こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
運転中にこのようなことを感じたことはありませんか?
- 表面が膜で覆われているようで、視界がぎらつく感じがする
- 光が乱反射して、視界全体がかすむように見える
- ワイパーの拭き跡が残って視界がスッキリしない
- 夜間や雨天時に対向車のライトがにじんだり、ぼやけて見える
- ガラスに油の膜が張ったようで、透明感が低下している感じ
上記の場合、ガラス表面にこびりついた「油膜」が原因かもしれません。油膜は、放置しておくと安全運転に影響がでますので、早めのケアが大切です。
この記事では、フロントガラスの油膜をスッキリ落とすためのおすすめ商品と、プロも実践する正しい除去方法をわかりやすく解説します。
手軽にできる方法から本格的なケアまで紹介するので、自分の車に合った最適な油膜取り対策が見つかるはずです。
フロントガラスが見えにくくなる「油膜」とは?

冒頭に記載した通り、フロントガラスが見えにくくなる主な原因は、ガラス表面に発生する「油膜」にあります。
油膜とは、排気ガスやワックス成分などに含まれる油分がガラスにこびりつき、乾燥や摩擦を経て薄い膜状に固着したものです。この油膜が光を乱反射させることで、夜間や雨天時には視界がギラギラして見えづらくなるのです。
普通に車を走行させているだけでも徐々に堆積し、洗車だけでは落としきれないため、定期的に除去することが欠かせないのです。
早期除去のメリット
早期に油膜を取り除くことで、夜間や雨天時のギラつきや視界不良を大幅に減らせます。また、油膜が付いたまま「撥水コーティング」をしても、十分な効果が得られません。
定期的な油膜取りはガラスの劣化を防ぎ、ワイパーの寿命も伸ばすため、コストの削減につながります。さらに、視界がクリアになることで運転の疲れも軽減し、長時間の安全運転がしやすくなる点も大きなメリットです。
おすすめの油膜取り商品5選
ここでは、洗車好きの筆者が、油膜取りにおすすめの商品を紹介します。
商品ごとの特徴や選び方についても触れていますので、購入の際の参考にしてくださいね。
1.キイロビン ゴールド(プロスタッフ)

「キイロビン ゴールド」は、自動車の外側ガラス専用の油膜除去剤で、独自のガラス系ナノパウダーと酸化セリウムを配合しています。
この特殊成分により、従来品の約2倍の速さで頑固な油膜やウロコ汚れを効果的に除去することができます。さらに、ガラス表面の細かなキズも同時に磨き上げるため、透明度が向上します。
「キイロビン ゴールド」は、初めて油膜除去剤を使う方はもちろん、プロ仕様のクリアな仕上がりを自宅で手軽に体験したい方にもおすすめです。
2.ガラコぬりぬりコンパウンド(ソフト99)

「ガラコぬりぬりコンパウンド(ソフト99)」は、ガラス専用の油膜除去剤として定番の人気商品です。
微粒子研磨剤を配合しており、しつこい油膜やウロコ汚れを簡単に落とすことができます。ガラス表面の微細なキズも同時に磨き上げるため、視界がクリアに回復します。
施工後は親水性を保つため、撥水コーティングの下地処理としても適しています。長期間、油膜の再付着を防ぎ、メンテナンス頻度を軽減できる点も魅力です。
作業は少ない力で広範囲を効果的に発揮できるため、初心者にもおすすめです。
3.スマートビュー 窓ガラスクリーナー(CCi)

CCiの「スマートビュー 窓ガラスクリーナー」は、1本で油膜取り、汚れ落とし、くもり止めの3つの効果を発揮する多機能クリーナーです。
スプレーして拭くだけで頑固な油膜や手垢、ヤニなどの汚れをすっきり除去し、内側と外側の両方のガラスに使用できるため、車内外の視界をクリアに保ちます。
液性は中性で、ガラスはもちろんボディへの影響も少なく安心して使えるのが特長です。
「スマートビュー 窓ガラスクリーナー」は、手軽に油膜除去や曇り止め効果を得たい方や、車内外のガラスケアを1本で済ませたい方におすすめです。
4.油膜取りパッド(オカモト産業)

「油膜取りパッド(オカモト産業)」は、ギラギラした油膜や劣化したガラスコート剤を速攻でクリアにできる点です。
パッドには研磨剤が配合されており、ガラス表面の頑固な油膜をしっかり除去しながらもガラスを傷つけにくい設計となっています。
水をつけて軽くこするだけの簡単な作業なので、力があまりいらず、初心者や女性の方にもおすすめです。
5.レインモンスター リセット

「レインモンスター リセット」は、頑固なウロコ汚れや油膜、劣化したコーティング剤を軽く擦るだけで簡単に除去できる外側ガラス専用クリーナーです。
付属のティアドロップ形状パッドと特殊研磨剤の相乗効果により、フロントガラスの広い面や磨きにくい角の汚れも短時間で徹底的に落とせます。
また、リアやサイドガラスにも使用可能で、撥水コーティングの前処理として使うと撥水効果を最大限に引き出します。
頑固なガラス汚れをしっかり落としたい方や、撥水コーティングの前に下地をしっかり整えたい方におすすめです。
フロントガラスの油膜を放置するとどうなる?

