【ミニバン/SUV】排気量2500ccと3500cc…どっちを選ぶべき?【維持費等比較】

【ミニバン/SUV】排気量2500ccと3500cc…どっちを選ぶべき?【維持費等比較】

こんにちは!アイカーマガジン編集部です!

ミニバンやSUVのおクルマを選ぶとき、「2.5L(2,500cc)」と「3.5L(3,500cc)」のどちらにしようか迷う方は非常に多いのではないでしょうか。

排気量の違いは、単なる数字だけでなく、毎日の使い勝手や維持費、運転のし心地などにも影響します。

この記事では、2.5Lと3.5Lクラスのエンジンの違いについて、わかりやすくご紹介します!

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なお、2.5L/3.5Lのそれぞれのメリットについてはこの記事でお伝えしますが、撮影スタッフは断然3.5L推しです…!

エンジン性能の違い

まず注目したいのは「エンジンの力強さ」や「加速感」です。

どちらもミニバンやSUVとして十分な性能がありますが、使い方や走る場面によって印象が変わってきます。

排気量差による「力強さ・加速感・静粛性・燃費・維持費」などの傾向は、SUVでもミニバンでも同様に当てはまりますので、今回は一般的なミニバンを例に挙げながら解説します。

2.5Lクラス

2.5Lクラスのミニバンは、多くが直列4気筒エンジンを搭載しています。

2.5Lは必要十分な静粛性と乗り心地を持っていますが、エンジン音や振動は3.5Lに比べるとやや大きめに感じることもあります。

あくまで一例ですが、トヨタ・アルファードのガソリンモデルでは182ps(馬力)・最大トルク235Nmといったスペックが見られます。

普段の街乗りや高速道路でも力不足を感じることは少なく、家族で乗ったり荷物を積んでも安定した加速で安心して運転できます。

朝の送り迎えや週末の買い物、子どもの習い事の送迎など、日常のさまざまな場面で使用する場合は「ちょうどいい」と感じることが多いでしょう。

◼︎加速感

急な坂道や高速道路での追い越しなどでは、2.5Lのエンジンで大きな車体を動かすため「もう少しパワーが欲しい」と感じる場面もあるかもしれません。

それでも、日常的な使い方であれば十分に頼れる存在です。

3.5Lクラス

3.5Lクラスのミニバンは、V型6気筒エンジンが主流です。

V6エンジン特有のなめらかさと静けさがあり、高速道路や長距離移動での快適さがワンランク上です。

例えばトヨタ・アルファードの3.5Lガソリンモデルでは301ps(馬力)・最大トルク361Nmという高いパフォーマンスを発揮しますが、他メーカーやモデルによって出力やフィーリングは異なります。

◼︎加速感

3.5Lは、アクセルを踏み込んだときの力強い加速感が大きな魅力で、高速道路での合流や追い越しもスムーズです。さらに、多人数乗車や長距離ドライブでもかなりストレスを感じにくいのが最大の特徴です。

家族や友人と遠出をしたり、大きな荷物を積んで旅行に出かけたりする際にも、エンジンの余裕を感じながら快適に移動できるでしょう。

また、排気量に余裕がある分、2.5Lと比較した際に同じ速度や加速でも回転数が低いことから、エンジン音も抑えられ「静粛性が高い」と感じるオーナーの声も多いです。

運転の楽しさや移動時間そのものを楽しみたい方にぴったりです。

燃費・ガソリン代の違い

排気量の違いによって燃費にはどのような差が生じるのでしょうか。

ここでは実際に30系のアルファードを例にとり、2.5Lと3.5Lでどんな違いがあるのかをみていきたいと思います。

以下は30系アルファード・2018年1月モデルの概要です。

グレード名排気量2WD燃費 (km/L)4WD燃費 (km/L)
2.5X2.5L11.612.4
2.5S2.5L11.612.0
2.5S Aパッケージ2.5L11.612.0
2.5G2.5L11.612.0
2.5S Cパッケージ2.5L11.412.0
3.5S C3.5L10.810.4
3.5GF3.5L10.810.4
3.5エグゼクティブラウンジ3.5L10.610.4
3.5エグゼクティブラウンジS3.5L10.610.4

2.5Lクラス

アルファード30系(2018年1月モデル)2.5Lクラスは、グレードや駆動方式によって燃費が異なりますが、2WDで11.4〜11.6km/L、4WDで12.0〜12.4km/Lとなっています。

年間1万km走行した場合、ガソリン(レギュラー)価格を158円/Lで計算すると、

  • 2WD(11.6km/L):約862L消費 → 年間ガソリン代 約136,200円
  • 4WD(12.4km/L):約806L消費 → 年間ガソリン代 約127,400円

