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こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
トヨタのフラッグシップミニバンであるアルファードは、今では高級ミニバンの代名詞として定着している車と言えます。2023年6月にはフルモデルチェンジを行い、その豪華さや乗り心地に更なるブラッシュアップが施されました。
グレードは大きく分けて3つになり、モデルチェンジ前と比べるとシンプルで価格の比較もしやすくなりましたが、実際に所有するとなった場合の維持費はどのくらいかかるのでしょうか。
そこで本記事では、40系アルファードを所有した際の維持費を紹介します。アルファードの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事は2024年11月時点で販売されているアルファードの情報となります。
40系アルファード本体価格
アルファードの維持費を確認する前に、まずは車両本体価格を確認しておきましょう。
グレード |
ハイブリッドモデル |
ガソリンモデル |
||
4WD(E-Four) |
2WD |
4WD |
2WD |
|
G |
5,648,000円 |
5,448,000円 |
4,900,000円 |
4,720,000円 |
Z |
6,420,000円 |
6,200,000円 |
5,598,000円 |
5,400,000円 |
エグゼクティブラウンジ |
8,720,000円 |
8,500,000円 |
– |
– |
※税込表記/※寒冷地仕様車は除きます。
もし車両をローンなどの分割で購入する際は、毎月の返済費用も維持費に含まれることを覚えておきましょう。
サイドリフトアップチルト装着車の「G」
最廉価のグレードは、サイドリフトアップチルトシート装着車である「G」グレードです。価格は4,720,000円〜5,674,000円です。
「エグゼクティブラウンジ」グレードと比べると半額ほどの差がありますが、これは装備面の違いのほかに、サイドリフトアップチルト装着車は福祉車両となることで消費税が非課税であることも影響しています。
そのため、福祉車両にも上質さを求められている方や、「とにかく安く新車のアルファードが欲しい」という方には「G」グレードを検討されると良いでしょう。
コストパフォーマンスに優れた「Z」
「Z」グレードはコストパフォーマンスに優れたグレードであり、最上位グレードではないものの、アルファードとして十分な装備を有しています。
ハイブリッドモデルとガソリンモデルから選べるため、価格の幅も広くなり、価格は5,400,000円〜6,420,000円です。
最上位グレードの「エグゼクティブラウンジ」
メーカー希望小売価格が最も高いグレードは、「エグゼクティブラウンジ」のE-Four(ハイブリッドモデルの4WD)で 8,720,000円です。
「エグゼクティブラウンジ」にはガソリンモデルがないため、税込み8,500,000円からの販売となり、やはり高価格帯の領域となります。
その分、アルファードの最上位モデルに相応しい上質さと快適さが備わっていますので、そうしたものを求められる方には「エグゼクティブラウンジ」グレードがおすすめです。
燃費の違いは?
維持費を考える上で外すことができないのは、何と言ってもガソリン代でしょう。
以下に、各グレードの燃費をまとめました。
グレード |
ハイブリッドモデル |
ガソリンモデル |
||
4WD(E-Four) |
2WD |
4WD |
2WD |
|
G |
17.3km/L |
18.7km/L |
10.5km/L |
11.0km/L |
Z |
16.7km/L |
17.7km/L |
10.3km/L |
10.6km/L |
エグゼクティブラウンジ |
16.5km/L |
17.5km/L |
– |
– |
※上記燃費はWLTCモードの数値です。
ガソリンモデルでは2WDと4WDの違いはほとんどない
上記の表からわかる通り、ガソリンモデルでは4WDと2WDの燃費の違いはほとんどありません。
「Z」グレードの2WDは10.6km/Lであり、4WDは10.3km/Lであるので、その差は僅か0.3km/Lとなります。「G」グレードについても0.5km/Lです。
また、ハイブリッドモデルについては若干の差があります。
「エグゼクティブラウンジ」では 2WDが17.5km/L、4WDが16.5km/Lなのでその差は1.0km/Lです。同様に「Z」グレードも1.0km/L、「G」グレードは1.4km/Lです。
