国産ミニバンの年間維持費を比較!

国産ミニバンの年間維持費を比較!

こんにちは!アイカーマガジン編集部です!

ミニバンはファミリーカーやビジネス用など、さまざまな用途で大活躍する車種です。

特に車種のこだわりがなく、でもミニバンが欲しいと思われている方のために、今回はミニバンの毎年発生する維持費について紹介します。

本記事で取り扱う車種は以下の通りです。

  • アルファード(10、20、30、40系)
  • ヴェルファイア(20、30、40系)
  • ヴォクシー(70系、80系、90系)
  • ノア(70系、80系、90系)
  • セレナ(C27型、C28型)
  • エルグランド(E52系)
  • デリカD:5
  • エスティマ(50系)
  • ステップワゴン(4代目、5代目、6代目)

※任意保険料は等級や内容により大きく変動するため本記事では割愛します。


\ Youtubeではミニバンについて日々解説しています✨ /


総排気量と新車登録時期別の自動車税

総排気量

新車登録時期別の税額

2019年9月30日以前

2019年10月1日以降

1リットル〜 1.5リットル以下

34,500円

30,500円

対象車種:

セレナC27型・C28型(ハイブリッド)

ステップワゴン4代目・5代目

ステップワゴン6代目(ガソリン)

1.5リットル〜 2.0リットル以下

39,500円

36,000円

対象車種:

ヴォクシー

ノア

セレナC27型・C28型(ガソリン)

デリカD:5(総排気量:1,998ccシリーズ)

ステップワゴン6代目(ハイブリッド)

2.0リットル〜 2.5リットル以下

45,000円

43,500円

対象車種:

アルファード10系・20系(総排気量:2,362ccシリーズ)

アルファード30系・40系(総排気量:2,493ccシリーズ)

ヴェルファイア20系(グレード:2.4〇シリーズ)

ヴェルファイア30系(グレード:2.5〇シリーズ)

ヴェルファイア40系

エルグランドE52系(グレード:250〇〇〇シリーズ)

デリカD:5(総排気量:2,267cc・2,359ccシリーズ)

エスティマ50系(総排気量:2,362ccシリーズ)

2.5リットル〜 3.0リットル以下

51,000円

50,000円

対象車種:

アルファード10系(グレード:M〇シリーズ)

3.0リットル〜 3.5リットル以下

58,000円

57,000円

対象車種:

アルファード20系(グレード:350〇シリーズ)

アルファード30系(グレード:3.5〇シリーズ)

ヴェルファイア20系(グレード:3.5〇シリーズ)

ヴェルファイア30系(グレード:3.5〇シリーズ)

エルグランドE52系(グレード:350〇〇〇シリーズ)

エスティマ50系(総排気量:3,456ccシリーズ)

3.5リットル〜 4.0リットル以下

66,500円

65,500円

本記事の対象車種はなし

 

大半の車種が2.0〜 2.5L以下と、3.0〜3.5L以下に該当しています。

この2つは新車登録時期別の税額が、2019年9月30日以前の場合は13,000円、2019年10月1日以降の場合は13,500円、3.0〜3.5L以下が高くなっています。

各車種の維持費

それぞれの車種の自動車税以外の維持費がどれくらいかかるのか見ていきます。

アルファード、ヴェルファイア

車種

アルファード

ヴェルファイア

ガソリン代

10系

約85,920円(2WD)

約88,800円(4WD)

20系

約77,970円(2WD)

約77,970円(2WD)

約80,800円(4WD)

約80,800円(4WD)

30系

約80,000円(2WD)

約80,000円(2WD)

約75,000円(4WD)

約75,000円(4WD)

40系

約75,470円(2WD)

約75,470円(2WD)

約77,660円(4WD)

約77,660円(4WD)

