーラーフィット(黒) | 選択不可 | 選択不可 |
| AUTECH LINE “G-spec” | 14.3インチ標準 | AUTECH LINE専用 | OP可 | OP可 |
| AUTECH e-4ORCE | 14.3インチ標準 | プレミアムナッパ革 | OP可 | OP可 |
| VIP e-4ORCE | 14.3インチ標準 | プレミアムナッパ革 | OP可 | OP可 |
X e-4ORCEでは選べない装備として、BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステムとプロパイロット2.0が挙げられます。
この2つを求める場合は、必然的にG e-4ORCE以上のグレードを選ぶ必要があります。
各グレードを徹底解説(特徴・おすすめの人)
X e-4ORCE(6,897,000円)
新型エルグランドのエントリーグレードです。
「エントリー」とはいえ、アダプティブLEDヘッドライト、ステアリングヒーター、電動パーキングブレーキ、プロパイロット(渋滞ハンズオフ対応)が標準装備されているので、基本性能は十分に高い仕上がりです。
- 12.3インチインフォテイメントシステム標準装備
- プロパイロット(渋滞時ハンズオフ走行・車線変更支援)標準装備
- アダプティブLEDヘッドライト・LEDフォグランプ
- 電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド
- サイドウィンドウモールはシルバー加飾仕上げ
おすすめの人
初期費用を抑えながらe-POWERとe-4ORCEの走りを体感したい方、BOSEやプロパイロット2.0にこだわりのない方に向いています。
G e-4ORCE(7,579,000円)

画像出典:エクステリア|エルグランド
最も人気の高いグレードで、コストと装備のバランスが最もよいモデルです。
テーラーフィットシートと14.3インチの大画面統合型インターフェースディスプレイが標準装備され、BOSE 22スピーカーとプロパイロット2.0もオプションで選択できます。
- 14.3インチ大画面統合型インターフェースディスプレイ標準装備
- テーラーフィットシート(紫檀カラー)標準装備
- BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム(オプション)
- プロパイロット2.0(オプション)
- ヘッドアップディスプレイ(オプション)
- ツインガラスルーフ(オプション)
おすすめの人
新型エルグランドの魅力を最大限に引き出したいすべての方。
ファミリー利用からビジネス用途まで幅広くおすすめできます。
AUTECH LINE e-4ORCE(7,179,700円)
X e-4ORCEをベースにしたカスタムモデルです。
ダークメタルグレーのフロントグリル、専用フロントプロテクター、専用18インチアルミホイールなど、精悍な外観が大きな魅力です。
テーラーフィットシート(ブラック)も採用されています。
ただし、BOSEとプロパイロット2.0はXベースのためオプション設定がないので、この点は購入前に必ず確認してください。
- 専用ダークメタルグレーフロントグリル
- 専用フロントプロテクター
- AUTECH LINE専用18インチアルミホイール
- テーラーフィットシート(ブラック)
- メタル調フィニッシュのドアミラー
おすすめの人
スポーティな外観にこだわりつつ、G e-4ORCEよりも予算を抑えたい方。
AUTECH LINE e-4ORCE “G-spec”(7,784,700円)

G e-4ORCEをベースにAUTECH LINEのスタイリングを加えたモデルです。
AUTECH LINEの専用エクステリアと14.3インチディスプレイ・テーラーフィットシートを両立し、BOSEとプロパイロット2.0も選択可能です。
- G e-4ORCEベースの充実装備
- AUTECH LINE専用エクステリア(グリル・ホイール・プロテクター等)
- AUTECH LINE専用テーラーフィットシート
- AUTECH LINE専用ステアリング
- BOSE 22スピーカー・プロパイロット2.0(オプション選択可)
おすすめの人
外観の個性とフル装備の両立を求める方。コスパ面でも優れた選択肢といえるでしょう。
AUTECH e-4ORCE(8,247,800円)

画像出典:AUTECH |エルグランド
AUTECHシリーズのフラッグシップモデルです。
海面の煌めきをモチーフにしたフロントグリル、シグネチャーLEDをビルトインしたフロントプロテクター、さざな模様のキルティングを施したプレミアムナッパレザーシートなど、AUTECHならではの独創的な世界観が特徴です。
- AUTECHブランドオリジナルのエクステリアデザイン
- シグネチャーLEDビルトインフロントプロテクター
- プレミアムナッパレザーシート(さざなみキルティング)
- ダーククロームフィニッシャー
- BOSE 22スピーカー・プロパイロット2.0(オプション選択可)
おすすめの人
内外装ともに唯一無二のプレミアムスポーティを求める方。
他のグレードとの差別化を望む方におすすめです。
VIP e-4ORCE(8,698,800円)

