こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
最近はペットと一緒に旅行やレジャーを楽しむ方が増え、愛犬とのドライブを気軽に楽しめるようになっています。
数ある車種の中でも、ミニバンは広々とした室内や乗り降りのしやすさ、多彩なシートアレンジなど、愛犬と一緒に快適に過ごせる条件が揃っています。
この記事では、愛犬とのドライブにぴったりのミニバンの選び方やおすすめモデルを、愛犬家の視点からご紹介します。
愛犬とのドライブで抑えておきたいポイント
はじめに、愛犬と一緒にドライブする際の注意点や抑えておきたいポイントについてご紹介します。
1.愛犬に配慮したいこと
お出かけ前には、愛犬が落ち着いて車に乗れるようにトイレを済ませておきましょう。長時間の移動になる場合は、こまめに外に出して休憩を取り、水分補給や気分転換をさせてあげてください。
また、車内の温度管理にも十分注意しましょう。愛犬の様子(震えや荒い呼吸など)を見ながら、適宜温度や湿度を調整することが必要です。
さらに、直射日光が当たる場所にはサンシェードを使用し、エアコンの風が直接当たらないよう配慮すると愛犬がより快適に過ごせるはずです。
2.車内で愛犬を自由にさせても良い?

ケージに入れたり固定するのがかわいそうに感じる方もいるかもしれませんが、急ブレーキや事故時の際に愛犬の安全を守るためにも、ドライブ中は車内でしっかりと固定してあげることが大切です。メーカー純正のペットキャリーや仕切りネットであれば、車種ごとにしっかりと設計されているため、保護性能が期待できます。必要に応じてディーラーに相談してみましょう。
また、複数頭で乗車する場合は、一頭ずつ落ち着いて過ごせるスペースを確保することも大切です。仕切りやケージを活用し、愛犬同士が干渉しすぎないように工夫しましょう。
3.道路交通法的にはどう?

日本では、法律上ペットは「乗員」ではなく「物」として扱われます。そのため、愛犬にシートベルトの装着義務はありませんが、運転者の膝に乗せたまま運転したり、窓から顔を出したり、車内を自由に移動させる行為は運転の妨げとなり、道路交通法違反となります。
違反が認められた場合、普通車では反則金6,000円や違反点数1点が科されてしまいます。ドライブ中は愛犬の安全と法を守る観点からも、必ずしっかりと固定しましょう。
愛犬と快適で安心できるドライブが楽しむためにも、正しいルールとマナーを守りましょう。
あると便利な持ち物リスト

愛犬との快適なドライブのために、あると便利な持ち物をまとめたのでご活用ください。
チェック項目 | 用途・注意点 |
---|---|
飲み水・携帯用給水ボトル | 愛犬がこまめに水分補給できるように持ち歩きましょう。清潔で使いやすい容器を選ぶと安心です。 |
おやつ・フード | 旅行中の食事のリズムを崩さないためにも愛犬の体調に合わせて適量を少しずつ持っていきましょう。 |
排泄用マナー袋 | 排泄時に必要ですので、必ず持っていきましょう。 |
トイレシート | クレート・キャリーに敷くため、少し多めにあると安心です。 |
クレート・キャリー | 移動中の安全や休憩時に安心して落ち着ける場所として役立ちます。 |
ペット用シートベルト/ドライブボックス | 愛犬が急に動いてしまわないように、安全に同乗できるようしっかり固定しましょう。 |
タオル・ウェットシート | よだれや体、足の汚れを拭き取るのに使用します。 |
ブランケット・マット | ブランケットがあると愛犬が安心できたり、秋や冬には寒さ対策にもなります。 |
おもちゃ・ぬいぐるみ | 不安やストレスを和らげるためにも役立ちます。普段から遊んでいるものを持参しましょう。 |
予備のリード・首輪 | 万一リードや首輪が壊れたり紛失した際に備えて、予備を用意しておくと安心です。 |
予防接種・健康証明書 | 旅行先や宿泊先で提示が必要になる場合があります。必ず最新のものを準備しましょう。 |
サンシェード・カーテン | 直射日光を遮り、車内の温度上昇を防ぎます。また、外からの視線も遮るため愛犬の安心感につながります。 |
ブラシ | 抜け毛を抑えたり、ドライブ後のケアに使います。愛犬の被毛を整えて快適さを保ちましょう。 |
ミニバンが愛犬とのドライブにおすすめな理由とは?
愛犬とのドライブを快適にしてくれるミニバンには、さまざまな魅力があります。
ここでは、その中でも特に注目したいポイントを順にご紹介します。
ゆとりある室内空間とスムーズな乗り降り

