こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
「いつも通りエンジンをかけたのに車が動かない!」――そんな経験はありませんか? 突然のトラブルの原因として多いのが「バッテリー上がり」です。
バッテリー上がりへの対処方法は、ドライバーなら必ず知っておきたい知識です。教習所で習った方も多いと思いますが、いざというとき「どうするんだっけ?」と忘れてしまいがちですよね。
車を所有する方の誰にでも起こり得るため、実際に起きた場合に備えて対処方法や注意事項を事前に理解しておくとよいでしょう。
本記事では「バッテリーの役割」「バッテリーが上がってしまったときの対処方法」などをご紹介します。
バッテリーの役割

多くの方は車のガソリンは気にしても、バッテリーを気にしている方は少ないでしょう。
車のタンクにガソリンが十分あってもバッテリーに不具合があれば車は動かなくなります。バッテリーは「エンジンを動かす」というもっとも重要な役割を担っています。
車のキーをひねる、もしくはスタートボタンを押すことをトリガーとし、バッテリーの電力を供給してエンジンモーターを動かしているのです。
バッテリーの役割はエンジン始動だけではありません。ヘッドライトやランプ類、カーナビなど、車のあらゆる電装品に電力を送っています。
したがって、バッテリーが車の最重要パーツであることが理解できたかと思います。バッテリーが動かなくなる原因は主に「バッテリーの寿命」と「バッテリー上がり」に分けられます。
バッテリーの寿命
車のバッテリーはずっと使えるわけではなく、スマホのバッテリーなどと同様に寿命があります。バッテリーの寿命の原因は、経年劣化による電気容量の縮小です。
寿命は平均すると2,3年といわれており、使用環境や頻度により大きく異なります。
バッテリーの寿命のサインは、主に以下のような症状が出たときです。
- ライトの明るさが変化する
- パワーウインドウの開閉速度が遅い
- エンジン始動のかかりが悪く感じる
上記のサインを感じたら、バッテリーの寿命の尽きる前に交換するとよいでしょう。
バッテリーが上がる状態とは?
バッテリーが上がる状態とは一般的に「電気の使用量が充電する量を上回って生じる充電不足の状態」を指します。
バッテリーが上がる原因は、バッテリーの性能よりも車の使用状況によって大きく左右されます。
バッテリー上がりが起こしやすくなる主な原因は以下の通りです。
- 1日に何度もエンジンの始動をかける
- 消費電力が大きい電装品を装備、使用している
- 渋滞走行が多い
- 車に乗る頻度が極端に少ない
- 適正な容量よりも少ない容量のバッテリーを積んでいる
バッテリーはエンジンが作動することで、発電機から電気が供給されて一定量充電されます。
ただし、エンジンをかけて走行しない状態では充電効率が悪く、車速50km/h 程度で20分以上走行するのがよいとされています。
バッテリー上がりの確認方法

車が動かなくなったときに、バッテリーが上がったかどうかはどのように確認すればよいでしょうか。最も簡単な方法はエンジンをかけてみることです。
エンジンを始動させようとしたときに、エンジンが始動しなかったり、「カチカチ」と音だけが聞こえる場合はバッテリー上がりである可能性があります。
実際に自車のバッテリーが上がってしまった場合の対処方法について確認しておきましょう。
バッテリーが上がってしまったときの対処方法
自宅や外出先でエンジンを始動させようとしたときに、バッテリーが上がって動かないことが起きる可能性があります。
そこで、万が一バッテリーが上がったときの対処方法を事前に理解しておきましょう。対処方法は主に以下4通りです。
ロードサービスや修理業者を呼ぶ

自力で対処できない場合は、JAFや保険会社のロードサービスを利用するとよいでしょう。
保険会社に加入していれば、無料で利用できることもあるため保険の内容は確認必須です。
場所を伝えると30分~ 程度で駆けつけてくれるため、非常に心強いサービスです。
ジャンピングスタートを行う
バッテリーが上がった状態の車のバッテリーと他車のバッテリーをケーブルでつなぎ、必要な電力を分けてもらう方法です。
手順は後ほどご紹介します。
ジャンプスターター(小型バッテリー)を使う
ジャンピングスタートは専用のケーブルと他車が必要ですが、ジャンプスターターはケーブルなどがいらないため、車に積んでおくと便利です。
新しいバッテリーに交換する
バッテリーが上がるということは、そのバッテリーの寿命が近いことでもあるため、今後を考えるとバッテリーを新しくすることをおすすめします。
しかし、バッテリー交換は専門業者を活用した方がよいため、自力では難しいことが欠点です。
車に詳しくないとジャンプスターターを積んでいない、またはバッテリー交換を自力でできない方がほとんどかと思います。
そのため自力でなんとかしようとせずに、ロードサービスや修理業者を呼ぶとよいでしょう。
ジャンピングスタートの手順

ジャンピングスタートは他車や専用のケーブルがないとできない方法ですが、いざというときに活躍します。
万が一に備えてジャンピングスタートのやり方をご紹介します。
必要なもの
バッテリー容量が十分にある他車 / ブースターケーブル
手順
- 故障車と他車のエンジンを停止する
- 故障車と他車のバッテリーの端子をケーブルで接続する(接続場所、順番は説明書で確認する)
- 他車のエンジンをかけて充電する
- 他車のエンジン回転数を高めにし、故障車のエンジンをかける
- 成功したら、ケーブルを接続したときと逆の順番で外す
ジャンピングスタートは一時的な対処法であるため、整備工場やディーラーに相談しバッテリー、エンジン状態を点検してもらうようにしましょう。

まとめ
バッテリー上がりは、どんなドライバーにも起こりうるトラブルです。
この記事を参考に、あらかじめ備えておくことで慌てず対処できます。
ぜひ日ごろからバッテリーの状態にも少し気を配ってみてくださいね。