【国産ミニバン】燃料タイプ一覧【まとめ】

【国産ミニバン】燃料タイプ一覧【まとめ】

こんにちは!アイカーマガジン編集部です!

ミニバンは家族旅行や大人数での外出、大きな荷物の運搬時に活躍する車です。

自動車の燃料は、「ハイオクガソリン」「レギュラーガソリン」「軽油(ディーゼル)」がありますが、アルファードやステップワゴン、セレナなど、人気のミニバンでも使用する燃料が異なります。

燃料費は車両の維持費において大きな割合を占めていますので、本記事では

  1. 国産ミニバンの主要車種別燃料一覧(ハイオク・レギュラー・軽油)
  2. 誤って異なる燃料を給油してしまった場合の対処法

を詳しくご紹介します。

ミニバンの購入を検討中の方はもちろん、すでにミニバンをお持ちの方にも、そうでない方にも役立つ情報を記載していますので、ぜひチェックしてください!

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ミニバンの燃料一覧まとめ

ミニバンは各自動車メーカーから発売されています。

以下ではメーカー別に使用する燃料をまとめました。

トヨタ

車種モデル期間ハイオクレギュラー軽油
アルファード20系2008年~○(3.5L モデル)○(2.5Lモデル)
アルファード30系2015年~○(3.5L モデル)○(2.5Lモデル)
アルファード40系2023年6月~
ヴェルファイア20系2008年~○(3.5L モデル)○(2.5Lモデル)
ヴェルファイア30系2015年~○(3.5L モデル)○(2.5Lモデル)
ヴェルファイア40系2023年~○(ターボエンジンモデル)
エスティマ3代目(前期)2006年~○(3.5L モデル)○(2.5Lモデル)
エスティマ3代目(中期)2008年~○(3.5L モデル)○(2.5Lモデル)
エスティマ3代目(後期)2012年~○(3.5L モデル)○(2.5Lモデル)
ヴォクシー80系(前期)2014年~
ヴォクシー80系(後期)2017年~
ノア80系(前期)2014年~
ノア80期(後期)2017年~
ノア90系2022年~

トヨタは「アルファード」や「ヴェルファイア」「エスティマ」「ヴォクシー」そして「ノア」と、多様なミニバンを展開しています。

サイズや高級感のバリエーションを揃えることで、さまざまなニーズに応えるラインナップとなっています。

その中でも、高級感のイメージが強い「アルファード」と「ヴェルファイア」「エスティマ」についてはハイオク仕様車となっています。具体的には、ガソリンエンジン車のうち、「3.5Lのモデルがハイオクを採用」しています。

40系ヴェルファイアについては2.4Lとなりますが、ターボエンジン搭載車がハイオクを採用しています。

ホンダ

車種モデル期間ハイオクレギュラー軽油
ステップワゴン4代目(前期)2009年~
ステップワゴン4代目(後期)2012年~
ステップワゴン5代目(前期)2015年~
ステップワゴン5代目(後期)2017年~

ホンダの代表的なミニバン、「ステップワゴン」は高い居住性と安定した走りに定評がある車種です。

ガソリン車とハイブリッド車がありますが、どちらのタイプもグレードにかかわらず燃料はレギュラーガソリンとなっています。

日産

車種モデル期間ハイオクレギュラー軽油
セレナC26型(前期)2010年~
セレナC26型(後期)2013年~
セレナC27型(前期)2016年~
セレナC27型(後期)2019年~
セレナC28型2022年~
エルグランドE52型(前期)2010年~○(3.5L モデル)○(2.5Lモデル)
エルグランドE52型(後期)2014年~○(3.5L モデル)○(2.5Lモデル)

日産が展開する「セレナ」は運転のしやすさなどで人気を博している車種です。ガソリン車とハイブリッド車(e-POWER車)ともに、燃料は全てレギュラーガソリンが指定されています。

一方で日産が展開するミニバンのフラッグシップとなる「エルグランド」には、ハイオクを指定しているグレードが存在します。

ハイオクを使用するのは3.5Lエンジンモデルであり、2.5Lエンジンモデルはレギュラーガソリンとなっています。

三菱

車種モデル期間ハイオクレギュラー軽油
デリカ D:5前期2007年~
デリカ D:5後期2019年~

三菱自動車が発売する「デリカ D:5」は、各自動車メーカーが展開するミニバンの中でも珍しいオフロード走行を想定した車両です。

使用する燃料も、国内メーカーが発売するミニバンとして唯一の軽油仕様車となっています。

デリカD:5のエンジンはクリーンディーゼルです。

ディーゼルエンジンは一般的に、ガソリンエンジンよりも燃費がよく、販売価格も低いというメリットがある反面、不完全燃焼による窒素酸化物などの有害物質を排出してしまうデメリットがありました。