ゆとりのある広い室内空間とスムーズに乗り降りできる点が、ミニバンの大きな魅力です。天井が高くフラットなフロア設計のため、3列シート搭載モデルでは多人数や大きな荷物を積んでも窮屈さを感じることなく、家族や愛犬とゆったり過ごせます。
また、スライドドアと低床設計により、狭い駐車場でもドアの開閉が楽で、乗り降り時の段差も少ないため、愛犬も安心して移動できます。さらに、両側にスライドドアがあることでリードの操作や荷物の出し入れがしやすく、大型犬にはスロープを使うことで自力での乗降もスムーズになります。
防水・防汚シートカバーを活用すれば季節を問わず快適な環境を保て、車載用の空気清浄機や脱臭機を活用することで車内の空気を清潔に維持できます。
多彩なシートアレンジとリラックスできる空間

ほかにも、ミニバンの魅力の一つは、シートアレンジの自由度の高さです。
セカンドシートやサードシートをスライドや格納すれば、荷室が一気に拡大し、クレートや愛犬用ベッドも柔軟に設置できます。荷物の量や乗車人数に合わせて空間を変えられるため、車中泊やアウトドア、長距離移動といったさまざまなシーンにも便利です。
愛犬ものびのび過ごせる広いラゲッジスペース

広い室内空間を活かせば、長距離移動時でも愛犬がゆったりくつろげるスペースを確保できます。飼い主も休憩時は横になってリラックスできるため、車中泊やキャンプなどのアウトドアにもぴったりです。
また、ラゲッジスペース自体も余裕のある広さで、ペットカートや大型荷物の積み込みにも困りません。3列目シートを格納すればさらに広大なスペースが生まれるため、旅行先での荷物量が増えても安心して活用できます。
3列目シートはアルファードやヴェルファイア、セレナのように『左右にチップアップ(跳ね上げ)するタイプ』や、シエンタやステップワゴン、エスティマのように『床下収納できるタイプ』もありますのでクルマ選びの参考にしてみてください。
愛犬にとっても車内環境が整っている車種が多い

近年のミニバンには、後席専用のエアコンや換気システムが搭載された車種が多いため、車内の温度を細かく調整することが可能です。
ちなみに、愛犬が快適と感じる室温は22〜25℃前後、湿度は40〜60%(目安は50%前後)*が理想とされています。
また、サンシェードなどの日除け装備も充実しており、強い日差しから愛犬を守ります。
とくに夏場や、被毛の多い愛犬を乗せる場合には、こうした装備が欠かせません。

愛犬家におすすめのミニバン6選
ここでは、犬と快適にドライブできる機能や装備、乗り降りのしやすさ、車内空間の使いやすさなどを重視し、愛犬家に人気の6車種のミニバンを紹介します。
なお、燃費の数値はすべてカタログ値でご紹介します。
1.トヨタ・アルファード(30系後期モデル)

項目 | 詳細・金額 | 備考 |
燃費(2.5L) | 約10.2〜11.0 km/L | WLTCモード |
燃費(3.5L) | 約9.9〜10.4 km/L | WLTCモード |
車検費用(参考) | 65,000~150,000円 | 基本料+法定費用(店舗や内容で変動) |
車税(2.5L) | 年額43,500円 | 2019年10月以降登録、ガソリン/HV共通 |
車税(3.5L) | 年額57,000円 | 2019年10月以降登録、新基準 |
車内空間の特徴
トヨタ アルファードは、ミニバンの中でもトップクラスの広さと高級感を誇ります。天井が高く、後部座席やラゲッジスペースもゆったりしているため、大型犬でも余裕をもって過ごせます。
愛犬向け装備・オプション
ペット用シートカバーや仕切りネット、ドライブボックスなどのアクセサリーが豊富で、車内を清潔に保ちながら安全に移動できます。後席エアコンやサンシェードも装備されているため、季節を問わず快適な環境を整えやすいのも魅力です。
実際のユーザー評価
「愛犬がリラックスして過ごせる」「シートアレンジが豊富で使い勝手が良い」といった声が多く、家族全員が快適に過ごせる点が高く評価されています。また、静粛性や乗り心地の良さも愛犬連れの長距離ドライブで好評です。
2.三菱 デリカD:5(2019年モデル)