車検年間均等額

約80,000円

自賠責保険年間均等額

約2,000円~約12,000円

※ガソリン代は年間5,000km走行した場合で、ガソリン160円で計算

アルファードとヴェルファイアは姉妹車ということもあり、維持費もほぼ同じです。姉妹車ではありますが、ヴェルファイアに10系は存在していない点が違いの一つです。

アルファード10系は2002年から2008年まで販売されていました。現在中古車として販売されているアルファード10系はかなり古く、ガソリン代やメンテナンス料が高い可能性があります。

ヴォクシー、ノア

車種

ヴォクシー

ノア

 

ガソリン代

70系(ガソリン)

約77,660円(2WD)

約59,250円(2WD)

約62,250円

約62,250円

80系(ガソリン)

約73,050円(2WD)

約56,650円(2WD)

約54,790円

約58,300円

80系(ハイブリッド)

約37,380円

約38,350円

90系(ガソリン)

約53,330円(2WD)

約53,150円(2WD)

約55,940円(4WD)

約55,740円(4WD)

90系(ハイブリッド)

約34,780円(2WD)

約34,550円(2WD)

約36,360円(4WD)

約36,360円(4WD)

車検年間均等額

約72,410円

自賠責保険年間均等額

約2,000~約12,000円

※ガソリン代は年間5,000km走行した場合で、ガソリン160円で計算

ヴォクシーとノアも姉妹車です。ヴォクシーの方が若干ガソリン代が高い傾向にあります。

ハイブリッド車の90系で2WDは両車ともに燃費がよく、ノアのハイブリッド車で一番燃費がよいグレードはハイブリッドXで23.4km/Lです。

セレナ、エルグランド

車種

セレナ

エルグランド

ガソリン代

C27型(ガソリン)

E52系

約51,610円(2WD)

約82,260円(2WD)

約56,330円(4WD)

約84,970円(4WD)

C27型(ハイブリッド)

約36,490円

C28型(ガソリン)

約60,600円(2WD)

約68,960円(4WD)

C28型(ハイブリッド)

約41,170円

車検年間均等額

約72,410円

自賠責保険年間均等額

約2,000円~約12,000円

※ガソリン代は年間5,000km走行した場合で、ガソリン160円で計算

今回紹介した日産車はセレナとエルグランドです。

エルグランドはガソリン代が高い傾向にあります。

エルグランドのE52系は2010年から現在まで販売されており、どの年式を選ぶかで自賠責保険料や自動車保険料が大きく異なります。

デリカD:5、エスティマ、ステップワゴン

車種

デリカD:5

エスティマ

ステップワゴン

ガソリン代

約66,330円

約72,000円(2WD)

4代目(ガソリン)

約56,980円2WD)

約64,510円(4WD)

5代目(ガソリン)

約50,630円(2WD)

約55,320円(4WD)

 

約79,200円4WD

5代目(ハイブリッド)約32,000円

6代目(ガソリン)

約59,080円(2WD)

約61,180円(4WD)

6代目(ハイブリッド)約40,600円

車検年間均等額

約72,410円

自賠責保険年間均等額

約2,000~約12,000円

※ガソリン代は年間5,000km走行した場合で、ガソリン160円で計算

デリカD:5は4WDモデルで、ハイブリッド車はありません。ミニバンでありながらSUVの要素も加えられており、ディーゼル車です。このような車種は現在デリカD:5のみであり、ミニバンの中でもかなり特殊な立ち位置です。

エスティマは50系が2006年から2019年まで約13年の間販売されていたモデルです。そのため、同じ50系でも2006年と2019年のモデルでは維持費に差が出てくるため、購入の際には注意が必要です。

ガソリン代は新しいモデルになっていくにつれて低くなっていくのが一般的ですが、ステップワゴンはモデル間のガソリン代の差がほとんどありません。

「年式が低くて安い中古車を購入したらガソリン代が高くついた」というのはよくあります。グレードにもよりますが、エスティマにおいては年式の低い車が特別ガソリン代が高いわけではなさそうです。

