こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
80系エスクァイアは、トヨタが誇る「新上級コンパクトキャブワゴン」として2014年10月に誕生しました。
5ナンバーサイズの扱いやすさを持ちながら、ワンランク上の高級感と堂々たる存在感を放つデザインで、多くのファミリー層や車好きを魅了してきました。
惜しまれつつも2021年12月に生産を終了しましたが、現在でも中古車市場で人気を誇っています。
ミニバン選びにおいて、ノアやヴォクシーといった兄弟車、あるいはさらに大型のアルファードなどと比較して悩む方は少なくありません。
とくにエスクァイアは、2017年7月に実施されたマイナーチェンジによって前期モデルと後期モデルに分かれており、それぞれ外装デザインや装備、グレード構成に明確な違いがあります。
本記事では、80系エスクァイアの前期・後期モデルの違いをはじめ、後期モデルの詳細なスペックやグレードごとの特徴をわかりやすく解説します。
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前期・後期モデルの違いとは?2017年のマイナーチェンジを徹底解剖
2017年7月のマイナーチェンジを境に、エスクァイアは前期モデルから後期モデルへと進化を遂げました。
ここでは、その主な変更点を外装、安全装備、グレード構成の3つの視点から解説します。
外装(エクステリア)の進化
後期モデルにおける最大の変更点は、さらに迫力を増したフロントフェイスです。

フロントグリルの横幅が拡大され、メッキバーのセンター部分を太く、サイド部分を細くする工夫が施されました。

間にシルバーの樹脂を挟むことで立体感が生まれ、高級感や堂々とした印象がより一層強化されています。
また、オートレベリング機能付きのBi-Beam LEDヘッドランプからフォグランプまでを連続させる大胆なメッキ加飾を採用し、エモーショナルな表情を作り出しています。
後部においても、前期では地平線のように横断していたリヤゲートのガーニッシュが、後期では縦基調のデザインに変更され、独自性が強調されています。
安全装備と快適装備の向上
安全面では、前期モデルの2016年一部改良後からは「Toyota Safety Sense C」を搭載し、衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームが備わっていました。
後期モデルではグレードによってクルーズコントロールが追加され、長距離運転時の負担軽減に役立つ仕様となりました。
また、パワースライドドアの予約ロック機能やUV/IRカット機能付きウインドシールドガラスもグレードやオプションで設定され、快適性や利便性が向上しています。
グレード構成の変化
前期モデルでも上質な内装が特徴でしたが、後期モデルのマイナーチェンジに伴い、最上級パッケージ「Gi Premium Package(プレミアムパッケージ)」が新設されました。
これにより、より高級車志向のユーザーのニーズに応えるラインナップへと進化しています。
エスクァイア後期モデルのグレード・スペック一覧
後期モデルのエスクァイアには、ベースグレードの「Xi」、上級グレードの「Gi」、特別仕様車の「Gi Black-Tailored(ブラックテーラード)」、そして最上級の「Gi Premium Package」が設定されています。
それぞれのガソリン車とハイブリッド車(HYBRID)の主要スペックは以下のとおりです。
なお、2019年1月に発売された一部特別仕様車を除き、価格は2017年7月モデルの内容となっています。
| グレード名 | 型式 | 排気量 | 定員 | 燃費(JC08) | 新車時価格帯(目安) |
|---|---|---|---|---|---|
| Xi | ZRR80G/85G | 2.0L | 7/8名 | 16.0 km/L(15.0) | 267万~291万円 |
| Gi | ZRR80G/85G | 2.0L | 7/8名 | 16.0 km/L(14.8) | 289万~313万円 |
| Gi プレミアムパッケージ | ZRR80G/85G | 2.0L | 7名 | 16.0 km/L(14.8) | 298万~319万円 |
| ハイブリッド Xi | ZWR80G | 1.8L | 7名 | 23.8 km/L | 315万円 |
| ハイブリッド Gi | ZWR80G | 1.8L | 7名 | 23.8 km/L | 330万円 |
| ハイブリッド Gi プレミアムパッケージ | ZWR80G | 1.8L | 7名 | 23.8 km/L | 335万円 |
| ★ハイブリッド Gi ブラックテーラード | ZWR80G | 1.8L | 7名 | 23.8 km/L | 340万円 |
| ★Gi プレミアムパッケージ ブラックテーラード | ZRR80G/85G | 2.0L | 7名 | 16.0 km/L(14.8) | 306万~327万円 |
ハイブリッドとガソリン、どちらを選ぶべきか
エスクァイアを選ぶ際に多くの方が悩むのが、ハイブリッド車とガソリン車の選択です。
ハイブリッド車(HYBRID)はJC08モードで23.8km/Lという低燃費を実現しており、ガソリン車の16.0km/L(2WD)と比べて大きく上回ります。
一方で新車価格はハイブリッドのほうが概ね37万〜48万円ほど高く設定されていました。
中古車でもその価格差は一定程度残るため、年間の走行距離が多い方(1万km以上)や、頻繁に市街地走行・渋滞路を走る方にはハイブリッドが有利です。
逆に、週末のみの使用や近距離メインであれば、ガソリン車のほうが初期投資を抑えられ、トータルコストで見ても合理的な選択肢となります。
維持費のシミュレーションを事前に行い、自分の走行スタイルに合った選択をすることが賢明です。
グレード別の特徴とターゲット層
エスクァイアはエアロボディの設定がなく、標準ボディのみのラインナップとなっています。
ここでは各グレードの具体的な特徴を見ていきましょう。
ベースグレード「Xi」
必要十分な装備を備えつつ、価格を抑えたベースグレードです。
ウレタンステアリングやファブリックシートを採用しており、シンプルながらもエスクァイア特有のフロントグリルの迫力はしっかりと味わえます。
初期費用を抑えて高級感のあるミニバンに乗りたいファミリー層に最適です。
上級グレード「Gi」