項目 | 詳細・金額 | 備考 |
燃費(2.2Lディーゼルターボ) | 12.6 km/L | WLTCモード |
車検費用(参考) | 50,000~135,000円 | 基本料+法定費用(店舗や内容で変動) |
車税 | 年額43,500円 | 排気量2L超~2.5L以下、2019年10月以降登録 |
オフロード性能と広さ
デリカD:5は、ミニバンでありながら本格的な4WD性能を持ち、アウトドアや悪路にも強いのが特徴です。室内はスクエアな設計で、ラゲッジスペースも広く、大型犬やアウトドア用品も余裕で積載できます。
愛犬用アクセサリーの充実度
ペット用のシートカバーやラゲッジマット、防水マットなど純正アクセサリーが充実しています。高い車高とスライドドアの組み合わせで、犬の乗り降りもスムーズに行えます。
メンテナンスのしやすさ
純正や社外品ともに、ラバー製やTPE(熱可塑性エラストマー)素材のフロアマットが人気です。内装は汚れや水濡れに強い素材が多く、アウトドアや愛犬とのドライブ後の掃除も簡単です。メンテナンス性の高さも、愛犬家から支持されています。
3.トヨタ シエンタ(3代目)

項目 | 詳細・金額 | 備考 |
燃費(ガソリン) | 18.3~18.4 km/L | WLTCモード |
燃費(ハイブリッド) | 28.2~28.8 km/L | WLTCモード |
車検費用(参考) | 約57,000~120,000円 | 基本料+法定費用(店舗や内容で変動) |
車税(1.5L) | 年額30,500円 | ハイブリッド・ガソリン共通 |
コンパクトながら広い室内
シエンタは外観はコンパクトですが、室内は広々としており、小型犬や中型犬とのドライブにぴったりです。低床設計で乗り降りがしやすく、日常使いにも便利です。
ペットとの相性ポイント
純正のペットキャリーやシートカバーが用意されており、車内を清潔に保ちやすいです。シートアレンジも多彩で、愛犬の居場所を柔軟に確保できます。
燃費性能
ハイブリッドモデルもラインナップされており、燃費性能が非常に優秀です。経済的に愛犬とのお出かけを楽しみたい方にもおすすめです。
4.日産 セレナ(C27型)

項目 | 詳細・金額 | 備考 |
燃費(2.0L S-HYBRID) | 13.2km/L(FF) 11.8km/L(4WD) | WLTCモード |
燃費(e-POWER 1.2L) | 17.2~18.0 km/L(2WD, WLTCモード) | グレード差あり/WLTCモード |
車検費用(参考) | 約60,000~120,000円 | 基本料+法定費用(店舗や内容で変動) |
車税(2.0L S-HYBRID) | 年額36,000円 | 排気量1.5L超~2.0L以下の区分 |
車税(e-POWER 1.2L) | 年額30,500円 | 排気量1.0L超~1.5L以下の区分 |
多彩なシートアレンジ
セレナは3列シートの多彩なアレンジが魅力で、ペット用スペースを簡単に作ることができます。フルフラットや分割可倒シートなど、使い勝手の良さが際立ちます。
愛犬向けの安全装備
ネットオークション等で購入出来るペット用シートベルトや仕切りネット、後席エアコンなど、安全・快適に配慮した装備が揃っています。スライドドアも広く、乗り降りがしやすいです。
価格帯とコストパフォーマンス
ミニバンの中でも価格帯が比較的手ごろで、装備や広さとのバランスが良い点が評価されています。コストパフォーマンス重視の方にも人気です。
5.トヨタ ノア(80系)/ヴォクシー(80系)


項目 | 詳細・金額 | 備考 |
燃費(HV1.8L/2.0L) | 約14.6〜16.0km/L(ガソリン FF) 約23.8km/L(ハイブリッド) | モデルや仕様により差・WLTCモード |
車検費用(参考) | 約60,000~120,000円 | 基本料+法定費用(店舗や内容で変動) |
車税(ガソリン 1.8L/2.0L) | 年額39,500円 | 排気量1.5L超~2.0L以下 |
車税(HV 1.8L) | 年額39,500円 | ハイブリッドも同区分(新車翌年度のみ減税あり) |
使い勝手の良い室内設計
ノア/ヴォクシーは、フラットな床と広い室内空間が特徴です。シートアレンジの自由度も高く、ペット用スペースを確保しやすい設計となっています。
愛犬向けアクセサリーの有無
純正アクセサリーとして、シートカバーやラゲッジマット、仕切りネットなどが用意されており、愛犬と一緒のドライブでも安心です。
走行性能と快適性
静粛性や乗り心地の良さも高評価で、長距離移動でも愛犬がストレスを感じにくいと評判です。ハイブリッドモデルもあり、燃費性能にも優れています。
6.ホンダ ステップワゴン(5代目・RP型)