ガソリンモデルよりも差はあると言えど、ハイブリッドモデルも大きな差とまでは言えないでしょう。ただし、「G」グレードについては若干の差を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ハイブリッドモデルの恩恵を受けられるのは、年間2万km程度走る方
動力源の違いで見てみると、例えば「Z」グレードのハイブリッドモデル(4WD)では燃費が16.7km/Lであり、ガソリンモデル(4WD)は10.3km/Lとなっており、その差は6.4km/Lとなります。
最近ではガソリン代が高騰しているため、少しでも燃費を抑えたいのであればハイブリッドモデルが選択肢に入ります。
しかし、ハイブリッドモデルは車両価格がその分高くなるので、実際にはどちらが有利になるかはよく検討する必要があります。
上記の例では、ハイブリッドモデルとガソリンモデルの燃費差は6.4km/Lでした。車両価格の差額は 822,000円であるため、この差額を燃費の差で取り返すにはどれくらい走行距離を走ればよいのかがポイントとなります。
計算の詳細は以下に記載しますが、結論としては「Z」グレードの4WDの場合においてハイブリッドモデルがガソリンモデルよりも有利になるのは、14万キロ弱の走行距離を走った段階からとなります。
年間1万キロの走行距離だと仮定すると約14年もかかるため、一概にハイブリッドモデルの方がコストが抑えられるとは言い切れないことがわかります。
もっとも、ハイブリッドモデルには燃費の良さ以外にも、静粛性や加速の良さといったメリットがありますので、そうした点も考慮して考えるべきだと言えます。
ガソリン代を計算してみよう
実際にハイブリッドモデルとガソリンモデルのガソリン代を計算してみましょう。※ガソリン代は直近3ヶ月間の全国平均の約170円/Lとしています。
【ハイブリッドモデル】
- ガソリン単価170円÷燃費16.7km/L = 10.17円
→1kmあたりのガソリン代は約10円
【ガソリンモデル】
- ガソリン単価170円÷燃費10.3km/L = 16.50円
→1kmあたりのガソリン代は約16円
以上により、1kmあたりのガソリン代の差額は6円、車両価格の差額822,000円÷6円=137,000kmとなります。
グレードによる自動車税の差はない
自動車の維持費を考える上では税金関係も外すわけにはいきません。アルファードにかかる税金関係についても確認しましょう。
自動車税とは、毎年4月1日時点での自動車の所有者に課せられる都道府県税(普通車の場合)であり、自動車の排気量によって税額が決定されます。
40系アルファードの排気量は以下の通りです。
グレード |
ハイブリッドモデル |
ガソリンモデル |
G |
2,487cc |
2,493cc |
Z |
||
エグゼクティブラウンジ |
※上記燃費はWLTCモードの数値です。
上記一覧のとおり、ハイブリッドモデルかガソリンモデルかによって多少の排気量に違いはありますが、全グレードで2,500cc以下であることがわかります。
次に、自動車税(種別割)の一覧を確認してみましょう。
排気量 | 自動車税額 |
---|---|
排気量1,,000cc以下 | 25,000円 |
排気量1000cc超から1,500cc以下 | 30,500円 |
排気量1,500cc超から2,000cc以下 | 36,000円 |
排気量2,000cc超から2,500cc以下 | 43,500円← |
排気量2,500cc超から3,000cc以下 | 50,000円 |
排気量3,000cc超から3,500cc以下 | 57,000円 |
排気量3,500cc超から4,000cc以下 | 65,500円 |
排気量4,000cc超から4,500cc以下 | 75,500円 |
排気量4,500cc超から6,000cc以下 | 87,000円 |
排気量6,000cc超 | 110,000円 |
上記より、排気量が2,000cc以上2,500cc未満であるアルファードの自動車税は43,500円だということがわかります。40系アルファードの場合は、グレードによって自動車税が変わることはありません。
なお、新車登録時から13年が経ったガソリンモデル車は、自動車税が15%追加で課税されますので、覚えておきましょう。ハイブリッドモデルについてはエコカーとなり、この追加課税は対象外となります。
任意保険も保証内容によって大きく異なる
任意保険は強制ではありませんが、万が一の際にかかる費用を考えると加入をすることが強く推奨されるものです。
ただ、任意保険は保障内容やゴールド免許か否かによって大きく金額が変わるものです。あくまでも目安となりますが、アルファードの任意保険は年間で13,000円〜130,000円となります。