インテリアの質感が大きく向上する中心的なグレードです。
インストルメントパネルからドアトリムにかけて合成皮革が張られ、ステアリングホイールやシフトノブには黒木目調加飾が施されています。

シート表皮全面にも合成皮革が使用され、手入れのしやすさと高級感を両立しているため、週末のレジャーや送迎で車を頻繁に使う方に支持されています。
最上級パッケージ「Gi プレミアムパッケージ」
後期モデルから追加された最上級仕様です。
ラインパターンを配したブラウンレーザーライン加飾や、ブランノーブ(ヌバック調ファブリック)と合成皮革を組み合わせた専用の縦基調キルティングシート表皮を採用しています。
ワンランク上のくつろぎ空間を求める方や、内装の質感に強いこだわりを持つ方におすすめです。
特別仕様車「Gi ブラックテーラード」
Giグレードをベースに、内外装の随所にブラックのアクセントを取り入れた特別仕様車です。
ダークメッキのフロントグリルやブラックのルーフライニングなど、シックで引き締まった印象を与えます。
落ち着いたトーンの高級感を好むユーザーから人気を集めています。
エスクァイアのボディサイズ・室内サイズ一覧

5ナンバーサイズ(一部グレードや装備により3ナンバー登録になる場合あり)を基本とするエスクァイアは、日本の狭い道路事情でも取り回しがしやすいのが魅力です。
| 項目 | スペック・寸法 |
|---|---|
| 全長 | 4,695 mm |
| 全幅 | 1,695 mm |
| 全高 | 1,825 mm(4WDは1,865 mm) |
| ホイールベース | 2,850 mm |
| 室内長 | 2,930 mm |
| 室内幅 | 1,540 mm |
| 室内高 | 1,400 mm |
室内高は1,400mmのため、小さなお子様であれば立ったまま着替えることも可能です。
頭上空間にゆとりがあり、同乗者の疲労軽減にもつながるでしょう。
室内の使い勝手と収納力
エスクァイアは広い室内空間を活かした収納の豊富さも魅力のひとつです。
フロント部分には運転手と助手席の方が使用できるカップホルダー付きのセンターコンソールボックス、2列目にはシートバックテーブルもあります。

また、インストルメントパネルのアッパーボックスやグローブボックスなど、日常的に手が届く位置に複数の収納スペースが配置されています。
3列目シートはワンタッチで床下に格納できる「ワンタッチスペースアップシート」を採用しており、荷室を瞬時に拡大することが可能です。

シートを格納した状態では大型のベビーカーや折りたたみ自転車も積み込めるほどのスペースが確保されます。
さらに、後席のパワースライドドアはワンタッチ操作で開閉でき、狭い駐車場でも安心して乗り降りできます。


