こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
中古車を探していると、「車検整備付」や「車検付き」という言葉をよく目にしますよね。
この記事では、それぞれの意味や違い、メリット・デメリット、そして購入時に確認しておいた方がいいポイントをわかりやすく解説します。
「車検整備付」と「車検付き」の違い

中古車販売でよく見かける「車検整備付」と「車検付き」は、一見同じように見えて実は大きく異なります。
はじめに、車検整備付とは、販売店が納車前に車検取得に必要な点検や整備(法定24か月点検を含む)を行い、その費用が車両価格に含まれている状態です。
納車時には新しい車検(通常2年)が付いており、消耗品交換や部品の修理も済んでいるため、購入後すぐに安心して乗り始めることができます。
一方、車検付きは、すでに有効な車検期間が残っている中古車のことを指します。
名義変更をすればすぐに乗車できますが、残りの車検期間や整備の有無は車両によって異なり、車検が近い場合はすぐに整備費用が発生することもあります。
車検整備付 | 車検付き | |
---|---|---|
車検の状態 | 納車前に新たに車検を取得(約2年有効) | 現在の車検が残っているだけ |
整備内容 | 法定24か月点検+必要な部品交換済み | 整備内容は不明、保証されない |
費用感 | 整備費込みで販売価格は高め | 車両価格は比較的安め |
メリット | 納車後すぐに長期間安心して乗れる | 初期費用を抑えられる |
デメリット | 割高になりやすい(2.5〜5万円程度上乗せ) | 次の車検や整備が早めに必要な場合あり |
販売店での表記ルール
中古車販売店やディーラーで「車検整備付」と表示されている場合、車両価格の中に車検取得に必要な整備費用が含まれています。販売店は法定24か月点検や必要な部品交換を行い、新たに車検を取得してから車を納車します。
一方、「車検付き」は単に車検期間が残っていることを示すだけで、整備が含まれているとは限りません。整備費用や保証範囲は販売店によって異なるため、購入前に見積書や整備内容を確認しておくことが大切です。
納車前の整備内容と流れ
「車検整備付」の中古車は、納車前にエンジン、ブレーキ、タイヤなど安全に関わる主要部品を中心に点検・整備が行われます。
必要に応じて消耗品の交換や修理も実施し、その後に車検を取得します。購入者は自分で車検業者を探す必要がなく、整備済みの車を受け取るだけで安心して乗り始められます。
契約から納車までは、一般的に1〜2週間程度が目安です。
車検整備付のメリット

ここでは「車検整備付」中古車のメリットについてご紹介します。
1. 納車直後から安心して乗れる
法定24か月点検や部品交換が済んでいるため、購入後すぐに安全・快適に走行できます。
エンジンオイルやブレーキパッドなどの消耗品も整備されており、初期トラブルのリスクが低いのが特徴です。
2. 手間がかからない
車検や整備を販売店が代行するため、購入者が自分で車検業者を探したり、手続きを行ったりする必要がありません。
納車後すぐに使いたい人にも向いています。
3. 保証・アフターサービスが充実
販売店によっては整備後の保証が付く場合もあり、万が一の故障時にもスムーズに対応してもらえます。
整備と保証をセットで受けられるのは大きな安心材料です。
車検整備付のデメリット・注意点
ここでは「車検整備付」中古車のデメリットをご紹介します。
1.整備費用込みで車両価格が高めになることも
「車検整備付」の中古車は、法定整備費用が価格に含まれているため、「車検付き」や「現状渡し」の車より高めになる傾向があります。
ただし、購入後に整備費用を別途支払う必要がないため、トータルで見れば安心料込みの価格設定といえます。
2. 整備内容に差がある
「車検整備付」といっても、具体的な整備内容や品質は販売店によって大きく異なることがあります。
同じ「法定整備」との表記でも、点検項目の細かさや実際に交換する部品の範囲、使われるパーツの品質や整備技術は各店舗ごとにバラつきがあります。
見積書や整備記録簿を必ず確認し、必要に応じて購入店の Google マップのクチコミを見るようにしましょう。
3. 交換部品の範囲が曖昧なことも
「車検整備付」と表示されていても、実際に交換される部品の範囲が明確に示されていない販売店もあります。
たとえば、基本的な消耗品の交換はされていても、タイヤやバッテリーなど高額な部品が対象外となる場合もあり、どこまで整備が行われるか分かりづらいことがあります。
そのため、購入前にはどの部品が交換対象なのか、追加費用が必要な場合は何が含まれているのかを事前に把握することが大切です。
中古車購入時のチェックポイント

ここでは中古車購入時に確認しておきたいポイントをまとめました。
1.見積もりに含まれる整備範囲を確認
見積書に含まれる整備項目を確認し、どの部品が交換対象になっているのかを明確にしましょう。
追加費用の有無や納車費用もチェックしておくと安心です。
2.整備記録簿や保証内容を確認
整備記録簿には、過去に行われた整備や部品交換の履歴が記載されています。
指定工場や認証工場で整備されているか、保証期間がどのくらいあるかを確認することで、購入後のトラブルを防げます。
3.「整備なし」との価格差を比較
「車検整備付」と「整備なし(現状渡し)」では価格差があります。
整備なしは安い反面、納車後に車検や整備を自分で行う必要があります。初期費用だけでなく、整備や維持費まで含めて総合的に比較しましょう。
車検整備付の中古車購入でよくある質問(FAQ)

ここでは中古車販売時におけるよくある質問を集めましたので、必要に応じて確認してください。
Q1. 車検整備付の中古車はどのくらい割高になりますか?
A. 一般的に整備費用込みで2.5万円〜5万円程度高くなることが多いですが、販売店や車種によって異なります。
Q2. 車検付き中古車を購入しても、次の車検までに整備が必要ですか?
A. 車検期間の残り次第ですが、車検満了間近の場合は追加整備費用がかかる可能性が高いです。購入時に整備状況を必ず確認しましょう。
Q3. 「車検整備付」と表示されているのに整備記録がない場合は?
A. 販売店に整備記録や交換部品明細を確認し、疑問点があれば契約前に解消してください。
不明点が多い販売店は要注意です。
まとめ
安心を重視するなら「車検整備付」、コストを抑えたいなら「整備なし」を選ぶのが基本です。
「車検整備付」の車は、納車前に法定点検や整備が完了しており、購入後すぐに長期間安心して乗れます。
一方、「整備なし」の車は価格が安い分、整備や車検を自分で手配する必要があり、手間や追加費用が発生することもあります。
ご自身のライフスタイルや予算に合わせ、総費用を含めた上で選ぶことが後悔しないポイントですので、中古車購入の参考にしてくださいね。