最近では、ネット保険で割安な保険商品が発売されていますので、複数社見積もりをかけてみると良いでしょう。
メンテナンスについても確認しよう
アルファードに限らず、車を楽しく、安全に利用するには定期的なメンテナンスは欠かすことができません。車を維持していく上で必ず発生するメンテナンスと、必須ではないものの多くの方が行っている内容に分けてご紹介します。
車検代
車検は2年に1度必要です。(新車登録の場合は初回が3年後、以降から2年に1度)
車検費用には自賠責保険料、重量税、印紙代などの法律で定められた「法定費用」と、整備などの「技術料」、不具合があった際の「部品代」などが含まれます。
不具合がないか、ディーラーに車検を出すか、民間の整備業者に車検を出すかで金額も大きく異なりますが、一般的にアルファードの場合の車検代は70,000円〜300,000円で見ておくと良いでしょう。
タイヤやオイルなどの定期交換
メンテナンスの中でも必ず定期的に発生する、エンジンオイルやバッテリー、タイヤの交換について見ていきます。
これらの費用についても、車の状況やメンテナンスに対する考え方によって金額が前後する項目になりますので、目安として捉えておくと良いでしょう。
項目 |
交換期間 |
価格 |
エンジンオイル交換 |
15,000km、または1年(標準のコンディション) |
オイル交換のみ:7,000円前後 |
7,500km、または6ヶ月(シビアコンディション※) |
||
オイルエレメント |
15,000km(標準のコンディション) |
オイルエレメント込み10,000円前後 |
7,500km(シビアコンディション※) |
||
バッテリー交換 |
2~3年 |
10,000~50,000円程度 |
タイヤ交換 |
3年 |
80,000~90,000円程度 |
※シビアコンディション:悪路走行が多い、走行距離が多い、山道な上り下りの頻繁な走行など
オイルエレメントとは、汚れたエンジンオイルをろ過するフィルターのことです。
上記の通り、トヨタではエンジンオイルと同期間で交換と記載はしていますが、一般的にはエンジンオイルの交換を2回ごとに1回エンジンエレメントを交換することも多いです。
また、シビアコンディションはストップ&ゴーを繰り返す走行や、エンジンが十分に暖まらない距離の走行を行う場合が該当します。日本では街中での走行で信号が多いことや、冬季期間の運転もあるので、シビアコンディションを想定したメンテナンスを心掛けましょう。
コーティング
コーティングは必ずしも行う必要はありませんが、せっかくアルファードを所有するのであればボディを綺麗に保ちたいものです。
コーティングは自分でも施工することが可能ですが、一般的にはプロに任せることが多いでしょう。基本的に、コーティングは車体が大きくなれば料金も高くなる傾向にあります。
お店によって、また施すコーティングの種類によって料金に幅があります。一例ですが、大手コーティングショップでは1年効果のコーティングメニューで30,000円弱、3年効果のある上位メニューでは70,000円程の設定となっています。
しっかりコーティングも行って、車を綺麗に保ちたいという方はこのあたりも維持費として考慮しておくと良いでしょう。
駐車場を借りる必要がある方は、駐車場代も忘れずに
アルファードに限らず、車を所有すると駐車スペースが必要になります。持ち家で駐車場がある場合は費用は掛かりませんが、アパートやマンションであれば駐車場利用料が発生します。月極駐車場を利用する場合もあるでしょう。
駐車場の料金はアルファードだからといって他の車種と変わることはありませんが、借りる場合では安くても数千円、都市部であれば数万円することもざらにあるため、事前に料金を確認しておくようにしましょう。
駐車場利用料が数千円だと小さく感じるかもしれませんが、毎月発生する費用になるため年間で考えるとある程度まとまった費用になります。
まとめ
アルファードはトヨタのフラッグシップミニバンであり、その装備の豪華さや乗り心地の良さは広く知られているところです。その分、車両価格も高額になりますが、維持費も気になるところです。
毎年かかる自動車税についてはグレードやモデルによって違いはありませんが、燃費はハイブリッドモデルかガソリンモデルかで異なるため、車両価格の差額も踏まえて検討すると良いでしょう。
任意保険や車検、メンテナンスについては、車の使用状況や支出の考え方によって大きく差が生じやすい部分となります。また、駐車場を借りる必要がある方は、その分も維持費に追加されます。
本記事を参考に、アルファードを購入する際の維持費確認として、ぜひ参考にしてください。