こんにちは!アイカーマガジン編集部です!
ワイパーは、雨の日にフロントガラスにスジが残ったり、動かしたときにビビり音が出たりすると、交換を考え始める方も多いのではないでしょうか。
一般的には「ゴムは半年、ブレードは1年」が交換の目安とされていますが、北海道では夏用と冬用を季節に合わせて付け替える必要があります。また、冬用ワイパーは通常のワイパーと構造が異なり、適合サイズや替えゴムの有無にも注意が必要です。
この記事では、ワイパーの交換時期を判断する方法や、北海道で冬用ワイパーに履き替えるタイミング、冬ならではの注意点、ミニバンのワイパー交換にかかる費用の目安についてご紹介します。
ワイパーの交換時期はメーカーによって異なる

ワイパーの交換時期については、「半年ごと」「1年ごと」などさまざまな目安がありますが、メーカーによって推奨している期間は異なります。
- PIAAでは、ワイパー本体は1年に1回、ガラスを拭くゴムは6か月に1回を交換の目安としている
- ソフト99ではワイパーゴムを半年〜1年、ワイパーブレードを1〜2年ごとの交換目安としており、どちらも期間に幅を持たせている
- NWBのFAQでは、月数や年数による一律の交換目安ではなく、拭き取り状態やワイパー本体の劣化症状を確認する考え方が示されている
ワイパーの傷み方は、使用頻度や屋外駐車の有無、気温などによって変わります。そのため、交換時期の数字はひとつの目安とし、実際の状態を確認して判断するとよいでしょう。
交換を検討したい症状
NWBでは、ワイパーの点検ポイントとして、拭き取り時の症状と本体の状態を挙げています。
また、以下のような症状が見られる場合は、使用期間にかかわらず交換を検討するタイミングです。
拭き取り時の症状
- ガラスにスジ状の線が残る
- ワイパーがビビって音を立てる
- 拭いた部分に水がにじむ
- 拭き取りにムラがある
- 雪がきれいに払えない
ワイパー本体の状態
- ゴムが裂けている
- ゴムにヒビ割れがある
- ゴムが変形している
- ブレードにガタ付きがある
- 金属部分にサビがある
新品なのにビビり音が出る場合

ワイパーを新品に交換したばかりでも、ビビり音が出ることがあります。
NWBでは、ゴムの先端部分に付着した劣化防止剤が原因になる場合があると案内しています。製造時にゴムへ含まれる劣化防止剤が表面ににじみ出て固まることで、拭き取り時の動きに影響することがあるためです。
この場合は、ゴムの先端を濡れたタオルなどで軽く拭き取る方法が案内されています。
交換直後にビビり音が出た場合は、すぐに製品の不具合と判断せず、まずゴムの状態を確認してみましょう。
北海道では夏用と冬用のワイパーを”履き替える”