燃費の良さとレギュラーガソリン仕様であることから、2.5Lは、給油コストを抑えたい方や家計重視の方におすすめです。

家計を気にしながらも車をよく使うご家庭や、月に何度も遠出をする方には、燃費の良さが実感しやすいでしょう。

3.5Lクラス

アルファード30系(2018年1月モデル)3.5Lクラスは、2WDで10.6〜10.8km/L、4WDで10.4km/Lです。

同じく年間1万km走行・ハイオクガソリン158円/Lで計算すると、

  • 2WD(10.8km/L):約926L消費 → 年間ガソリン代 約146,300円
  • 4WD(10.4km/L):約962L消費 → 年間ガソリン代 約152,000円

3.5Lはハイオク指定のため、燃費だけでなく燃料単価も高くなります。

年間で見ると2.5Lより負担が大きくなりやすいですが、その分、余裕のある走りや快適性を重視したい方におすすめです。

自動車税・メンテナンス費用の比較

つぎに、2.5Lと3.5Lでかかる自動車税やメンテナンス費用の違いについてご紹介します。

自動車税の比較

自動車税は「排気量」によって毎年の金額が決まります。2025年時点の基準では、

◼︎2.5Lクラス(2,000cc超~2,500cc以下)

  • 45,000円/年(2019年9月30日以前新車登録)
  • 43,500円/年(2019年10月1日以降新車登録)

◼︎3.5Lクラス(3,000cc超~3,500cc以下)

  • 58,000円/年(2019年9月30日以前新車登録)
  • 57,000円/年(2019年10月1日以降新車登録)

となっており、新車登録時期にもよりますが、毎年13,000〜13,500円の差が生じます。

この差は1年だけでなく、5年・10年と長く乗るほど累積していくので、仮に10年間乗り続けた場合、2.5Lと3.5Lで約13万5千円もの差になります。

重量税・車検費用

重量税は車両重量やエコカー減税の有無によっても変わりますが、アルファードクラス(2,500kg以下)の場合、41,000円(2年分)が目安です。

車検費用そのものは排気量で大きく変わることはありませんが、3.5Lモデルはタイヤやブレーキパッドなどの消耗品が大型化・高額化しやすい傾向があります。

メンテナンス費用の違い

2.5Lと3.5Lでは、エンジンオイルやタイヤなどの消耗品の価格にも差が生じることがあります。

前述しましたが、3.5Lモデルは排気量が大きい分、

  • エンジンオイルの量が多くなりやすい
  • タイヤサイズが大きくなりやすい
  • ブレーキパッドなども高額になりやすい
    といった傾向があります。

日常のメンテナンス費用は大きく変わらないことも多いですが、消耗品交換の際に「3.5Lはちょっと高いな」と感じる場面があるかもしれません。

以下は、アルファード30系前期・後期の2.5L ・3.5Lについて、税金・車検費用などを比較したものです。

モデル排気量自動車税 (円)車検費用年換算 (円)年間維持費合計 (円)
2015年1月2.5L43,50040,00083,500
2015年1月3.5L57,00040,00097,000
2018年1月2.5L43,50040,00083,500
2018年1月3.5L57,00040,00097,000
※車検費用年間算額や年間維持費合計額はクルマの状態によって変動しますので、あくまで目安としてご確認ください。

購入価格の違い

アルファード30系(2018年1月モデル)の主要グレードごとに、カーセンサーの中古車価格相場(2025年7月時点)をまとめました。
※価格は流通台数の多い標準的な走行距離・装備の車両を参考にした目安です。

グレード名排気量中古車価格相場(万円)
2.5X2.5L270〜320
2.5S2.5L280〜350
2.5S Aパッケージ2.5L300〜370
2.5G2.5L320〜390
2.5S Cパッケージ2.5L340〜420
3.5S C3.5L400〜480
3.5GF3.5L420〜500
3.5エグゼクティブラウンジ3.5L500〜600
3.5エグゼクティブラウンジS3.5L520〜650
※2025年6月末時点、カーセンサー掲載車両の流通価格帯。走行距離・装備・車両状態により幅があります。

3.5Lモデルは2.5Lモデルと比べて、同じ年式・装備でもおおむね70万〜200万円程度高い価格帯となっています。
購入時の予算やローン返済額も排気量・グレードの選択で大きく変わるため、初期費用を抑えたい方には2.5Lのベーシックグレードが現実的です。

装備や走りの余裕、上質感を重視したい方は、3.5L上位グレードの価格差にも納得できるかもしれません。

中古車を検討する際は、グレード・走行距離・装備内容も含めて比較検討することをおすすめします。

オーナーの声はどう?