維持費

それぞれの維持費について解説します。

税金

税金は主に自動車税と自動車重量税の二種類です。

1.自動車税

自動車税は毎年4月1日の時点で車を所有している場合に課せられる税金です。自動車税は排気量によって税額は変わり、排気量が多いほど高くなります。

また、2019年10月の税制改正により、購入時期が2019年9月30日より前か、2019年10月1日より後なのかで同じ排気量でも金額が異なります。

排気量2019年9月30日までに購入2019年10月以降に購入
軽自動車10,800円10,800円
1,000cc以下29,500円25,000円
1,000〜1,500cc以下34,500円30,500円
1,500〜2,000cc以下39,500円36,000円
2,000〜2,500cc以下45,000円43,500円
2,500〜3,000cc以下51,000円50,000円
3,000〜3,500cc以下58,000円57,000円
3,500〜4,000cc以下66,500円65,500円
4,000〜4,500cc以下76,500円75,500円
4,500〜6,000cc以下88,000円87,000円
6,000cc〜111,000円110,000円

2.自動車重量税

自動車重量税はその名の通り、自動車の重量によって税額が異なります。

自家用車では500kgごとに金額が異なり、重くなればなるほど高くなります。また、新規登録から13年未満、13〜17年、18年以上の3段階で金額が異なります。

主にミニバンで多い1,500〜2,000kgの場合、金額は以下の通りです。

①新規登録から13年未満②新規登録から13〜17年③新規登録から18年以上
32,800円45,600円50,400円

表内①と②の金額差は12,800円、②と③の金額差は4,800円と、13年を超えてくると金額差が感じられます。

今回紹介した車種ではアルファード10系・20系、ヴェルファイア20系、特にヴォクシー70系、ノア70系、エルグランドE52系、エスティマ50系、ステップワゴン4代目が新規登録13年を超えている可能性があるので、維持費も視野に入れる場合は購入時に新規登録の年を確認しておきましょう。

ガソリン代

ミニバンは一般的に車体が大きく、空気抵抗と車重が大きいため、ガソリン消費量が多い傾向にあります。ただし、走行距離によってガソリン代は変動し、ハイブリッド車を選択することで燃費を改善できます。

燃費向上のポイント

ガソリン代は、普段の習慣を見直すことで燃費向上が可能です。

運転時は、急発進を避け、緩やかに加速することでガソリン消費を抑えられます。また、停止する際は早めにアクセルから足を離し、エンジンブレーキを活用することで燃料効率が上がります。

運転以外では、エアコンの使用を必要最小限に抑えることが重要です。エアコンはエンジン動力を使用するため、燃料消費に影響します。必要時以外はこまめに電源を切ることをお勧めします。

加えて、車載する荷物を必要最小限に抑えることも大切です。ミニバンは収納スペースが広いため、不要な荷物を積みがちですが、車重増加は燃費悪化につながります。定期的に車内を整理し、必要最小限の荷物だけを載せるよう心がけましょう。

上記の方法を実践することで、ミニバンでもガソリン代を節約することが可能です。

車検

車検は2年に1度行うことを義務付けられています。費用は車の状態や年式、走行距離などで金額が大きく異なります。

車検は整備工場やガソリンスタンド、カー用品店、カーディーラー、自分で運輸支局へ持ち込むなど、さまざまな方法があります。

費用を抑えるポイント

複数の業者から見積もりを出してもらい比較をすると、少しでも車検費用を抑えられる可能性があります。

また、車検の際にまとめて整備を行ってもらうのではなく、普段から少しずつ整備や修理をしておくことで車検のタイミングで一気に整備支出が発生するという事態を避けられます。