北海道では、ワイパーが傷んだときだけでなく、季節に合わせて夏用と冬用を付け替えることが一般的です。
とくに冬は、雪や氷によって通常のワイパーが動きにくくなることがあるため、冬用ワイパーの構造や交換時期を知っておくと安心です。
冬用ワイパー(スノーブレード)とは?
冬用ワイパーは、雪や凍結への対策を施したワイパーです。
通常のいわゆる夏ワイパーでは、ブレードの可動部分やゴムの溝に雪が詰まったり、ブレード自体が凍結したりして、正常に動かなくなる場合があります。
冬用ワイパーには次のような特徴があります。
- ブレード全体をカバーで覆い、雪が入り込みにくい
- 可動部分の凍結を抑えやすい
- 凍結やサビに強い素材が使用されている
北海道では冬になると道路に凍結防止剤が散布されるため、車の下回りだけでなく、ワイパーについても冬の使用環境を考慮して選ぶことが大切です。
凍結防止剤による車の錆や対策については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
冬用ワイパーに交換する時期
冬用ワイパーの交換時期について、メーカーが「何月に交換する」と一律に指定している例は確認できませんでした。
一方、カー用品店やディーラーなどでは、スタッドレスタイヤへの交換と同じタイミングで冬用ワイパーに付け替えることが勧められています。
札幌の初雪の平年日は、気象庁の平年値で10月28日です。そのため、10月ごろから天気予報を確認し、スタッドレスタイヤへの交換とあわせて冬用ワイパーも準備しておくとよいでしょう。
タイヤ交換と同じ日に作業すれば、ワイパーの交換を忘れにくくなります。
スタッドレスタイヤの交換時期や保管方法については、こちらの記事も参考にしてください。
冬用ワイパーと夏用ワイパーの違い
冬用ワイパーは、雪や凍結への対策が施されている一方、夏用ワイパーとは構造や拭き取り性能が異なります。
そのため、同じ車に取り付ける場合でも、夏用と冬用で適合するサイズが変わることがあります。
冬用は夏用より短いサイズになる場合がある
NWBのFAQでは、雪用ワイパーが雨用ワイパーより短いサイズになる理由について、構造の違いから同等の拭き取り性能が得られない場合があるためと説明されています。
NWBでは実車による拭き取り確認を行い、状態のよいサイズを案内しているため、車種によっては夏用より短いサイズが指定されます。
つまり、夏用ワイパーの長さをそのまま冬用に当てはめると、適合しない可能性があります。
冬用ワイパーを購入する際は、必ず雪用の適合表で車種・年式・型式を確認してください。
冬用ワイパーを夏も使い続けていい?
冬用ワイパーについて、夏場の使用を一律に禁止するメーカーの案内は確認できませんでしたが、メーカーの適合検索では雨用と雪用が分けられており、それぞれの使用環境に合わせた製品が用意されています。
また、冬用ワイパーは構造の違いから、雨用と同等の拭き取り性能が得られない場合があるため、雪や凍結の心配がなくなったら、夏用ワイパーへ戻すことをおすすめします。
スタッドレスタイヤから夏タイヤへ交換するタイミングに合わせると、交換を忘れにくくなります。
冬用ワイパーは重さも異なる
冬用ワイパーは、内部をカバーで覆う構造のため、一般的な雨用ワイパーとは重量も異なります。
PIAAでは、自社のフラットスノーワイパーについて、一般的なスノーワイパーと比較して高さを約38%低くし、重量を約45%軽減したと説明しています。※U字フック600mmでの比較です。
ワイパーの軽量化は、モーターへの負荷を軽減することにもつながります。
こうした違いもあるため、冬用ワイパーは価格だけでなく、車種への適合や製品の構造を確認して選ぶことが大切です。
冬用ワイパーはゴムだけ交換できる?
夏用ワイパーでは、ブレード全体ではなくゴムだけを交換する方法があります。しかし、冬用ワイパーの場合は、製品によって替えゴムの設定が異なります。
PIAAの製品一覧でも、雪用の替えゴムが用意されている製品と、設定されていない製品があります。
そのため、冬用ワイパーを購入する際は、次の2点を確認しておくとよいでしょう。
- 替えゴムが販売されている製品か
- ゴムが傷んだ場合にブレードごとの交換が必要か
替えゴムの設定がない製品では、ゴムが劣化した際にブレード全体を買い替える必要があります。
初回の購入価格だけでなく、次の交換時にかかる費用も考えて選ぶとよいでしょう。
フロントガラスが凍ったままワイパーを動かさない

冬の朝は、フロントガラスにワイパーゴムが凍り付いていることがあります。
この状態で無理に動かすと、ゴムが裂けたり変形したりする恐れがあります。また、氷が付いたままワイパーを動かすと、ガラスに傷が付く可能性もあります。
冬用ワイパーであっても、ガラスへの凍り付きを完全に防げるわけではありません。
ワイパーが凍り付いている場合は、デフロスターや解氷剤などを使用し、氷を溶かしてから動かすようにしてください。
なお、フロントガラスが凍結したときの対処法や、前日の夜にできる対策については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
冬はワイパーを立てて駐車したほうがいい?

JAFのユーザーテスト「寒冷地での駐車時は窓やドアの凍結に注意!」という記事では、寒冷地で駐車する際、ワイパーゴムが窓に凍り付くことを防ぐため、ワイパーを立てておく方法が案内されています。
また、同じテストでは、フロントガラスにカバーをかける方法が凍結防止にもっとも有効だったと報告されています。
ただし、ワイパーの立て方は車種によって異なり、通常の位置からそのまま持ち上げられない車もあります。無理に動かすとボンネットなどに接触する場合があるため、車両の取扱説明書を確認してから操作しましょう。
撥水タイプは交換後の作業にも注意
ワイパーには、使用することでフロントガラスに撥水被膜を形成するタイプがあります。
NWBの強力撥水コートワイパーでは、ワイパーを動かすことでシリコンオイルがガラス面に付着し、撥水被膜を形成する仕組みになっています。
そのため、交換後には次の手順が案内されています。
- フロントガラスの汚れやホコリを落とす
- ガラス面を乾いた状態にする
- ワイパーを5分以上作動させる
通常、汚れが残ったガラスでワイパーを空拭きすることは傷の原因になりますが、NWBの強力撥水コートワイパーでは、撥水被膜を形成するために乾拭きが指定されています。
ただし、交換前にガラスの汚れやホコリを落としておくことが前提です。
また、気温が低いときは撥水被膜の形成が影響を受ける場合があるため、NWBではデフロスターでガラスを温めた状態で作動させるよう案内しています。
北海道では冬用ワイパーへの交換時期に気温が下がっていることも多いため、撥水タイプを使用する場合は、こうした手順も確認しておくとよいでしょう。
なお、これはNWBの強力撥水コートワイパーに関する案内であり、すべてのワイパーに共通するものではありません。実際の作業は、使用する製品の説明に従ってください。
ミニバンのワイパー交換にかかる費用