ライバル車比較:エスクァイアの立ち位置とは?
ミニバン市場にはライバルが多数存在します。
ここでは、トヨタの他車種と比較します。
80系ノア・ヴォクシー(後期)との違い


ノア・ヴォクシーはエスクァイアの兄弟車であり、プラットフォームやボディサイズ、エンジンなどの基本構造を共有しています。
- ノア:ファミリー向けの王道デザイン。親しみやすさを重視。
- ヴォクシー:若年層向けのスポーティでアグレッシブなデザイン(エアロボディが主力)。
- エスクァイア:5ナンバーサイズながら「小さな高級車」をコンセプトにしています。メッキパーツを多用した外装や合成皮革の内装など、クラスを超えた上質感が特徴です。ノア・ヴォクシーでは少しカジュアルすぎると感じる、落ち着いた大人のファミリー層をターゲットにしています。
30系アルファード・ヴェルファイア(後期)との違い


トヨタのフラッグシップミニバンであるアルファードとヴェルファイアは、エスクァイアがベンチマークとした「高級感」の頂点に立つモデルです。
- サイズ:アルファード・ヴェルファイアは全長4,930mm超、全幅1,850mmの堂々とした3ナンバーサイズです。一方エスクァイアは全幅1,695mmの5ナンバーサイズに収まっており、市街地走行や駐車場のサイズ制限においても明確なアドバンテージがあります。
- 価格帯とターゲット:アルファードの新車価格は359万円〜775万円と非常に高額です。「アルファードのような高級感が欲しいが、予算やボディサイズの面で大きすぎる」と考える層にとって、エスクァイアはまさに痒い所に手が届くジャストサイズの高級ミニバンと言えます。
中古車購入の際のグレード選びのポイント
すでに新車販売が終了しているエスクァイアは、中古車での購入が基本となります。
コストパフォーマンス重視なら「前期モデル」

エスクァイアを少しでも安く購入したい場合は、2014年10月〜2017年7月に生産された前期モデルが狙い目です。中古車相場は145万〜370万円で、中心価格帯は200万〜250万円程度です。
年式は少し古くなりますが、170万円台からハイブリッドモデルが見つかることもあり、お買い得と言えます。
洗練されたデザインと装備を求めるなら「後期モデル」

より迫力のあるフロントフェイスや、進化した内装、安全装備を重視するなら、2017年7月以降の後期モデルをおすすめします。中古車相場は210万〜460万円で、中心価格帯は250万〜300万円です。
特に「Gi Premium Package」などの上級グレードは、新車時の価格を考慮すると中古で割安に手に入るため、満足度が非常に高くなります。
用途に合わせて、日常の買い物や送迎がメインなら価格の手頃なガソリン車を、週末の長距離ドライブが多いなら燃費の優れたハイブリッド車を選ぶと良いでしょう。
ライフスタイルと予算に合わせて、あなたにとって最適なエスクァイアを見つけてください。
中古車購入時のチェックポイント
中古車でエスクァイアを購入する際は、価格や年式だけでなく、以下のポイントも必ず確認しましょう。
- 走行距離:5万km以下であれば比較的コンディションが良好な個体が多く、10万km超の場合は消耗品の交換履歴を必ず確認することが重要です。
- 修復歴(事故歴)の有無:フレームやピラーへのダメージは走行安全性に直結します。第三者機関による車両検査済みの個体を選ぶと安心です。
- ハイブリッドバッテリーの状態:ハイブリッド車の場合、駆動用バッテリーの劣化具合が維持費に大きく影響します。購入前に販売店でバッテリー診断を依頼するか、トヨタの認定中古車(Toyota U-Car)など保証が充実している店舗を選ぶのがおすすめです。
- パワースライドドアの動作確認:使用頻度の高い部品のため、開閉時に異音や動作不良がないか必ず試してください。
まとめ
80系エスクァイアは、5ナンバーサイズに収まりながらも「小さな高級車」と呼ぶにふさわしい上質感を備えた、唯一無二のミニバンです。
2017年のマイナーチェンジで完成度をさらに高め、デザイン・安全性・内装のすべてが磨き上げられました。新車販売は終了していますが、中古市場ではいまも手の届く価格で上質な一台に出会えます。
前期・後期の違いやグレードの特徴をしっかり把握したうえで、自分のライフスタイルに合った一台を見つけてください。