クリーンディーゼルは完全燃焼に近い燃焼を実現させることで、こうした問題を解決しています。

車の燃料の違い

項目

ハイオクガソリン

レギュラーガソリン

軽油(ディーゼル)

特徴

高出力なエンジンに向いている

日本で販売されている車両のほとんどが採用している

高回転は苦手だが、トルクがある

販売価格は高い

主な採用車種

スポーツカー・外車

日本車に幅広く採用

オフロード車、バス、トラック

ガソリンスタンドでの色分け

黄色

赤色

緑色

※参考価格

180.1円

169.3円

150.8円

※は2024年9月現在の北海道の参考価格です

各ミニバンが採用している燃料を、メーカー毎に一覧でご紹介しました。

次に、各燃料の違いについて説明します。

それぞれの燃料について、一番想像しやすい違いは、リッター当たりの販売価格ではないでしょうか。

2024年9月現在の北海道における各燃料の販売価格は以下の通りです。

  • ハイオクガソリン:180.1円
  • レギュラーガソリン:169.3円
  • 軽油:150.8円

単価でいえば、最も安いのは軽油(150.8円)であり、次いでレギュラー(169.3円)、最も高いのがハイオク(180.1円)となっています。

軽油とハイオクの差は29.3円であり、おおよそ1.2倍の価格となっていることが分かります。

これだけ見ると、自動車メーカーはできるだけ軽油を採用した方が良さそうに感じられますが、そうはなっていないのには理由があります。

ここからは、各燃料毎にその性質や、なぜその燃料が使われているかを解説します。

まずはオクタン価を理解する

各燃料を説明する前に、前提としてオクタン価を理解しておくことが重要です。

オクタン価とは、ガソリンのノッキング(異常燃焼)が起きにくい程度を表す仕様であり、数値が大きくなるほど、このノッキングが起きにくい燃料であることを表しています。

エンジンは内部で燃料を燃焼させて運動エネルギーを得ているわけですが、その過程で燃料と空気を圧縮する場面があり、この圧縮が強ければ強いほど、燃焼時のエネルギーを効率よく得られる仕組みになっています。

ただ、空気は圧縮されると熱を持つため、その燃料が耐えられる温度を超えると燃焼してしまいます。

設計上意図していないタイミングで燃料が燃焼してしまうと、安定した走行ができないばかりか、故障の原因にもなります。

ハイオクガソリン

ハイオクガソリンは「ハイオク」と略されたり、「プレミアムガソリン」と呼ばれたりもする燃料です。

ハイオクを簡単に定義するのであれば、「オクタン価が96以上のガソリン」です。実際には、日本で販売されているハイオクのオクタン価は100程度となっています。

つまり、オクタン価が高いハイオクは燃料と空気を圧縮できるため、より強いエネルギーを得られるということになります。

そのため、ハイオクはスポーツカーや高出力エンジンを積んだ自動車に採用される傾向にあります。

また、エンジン内部を洗浄する添加剤が含まれているため、繰り返し使用することでエンジン内部をきれいに保つことが期待できます。

こうした理由から、上記のミニバンにおいては、スムーズな加速感を実現したい(パワーを持たせたい)グレードにはハイオクが採用されているのです。

レギュラーガソリン

レギュラーガソリンは日本で販売されている自動車で最も使用されている燃料です。定義では「オクタン価89以上のガソリン」とされています。

ミニバンのみならず、SUVやセダン、軽自動車などさまざまな車種に用いられているため、「ガソリン」といえば普通は「レギュラーガソリン」を指すことが多いです。

そのため、多くの自動車メーカーは、レギュラーでも最適な性能を発揮できるようにエンジンを設計しています。

ただし、高負荷時や高温環境下では、ハイオクに比べてノッキングが起きやすくなる可能性があるので、車両の取扱説明書で指定された燃料を使用することが重要です。

軽油(ディーゼル)

軽油は「ディーゼル」とも呼ばれる燃料で、精製時点からガソリン(ハイオク・レギュラー)とは異なる温度で精製された燃料で、エンジンの構造もそれらと異なる設計になっています。