項目 | 詳細・金額 | 備考 |
燃費(1.5L) | 約15.0〜17.0km/L(2WD※) | ※4WDは約15.0〜15.4km/LWLTCモード |
燃費(HV 2.0L) | 約20.0km/L(e:HEV・2WD) | WLTCモード、2017年追加のハイブリッドモデル |
車検費用(参考) | 約50,000~130,000円 | 基本料+法定費用(店舗や内容で変動) |
車税(1.5L) | 年額30,500円 | 1.0L超~1.5L以下区分 |
車税(HV 2.0L) | 年額39,500円 | 1.5L超~2.0L以下区分 |
広いラゲッジと乗降のしやすさ
ステップワゴンは、広いラゲッジスペースと低床設計が魅力です。大型犬や多頭飼いでも余裕があり、犬の乗り降りもスムーズに行えます。
愛犬の安全対策
純正のペット用シートベルトや仕切りネット、ラゲッジマットなど、安全対策が充実しています。後席エアコンやサンシェードもあり、季節を問わず快適に過ごせます。
広い荷室と積載力
後席収納で大型クレートやアウトドア用品も積載でき、多頭飼いや大型犬にも向いた使い勝手です。
小型犬・中型犬・大型犬による違い
愛犬の体の大きさによって、理想的な車内スペースが異なります。
小型犬であれば、限られたスペースでも十分に快適に過ごせますが、中型犬や大型犬の場合は、広めの荷室やフラットな床が欠かせません。
特に大型犬は、乗り降りのしやすさや安全の確保に配慮しましょう。
車種 | 小型犬 | 中型犬 | 大型犬 | 多頭 | 備考 |
アルファード | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ラグジュアリー+省力スライドドア |
デリカD:5 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 4WD+高床でアウトドアに◎ |
シエンタ | ◎ | ○ | △ | ○ | 低床で小型犬に◎ |
セレナ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | 多彩なアレンジとコスパ良好 |
ノア/ヴォクシー | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ユニバーサルステップや広開口 |
ステップワゴン | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | Honda Dog純正アクセサリー充実 |
よくある質問(Q&A)
ここでは、愛犬と一緒にドライブをする上での気になる点をQ&A形式でご紹介します。
愛犬が車酔いしやすい場合の対策は?
愛犬が車酔いしやすい場合は、いくつかのポイントを意識することで症状を軽減できます。
まず、乗車の2〜3時間前までに食事を済ませ、満腹や空腹を避けましょう。出発前に散歩をしてリラックスさせておくことも効果的です。
移動中はクレートやドライブボックスを活用し、揺れを抑えて可能な限り安定した姿勢を維持できると酔いにくくなります。窓を少し開けておくなど、こまめに換気を行い、車内の温度や空気のこもりにも注意してください。
また、長距離移動の場合は1〜2時間ごとに休憩を取り、外の空気を吸わせてあげましょう。どうしても改善しない場合は、獣医師に相談して酔い止めの薬を処方してもらう方法もあります。
ミニバン以外でおすすめの車種は?
ミニバン以外では、SUVやステーションワゴン、軽自動車、コンパクトカーなども愛犬とのドライブに人気です。
SUVは荷室が広く、撥水シートや防水加工の床などアウトドアや長距離移動にも適した装備が充実しています。
たとえば、日産エクストレイルやトヨタRAV4、ホンダヴェゼル、スバルフォレスターなどは、室内空間やラゲッジスペースが広く、ペット向けアクセサリーも豊富です。
軽自動車ではホンダN-BOXやダイハツタント、スズキスペーシアギアなどが、コンパクトカーではトヨタルーミーやスズキソリオなどが挙げられますので、愛犬のサイズに合わせて選ぶとよいでしょう。
ペット用の車内グッズはどこで買える?
ペット用の車内グッズは、ペット専門店やカー用品店、インターネット通販で幅広く取り扱われています。
ネット通販では楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなどで、ドライブボックスやシートベルト、仕切りネット、防水シートカバーなど多様な商品が購入できます。ペットパラダイスやPEPPYなどの専門通販サイトも人気です。
実店舗ではホームセンターや大型ペットショップ、カー用品専門店などでも取り扱いがありますので、実物を見て選びたい方にもおすすめです。
まとめ
愛犬とのドライブを快適で楽しいものにするためには、広い室内空間や乗り降りのしやすさ、そして柔軟なシートアレンジが可能なミニバンを選ぶことが大切です。
この記事を参考に、愛犬との素敵なカーライフをお楽しみください。