ラインナップ最高峰に位置する、ショーファードリブン専用モデルです。
後席に15.6インチの大型リアモニターと読書灯が標準装備され、装飾機能付きオートステップも標準装備。
法人・役員車・ハイヤー用途として最適な装備が揃っています。
- 15.6インチ大型リアモニター標準装備
- 装飾機能付きオートステップ標準装備
- VIP専用フロントグリル・18インチホイール
- プレミアムナッパレザーシート
- BOSE 22スピーカー・プロパイロット2.0(オプション選択可)
おすすめの人
後席の快適性を最優先したい方、法人利用・役員車・ハイヤーとして使用する方に最適です。
ステップタイプ(福祉車両)(7,146,700円)

画像出典:ステップタイプ |エルグランド
乗降性をサポートする福祉車両仕様です。
スロープやステップを活用した乗降サポート機能が装備されており、高齢者の乗降をしやすくする設計が施されています。
e-4ORCEの走行安定性により、乗り心地の面でも同乗者に配慮した設計です。
- 乗降サポート専用装備
- 第3世代e-POWER×e-4ORCE搭載
- 7名乗車対応
おすすめの人
高齢者や身体の不自由な方の乗降サポートを必要とする方、介護目的での利用を検討している方に向いています。
燃費とe-POWER×e-4ORCEの走行性能
新型エルグランドの走りを支えているのは、「第3世代e-POWER」「e-4ORCE」「インテリジェントダイナミックサスペンション」という3つの技術の組み合わせです。
エンジンは発電専用、駆動はすべてモーターが担当
新型エルグランドはシリーズハイブリッド方式を採用しており、エンジンが直接タイヤを駆動することはありません。
搭載される1.5L VCターボエンジン(VCZR15DDTe)は発電のみを担い、走行はすべてモーターが行います。
独自の燃焼制御技術「STARC」により、熱効率42%という高い数値を実現しました。
- システム合計出力:340ps
- 最大トルク:500Nm
前モデルの3.5L V6エンジン(280ps/344Nm)と比べても、パワー・トルクともに大きく上回るスペックです。
燃費や維持費はどう?
WLTC燃費は16〜20km/Lで、先代の3.5L V6(8.7km/L)から約2倍に向上しました。
加えて、排気量が1.5Lに抑えられたことで自動車税は年額30,500円に。
先代の2.5L(43,500円)・3.5L(51,000円)と比べると負担が軽く、維持費の面でもメリットがあります。
e-4ORCEによる走行安定性
電動4WD「e-4ORCE」は、前後モーターの出力を1/10,000秒単位という高速で制御し、路面状況に応じて4輪への駆動力配分を最適化します。
路面に合わせて減衰力を変化させる「インテリジェントダイナミックサスペンション」と組み合わせることで、大型ミニバンとは思えないほど滑らかで安定した乗り心地を実現しています。
ボディカラー一覧
新型エルグランドには、存在感際立つ全5色のボディカラーが用意されています。
| カラー | 特徴 | 対応グレード |
|---|---|---|
| プリズムホワイト #QBE | クリーンで上品な白 | 全グレード |
| 至極(シゴク)#LAP | 日本古来の高貴な黒 | 全グレード |
| ミッドナイトブラック #GAT | 深みのある漆黒 | 全グレード |
| FUJI DAWN(フジドーン)#YCD | 富士山の夜明けを表現 | 一部グレード |
| FUJI DAWN×至極 プレミアム2トーン(有償・253,000円) | 新型エルグランドを最も体現する特別色 | G・AUTECH系等 |
人気ランキングでは「プリズムホワイト」が1位、「至極」が2位、「ミッドナイトブラック」が3位となっています。
新色のFUJI DAWN×至極プレミアム2トーンは追加費用がかかりますが、新型エルグランドの世界観を最も美しく表現するカラーとして注目度が高まっています。
安全装備・プロパイロット2.0
新型エルグランドには、レベルの異なる2種類の運転支援システムが設定されています。
プロパイロット(全グレード標準装備)
高速道路の同一車線内で、速度・車間距離・ステアリングを自動で制御します。
渋滞時には時速50km/h以下でのハンズオフ走行に対応するほか、ウインカー操作に連動した車線変更のサポートも可能です。
プロパイロット2.0(G e-4ORCE以上でオプション設定)
上位グレードで選べる「プロパイロット2.0」は、さらに一歩進んだ運転支援を実現します。
- 3Dハイブリッドマップを活用した分岐・合流・カーブでの走行制御
- 制限速度±10km/hまでハンズオフ走行
- 360度センシングによる周囲の状況把握
- スマートフォン操作で駐車・出庫できる「プロパイロットリモートパーキング」(狭い車庫でも利用可能)
なお、プロパイロット2.0を選べるのはG e-4ORCE、AUTECH LINE “G-spec”、AUTECH、VIPの4グレードのみです。
X e-4ORCEとAUTECH LINE(Xベース)には設定がないため、その点は事前に確認しておきましょう。
アルファードとの価格・サイズ比較
新型エルグランドの最大のライバルはトヨタのアルファードです。
主要スペックを比較してみましょう。
| 比較項目 | 新型エルグランド(E53) | トヨタ アルファード(HEV Z) |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 6,897,000円〜 | 6,399,800円〜 |
| 全長 | 4,995mm | 4,995mm |
| 全幅 | 1,895mm | 1,850mm |
| 全高 | 1,975mm | 1,935mm |
| 燃費(WLTC) | 16〜20km/L | 約18.0km/L |
| パワートレイン | e-POWER(シリーズHV) | THS II(パラレルHV) |
| 最高出力 | 340ps | 250ps |
| 自動車税(年額) | 30,500円(1.5L) | 43,500円(2.5L) |
アルファードと比べたエルグランドの優位点は主に3つです。
- 全高の広さ:1,975mmの全高はアルファードを40mm上回り、室内の開放感が格段に優れています。
- 自動車税の優位性:1.5Lエンジンのため年間自動車税が30,500円。2.5Lエンジンのアルファード(43,500円)より年間13,000円安く、長期保有で差が積み重なります。
- 静粛性:シリーズハイブリッドであるe-POWERはエンジンが駆動に直結しないため、モーター駆動特有の静粛性と滑らかな加速感がアルファードと比べてより際立ちます。
【札幌・北海道民必見】積雪地でのe-4ORCE性能