軽油は価格が比較的安価であるばかりでなく、ハイオクよりもエンジン内部で圧縮することが可能なため、力強い加速が実現できます。

しかし、燃焼時にパワーがある分、エンジンを頑丈に設計する必要があるため、高回転は苦手だという一面があります。

軽油は普通車ではオフロード車を中心に、最高速度よりも力強い発進が求められる車両に指定されている場合が多いです。普通車以外では、トラックやバスにも採用されています。

軽油は他の燃料と比べて安価で販売されていますが、普通車として採用している車種はあまり多くありません。

これは、耐久性のあるエンジンを搭載する必要があるため車両が高額になる傾向があるほか、エンジン音が大きめであること、メンテナンスに費用がかかることなどが理由であると考えられます。

燃料を間違えて入れてしまった場合どうなる?

自分の愛車に使う燃料を知らないという方は少ないかも知れませんが、家族の車やレンタカーなど普段と違う車に給油する場合にはうっかり間違える可能性もあります。

最近ではセルフのガソリンスタンドを利用する方も増えているので、そうしたミスも起こりやすくなっています。

または、「もし異なる燃料を入れても、車に問題が起きないのであれば、安い燃料を入れてもいいのでは?」とお思いの方もいるかもしれません。

結論を言えば、指定の燃料と異なるものを入れても問題ないパターンと、車両に重大な問題を引き起こすパターンがあります。

ここでは、それぞれのケースについての解説と、万が一間違えてしまった場合の対処法をお伝えします。

なお、ガソリンスタンドでは間違いを避けるため、ハイオクガソリンのノズルを黄色、レギュラーガソリンを赤色、軽油を緑色に分けて管理していますので、参考にしてください。

レギュラー車にハイオクを入れた場合

レギュラーガソリンが指定されている車両にハイオクを入れてしまった場合、特に問題はありません。

ガソリンエンジンはスパークリングプラグ(着火装置)を使って燃料を燃焼させるため、レギュラーのエンジンに燃焼がしにくいハイオクを入れてしまっても、このスパークリングプラグによって理想的なタイミングで燃焼させることが可能だからです。

さらに、ハイオクには洗浄剤が添加されているため、むしろ良い効果があるとする意見もあるほどです。(ただし、そうした効果がないとする意見もあります)

いずれにしても、レギュラー車に誤ってハイオクを入れてしまっても、問題はないので安心してください。

ガソリン車(ハイオク・レギュラー)に軽油を入れた場合

ガソリン車に軽油を入れてしまった場合、そのまま走行をしてはいけません。

燃料内の軽油の割合にもよりますが、ある程度走行をさせることはできても、エンストを起こしてエンジンがかからなくなる危険性があります。エンストに至るまでにも、エンジン出力が低下や振動や異音の発生、黒い排気ガスの排出を起こしてしまいます。

間違って軽油を入れてしまったことに気づいた場合には、車を停車してエンジンを切り、専門業者に燃料を抜いてタンクの洗浄をしてもらいましょう。

ハイオク車にレギュラーガソリンを入れた場合

ハイオク車にレギュラーガソリンを入れてしまった場合、最近の車であればすぐに故障することはありません。

ただし、レギュラーガソリンはハイオクと比べて燃焼しやすいため、エンジンが意図しないタイミングで燃焼してしまうことになり、結果として本来のパワーや燃費を達成することができなくなります。

間違えてしまった場合は、エンジンに負荷をかける運転は控えるようにしましょう。

ディーゼル車にガソリン(ハイオク・レギュラー)を入れた場合

ディーゼル車にハイオクおよびレギュラーガソリンを入れてしまった場合も、そのまま車を走行させてはいけません。

タンク内の割合にもよりますが、すぐに走行ができなくなる場合もあります。

この場合にも、車を停車してエンジンを切り、専門業者に対応を依頼するようにしてもらいましょう。

まとめ

日本で発売されている自動車のほとんどはレギュラーガソリンを採用していることがわかりました。

ミニバンについても同様で、基本的にはレギュラーガソリンとなっていますが、一部の車種はハイオクガソリンや軽油を採用しているものもあります。

ハイオクガソリンを採用している車両は、パワーのある安定した走りを実現させたい高級グレード向けである場合が多いです。

本記事を参考に、燃料の違いに着目してミニバン選びを行ってみてください。

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