中古車購入の際は、車検期間が残っている場合があります。車検が有効な場合、名義変更などの簡易な手続きだけでそのまま使用することができます。

そのため、同等の条件(同一車種、同年式など)で比較した場合、車検が残っている車の方が需要を集めます。

ただし、車検が残っているとの記載があっても、実際には短期間(1ヶ月程度など)しか残っていない場合がありますので有効期限を確認しましょう。

自賠責保険

自賠責保険は、法令により全ての車両所有者に加入が義務付けられています。補償範囲は、事故の際の人身被害に対する賠償のみが対象となっています。

つまり、自車の損傷、運転者自身の傷害、または物的損害については補償対象外となります。

自賠責保険料は、保険会社に関わらず一律ですが、契約期間によって年間の実質負担額に差が生じます。

2024年4月時点における自家用乗用車の自賠責保険料は以下の通りです。

契約期間保険料
12ヶ月11,500円
13ヶ月12,010円
24ヶ月17,650円
25ヶ月18,160円
36ヶ月23,690円
37ヶ月24,190円
※自家用乗用車(普通車)の場合

12ヶ月であれば11,500円、一番長い37ヶ月であれば24,190円と、1年あたり約1万円の差が生じます。

月単位での加入も可能ですが、割高になるので年単位での契約が一般的です。最長の37ヶ月は新車購入時に契約されることが多いです。

中古車購入の際も自賠責保険の加入が必要ですが、多くの場合、車検残存期間中は既存の保険が有効です。

そのため、購入時に新たな保険料支払いが不要となることがあります。この場合、必要な手続きは保険の名義変更のみで、車両の名義変更と同時に行われるのが一般的です。

任意保険

任意保険は自賠責保険で補償できない部分を補うもので、どこまで補償するのか内容は多岐にわたり、金額も幅があります。

任意保険はその名の通り、任意で加入するものですが約9割が加入しているので、基本的には加入するものという認識でよいでしょう。

維持費を計算する上でも、忘れず含めて計上するようにしましょう。

メンテナンス費用

前述の費用に加えて、車両のメンテナンス費用も考慮する必要があります。ご自身でメンテナンスできる範囲であれば費用は抑えられます。

比較的自分で行えるものは、洗車やウォッシャー液の補充、ワイパーゴムの交換、タイヤの空気圧の調整、タイヤ交換など。

やや難易度が高いものとしては、バッテリー交換やエアコンフィルターの交換が挙げられます。

サービスカー用品店詳細
洗車3,500円~車種やオプションによって変動
ワイパーゴムの交換300円〜(工賃)+本体車種によって適合するゴムの種類が異なる
タイヤの空気圧の調整無料車種によって変動
タイヤ交換1,000〜/本車種によって変動
バッテリー交換2,000円~(工賃)+本体バッテリーの種類や車種によって変動
エアコンフィルターの交換700円~(工賃)+本体車種によって適合するフィルターの種類が異なる
オイル交換1,000円~(工賃)+本体
※オイル交換費用:約5,000円~/回
エンジンオイルの種類や車種によって変動
エレメント交換オイル交換に約1,000〜2,000円加算車種によって適合するエレメントの種類が異なる

※ミニバンの工賃相場(地域や店舗により異なります)

プロに依頼する場合でも、部品交換の適切なタイミングを自ら把握しておくことが重要です。店員さんの提案をそのまま受け入れると、不必要に早期の交換や頻繁な交換を行ってしまう可能性があります。

一般的な目安として、オイル交換は半年に1回、エレメント交換はオイル交換の2回に一回、バッテリーは3〜4年で交換することが多いです。

メンテナンスに関する基本的な知識を持ち、可能な作業は自分で行うことで、車両の維持費を効果的に管理できます。

ただし、専門的な作業や安全性に関わる部分は、必ずプロに依頼しましょう。

まとめ

ミニバンの維持費は車種によって大きく異なります。

特に影響があるのが、年式、動力源の違い(ガソリン車またはハイブリッド車であるか)ということです。それに伴い燃費に大きな差も生じます。

車両選択の際は、初期購入費用だけでなく、長期的な維持費も考慮することが望ましいでしょう。

本記事を参考に、購入費と維持費の両方を踏まえた上で検討してみてください。

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