ここでは、30系アルファード(2015年1月モデル・2018年1月モデル)の2.5L/3.5Lについて、実際に乗っているオーナーの声をピックアップしてご紹介します。

なお、レビュー情報は価格.comを引用しています。

【2015年1月モデル・2.5L】

「アルファード2.5Lはどちらかと言うと、マイルドでスムーズなエンジン出力で良い意味で安全運転を心掛けれる走りかなと感じています。CVTの特徴なのか、加速したい時にアクセルを軽く踏み込んだだけではキックダウンのようなギヤを下げての加速は少し鈍感かなと感じます。…ロードノイズや外の音に関してはかなり静かな車です。レギュラーガソリンで9km/L走ってくれたら問題ないかなと思います。」

レクサスNX300から乗り換えたオーナー様(S Cパッケージ 2WD)

「家族での移動が多いので2.5Lでも十分な加速と静粛性。燃費も思ったより悪くなく、長距離ドライブも快適です。3列目まで広くて、荷物もたくさん積める。普段使いから旅行まで万能に使えています。」

「最高のミニバン」(Sグレード)

【2015年1月モデル・3.5L】

「3.5Lはやはりパワーが違います。高速道路の合流や追い越しも余裕。多人数乗車時でもストレスを感じません。エンジン音も静かで、長距離移動でも疲れにくい。燃費は2.5Lより落ちますが、それ以上の満足感があります。」

「高級感がウリ」

「V6エンジンの滑らかさと力強さは特別。大人数での旅行や荷物をたくさん積んだときの余裕は圧倒的です。維持費は高めですが、走りや快適性を重視するなら3.5Lを選んで後悔しません。」

「一度乗ったらやめられない」

【2018年1月モデル・2.5L】

「2018年モデルの2.5Lは、静粛性や乗り心地がさらに良くなった印象。普段の街乗りや家族の送り迎えには十分すぎる性能です。燃費も悪くなく、維持費を抑えたい方にはおすすめです。」

「満足いくクルマ!」

「2.5Lでもパワー不足は感じません。大きな車体ですが運転しやすく、女性でも扱いやすいと思います。荷物もたくさん積めて、ファミリーカーとして満足度が高いです。」

「まともなミニバンと言えば結局これしか無い」

【2018年1月モデル・3.5L】

「3.5Lのパワーはやはり圧倒的。高速道路を多用する方や長距離移動が多い方には特におすすめです。静粛性や乗り心地も素晴らしく、後席の家族からも好評です。」

「後席に乗るなら最高の車です」

「3.5Lは加速もスムーズで、エンジン音も上品。燃費は2.5Lより劣るが、それを補って余りある快適性と満足感があります。価格は高いですが、所有する満足度は非常に高いです。」

「高級感と走りの両立」

どちらを選ぶべきか

2.5Lと3.5L、どちらが正解ということはありません。

ご自身の使い方や重視するポイントによって、選択肢は変わりますので、選び方の基準をまとめました。

2.5Lが向いている方

  • 日常の移動や買い物、通勤・送迎が中心の方
  • 維持費や燃料代をできるだけ抑えたい方
  • 乗車人数が4〜5人程度で、荷物満載や長距離移動が少ない方
  • 初期費用を抑えて、コストパフォーマンスを重視したい方

普段は家族で近場の移動が多く、維持費をできるだけ抑えたい方には2.5Lモデルが合うでしょう。

3.5Lが向いている方

  • 多人数乗車や荷物満載での高速移動、長距離ドライブが多い方
  • パワフルな加速や余裕ある走り、高級感を重視したい方
  • 静粛性や快適性にこだわりたい方
  • 維持費や燃料代よりも、走りや満足感を優先したい方

家族や友人と遠出をする機会が多く、移動の快適さや余裕のある走りを重視したい方には3.5Lモデルがおすすめです。

まとめ

2.5Lと3.5Lのミニバンは、動力性能や維持費、快適性のバランスが大きく異なります。

  • 普段の移動や街乗り、近距離の送迎を中心に使う方にとって、扱いやすく経済的な2.5Lモデル
  • 多人数乗車や荷物を積んだ状態、高速道路や長距離ドライブなど、より高いパワーや余裕を求める方にぴったりな3.5Lモデル

ご自身のライフスタイルや価値観をもとに、どちらが「自分にとっての最適解」かをじっくり考えてみてください。

迷ったときは、ぜひ試乗してみたり、公式サイトで最新情報を調べてみるのもおすすめです。

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