ミニバンはフロントガラスが大きく、運転席側のワイパーも長いものが使用されています。
そのため、軽自動車やコンパクトカーと比べて、ワイパー交換にかかる費用が高くなる場合があります。
冬用ワイパーの価格は製品やサイズによって幅がありますが、撥水機能を備えた国内メーカーの製品では、次のような価格帯があります。
- 運転席側:5,000〜6,500円程度
- 助手席側:3,000円台
- 汎用の冬用ワイパー:3,000〜4,000円台
左右を同時に交換すると、1万円前後かかる場合があります。
実際に三菱車を扱う販売店が公開している価格表では、デリカD:5(CV1W・ディーゼル)の冬用ワイパーが、左右セットで9,130円と案内されています。
また、片側だけを交換すると、ビビり音や拭き取り性能に影響する場合があるため、ワイパーを交換する際は運転席側と助手席側を同時に交換しましょう。
ワイパーの適合サイズを確認する
冬用ワイパーは、夏用と同じ長さが適合するとは限りません。
また、同じ車種でも年式や型式によって取り付けられる製品が異なる場合があります。
購入する際は、次の項目を確認しましょう。
- 車種名
- 年式
- 型式
- 冬用ワイパーの適合サイズ
- 取り付け部分の形状
ワイパーメーカーの適合検索では、雨用と雪用が分かれている場合があるため、必ず冬用の適合表を確認してください。
リヤワイパーも冬用に交換できる?

リヤワイパーにも冬用の製品がありますが、車種によっては設定がなかったり、取り付けに対応していなかったりする場合があります。
ミニバンはリヤガラスが大きく、駐車時などの後方確認にも関わるため、フロントワイパーとあわせてリヤの状態も確認しておきたいところです。
なお、北海道で中古車を選ぶ際は、ワイパーだけでなく寒冷地仕様の装備についても確認しておくと安心です。
ワイパーの交換時期についてよくある質問
Q. 冬用ワイパーは夏も使えますか?
夏場の使用を一律に禁止するメーカーの案内は確認できませんでしたが、冬用ワイパーは雨用と構造が異なるため、同等の拭き取り性能が得られない場合があります。
雪や凍結の心配がなくなったら、夏タイヤへの交換に合わせて雨用ワイパーに戻すとよいでしょう。
Q. いつ冬用ワイパーに履き替えればいいですか?
メーカーが交換月を一律に指定している例は確認できませんでしたが、スタッドレスタイヤへの交換と同じタイミングがひとつの目安です。
札幌の初雪の平年日は10月28日なので、10月ごろから天気予報を確認し、雪が降る前に準備しておくと安心です。
Q. 冬用ワイパーでもゴムだけ交換できますか?
替えゴムが設定されている製品であれば、ゴムだけを交換できます。
ただし、すべての冬用ワイパーに替えゴムが用意されているわけではありません。設定がない場合はブレードごとの交換が必要になるため、購入時に確認しておきましょう。
Q. 冬用ワイパーにしたら拭き取りが悪くなった気がします。
冬用ワイパーは雨用と構造が異なるため、同じ拭き取り性能が得られない場合があります。また、適合する長さも雨用より短くなることがあります。
ただし、スジや拭きムラ、雪の払い残しが目立つ場合は、ゴムの状態や適合サイズを確認してみてください。
Q. リヤワイパーも冬用に交換する必要がありますか?
リヤ用の冬用ワイパーもありますが、車種によって設定や適合が異なります。
ミニバンでは後方の視界も重要になるため、フロントワイパーとあわせて状態を確認し、必要に応じて交換を検討しましょう。
Q. 冬はワイパーを立てて駐車したほうがいいですか?
JAFでは、寒冷地でワイパーゴムがガラスに凍り付くことを防ぐため、駐車時にワイパーを立てておく方法を案内しています。
ただし、車種によってはワイパーを立てるための操作が必要です。無理に持ち上げず、取扱説明書に従って操作してください。
まとめ
本記事では、ワイパーの交換時期と、北海道で冬用ワイパーに履き替える際の注意点についてご紹介しました。
ワイパーの交換目安はメーカーによって異なりますが、使用期間だけでなく、拭き取り状態やゴムの劣化を確認して判断することが大切です。
北海道では、スタッドレスタイヤへの交換と同じタイミングで冬用ワイパーに履き替えると、交換を忘れにくくなります。
また、冬用ワイパーは夏用と適合サイズが異なる場合があり、替えゴムの設定も製品によって違います。購入するときは、車種・年式・型式に対応した製品かどうかを確認しておきましょう。
冬の朝はワイパーがガラスに凍り付くこともあるため、無理に動かさず、氷を溶かしてから使用することも大切です。雪が降る前に一度ワイパーの状態を確認し、必要に応じて交換してみてください。