札幌をはじめ北海道では、雪道・凍結路での走行安定性が車選びの大きなポイントになります。新型エルグランドに全車標準搭載される「e-4ORCE」は、北海道のドライバーにとって心強い技術といえるでしょう。
e-4ORCEは、前後を機械的につなぐ従来の4WDとは異なり、前後のモーターを独立制御することで、1/10,000秒単位という緻密さで各ホイールへのトルク配分を調整します。
この制御の細かさが雪道・凍結路での走行に特に効果を発揮し、発進時のホイールスピンを抑制するとともに、コーナリング時の安定性を大幅に高めます。
急制動時にも前後のトルクを瞬時に調整し、車体の不安定な挙動を最小限に抑えます。
さらに、インテリジェントダイナミックサスペンションとの組み合わせにより、除雪後の凹凸やわだちが残る路面でも、乗員へ伝わる揺れを最小限に抑えるので、大型7人乗りミニバンに家族を乗せた状態でも高い走行安定性を保てる点は、従来のガソリン4WDとは一線を画す安心感です。
冬の北海道でミニバンを選ぶなら、e-4ORCE搭載の新型エルグランドは最有力候補の一つといえるでしょう。
おすすめグレードはどれ?タイプ別診断

購入目的やライフスタイルに合わせたグレードをまとめましたので、参考にしていただければ幸いです。
コスパ重視でe-POWERとe-4ORCEを体験したい方→「X e-4ORCE」
最低限の装備でも十分な機能を備えており、乗り出し価格約730万円台から新型エルグランドオーナーになれます。
BOSEやプロパイロット2.0を必要としない方に最適です。
装備の充実度と価格バランスを重視する方→「G e-4ORCE」
14.3インチディスプレイ・テーラーフィットシートが標準装備で、BOSE・プロパイロット2.0・ツインガラスルーフまで選択できる自由度が最大のグレードです。
迷ったらG e-4ORCEを選んでおけば後悔しません。
デザイン重視で個性を出したい方(予算を抑えたい)→「AUTECH LINE e-4ORCE」
外観のスポーティさを求めながら、G e-4ORCEよりも価格を抑えたい方に向いています。
ただしBOSEとプロパイロット2.0は非対応です。
デザインとフル装備を両立したい方→「AUTECH LINE e-4ORCE “G-spec”」
AUTECH LINEのスタイリングにGベースの充実装備を組み合わせた万能グレードです。
内外装のプレミアムスポーティにこだわる方→「AUTECH e-4ORCE」
プレミアムナッパレザーとさざなみキルティング、シグネチャーLEDなど、他グレードとは一線を画す独創的なデザインが魅力です。
後席重視・法人利用を検討している方→「VIP e-4ORCE」
15.6インチリアモニターや装飾オートステップが標準装備。
役員車・ハイヤー・社用車として最適な、後席重視のプレミアムショーファードリブンモデルです。
まとめ
新型エルグランド(E53型)は、約16年分の進化を凝縮した次世代プレミアムミニバンです。
全グレードで第3世代e-POWER×e-4ORCEを標準搭載し、燃費・走行性能・静粛性のすべてが先代から大幅に向上しています。
グレード選びで迷ったときは、14.3インチディスプレイ・テーラーフィットシートが標準装備され、BOSEやプロパイロット2.0も選択できる拡張性の高さが魅力の「G e-4ORCE」から検討を始めることをおすすめします。