視界不良による事故リスク
視界不良は交通事故の大きなリスクの一つといえます。視界不良は、信号の見落としや歩行者の発見遅れなどにつながり、事故発生率を高める原因となります。
実際に北海道警察のデータでは、吹雪などの視界不良時における多重事故の割合が高く、冬季は視界障害による事故件数が特に増加する傾向があります。
視界不良は近距離での危険認知を遅らせ、低速走行でも重大な事故につながることも報告されています。また、高齢者や視野障害を持つドライバーは視界不良の影響で事故リスクが更に高まるため注意が必要です。
上記のことからも、油膜除去や撥水コーティングで視界をクリアに保つことは、安全運転の基本であることがわかります。
事故につながらないように視界が悪い時は速度を落とし、慎重な運転を心がけましょう。
油膜取りの方法
市販の油膜取り剤を使って、油膜取りを行う方法は以下の通りです。
- 【準備】フロントガラスの周辺やワイパーなどに汚れが付着するため、洗車または水拭きで砂ぼこりや大きな汚れを落としておきます。作業はしっかり乾いた状態で行うのがベストです。
- 【油膜取り剤の塗布】商品の説明に従って油膜取り剤を適量スポンジやクロスに取り、ガラスに塗布します。
- 【磨く】力を入れすぎず、円を描くように優しくこすって油膜を浮かせます。ムラにならないように丁寧に磨きましょう。
- 【拭き取り】油膜が浮いてきたら、きれいなクロスやタオルで油膜取り剤を拭き取ります。
- 【洗い流し&仕上げ】水をかけて洗い流し、乾いたマイクロファイバークロスで拭き上げます。視界がクリアになっていないか、ムラになっていないかを確認しましょう。
なお、目や手につかないよう手袋を使用し、作業は換気の良い場所で行いましょう。
プロも実践する油膜取りのコツ

プロが実践する油膜取りのコツは、効率的に油膜を除去しながらもガラスを傷つけないことに重点を置いています。
まず、油膜除去剤を使う前にフロントガラスのホコリや汚れをしっかり洗い流し、ガラスを清潔な状態に整えることが大切です。汚れが残っていると、そのまま磨いた際にガラスに傷がつく恐れがあるため、丁寧な下準備が欠かせません。
磨く際は、力を入れすぎずに、小さな円を描くように一定の力加減で優しく磨くのがポイントです。これによりムラなく油膜を落とすことができ、ガラスのダメージを抑えられます。頑固な油膜は専用のコンパウンドやパッドで繰り返しケアし、均一に除去しましょう。
作業中はこまめに拭き取りながら乾燥を防ぎ、ムラや残留物の発生を抑えることも重要です。仕上げに撥水コーティング剤を塗布することで、油膜の再付着を防ぎクリアな視界を長持ちさせます。
油膜を再発させないためケア方法とは?
油膜を落としたあとのケアは、クリアな視界を長く保つために欠かせません。
除去後は、まずガラス面に撥水コーティング剤を塗布するのがおすすめです。撥水コーティングを施すことで水滴や汚れが付着しにくくなり、油膜の再付着を防げます。
また、ガラス表面を常に清潔に保つこともポイントです。定期的に洗車を行い、油分や汚れが蓄積しないよう専用クリーナーを使用すると効果的です。さらに、ワイパーブレードが劣化していると油分を伸ばしてしまう原因になるため、定期的な点検と交換も忘れずに行いましょう。
加えて、車内の湿度が高いと窓の内側にも油膜が発生しやすくなります。エアコンや除湿機能をうまく活用し、車内環境を整えることで、より快適な視界をキープできます。
油膜取り作業のよくある疑問

Q1. 油膜取りはどれくらいの頻度で必要ですか?
A1. 油膜は走行環境や季節にもよりますが、2〜3ヶ月に1度の定期的なケアがおすすめです。雨天や夜間のギラつきが気になったらすぐ実施しましょう。
Q2. 普通の洗車では油膜は落ちませんか?
A2. 洗車によって軽い汚れは落ちますが、油膜は専用クリーナーでないと残りやすいです。カーシャンプーだけでは落ちにくい頑固な油膜には油膜取り専用剤が効果的です。
Q3. 家庭用洗剤や研磨剤で代用できますか?
A3. 家庭用洗剤で軽度の油膜は薄くなりますが、強力な油膜やガラスに特化した汚れは専用品のほうが安心・確実です。一般研磨剤はガラスを傷つけることがあるので必ずガラス専用を使用してください。
Q4. 油膜取り後は撥水コーティングは必要ですか?
A4. 油膜除去後に撥水コーティング剤を塗布することで、油膜や水垢の再付着を予防できます。クリアな視界を維持するためにも併用がおすすめです。
Q5. 頑固な油膜が落ちません。どうすれば良いですか?
A5. 油膜除去専用品で何度か磨いても落ちない場合は、強力なコンパウンドやプロの施工(専門業者による除去)を検討しましょう。慣れない作業はガラスを傷つけるリスクがあるので注意してください。
まとめ
油膜取りは、安全で快適なドライブのために欠かせないメンテナンスです。定期的に油膜を除去することで、雨の日や夜間でもクリアな視界が保たれ、事故リスクを大幅に減らせます。
専用クリーナーや撥水コーティングを活用し、日頃からこまめなケアを続けることで、ガラスの劣化も防げますので、本記事を参考に油膜取りを実施してみてください。